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第一章
第12話 相部屋で
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「エイア、大丈夫か?」
馬車が走り出し、先日より確かに揺れはマシだが、揺れないことはない。
俺の横にピタリとくっつき笑顔のエイア。
「うん。大丈夫だよ、凄くスッキリしたお陰かな、あの奥から次々に湧いてきた昨日とは全然違って、今までと同じでちょっとお尻が痛いってだけで平気みたい」
「そうか、あれがずっとなら旅が辛くなるからな、なんにせよ良かったよ。そうだ、ちょっと待ってろ」
俺は椅子の下に押し込んでいたリュックから取り出すフリをして、魔狼の毛革を収納から取り出した。
革鎧の継接ぎ用に小さな物だがなんとかいけるだろう。
「これをお尻の下に敷けば少しマシになるはずだ。魔狼の冬毛だからな、分厚いから使えるはずだ」
そう言って五十センチ四方の端切れを渡してやる。
「おお、ふかふかね、ちょっと肩を貸してね」
そう言うと、俺の肩に掴まりながら腰を浮かせて、さっとお尻の下に敷いてしまう。
「おお! これは良いよアイテール。私も次の街か村でも売っていたら買っちゃおう」
「良いだろ? 今は慣れてしまったが、俺も最初のころは馬車に乗った時って、痛くて仕方なかったからな。その時に同じ馬車に乗ってた奴がそうやって敷いて乗ってたんだよ。その後すぐに武器屋に走って買ったんだ。まあ本来は革鎧の補修用だから安いしな」
「うんうん。ありがとうアイテール······今なら誰も見てないわね、ちゅ」
「あはは。どういたしまして」
(こんな気遣いまでできる方はそうはいませんわ! セレーナにも教えてあげなきゃ。そして認めさせて、ラビュリントで入れ替わるのを待ってもらいませんとね。一緒にダンジョンに行くのですからそこは譲れませんわ)
その後、何度かゴブリンが出たようだが、前方の商隊を護衛している者達が手際良く倒してくれるため、時間の遅れも無く馬車は順調に進み、夕方と言うには早いくらいの時間に大きめの街に到着した。
入門を待っている中、エイアがこう提案してきた。
「ねえアイテール。宿は二人部屋にしましょうね。くっついて寝るの凄く気持ち良かったの。駄目かな?」
「それは俺も思った。柔らかくていい匂いだし、何か安心できるんだよな。だからもちろんくっついて寝るのは俺も賛成だ。だが部屋が空いていたらになるからなぁ。この街くらいだと宿は多そうだから大丈夫だと思うがな」
「うふふ。そうね、大部屋でも裸にはなれないけどくっついて寝るのならできそうだけどね♪ でも、時間かかるなぁ」
エイアの言う通り、入門待ちの者列はズラリとならんでいるのだ、暗くなるまでに街に入れれば良いのだが。
そんな心配もよそに、入門は日がある内に達成し、乗り合い馬車のおじさんがいつもの宿と言った宿に到着。
だが······。
「大部屋ではないが、二人部屋に三人か、よろしく頼むな、リーン」
「ええ。よろしくアイテール」
「良いよー、私はアイテールと同じ寝台で良いからリーンお姉さんは一人で使ってもらって良いからね」
エイアと出会った時にもいたソロのお姉さんが同室になったのだ。名前はリーンと言うらしい。
「じゃあ御者のおじさんが言ってた美味しいごはんを食べに行きましょう! ほらほらお姉さんも荷物下ろして、アイテールもだよ」
「くふふ。昨日は体調悪そうだったけど、今日は良さそうね、よいしょっと、じゃあ行きましょうか」
「ああ、俺も心配したが、良かったよ、ほいっと! お待たせ」
三人で部屋を出て鍵はかけておく。金は持ち歩いているが、荷物を盗られるのは勘弁してもらいたいからな。
二階から階段を下りた場所が、この宿の食堂になっており、俺達は揃って同じテーブルに着く。
この宿も一つの種類しか無さそうだが、今夜はオークのステーキのようだ。席に着く前に注文して先に来たワインで喉を潤していると、分厚くエイアの顔くらいあるんじゃないかと思えるステーキが俺の前に。エイアとリーンの前には俺の手のひらくらいか。そんなデカイ物が出てきて驚いたが、まわりを見ると、男性用、女性用で大きさが違うようだ。
「大きいね! でも美味しそう。いただきます」
「だな、いただきます。むぐっ、······美味い」
「本当ね、大きさには驚いたし、これは美味しさでも驚きね」
熱々に熱せられた石の皿で出てきたステーキはスッとナイフが入り、柔らかく、旨味も多い、それにこれは胡椒か、中々の贅沢品を使っているな。美味いわけだよ。
美味い肉のせいか、ワインも二度おかわりをして、エイアとリーンの食べきれなかった肉までもらい、大満足の夕食だった。
揃って部屋に戻り、やっぱりエイアは持ってきていたワインの小樽を、寝台の間に置いた小さなテーブルにドンと乗せ、三人分のカップに注ぎ。
「は~い、明日にはラビュリントに着いちゃいますから~、今日は飲んじゃいましょ~」
「くふふ。ありがとう、いただくわ」
「そうだな。じゃあ、この出会いに乾杯」
「「かんぱーいー」」
そしてやはり、エイアはカップに注いだワインを一気に飲むと、そのまま後ろに倒れ来んで寝てしまった。
「くくくっ、やはりまた寝たか。仕方ないな」
俺はエイアを壁側に寝かせ、シーツをかけておく。
「くふふ。本当に元気ね、良かったわ、昨日はどうなるかと」
「ああ。持ち直してくれて良かったよ。あのままだと旅に支障が出てしまいかねない状態だったからな」
「でも、なぜあそこまで感じていたのかしら? 感じやすい子なのかな?」
「······え?」
「だって、馬車の振動で感じてたんでしょ?」
リーンは俺達の前に乗っていたから、気付いていたようだ······。
馬車が走り出し、先日より確かに揺れはマシだが、揺れないことはない。
俺の横にピタリとくっつき笑顔のエイア。
「うん。大丈夫だよ、凄くスッキリしたお陰かな、あの奥から次々に湧いてきた昨日とは全然違って、今までと同じでちょっとお尻が痛いってだけで平気みたい」
「そうか、あれがずっとなら旅が辛くなるからな、なんにせよ良かったよ。そうだ、ちょっと待ってろ」
俺は椅子の下に押し込んでいたリュックから取り出すフリをして、魔狼の毛革を収納から取り出した。
革鎧の継接ぎ用に小さな物だがなんとかいけるだろう。
「これをお尻の下に敷けば少しマシになるはずだ。魔狼の冬毛だからな、分厚いから使えるはずだ」
そう言って五十センチ四方の端切れを渡してやる。
「おお、ふかふかね、ちょっと肩を貸してね」
そう言うと、俺の肩に掴まりながら腰を浮かせて、さっとお尻の下に敷いてしまう。
「おお! これは良いよアイテール。私も次の街か村でも売っていたら買っちゃおう」
「良いだろ? 今は慣れてしまったが、俺も最初のころは馬車に乗った時って、痛くて仕方なかったからな。その時に同じ馬車に乗ってた奴がそうやって敷いて乗ってたんだよ。その後すぐに武器屋に走って買ったんだ。まあ本来は革鎧の補修用だから安いしな」
「うんうん。ありがとうアイテール······今なら誰も見てないわね、ちゅ」
「あはは。どういたしまして」
(こんな気遣いまでできる方はそうはいませんわ! セレーナにも教えてあげなきゃ。そして認めさせて、ラビュリントで入れ替わるのを待ってもらいませんとね。一緒にダンジョンに行くのですからそこは譲れませんわ)
その後、何度かゴブリンが出たようだが、前方の商隊を護衛している者達が手際良く倒してくれるため、時間の遅れも無く馬車は順調に進み、夕方と言うには早いくらいの時間に大きめの街に到着した。
入門を待っている中、エイアがこう提案してきた。
「ねえアイテール。宿は二人部屋にしましょうね。くっついて寝るの凄く気持ち良かったの。駄目かな?」
「それは俺も思った。柔らかくていい匂いだし、何か安心できるんだよな。だからもちろんくっついて寝るのは俺も賛成だ。だが部屋が空いていたらになるからなぁ。この街くらいだと宿は多そうだから大丈夫だと思うがな」
「うふふ。そうね、大部屋でも裸にはなれないけどくっついて寝るのならできそうだけどね♪ でも、時間かかるなぁ」
エイアの言う通り、入門待ちの者列はズラリとならんでいるのだ、暗くなるまでに街に入れれば良いのだが。
そんな心配もよそに、入門は日がある内に達成し、乗り合い馬車のおじさんがいつもの宿と言った宿に到着。
だが······。
「大部屋ではないが、二人部屋に三人か、よろしく頼むな、リーン」
「ええ。よろしくアイテール」
「良いよー、私はアイテールと同じ寝台で良いからリーンお姉さんは一人で使ってもらって良いからね」
エイアと出会った時にもいたソロのお姉さんが同室になったのだ。名前はリーンと言うらしい。
「じゃあ御者のおじさんが言ってた美味しいごはんを食べに行きましょう! ほらほらお姉さんも荷物下ろして、アイテールもだよ」
「くふふ。昨日は体調悪そうだったけど、今日は良さそうね、よいしょっと、じゃあ行きましょうか」
「ああ、俺も心配したが、良かったよ、ほいっと! お待たせ」
三人で部屋を出て鍵はかけておく。金は持ち歩いているが、荷物を盗られるのは勘弁してもらいたいからな。
二階から階段を下りた場所が、この宿の食堂になっており、俺達は揃って同じテーブルに着く。
この宿も一つの種類しか無さそうだが、今夜はオークのステーキのようだ。席に着く前に注文して先に来たワインで喉を潤していると、分厚くエイアの顔くらいあるんじゃないかと思えるステーキが俺の前に。エイアとリーンの前には俺の手のひらくらいか。そんなデカイ物が出てきて驚いたが、まわりを見ると、男性用、女性用で大きさが違うようだ。
「大きいね! でも美味しそう。いただきます」
「だな、いただきます。むぐっ、······美味い」
「本当ね、大きさには驚いたし、これは美味しさでも驚きね」
熱々に熱せられた石の皿で出てきたステーキはスッとナイフが入り、柔らかく、旨味も多い、それにこれは胡椒か、中々の贅沢品を使っているな。美味いわけだよ。
美味い肉のせいか、ワインも二度おかわりをして、エイアとリーンの食べきれなかった肉までもらい、大満足の夕食だった。
揃って部屋に戻り、やっぱりエイアは持ってきていたワインの小樽を、寝台の間に置いた小さなテーブルにドンと乗せ、三人分のカップに注ぎ。
「は~い、明日にはラビュリントに着いちゃいますから~、今日は飲んじゃいましょ~」
「くふふ。ありがとう、いただくわ」
「そうだな。じゃあ、この出会いに乾杯」
「「かんぱーいー」」
そしてやはり、エイアはカップに注いだワインを一気に飲むと、そのまま後ろに倒れ来んで寝てしまった。
「くくくっ、やはりまた寝たか。仕方ないな」
俺はエイアを壁側に寝かせ、シーツをかけておく。
「くふふ。本当に元気ね、良かったわ、昨日はどうなるかと」
「ああ。持ち直してくれて良かったよ。あのままだと旅に支障が出てしまいかねない状態だったからな」
「でも、なぜあそこまで感じていたのかしら? 感じやすい子なのかな?」
「······え?」
「だって、馬車の振動で感じてたんでしょ?」
リーンは俺達の前に乗っていたから、気付いていたようだ······。
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