ステータスブレイク〜レベル1でも勇者と真実の旅へ〜

緑川 つきあかり

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鎖国渡航編0日〜1日

第十二+十三話 王代理といざ交渉へ!

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 無数の兵に囲まれながら淡々と何処かの間へ進みゆく道すがら、排他的政策は功を奏して異郷に馴染まぬ縁類たちの姿は見当たらず、治安だけに留まる事なく頗る芳しいようだ。

 取り分け、俺たち勇者が来なければの話だが。

 ん?

 一見するに他国の広告と思しきポスターを握り潰す国境警備隊らしき張眉怒目を噛み締めた者が公私混同職権濫用を遺憾無く発揮していた。

 それも現住の方々と肌色が見間違えられないからか、工作行為違法侵入者と看做されたのだろう。

「今なら滅多に入らない神秘の薬草が特別サービスで割引中だよ! 買っていかな――」
そんな惨事の中、路上で物珍しい治療薬専門の店に立ち並ぶ、一人の少女に目が行った。

 世界で見れば何の変哲もないただの子供。

 一瞬だけは単純に痩せ細った女の子と、人種の違いを見極めただけなのが本心だけど。

 それでも周りと比べて特に変わった様子が無いような存在に――。憧れや嫉妬、恐怖のそれとはまるで異なる、これから先の安堵と期待という明るい希望を眼差しに宿した、赤毛の少女に俺は思わず魅入られてしまった。

「……?」その陰で憂鬱とした考えが襲い、磨き上げられた貴金属の一部を身に付ける光眩さを放って背に張り付く兵士が、「おい」

 俺のマークする少女に魔の手を忍ばせる。

「ハッ」視線誘導で期待株に尾行を促した。

 ま、俺らにはなーんの関係も無いけどな。

 出来ることなら、今後も。

 そんな冗談事に現を抜かしつつも我ながら抜け目なく絶対に、いや、運が良ければ物置無人の小屋を次こそバレずに一瞥していた。

 ご大層な王宮側からも眺めが良さそうで。

「……」

「どうされました」

 折角のごく稀な光景を見逃さんと振り向き、皆にも遅れて意識諸共向かせ、最高のタイミングで好転の兆しが穏やかに空に響く。

 そして、天へと浮かび上がる一筋の火花。

 それは必ず、解いてくれる。

 緊張の綻びでさえも。

 火玉が爆ぜ、とても歪な形の花びらが舞う。

 やはり、時が経つと崩れていくな。

 まるで今の俺の、俺たちの記憶のように。

 初体験の派手なアクション釘付けの間に、ほんの僅かな隙を突いて。手際良く極薄の透明な長方形を成した【起爆札を召喚】すると同時に【第三の目を召喚】させ、忍ばせる。

「何だ、あれは⁉︎」

「ただの信号弾だ、気にするな」

「そういったことは事前に説明して貰わなければ、困ります!」

「すまなかった、次からは改めよう」

 遂にご到着だ。鎖に繋がれた王の元へと。

 そう意気込んで代理が坐す謁見の間に大きく一歩、踏み出そうとした瞬間、大地から夥しい量の肌を突き刺すような充満した魔力が突如として襲い掛かり、吐き気をも催した。

 何だこれは? 一番――気持ち悪い。まるで魔力そのものに殺意があるかの如く想像を絶する程に悍ましいオーラを漂わせていた。

「場所を変えないか」

「は?」

「いや、さっそく移動しよう。今すぐにだ」

 困惑する兵の制止を振り解き、俺はそそくさとその場から立ち去りながら宙にふらふらと浮く第三の目で周囲の状況を窺っていく。

 一際、変わった様子は無い、な。

「お待ちください! 王はこの先に!」

 乱れながらも逃げ場を塞ごうと取り囲む。

「余程、焦っているように感じ取れるが……その先の手前に何か仕掛けでもあるのか?」

 人形のように口を噤み、静かに息を呑む。目まぐるしい感情の嵐が小刻みに手が震え、頻りに周囲に目を泳がすようになっていく。

 あるいは――作戦失敗の報告でも懸命にやっているのか。

「どうする? 此方の言う通りに大人しく要望を聞き入れるか、それとも盲目な判断で国民を巻き込んで俺たちと。を、するか」

「……」

 彼らの顔は兜で覆い隠されていながらも、その表情はありありと目に浮かぶ。

「早くしろ、そう時間は待ってはくれない」

「んっ。わかり、ました。どうぞ、こちらへ」

 再び、導かれて、今度こそまやかしではない本物の王が現存する会議室へと招かれた。

「ご拝謁の栄誉を賜り、誠に光栄に存じます。此度の内紛勃発で大変、お忙しい中、交渉の場に身を置いて頂き、心痛み入る限りです」

 永遠の不完全燃焼な二番手が顔を熱らせる。

「王よ」

「構わん。この程度の些事、恐るるに足らん」

「でしたら、そう焦らずとも、我々に敵対する意志はありせんよ。今のところは……ね」

 皺の際立つ爺さんが目を見開かせ、会談の席に腰を下ろす様を、じっと見つめていた。

「この国への来訪した用件を早急に述べよ」

「ほう……では、我々の要件も知らずに攻撃なされたのですか、。正当防衛の範疇を超えていると捉えるべきか、――又は国民を庇護する然るべき行動であったと賞賛すべきなのか、正直、判断しかねる事案です」

「お互いに」

「ならば、御託は無しにして率直に意見を伝えましょう。私共はこの国の領土からただ立ち退きたいだけ、本当にそれだけなんです」

「何故、迂回ルートを選ばなかった‼︎ 態々、我が国に火種を送るような真似をしてまで貴様らは一体、何の目的があって此処に――」

「行かなければならない理由があったからですよ、。勇者としての事情がありましてね。何分急を要するものですから、貴方方の事まで配慮する余裕は毛頭ありませんでしたので、どうか、ご理解頂きたいのですが」

「……!」
机を叩きつけても喉元まで出掛かった罵詈雑言の嵐をかろうじて呑み込み、詳細を問う。

 順調に精神を掻き乱していたのも束の間、第三の目が思いもよらないものを捉えた。

 それは情緒が不安定はおろか崩れ去り、完全に我を忘れてしまった。

 は?

 10代目とウォリアの二大巨頭が知らず知らずのうちに罠に招かれており、目が近づこうとすれば、感知不能の床板トラップによって見事なまでに嵌められてしまい、早々に馬鹿二人の無価値な人質を取られた上での長引きそうな重苦しき交渉が始まろうとしていた。

 あの自由な精霊は一体、何処で何しているんだ⁉︎

 他の誰よりも忙しない第三の目はそのまま大船並ぶ、大海原へと一直線に向かわせた。

「詳細な条件は何だ?」

「僭越ながら申し上げますと――」

「リベア騎士団、団長のウォリア・サーペンティンを即刻、解放しろ。話はそれからだ」

 最悪な奴が仲間を引き連れてきやがった。

「それにしても鎖国の王たる者がこの場に不在とは由々しき事件が起こったようだな? 

 王代理は何度も不遜なる侮辱に煽られてしまい、机上に乗せた手を緩慢に力強く握りしめながらも、取り留めのない波を単調に揃えて一呼吸終えると、鮮明に王手を突きつけた大局を見据えてしまったのか、頭を抱えた。

「現状、騎士団は末端構成員のみに死者を抑え、内部潜入で城塞を包囲する優位に在る。即座の和解交渉を、そして、解放を願いたい」

「現在、地下で拘束中の団長と勇者を、か」

「御意に」

「……平和的に解決してもらおうか」

 俺の一手に身勝手な舌剣を突き立てんとする姿勢をほんのり黙らせ、他の者には死角になるように、【起爆札を召喚】し、見せる。

 間。

 察しと準備だけは一流なナナカマドは矛を収め、仲間と共に踵を返して、渋々退いた。

 筈だったが。

「我々は多くの仲間を失いましたっ‼︎ 奴等にも相応の代償を支払って頂かなくては困っ」

 往生際の悪い死に損ないが立ち止まって、人目も憚らずに暴れ回って騒々しく吠えた。

「騎士たる者、戦場で死ぬのは本望だろう。命惜しさで使命から逃げた誰かと違ってな」
柄に手を添えて悲痛に嘆く団員を宥め、鋭く俺を凝視する。まるで負け犬を蔑むように。

「行くぞ」

「えぇ。っ、はい!」

 ナナカマド一行に続かせるように、王代理の背後に付く護衛兵に目を配る。チラつく視線に気が付いたのか、僅かな躊躇いがありながらもその場にいる者、全員を下がらせた。

 本腰を入れようとした矢先、第三の目は呑気に人魚と戯れる精霊の姿を視界に収めた。積み重なる不運に小さな嘆息を地道に発散しつつも、元の場へと話題ごと舞い戻らせた。

「二代の勇者及びリベア騎士団一行の縦断許可の見返りとして、武器の提供にあります」

「武器……?」

「えぇ、今まで誰も成し得ることの無かった魔力導入兵器、正確にはあらゆる方面で活用可能で火薬派生品の起爆材料と言った方が良いでしょう。詳しくは実物をご覧ください」

 先程の起爆札を机上へと載せた。

「これが、兵器? だと」

「外見上ではただの透明なガラス板のような形状ですが、ほんの僅かな衝撃を加え……」
代理が覆い隠していた物を不意に垣間見る。

 手の甲に刻まれた異様な紫紺の光を帯びた紋様。有象無象とは相容れない真っ白な手袋で必死に隠してはいるものの、内心、赤裸々に露呈してしまっていることに薄らと気付いているのか、次第に顔色が悪くなっていく。

 どうやら、何かありそうだな。

 不眠不休の次の行き先が早くも決まり、老骨に鞭打つように使用時間限界まで、身を切り裂かれるような思いで自室に向かわせた。

 その道中、兵舎に続々と集結していく兵士を目撃し、既にその数割は町全体に広がろうとしていた。

 ……悠長にやっていられないな。

「続けてくれ」

「この爆発物の威力はご覧の通りです」

「……」

「……」

「何も起きないではないか」

 静寂。

 そして――。

 側の窓から囂々たる地響きとともに黒々とした爆炎が燃え上がり、三度一驚を喫する。

「斯様な魔法防御不可の起爆札を数千以上有しており、その全ての所有権を貴国に限り、金貨二百枚で引き換えを所望します」

「……」

「これは貴方方に与えられた権利ですから」

 ……。

 狐疑逡巡。

 刻一刻と迫り来る絶望のカウントダウンが、瞬く間に俺の鼓動の早鐘を撞くような感覚に陥らせた。

「守るべき民を鎖に繋いだまま国を終わらせるか、賢明な判断をし、皆が幸せになるか」

 王代理は尻込みで未だ言葉を詰まらせて、無常に過ぎゆく時の流れに逆らわずにいた。

 そして、辿り着く。

 第三の目。

 宮殿の寝室に虚ろな瞳で床に臥した亡き王の姿。

 先代の王が。

 新たなる王。

「どうされますか? 次代、王よ」

 静寂。

 次第に泰然とした面構えに昇華し、まるで己が王であると言わんばかりの振る舞いに。

「その旨、引き受けよう」

「交渉成立ですね」

 互いにとっても重き誓いを含んだ握手を交わし、無事に絶妙な仲の悪さを際立たせる二人を解放して、まだ世話を焼かせる精霊の無事の帰還と、黒きローブの友との再びの一刹那の視線の交わしと会釈……それから数時間も経たぬ内に望まぬ約束であった、先代と当代勇者来訪のパレードを開くこととなった。
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