40 / 52
本編
魔素の荒野
しおりを挟む
「げほっ、げほ!」
アイシアは口元を押さえ、酷く咳き込む。
「大丈夫か?」
傍にいたウェストラは憂慮に堪えきれず、いつになく不安げな念を漏らす。
「うん、ちょっと咽せちゃっただけだから。わ、私……先に戻ってるね」
「あぁ」
そう言い、そそくさと逃げるように馬車に歩みを進めていくアイシアの背中を、物憂げな表情で鋭く注視していた。
そして、流れるように兵士と言葉を交わす勇者に目を向ける。
「どうか……お願いします」
終わらぬ闇夜に呑み込まれたかの如く、次第に深き底に沈んでいく姿を見兼ねた勇者は、そっと肩に手を添える。
「魔王を必ず、討ち滅ぼしてください」
「あぁ、約束しよう。だが、明日がある限り前を見て、生き続けろ。お前の選択は、間違ってなどいないのだから」
「……。はい」
覇気のない返事を最後に、兵士は延々と大地に目を向けたまま、勇者たちを見送った。
その兵にあるのは懺悔か、あるいは──。
揺らぐ馬車の末尾に身を寄せるウェストラは、緩慢に鞘から真っ赤な刃を払う様を目の当たりにして、徐に勇者たちに目を向ける。
けれど……。
「次の幹部って、どれくらい強いの?」
何処に目を向けようとも、変わらない。
「恐らく、今の俺を超えるだろう」
「そう……なんだ。はは、そっか」
アイシアの掠れた異様な笑みに、白き巾着袋を大事そうに握った勇者。そして、雑草さえも生い茂る事のない荒野を、駆けていく。
「余程、その身分証が大事な物のようだな」
「……。昔は此処も豊かな土地で、辺り一面に草花が芽吹いていたんだがな」
そんな脈絡がない言葉とともに、巾着袋を潰さんと強く握りしめ、顔を顰めていった。
ウェストラは切り立つ無数の岩山に、惰性さながらに目を泳がせ、ぼーっと天を仰ぐ。
「まだ朝だってのに、なんつー空模様だ」
大空には鈍色に澱む黒雲が広がっているばかりで、鳥の一羽さえ羽撃いてなどいない。
起伏の激しい道行きに馬車は酷く揺られ、アイシアは再び、咳き込み始めた。
「げほっ!げぼっ!!」
それは以前より激しさを増して……。
「お前、何か持病は患っているか?」
「ううん、ずっと健康だよ。大丈夫、本当にただの咳だから」
「……。効くか定かではないが、後で薬を調合しよう」
「そんなに心配する必要ないから、ね!?」
「病人は黙ってろ」
「ったく、もう夜か?いや昼なのか?紛らわしい天気しやがって」
「一旦、此処で身を休めよう」
まだ数刻も経っていない中、一寸先さえも暗闇に覆い隠された先に、勇者は渋々、小さな岩山の影に馬車を止め、焚き火を囲った。
「今日は訓練しないの?」
「あの一夜で解った事だが、お前は俺たちの誰よりも伸び代のある存在だ。そう、急ぐな。ゆっくりと時間を掛けて、伸ばしていけばいい。取り敢えず、今はこの薬を飲め」
「う……。じゃあ、飲むから少しだけ、少しだけ訓練させてください!!」
「駄目だ」
「お願いします」
「早く飲んで、寝ろ」
「お願いします!」
「ったく、少しだけだぞ」
「うん!」
天真爛漫なアイシアの猛攻に根負けした、ウェストラは渋々勇者なる傀儡を生み出し、それぞれの武器を交差させた。
「伸び代か……至極当然な事を然も大それた理想を平然と語るのが上手いな、お前は」
「あいつは馬鹿だが期待に応える奴だぞ。時間さえあれば、俺たちをも超えるやも知れん」
「確かにな。たった数日で傀儡と対等になるとは、本当に目覚ましい成長を遂げている」
「だが、成長段階の彼奴を精鋭と謳うのは、甚だ疑問だがな」
「東の大国も戦力を失いたくないのだろう」
「ハァ…、一体どれだけ歴史を繰り返せば、上の連中は戦争の恐ろしさを学ぶんだ?」
「学んでいるさ、それ故に平和を保つ為に、人々は武器を手にし、正義を宣う」
「皮肉なもんだ」
「あぁ」
「ねぇ!どうして分身を使わないの!?」
傀儡を大地に臥せた、アイシアは問う。
「俺は他の分身操作と違って、それぞれが意思を持って生まれてくる。下手に乱用すれば暴走する恐れもある上に、凄く疲れるから嫌だ」
「じゃあ、もう一回この傀儡を作って!」
「いいや、もう終わりだ。さっさと薬飲んで、寝ろ」
「……はーい」
満面の笑みを一瞬にして曇った表情に沈ませ、足を引き摺りながら、二人の元へと進んでいった。
皆が寝静まった頃、ウェストラは音を忍ばせながら、徐に掌を天に差し向ける。
燃ゆる蒼炎が独りでに動き出し、数人の大人が、一人の少年と仲睦まじく戯れていた。
動く絵に魅入られたその瞳は、次第に潤沢に満たされてゆき、燃え盛った炎に、とめどなく清澄なる雫が滴り落ちていった。
だが、悪夢に魘されていたアイシアに目を向け、浮かび上がっていた蒼炎をフッ、消す。
そして、緩慢に立ち上がった。
燃ゆる炎の火種が乾いた音を立てて、数千の煌々とした星の浮かぶ夜空に昇っていく。
そんな焚き火を茫然と眺める勇者の元に、ウェストラがゆったりと歩み寄っていく。
忽然と黒霧が立ち込め、その行先を阻むが、両手を高々と上げながら立ち止まる。
「こちらに交戦の意志はない。ただの話し合いがしたいだけだよ」
そして、緩やかに一瞥する。
「完全な複製体を作り出しても、この旅路から抜けるのは不可能なのか?」
案内人は徐に親指で小突くように鍔を爪弾き、鋼色の刃を露わにする。
「そうか。そうだろうなとは、思っていたんだがな」
緩やかに震わせるほどに握りしめた右拳を眼前にまで振り上げて、額を軽く小突いた。
「ハッ、俺ってほんと弱えなぁ」
哀愁漂わせる一言とともに、徐に天を仰ぐ。
夜空には延々とした闇が広がっているばかりで、周囲は耳煩い雑音が行き交っていた。
そんな最中、一人の男が龍紛いの魔物と、数十メートルの巨体をしたキメラを葬って、侮蔑を含んだ澱む眼差しで見下ろしていた。
「全く、この程度の魔物ごときで、世界最高峰の魔力量を持った、彼奴を満足させられるとでも?四大国も随分と落魄れたものだな」
黒きローブを羽織りし者が、ぶつくさと愚痴を吐き捨てながら、大地に臥した無数の魔物の亡骸を踏み躙って、歩みを進めていく。
身体全身が獣のように肥大化して、醜く硬く黒黒と変色し、焼け焦げた姿をしていた。
その姿は幹部さながらであった。
アイシアは口元を押さえ、酷く咳き込む。
「大丈夫か?」
傍にいたウェストラは憂慮に堪えきれず、いつになく不安げな念を漏らす。
「うん、ちょっと咽せちゃっただけだから。わ、私……先に戻ってるね」
「あぁ」
そう言い、そそくさと逃げるように馬車に歩みを進めていくアイシアの背中を、物憂げな表情で鋭く注視していた。
そして、流れるように兵士と言葉を交わす勇者に目を向ける。
「どうか……お願いします」
終わらぬ闇夜に呑み込まれたかの如く、次第に深き底に沈んでいく姿を見兼ねた勇者は、そっと肩に手を添える。
「魔王を必ず、討ち滅ぼしてください」
「あぁ、約束しよう。だが、明日がある限り前を見て、生き続けろ。お前の選択は、間違ってなどいないのだから」
「……。はい」
覇気のない返事を最後に、兵士は延々と大地に目を向けたまま、勇者たちを見送った。
その兵にあるのは懺悔か、あるいは──。
揺らぐ馬車の末尾に身を寄せるウェストラは、緩慢に鞘から真っ赤な刃を払う様を目の当たりにして、徐に勇者たちに目を向ける。
けれど……。
「次の幹部って、どれくらい強いの?」
何処に目を向けようとも、変わらない。
「恐らく、今の俺を超えるだろう」
「そう……なんだ。はは、そっか」
アイシアの掠れた異様な笑みに、白き巾着袋を大事そうに握った勇者。そして、雑草さえも生い茂る事のない荒野を、駆けていく。
「余程、その身分証が大事な物のようだな」
「……。昔は此処も豊かな土地で、辺り一面に草花が芽吹いていたんだがな」
そんな脈絡がない言葉とともに、巾着袋を潰さんと強く握りしめ、顔を顰めていった。
ウェストラは切り立つ無数の岩山に、惰性さながらに目を泳がせ、ぼーっと天を仰ぐ。
「まだ朝だってのに、なんつー空模様だ」
大空には鈍色に澱む黒雲が広がっているばかりで、鳥の一羽さえ羽撃いてなどいない。
起伏の激しい道行きに馬車は酷く揺られ、アイシアは再び、咳き込み始めた。
「げほっ!げぼっ!!」
それは以前より激しさを増して……。
「お前、何か持病は患っているか?」
「ううん、ずっと健康だよ。大丈夫、本当にただの咳だから」
「……。効くか定かではないが、後で薬を調合しよう」
「そんなに心配する必要ないから、ね!?」
「病人は黙ってろ」
「ったく、もう夜か?いや昼なのか?紛らわしい天気しやがって」
「一旦、此処で身を休めよう」
まだ数刻も経っていない中、一寸先さえも暗闇に覆い隠された先に、勇者は渋々、小さな岩山の影に馬車を止め、焚き火を囲った。
「今日は訓練しないの?」
「あの一夜で解った事だが、お前は俺たちの誰よりも伸び代のある存在だ。そう、急ぐな。ゆっくりと時間を掛けて、伸ばしていけばいい。取り敢えず、今はこの薬を飲め」
「う……。じゃあ、飲むから少しだけ、少しだけ訓練させてください!!」
「駄目だ」
「お願いします」
「早く飲んで、寝ろ」
「お願いします!」
「ったく、少しだけだぞ」
「うん!」
天真爛漫なアイシアの猛攻に根負けした、ウェストラは渋々勇者なる傀儡を生み出し、それぞれの武器を交差させた。
「伸び代か……至極当然な事を然も大それた理想を平然と語るのが上手いな、お前は」
「あいつは馬鹿だが期待に応える奴だぞ。時間さえあれば、俺たちをも超えるやも知れん」
「確かにな。たった数日で傀儡と対等になるとは、本当に目覚ましい成長を遂げている」
「だが、成長段階の彼奴を精鋭と謳うのは、甚だ疑問だがな」
「東の大国も戦力を失いたくないのだろう」
「ハァ…、一体どれだけ歴史を繰り返せば、上の連中は戦争の恐ろしさを学ぶんだ?」
「学んでいるさ、それ故に平和を保つ為に、人々は武器を手にし、正義を宣う」
「皮肉なもんだ」
「あぁ」
「ねぇ!どうして分身を使わないの!?」
傀儡を大地に臥せた、アイシアは問う。
「俺は他の分身操作と違って、それぞれが意思を持って生まれてくる。下手に乱用すれば暴走する恐れもある上に、凄く疲れるから嫌だ」
「じゃあ、もう一回この傀儡を作って!」
「いいや、もう終わりだ。さっさと薬飲んで、寝ろ」
「……はーい」
満面の笑みを一瞬にして曇った表情に沈ませ、足を引き摺りながら、二人の元へと進んでいった。
皆が寝静まった頃、ウェストラは音を忍ばせながら、徐に掌を天に差し向ける。
燃ゆる蒼炎が独りでに動き出し、数人の大人が、一人の少年と仲睦まじく戯れていた。
動く絵に魅入られたその瞳は、次第に潤沢に満たされてゆき、燃え盛った炎に、とめどなく清澄なる雫が滴り落ちていった。
だが、悪夢に魘されていたアイシアに目を向け、浮かび上がっていた蒼炎をフッ、消す。
そして、緩慢に立ち上がった。
燃ゆる炎の火種が乾いた音を立てて、数千の煌々とした星の浮かぶ夜空に昇っていく。
そんな焚き火を茫然と眺める勇者の元に、ウェストラがゆったりと歩み寄っていく。
忽然と黒霧が立ち込め、その行先を阻むが、両手を高々と上げながら立ち止まる。
「こちらに交戦の意志はない。ただの話し合いがしたいだけだよ」
そして、緩やかに一瞥する。
「完全な複製体を作り出しても、この旅路から抜けるのは不可能なのか?」
案内人は徐に親指で小突くように鍔を爪弾き、鋼色の刃を露わにする。
「そうか。そうだろうなとは、思っていたんだがな」
緩やかに震わせるほどに握りしめた右拳を眼前にまで振り上げて、額を軽く小突いた。
「ハッ、俺ってほんと弱えなぁ」
哀愁漂わせる一言とともに、徐に天を仰ぐ。
夜空には延々とした闇が広がっているばかりで、周囲は耳煩い雑音が行き交っていた。
そんな最中、一人の男が龍紛いの魔物と、数十メートルの巨体をしたキメラを葬って、侮蔑を含んだ澱む眼差しで見下ろしていた。
「全く、この程度の魔物ごときで、世界最高峰の魔力量を持った、彼奴を満足させられるとでも?四大国も随分と落魄れたものだな」
黒きローブを羽織りし者が、ぶつくさと愚痴を吐き捨てながら、大地に臥した無数の魔物の亡骸を踏み躙って、歩みを進めていく。
身体全身が獣のように肥大化して、醜く硬く黒黒と変色し、焼け焦げた姿をしていた。
その姿は幹部さながらであった。
20
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
百花繚乱 〜国の姫から極秘任務を受けた俺のスキルの行くところ〜
幻月日
ファンタジー
ーー時は魔物時代。
魔王を頂点とする闇の群勢が世界中に蔓延る中、勇者という職業は人々にとって希望の光だった。
そんな勇者の一人であるシンは、逃れ行き着いた村で村人たちに魔物を差し向けた勇者だと勘違いされてしまい、滞在中の兵団によってシーラ王国へ送られてしまった。
「勇者、シン。あなたには魔王の城に眠る秘宝、それを盗み出して来て欲しいのです」
唐突にアリス王女に突きつけられたのは、自分のようなランクの勇者に与えられる任務ではなかった。レベル50台の魔物をようやく倒せる勇者にとって、レベル100台がいる魔王の城は未知の領域。
「ーー王女が頼む、その任務。俺が引き受ける」
シンの持つスキルが頼りだと言うアリス王女。快く引き受けたわけではなかったが、シンはアリス王女の頼みを引き受けることになり、魔王の城へ旅立つ。
これは魔物が世界に溢れる時代、シーラ王国の姫に頼まれたのをきっかけに魔王の城を目指す勇者の物語。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
異世界の片隅で引き篭りたい少女。
月芝
ファンタジー
玄関開けたら一分で異世界!
見知らぬオッサンに雑に扱われただけでも腹立たしいのに
初っ端から詰んでいる状況下に放り出されて、
さすがにこれは無理じゃないかな? という出オチ感漂う能力で過ごす新生活。
生態系の最下層から成り上がらずに、こっそりと世界の片隅で心穏やかに過ごしたい。
世界が私を見捨てるのならば、私も世界を見捨ててやろうと森の奥に引き篭った少女。
なのに世界が私を放っておいてくれない。
自分にかまうな、近寄るな、勝手に幻想を押しつけるな。
それから私を聖女と呼ぶんじゃねぇ!
己の平穏のために、ふざけた能力でわりと真面目に頑張る少女の物語。
※本作主人公は極端に他者との関わりを避けます。あとトキメキLOVEもハーレムもありません。
ですので濃厚なヒューマンドラマとか、心の葛藤とか、胸の成長なんかは期待しないで下さい。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~
喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。
庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。
そして18年。
おっさんの実力が白日の下に。
FランクダンジョンはSSSランクだった。
最初のザコ敵はアイアンスライム。
特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。
追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。
そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。
世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。
勇者、追放される ~仲間がクズばかりだったので、魔王とお茶してのんびり過ごす。戻ってこいと言われても断固拒否。~
秋鷺 照
ファンタジー
強すぎて勇者になってしまったレッグは、パーティーを追放され、一人で魔王城へ行く。美味しいと噂の、魔族領の茶を飲むために!(ちゃんと人類も守る)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる