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第一章
第3話 勇者パーティー ① ガイナス視点
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「うぷっ、もう食えねえぜ」
やべぇ、食いすぎて動けねえ。
「俺もだ。後一杯飲んだら宿に戻るか」
「なんだだらしねえな」
うるせえ! 声を出すのも苦しいんだよ!
「こんなに楽しく飲むの久しぶりね♪ 村から出てきて勇者としての試験を受ける前みたい♪」
「あの時はシャーリーズとガイナス、ザンドと俺しか居なくて試験資格は五人パーティー。ふらふら歩いていたアイテールを無理やり入れて試験に望んだよな」
「結局アイツは何にもしなかったじゃない! まあ、面倒な事を押し付けるためにリーダーにして助かったけど」
「あははは♪ 次からはガイナス! お前が頑張れよ♪」
「げふぅ。ああ、任せとけ! あんな役立たずに出来た事なんか簡単に出来らぁ! げふぅ」
「ぷはぁ♪ よし行くか。ガイナス金は?」
「そのリュックのところにあるだろ! ちゃんと見やがれリューズ!」
「へいへい。おっ、これだな。ぬおっ! クソ重てえぞ♪ いくら貯め込んでやがったアイテールの奴······こりゃ相当ありそうだぜ、ふへへ」
くふふ。リューズがふらふらしてやがる。
財布の重さか? 酔っているのか、よろめきながらカウンターに金を払いに行った。
しかし俺、動けるかこれ? 腹がはち切れそうだぞ。
「何! 足りないだと!」
ん? 何かあったようだが何揉めてやがるんだ?
「おい! ガイナス金が足りねえ! 全部銅貨しか入ってないじゃねえか!」
何だと! 大銀貨くらい飲み食いしたぞ······。
「そんなわけあるか! 俺達のパーティー資金だぞ! いくら足りない!」
「大銀貨と銀貨一枚足りない······」
「嘘だろ! あれだけ入っていただろ!」
「ぜんぶ銅貨なんだよ! 用途別に刺繍された革袋で、小分けにして入れてあったが俺達の小遣い程度ずつしか入ってなかった!」
「アイツの財布は! アイツは武器の手入れは自分でしていただろ! それだけ持っている筈だ!」
「いや······アイテールの革財布も中も銅貨三十五枚。昨日貰った個人の金だけだ······みんな、金は使わずに残っているか?」
俺達は財布を裏返し、全財産を出してギリギリその場の支払いを済ませた。
「くそ! この間俺達の武器と防具を修理に出してギルドの金もすっからかんだぞ!」
「しゃーねぇー、アイツの武器と防具を売るか······これならぁぁ! な、なんだよこの重さは!」
俺はアイテールの武器を持ち上げようとして、片手では持ち上がらない······どういう事だ?
「何してるの? その剣は私でも両手なら扱えたわよ?」
「シャーリーズが木の枝を切るのに使って、アイテールの奴スゲー怒ってたよな」
「シャーリーズ、持ってみろ」
俺は両手でなんとか持てる剣をシャーリーズに渡す。
「きゃ!」
ガシャン
「何これ重すぎじゃない! ガイナスこの剣本当にアイテールの剣なの!」
「見りゃ分かんだろ! どこをどう見てもアイテールのだ! 王様に貰った物だ! 柄頭に刻印もあるだろ!」
確かにあるんだよ! 俺がふざけて付けた傷もそのままだ。
「ぐおっ! なんだよこの鎧は! 持ち上がんねえぞ!」
それも奴の鎧だ······何が起きている······俺にも分かんねえぞ。
「くっ、本当だ、こんなの着て動いていたのかアイテールの奴は」
「ちょっと待ってよ、私のメイスも重いんだけど! 片手では絶対無理よこれ!」
皆が各々自分の装備品を確かめるが誰もまともに扱えない。
だが手に持つよりは装備した方がなんとか動ける。シャーリーズはアイアンメイスを背負う形にして何とかなりそうだ。
俺達も腰に付けるとバランスが取れないので皆が武器を背負う形に、リュックはまあ夜営の道具、着替えなどがほとんどだからと持ち上げようとして、これこそびくともしない。
「おい······アイテールはこれを背負ってあの動きをしていたのか?」
何なんだよこれは······。
「なんだお前達、そんな事も知らなかったのか?」
やってきたのは、酒場のオヤジ。
「どういう事だ?」
「アイツは常時身体強化を自分とお前達に掛け続けていただろうが」
(まあ訓練中アイツは外してやっていたがな)
「何だよその冗談は。アイテールは魔法を使えないんだぜ? 身体強化の魔法つったらうちの魔法使い、シャーリーズでさえまだ使えないってのに」
「その通りだぜ! 奴は戦いの時は後ろでうろうろしてるだけだったぞ! 逃げ足はあるだろうが強化魔法? あるわけない」
「お前ら大丈夫か? みんな知ってる事だぞ? その事を知っているから自分のパーティーに誘おうとしていたんだ、そんな奴らは両手両足の指を使っても数え切れない。そのアイテールを追放と聞いた奴らは色めき立っていたぜ」
なんだよそれは······そんな事はあり得ねえ!
「んな事あり得ねえ! 奴はただの荷物持ちだ! 俺達は勇者として王様に認められたんだぞ!」
「まあ良い。じゃあさっさと出ていくんだな。今日の仕込みは無くなったんで夜の奴には酒しか出せねえ。てめえら食い過ぎだ! ったく」
「ガイナス四人で持てば何とかなる。取り敢えず宿に、······宿の金がねえか」
俺達は、冒険者ギルドの裏手を借りてテントで寝る事にした。
テントをなんとか張ったのだが初めての事だ、少々たるんでいるが仕方ねえ。今日は酒も大量に飲んだ、このままみんな寝ちまおう。
翌朝。リュックの中身を確かめると、人数分のリュックが入っており、個別に名前付きで荷物が分けられている事が分かった。
それぞれ荷物を背負い、大きなリュックだけが残ったが売れるかどうか分からない。それでも多少は金になるだろうと思い、重い体を必死に動かしギルド前のよろず屋に向かう。
「オヤジ! この剣と鎧、リュックを買ってくれ!」
ズシン
カウンターの上に何とか持ち上げ乗せる。
「あん? どれどれ。ほう良いものじゃな」
「だろうが! 高く買いやがれ!」
オヤジは片手でヒョイっと持ち上げ鞘から抜き、光に当てながら品定めをやってやがるが、このオヤジ力強ぇぇじゃねえか!
「鎧はこれか。ふむ」
おいおいその鎧も片手で持てる筈が、······このオヤジには逆らわねえ方が良いな。
「これも良い物じゃが買えんな。お前らこれ王国の印が刻印されとる。こんな物を扱いなんぞした日にゃワシが縛り首じゃ! ったく。リュックは······ふむ、良いとこ銀貨二枚だな。ボア皮だがつぎはぎだらけだ。補強で内側なんか酷いもんだぜ売り物にならん! バラして革で売っても足がでちまうぞ」
「銀貨二枚だな。仕方ねえそれで良い、武器は持って帰る!」
俺達は失意のあまり宿に向かい、部屋を取る。大部屋が一部屋銀貨二枚······背の荷物を下ろし、部屋の鍵を掛け魔物狩りに向かう。
剣と鎧は置いてきた。
剣は持っていても振ることは出来ないため解体用のナイフを装備した。
解体用ナイフは刃渡り二十センチしかないが、村ではこれでゴブリンを倒したこともあった。
「ねえ。アイテールを呼び戻した方が良くない?」
「シャーリーズ俺達だけでやれるさ! それにもう王様にヤツは死んだと手紙を送っちまった後だ! 今さら呼び戻すなんざ出来るか! オラ行くぞ!」
俺達は冒険者の駆け出しと変わらない出で立ちで、町の門を抜け、近場の森に向かった。
そこで待ち受けていたものは······。
やべぇ、食いすぎて動けねえ。
「俺もだ。後一杯飲んだら宿に戻るか」
「なんだだらしねえな」
うるせえ! 声を出すのも苦しいんだよ!
「こんなに楽しく飲むの久しぶりね♪ 村から出てきて勇者としての試験を受ける前みたい♪」
「あの時はシャーリーズとガイナス、ザンドと俺しか居なくて試験資格は五人パーティー。ふらふら歩いていたアイテールを無理やり入れて試験に望んだよな」
「結局アイツは何にもしなかったじゃない! まあ、面倒な事を押し付けるためにリーダーにして助かったけど」
「あははは♪ 次からはガイナス! お前が頑張れよ♪」
「げふぅ。ああ、任せとけ! あんな役立たずに出来た事なんか簡単に出来らぁ! げふぅ」
「ぷはぁ♪ よし行くか。ガイナス金は?」
「そのリュックのところにあるだろ! ちゃんと見やがれリューズ!」
「へいへい。おっ、これだな。ぬおっ! クソ重てえぞ♪ いくら貯め込んでやがったアイテールの奴······こりゃ相当ありそうだぜ、ふへへ」
くふふ。リューズがふらふらしてやがる。
財布の重さか? 酔っているのか、よろめきながらカウンターに金を払いに行った。
しかし俺、動けるかこれ? 腹がはち切れそうだぞ。
「何! 足りないだと!」
ん? 何かあったようだが何揉めてやがるんだ?
「おい! ガイナス金が足りねえ! 全部銅貨しか入ってないじゃねえか!」
何だと! 大銀貨くらい飲み食いしたぞ······。
「そんなわけあるか! 俺達のパーティー資金だぞ! いくら足りない!」
「大銀貨と銀貨一枚足りない······」
「嘘だろ! あれだけ入っていただろ!」
「ぜんぶ銅貨なんだよ! 用途別に刺繍された革袋で、小分けにして入れてあったが俺達の小遣い程度ずつしか入ってなかった!」
「アイツの財布は! アイツは武器の手入れは自分でしていただろ! それだけ持っている筈だ!」
「いや······アイテールの革財布も中も銅貨三十五枚。昨日貰った個人の金だけだ······みんな、金は使わずに残っているか?」
俺達は財布を裏返し、全財産を出してギリギリその場の支払いを済ませた。
「くそ! この間俺達の武器と防具を修理に出してギルドの金もすっからかんだぞ!」
「しゃーねぇー、アイツの武器と防具を売るか······これならぁぁ! な、なんだよこの重さは!」
俺はアイテールの武器を持ち上げようとして、片手では持ち上がらない······どういう事だ?
「何してるの? その剣は私でも両手なら扱えたわよ?」
「シャーリーズが木の枝を切るのに使って、アイテールの奴スゲー怒ってたよな」
「シャーリーズ、持ってみろ」
俺は両手でなんとか持てる剣をシャーリーズに渡す。
「きゃ!」
ガシャン
「何これ重すぎじゃない! ガイナスこの剣本当にアイテールの剣なの!」
「見りゃ分かんだろ! どこをどう見てもアイテールのだ! 王様に貰った物だ! 柄頭に刻印もあるだろ!」
確かにあるんだよ! 俺がふざけて付けた傷もそのままだ。
「ぐおっ! なんだよこの鎧は! 持ち上がんねえぞ!」
それも奴の鎧だ······何が起きている······俺にも分かんねえぞ。
「くっ、本当だ、こんなの着て動いていたのかアイテールの奴は」
「ちょっと待ってよ、私のメイスも重いんだけど! 片手では絶対無理よこれ!」
皆が各々自分の装備品を確かめるが誰もまともに扱えない。
だが手に持つよりは装備した方がなんとか動ける。シャーリーズはアイアンメイスを背負う形にして何とかなりそうだ。
俺達も腰に付けるとバランスが取れないので皆が武器を背負う形に、リュックはまあ夜営の道具、着替えなどがほとんどだからと持ち上げようとして、これこそびくともしない。
「おい······アイテールはこれを背負ってあの動きをしていたのか?」
何なんだよこれは······。
「なんだお前達、そんな事も知らなかったのか?」
やってきたのは、酒場のオヤジ。
「どういう事だ?」
「アイツは常時身体強化を自分とお前達に掛け続けていただろうが」
(まあ訓練中アイツは外してやっていたがな)
「何だよその冗談は。アイテールは魔法を使えないんだぜ? 身体強化の魔法つったらうちの魔法使い、シャーリーズでさえまだ使えないってのに」
「その通りだぜ! 奴は戦いの時は後ろでうろうろしてるだけだったぞ! 逃げ足はあるだろうが強化魔法? あるわけない」
「お前ら大丈夫か? みんな知ってる事だぞ? その事を知っているから自分のパーティーに誘おうとしていたんだ、そんな奴らは両手両足の指を使っても数え切れない。そのアイテールを追放と聞いた奴らは色めき立っていたぜ」
なんだよそれは······そんな事はあり得ねえ!
「んな事あり得ねえ! 奴はただの荷物持ちだ! 俺達は勇者として王様に認められたんだぞ!」
「まあ良い。じゃあさっさと出ていくんだな。今日の仕込みは無くなったんで夜の奴には酒しか出せねえ。てめえら食い過ぎだ! ったく」
「ガイナス四人で持てば何とかなる。取り敢えず宿に、······宿の金がねえか」
俺達は、冒険者ギルドの裏手を借りてテントで寝る事にした。
テントをなんとか張ったのだが初めての事だ、少々たるんでいるが仕方ねえ。今日は酒も大量に飲んだ、このままみんな寝ちまおう。
翌朝。リュックの中身を確かめると、人数分のリュックが入っており、個別に名前付きで荷物が分けられている事が分かった。
それぞれ荷物を背負い、大きなリュックだけが残ったが売れるかどうか分からない。それでも多少は金になるだろうと思い、重い体を必死に動かしギルド前のよろず屋に向かう。
「オヤジ! この剣と鎧、リュックを買ってくれ!」
ズシン
カウンターの上に何とか持ち上げ乗せる。
「あん? どれどれ。ほう良いものじゃな」
「だろうが! 高く買いやがれ!」
オヤジは片手でヒョイっと持ち上げ鞘から抜き、光に当てながら品定めをやってやがるが、このオヤジ力強ぇぇじゃねえか!
「鎧はこれか。ふむ」
おいおいその鎧も片手で持てる筈が、······このオヤジには逆らわねえ方が良いな。
「これも良い物じゃが買えんな。お前らこれ王国の印が刻印されとる。こんな物を扱いなんぞした日にゃワシが縛り首じゃ! ったく。リュックは······ふむ、良いとこ銀貨二枚だな。ボア皮だがつぎはぎだらけだ。補強で内側なんか酷いもんだぜ売り物にならん! バラして革で売っても足がでちまうぞ」
「銀貨二枚だな。仕方ねえそれで良い、武器は持って帰る!」
俺達は失意のあまり宿に向かい、部屋を取る。大部屋が一部屋銀貨二枚······背の荷物を下ろし、部屋の鍵を掛け魔物狩りに向かう。
剣と鎧は置いてきた。
剣は持っていても振ることは出来ないため解体用のナイフを装備した。
解体用ナイフは刃渡り二十センチしかないが、村ではこれでゴブリンを倒したこともあった。
「ねえ。アイテールを呼び戻した方が良くない?」
「シャーリーズ俺達だけでやれるさ! それにもう王様にヤツは死んだと手紙を送っちまった後だ! 今さら呼び戻すなんざ出来るか! オラ行くぞ!」
俺達は冒険者の駆け出しと変わらない出で立ちで、町の門を抜け、近場の森に向かった。
そこで待ち受けていたものは······。
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