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第一章
第20話 ダンジョン
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俺達は急いで宿を出て、冒険者ギルドへ小走りに向かう。
リーンの手を俺とエイアが握り、後ろにはセレーナと護衛の一人がついてきている。
一人はあいつらの動きを見ていてもらうため、宿に残ってもらった。
「リーン。あんな奴の事はやめて俺の奥さんになれ分かったな」
「私も大歓迎だよ。リーンはあんな奴には勿体ないよ」
「私もそう思うわ。ほら、冒険者ギルドに到着よ、さっさとパーティー登録をしてダンジョン前で待ちましょう」
俺達はまだ人の少ない冒険者ギルドに入るとまずは依頼書を取りに行く。
取るのはダンジョン攻略の依頼書だ。この街に来て、どの冒険者も必ず請ける期限無しの依頼だ。
すぐにその依頼書は見つかり、受け付けに向かう。並ぶこともなく俺は受け付けの女性に。
「すまないがパーティー登録をしたいんだが、そっちの女性以外の四人パーティーだ」
護衛も別のカウンターで同じ依頼を登録してもらっている。
「はい。では皆さんのギルドカードを出していただけますか? それと持っているのはダンジョンの依頼ですね、そちらも登録してしまいますね」
「ああ。頼む」
俺達はギルドカードを取りだし、リーンも動きが鈍かったが懐からギルドカード取り出してくれた。
「では、登録しますが、リーダーはアイテールさんで良いですか? それとパーティー名はどうしましょうか?」
「リーダーか、暫定だが俺で、パーティー名は保留、次までに考えておくよ」
「はい。ではアイテールさんのリーダーで、エイアさん、リーンさん、セレーナさんの四人パーティー、パーティー名は保留でっと。あら? アイテールさんは元勇者パーティーだったのですね~、よし、登録完了です」
女性は一人ずつギルドカードを返してくれて、俺の時にダンジョンカードを渡してくれた。
「ダンジョンカードの説明は必要ですか?」
そうか、俺は聞いた事も無いが、セレーナとエイアが知っているか?
「アイテール、それなら私が知ってるよ。セレーナもだよね?」
「ええ。大丈夫よ」
「良いようだ、ありがとう。ではな」
俺達はギルドカードとダンジョンカードを受け取り、ギルドを出た。
しばらく大通りを街の中心地へ向かい歩くと、ダンジョンの入口がある大きな広場が見えてきた。
辺りも薄暗さが無くなり、ダンジョン前に人もまばらだが集まってきており、早い者は入口に消えていく。
そこでやっと俺達も歩く速度を落とし、広場に入った。
「まだのようね、印がされてないわ。私達の方が早かったみたいね」
先に奴らがダンジョンに入るかもしれないため、ダンジョン前にあると言う掲示板に印を付けるようにしていたが間に合ったようだ。
「よし、なら俺達は約束通りあの木の近くで待つとしよう」
広場に何本かある木の一つ、白い花の咲いている木の下に向かい待つ事にする。
すると、リーンの握る手に力が入り、俺に寄りかかってきた。
「アイテール、凄く悔しいにゃ、あんにゃ奴だと気付かず恋人だと思い込んでた自分が馬鹿すぎて······すぐには気持ちを切り替える事はできにゃいけど、待っててくれるにゃ?」
リーンは深く被ったフードの中から俺を見上げるように見てそう言った。
「ああ。待つさ、俺はリーンの事も好きになっていたからな。エイアの言う通り、俺の奥さんになって欲しいと言っただろ? 待つくらいなんて事無いさ」
「っ! 来たようです。ご準備を」
護衛が一番先に、奴らの事を見付けたようで、俺達に知らせてくれた。
「向こうを見張っていてくれた護衛も、俺達に気付いてくれたようだな。よしみんな装備の点検を済ませよう」
俺達は、防具の緩みが無いか、武器のガタツキは無いか、慣れた手付きで済ませてしまう。
見張っていてくれた護衛もこちらに向かいながら自身の防具を確かめ、俺達の元に到着し、武器を確かめ頷いた。
「お疲れ様、様子はどうだ?」
「あの後も、その見るに耐えないと言うか······一つ。収納の魔道具を所持しています。あの男が背負うリュックがそうだと言ってました」
「へえ。あの大きさだと中堅商人でもそうそう持てない高級品ね」
「うんうん。私のリュックと同じくらいの大きさね、形は古臭いけど中々格好いいわ、アイテールの方が絶対似合うわね」
「あれは私が自分用に大金貨三枚で買って、使っていたんだけど、彼······奴に今回どうしてもと言うので貸した物にゃの」
チッ、大金貨とはそこまでするものなのか、それなら確実に無傷で取り返したいな。
「分かった。無傷で取り返してやる。よし、奴らはそのまま入るようだ、追いかけるぞ」
「うん。行こう!」
奴らの後ろに、護衛の一人が付き、その後ろに俺とセレーナ、その後ろにエイアとリーンが並んで続き、一番後ろにもう一人の護衛が付いた。
ダンジョンの入口でギルドカードを門番に見せながら中に入った俺達は、階段を下り、そこに広がった草原を進む。
この階層の魔物は角ウサギがメインだ、それに傷薬になる薬草が豊富で、冒険者になってすぐの者達が数多くこの階層で薬草採取の依頼を請けている事だろう。
だが、奴らの目的はこの階層では無いのかも知れない。
聞けば二階層への階段がある場所に進んでいて、薬草には見向きもせず先に進んでいるからな。
だが、草原から岩山地帯に入り、岩山を抜け湿地地帯に入るところで奴らは止まり、俺達が通りすぎるのを待っているようだ。
よし、作戦開始だ。
リーンの手を俺とエイアが握り、後ろにはセレーナと護衛の一人がついてきている。
一人はあいつらの動きを見ていてもらうため、宿に残ってもらった。
「リーン。あんな奴の事はやめて俺の奥さんになれ分かったな」
「私も大歓迎だよ。リーンはあんな奴には勿体ないよ」
「私もそう思うわ。ほら、冒険者ギルドに到着よ、さっさとパーティー登録をしてダンジョン前で待ちましょう」
俺達はまだ人の少ない冒険者ギルドに入るとまずは依頼書を取りに行く。
取るのはダンジョン攻略の依頼書だ。この街に来て、どの冒険者も必ず請ける期限無しの依頼だ。
すぐにその依頼書は見つかり、受け付けに向かう。並ぶこともなく俺は受け付けの女性に。
「すまないがパーティー登録をしたいんだが、そっちの女性以外の四人パーティーだ」
護衛も別のカウンターで同じ依頼を登録してもらっている。
「はい。では皆さんのギルドカードを出していただけますか? それと持っているのはダンジョンの依頼ですね、そちらも登録してしまいますね」
「ああ。頼む」
俺達はギルドカードを取りだし、リーンも動きが鈍かったが懐からギルドカード取り出してくれた。
「では、登録しますが、リーダーはアイテールさんで良いですか? それとパーティー名はどうしましょうか?」
「リーダーか、暫定だが俺で、パーティー名は保留、次までに考えておくよ」
「はい。ではアイテールさんのリーダーで、エイアさん、リーンさん、セレーナさんの四人パーティー、パーティー名は保留でっと。あら? アイテールさんは元勇者パーティーだったのですね~、よし、登録完了です」
女性は一人ずつギルドカードを返してくれて、俺の時にダンジョンカードを渡してくれた。
「ダンジョンカードの説明は必要ですか?」
そうか、俺は聞いた事も無いが、セレーナとエイアが知っているか?
「アイテール、それなら私が知ってるよ。セレーナもだよね?」
「ええ。大丈夫よ」
「良いようだ、ありがとう。ではな」
俺達はギルドカードとダンジョンカードを受け取り、ギルドを出た。
しばらく大通りを街の中心地へ向かい歩くと、ダンジョンの入口がある大きな広場が見えてきた。
辺りも薄暗さが無くなり、ダンジョン前に人もまばらだが集まってきており、早い者は入口に消えていく。
そこでやっと俺達も歩く速度を落とし、広場に入った。
「まだのようね、印がされてないわ。私達の方が早かったみたいね」
先に奴らがダンジョンに入るかもしれないため、ダンジョン前にあると言う掲示板に印を付けるようにしていたが間に合ったようだ。
「よし、なら俺達は約束通りあの木の近くで待つとしよう」
広場に何本かある木の一つ、白い花の咲いている木の下に向かい待つ事にする。
すると、リーンの握る手に力が入り、俺に寄りかかってきた。
「アイテール、凄く悔しいにゃ、あんにゃ奴だと気付かず恋人だと思い込んでた自分が馬鹿すぎて······すぐには気持ちを切り替える事はできにゃいけど、待っててくれるにゃ?」
リーンは深く被ったフードの中から俺を見上げるように見てそう言った。
「ああ。待つさ、俺はリーンの事も好きになっていたからな。エイアの言う通り、俺の奥さんになって欲しいと言っただろ? 待つくらいなんて事無いさ」
「っ! 来たようです。ご準備を」
護衛が一番先に、奴らの事を見付けたようで、俺達に知らせてくれた。
「向こうを見張っていてくれた護衛も、俺達に気付いてくれたようだな。よしみんな装備の点検を済ませよう」
俺達は、防具の緩みが無いか、武器のガタツキは無いか、慣れた手付きで済ませてしまう。
見張っていてくれた護衛もこちらに向かいながら自身の防具を確かめ、俺達の元に到着し、武器を確かめ頷いた。
「お疲れ様、様子はどうだ?」
「あの後も、その見るに耐えないと言うか······一つ。収納の魔道具を所持しています。あの男が背負うリュックがそうだと言ってました」
「へえ。あの大きさだと中堅商人でもそうそう持てない高級品ね」
「うんうん。私のリュックと同じくらいの大きさね、形は古臭いけど中々格好いいわ、アイテールの方が絶対似合うわね」
「あれは私が自分用に大金貨三枚で買って、使っていたんだけど、彼······奴に今回どうしてもと言うので貸した物にゃの」
チッ、大金貨とはそこまでするものなのか、それなら確実に無傷で取り返したいな。
「分かった。無傷で取り返してやる。よし、奴らはそのまま入るようだ、追いかけるぞ」
「うん。行こう!」
奴らの後ろに、護衛の一人が付き、その後ろに俺とセレーナ、その後ろにエイアとリーンが並んで続き、一番後ろにもう一人の護衛が付いた。
ダンジョンの入口でギルドカードを門番に見せながら中に入った俺達は、階段を下り、そこに広がった草原を進む。
この階層の魔物は角ウサギがメインだ、それに傷薬になる薬草が豊富で、冒険者になってすぐの者達が数多くこの階層で薬草採取の依頼を請けている事だろう。
だが、奴らの目的はこの階層では無いのかも知れない。
聞けば二階層への階段がある場所に進んでいて、薬草には見向きもせず先に進んでいるからな。
だが、草原から岩山地帯に入り、岩山を抜け湿地地帯に入るところで奴らは止まり、俺達が通りすぎるのを待っているようだ。
よし、作戦開始だ。
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