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第一章
第46話 スタンピードの前ぶれ?
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衛兵長達が立ち去った後公爵様と奥様が一番良いソファーに座り、管理監も一人で。
エイアとセレーナ俺とリーンもその横に、冒険者ギルドの四人は別の椅子を出してもらい、待つことに。
「なあ、アイテール、魔の森がここ数日騒がしいのだが、調査依頼は受けないか?」
「ん? ギルドマスター、俺は今王都に向かっているんだが、どんな様子なんだ?」
「そうなのか、それなら仕方がないか。ここ数日外縁部にオーガがちらほら出没してな、今年の新人が怪我をして帰ってきたんだ」
「珍しいな。外縁部なら出てもゴブリン、オークがたまにくらいか」
「そうだ、まあ角ウサギなんかも出るが、討伐依頼は二日前から出している。前回、外縁部にオーガの出没を記録した後起きたのは、小規模スタンピード数百規模だったと記録されている」
「聞いたこと無いな、だがその程度ならこの街の冒険者と管理監に任せておけば、食い止めるのは難しくなさそうだが?」
「アイテール、数百のゴブリンとオーク、少数のオーガを追いたてるように出てきたのはガルムと魔狼達だったそうだ」
「ガルムならアイテールが数日前に狩ったぞ、魔狼は十数匹の群れだが、見たこともない大きなガルムをな。場所はラビュリントから一日目の夜営地だ」
そう公爵様がいうと、ギルドマスターや、職員、管理監も俺を見てくるが、今度は奥様が。
「そうですわよ、夜営のテントを軽く超すほどの大きさでしたわ。寝そべってあの大きさですもの、あんなのに追いかけられたならオーガなどひとたまりもありませんよね」
「なんだと? あの辺りは魔物の出没も少ないところでそんな物騒なやつが出たと言うのか! アイテール、それで被害は!?」
「いや、森から出る前に倒しに行ったから被害はないぞ? 見せてやろうか? 俺の最高記録の大きさだぞ」
「見事なガルムであったな、あれは一見の価値はあるアイテールよ、そこのテラスから出て見せてやれば良い。驚くぞ?」
「良いのか? ガイナス達が門をくぐったからもうすぐ連れて来られるが」
衛兵長達が出ていって、広場に向かい、こちらに向かって来た気配を一応気にはしていたから分かったことだが。
「何? そうか、そこの広場からだったな、ならばガルムは後の楽しみにしておくか、そのガルムが今回の原因なら良いが、公爵様、今回のドラグルー滞在は何日でしょうか?」
ギルドマスターに聞かれた公爵様は少し考えた後。
「アイテール、明日一日で調べる事は可能か?」
やはりそう来たか、実際に魔の森に入ってみないと分からないが······。
「確実とは言えないが、ある程度なら可能だとは思いますよ」
「待って下さいませ、まだアイテールの疑惑は解けておらんのですよ公爵様。その話はガイナス達が来てからにしましょう。もし疑惑通りなら犯罪奴隷として向かわせれば良いのです。その場合は残念ですが、セレーナお嬢様との話は無かった事になるでしょうが」
「くくっ、そうはなるまいよ、おっ、慌ただしい足音が聞こえてきたじゃないか、来たようだな」
公爵様の言う通り、よほど急いでいたのか早目の動きでこちらに向かっていたのは分かっていたが。
コンコンと戸が叩かれ。
『衛兵長です! ただいま戻りました』
「入れ」
管理監の返事に『失礼いたします』と声が聞こえ戸が開きました。
「お待たせしました。ガイナス、シャーリーズ、ザンド、リューズの四名を連行しました」
衛兵長達が入ってきたのだが――!
「おい! 何をしている! その様な物をさらしたまま連れてくるとは!」
俺はエイア、セレーナ、リーンの目線を隠すように胸に頭を抱き抱える。公爵様も奥さまの頭を同じ様に。
「「きゃー!」」
セレーナの護衛達と、メイド達が一斉に見てしまったのか、悲鳴を上げた。
「へ? いや、ガイナスは強姦未遂の罪であるのでこのように裸にして広場に······」
「馬鹿者が! そいつをつまみ出せ!」
「はっ、はっ!」
衛兵長はガイナスを慌てて部屋の外に押し出す。俺はそれを確認して三人を抱き抱える力を緩めた。
「エイア、セレーナ、リーン。大丈夫だもう奴は部屋の外に出たぞ。そっちの二人は災難だったな、大丈夫か? っ!」
「は、はい、すぐに目を反らしましたので、それに衛兵の体で全部は見てはいません」
「はい。私の方からも同じでした」
「奥さんは公爵様がいたから――」
「あなた······見てしまいましたわ······」
「······大丈夫だ。忘れなさい」
この場合はどうなるのだ、エイアの話なら恋人か夫婦でしか見せるのは駄目ってことになるのだが······。
そこへ衛兵長は自分の上着と、部下の衛兵の上着で体を隠したガイナスを連れ部屋に戻ってきました。
「時間はかけたくない。単刀直入に聞く。ガイナス、お前は王の許可を取り、アイテールを勇者パーティーから除名、王から預かったアイテールの装備を預かった。相違無いか? お前以外は喋るな!」
公爵様は怒りのこもった声でそう質問した。その声を聞いた衛兵長達はビックっと体を震わせながら、ガイナスが声を出す。
「ア、アイテールにはそう言いましたが、年上ぶって俺達に命令するアイテールを追い出すため考えた嘘です。その時は王様宛にアイテールが死んだと嘘の手紙を出しただけで、許可はもらった、荷物持ちなだけで役にも立たないと追放、除名だと、だから王様からもらった装備は持つ資格がねえと言い、置いていかせた」
「貴様、王へ嘘の手紙を出しただと! その後アイテールの装備と貴様らの装備が盗賊に奪われたと言うのか!」
「い、いや。アイテールの武器は俺達の資金のために紋章部分を削りこの街の武器屋に売った。俺達の武器は一人の商人風の盗賊に眠り薬を使われ奪われたんだ」
嘘だったのか、王様にそんな事をしたんじゃ、なら俺はどうなるんだ。
「管理監、コイツらをここの牢へ入れておいてください、この後きっちりうちの兵に調べさせます。王への不敬罪だ、覚悟はしておけ、何人かで連れて行き、すべて話をさせろ」
「はっ!」
公爵様の兵士が動き、衛兵長が握っていたロープを奪い取り、四人を連れて部屋を出ていきました。
エイアとセレーナ俺とリーンもその横に、冒険者ギルドの四人は別の椅子を出してもらい、待つことに。
「なあ、アイテール、魔の森がここ数日騒がしいのだが、調査依頼は受けないか?」
「ん? ギルドマスター、俺は今王都に向かっているんだが、どんな様子なんだ?」
「そうなのか、それなら仕方がないか。ここ数日外縁部にオーガがちらほら出没してな、今年の新人が怪我をして帰ってきたんだ」
「珍しいな。外縁部なら出てもゴブリン、オークがたまにくらいか」
「そうだ、まあ角ウサギなんかも出るが、討伐依頼は二日前から出している。前回、外縁部にオーガの出没を記録した後起きたのは、小規模スタンピード数百規模だったと記録されている」
「聞いたこと無いな、だがその程度ならこの街の冒険者と管理監に任せておけば、食い止めるのは難しくなさそうだが?」
「アイテール、数百のゴブリンとオーク、少数のオーガを追いたてるように出てきたのはガルムと魔狼達だったそうだ」
「ガルムならアイテールが数日前に狩ったぞ、魔狼は十数匹の群れだが、見たこともない大きなガルムをな。場所はラビュリントから一日目の夜営地だ」
そう公爵様がいうと、ギルドマスターや、職員、管理監も俺を見てくるが、今度は奥様が。
「そうですわよ、夜営のテントを軽く超すほどの大きさでしたわ。寝そべってあの大きさですもの、あんなのに追いかけられたならオーガなどひとたまりもありませんよね」
「なんだと? あの辺りは魔物の出没も少ないところでそんな物騒なやつが出たと言うのか! アイテール、それで被害は!?」
「いや、森から出る前に倒しに行ったから被害はないぞ? 見せてやろうか? 俺の最高記録の大きさだぞ」
「見事なガルムであったな、あれは一見の価値はあるアイテールよ、そこのテラスから出て見せてやれば良い。驚くぞ?」
「良いのか? ガイナス達が門をくぐったからもうすぐ連れて来られるが」
衛兵長達が出ていって、広場に向かい、こちらに向かって来た気配を一応気にはしていたから分かったことだが。
「何? そうか、そこの広場からだったな、ならばガルムは後の楽しみにしておくか、そのガルムが今回の原因なら良いが、公爵様、今回のドラグルー滞在は何日でしょうか?」
ギルドマスターに聞かれた公爵様は少し考えた後。
「アイテール、明日一日で調べる事は可能か?」
やはりそう来たか、実際に魔の森に入ってみないと分からないが······。
「確実とは言えないが、ある程度なら可能だとは思いますよ」
「待って下さいませ、まだアイテールの疑惑は解けておらんのですよ公爵様。その話はガイナス達が来てからにしましょう。もし疑惑通りなら犯罪奴隷として向かわせれば良いのです。その場合は残念ですが、セレーナお嬢様との話は無かった事になるでしょうが」
「くくっ、そうはなるまいよ、おっ、慌ただしい足音が聞こえてきたじゃないか、来たようだな」
公爵様の言う通り、よほど急いでいたのか早目の動きでこちらに向かっていたのは分かっていたが。
コンコンと戸が叩かれ。
『衛兵長です! ただいま戻りました』
「入れ」
管理監の返事に『失礼いたします』と声が聞こえ戸が開きました。
「お待たせしました。ガイナス、シャーリーズ、ザンド、リューズの四名を連行しました」
衛兵長達が入ってきたのだが――!
「おい! 何をしている! その様な物をさらしたまま連れてくるとは!」
俺はエイア、セレーナ、リーンの目線を隠すように胸に頭を抱き抱える。公爵様も奥さまの頭を同じ様に。
「「きゃー!」」
セレーナの護衛達と、メイド達が一斉に見てしまったのか、悲鳴を上げた。
「へ? いや、ガイナスは強姦未遂の罪であるのでこのように裸にして広場に······」
「馬鹿者が! そいつをつまみ出せ!」
「はっ、はっ!」
衛兵長はガイナスを慌てて部屋の外に押し出す。俺はそれを確認して三人を抱き抱える力を緩めた。
「エイア、セレーナ、リーン。大丈夫だもう奴は部屋の外に出たぞ。そっちの二人は災難だったな、大丈夫か? っ!」
「は、はい、すぐに目を反らしましたので、それに衛兵の体で全部は見てはいません」
「はい。私の方からも同じでした」
「奥さんは公爵様がいたから――」
「あなた······見てしまいましたわ······」
「······大丈夫だ。忘れなさい」
この場合はどうなるのだ、エイアの話なら恋人か夫婦でしか見せるのは駄目ってことになるのだが······。
そこへ衛兵長は自分の上着と、部下の衛兵の上着で体を隠したガイナスを連れ部屋に戻ってきました。
「時間はかけたくない。単刀直入に聞く。ガイナス、お前は王の許可を取り、アイテールを勇者パーティーから除名、王から預かったアイテールの装備を預かった。相違無いか? お前以外は喋るな!」
公爵様は怒りのこもった声でそう質問した。その声を聞いた衛兵長達はビックっと体を震わせながら、ガイナスが声を出す。
「ア、アイテールにはそう言いましたが、年上ぶって俺達に命令するアイテールを追い出すため考えた嘘です。その時は王様宛にアイテールが死んだと嘘の手紙を出しただけで、許可はもらった、荷物持ちなだけで役にも立たないと追放、除名だと、だから王様からもらった装備は持つ資格がねえと言い、置いていかせた」
「貴様、王へ嘘の手紙を出しただと! その後アイテールの装備と貴様らの装備が盗賊に奪われたと言うのか!」
「い、いや。アイテールの武器は俺達の資金のために紋章部分を削りこの街の武器屋に売った。俺達の武器は一人の商人風の盗賊に眠り薬を使われ奪われたんだ」
嘘だったのか、王様にそんな事をしたんじゃ、なら俺はどうなるんだ。
「管理監、コイツらをここの牢へ入れておいてください、この後きっちりうちの兵に調べさせます。王への不敬罪だ、覚悟はしておけ、何人かで連れて行き、すべて話をさせろ」
「はっ!」
公爵様の兵士が動き、衛兵長が握っていたロープを奪い取り、四人を連れて部屋を出ていきました。
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