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本編
魔王の幹部と忌子
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城門の上に居並ぶ、ローレルの兵士たちは、皆が仲良く両手を前へと差し伸べる。
瞬く間に魔法陣が現れ、手に収まるほどの炎が数千を超えるゴーレムに放たれていく。
「毛程も役に立たんな。あれは」
だが、その僅かな焔は害とさえ見做されず、数メートルを優に超えたゴーレムたちは、平然とその歩みを進め続けた。
ウェストラが絶壁を背にして、嘆息しながら言葉を漏らした。
「全くだ」
その意に同感するオルストラ。
そして、地響きとともに前進する無数のゴーレムの山に、端から端へと目を配っていく二人であった。
「いない」
「えぇ、魔物がゴーレムしか居ませんね」
「違う、幹部だ」
「え?」
「案内人、姿を見せろ」
「ハッ!」
傍らに忽然と黒霧に包まれ、その身を翻す。
「どういう事だ?」
「……暗視と温度体の魔眼使用で、隊列を組むゴーレムの集団の中心に怪しげな人影を、視認しました」
「あれが、幹部だと?」
「はい、その証拠を今ご覧に入れましょう」
そう言い放ち、跪いていた案内人は、徐に立ち上がって、両手を虚無に構えた。
「……?我々、騎士団の兵は手筈通り、ゴーレムの処理に当たって宜しいでしょうか?」
「あぁ、あのゴーレムの中は空洞状になっている。その中には恐らく、数段上の魔物が数百と潜んでいるだろう。注意しろ」
「ハッ!」
往来の激しき門へと駆け出していく。
「早く行けよ、副団長」
ウェストラのその一言に、眉根を寄せながらも、踵を廻らせ、アルベルトの後を追う。
「業火の弓矢」
虚無に紅き焔が乾いた音を立てて、両手に立ち所に燃え広がっていき、弓矢の形を成す。
「不死鳥」
矢をギチギチと番えた矢は、美しき音色にも等しき音を奏でで、焔とともに放たれた。
その瞬間、勇者は矢を氷剣で叩き打つ。
かろうじて目で追えていた筈の紅き矢は、時を超えたかの如く、幹部へと突き刺さる。
「……!」
だが、手応えはない。射抜かれた胸には、黒々と焼け焦げたまま、何の変化もありはしなかった。
「炎炎って、極端だな。どいつもこいつも」
愚痴を漏らす片手間には、巨躯を覆い尽くすほどの数百の氷塊をゴーレムへと放つ。
脚と腕の関節を寸分違わずに貫いて、最前列のゴーレム達は軒並み、崩れ落ちていく。
「焔よ、今一度、舞い上がれ」
射抜かれた矢を抜き払った幹部だったが、再び、紅き業火がその身を焼き尽くした。
「贋作に踊らされたか、阿呆が」
「も、申し訳ありません!目に映るものばかり囚われ、正しきものを見失うなど、一生の不覚。この罰は甘んじて受け入れる覚悟です」
そして、深々と跪く案内人であった。
「ハァ……」
徐に両手を合わせて、鋭い双眸を閉じた。
「心なき兵よ、昨日を、今を、明日を、持たぬ傀儡となって、主人に全てを尽くし、目に映る標的を破壊せよ」
詠唱を終えると眼下の地面が盛り上がる。
「フルトゥーム」
遂げるとともに、土竜が大地を掘り上げるかのように、たった一つの大穴から姿を現す。
不定形ながらも、すぐさまに露呈するゴーレムとの圧倒的な眇眇たる体躯であった。
だが、形を完全に成した時、体格差にまるで恐れることなく、土石の刃を手にし、歩みを進めていった。
言葉も意も想いも介さぬその様は、さながら勝機を欲する武神であった。
それは創生者である勇者の意志でさえも。
軽快に俊敏に敏捷に低空で飛び上がり、まるで空を切り裂くかのように脚を斬った。
前のゴーレムが体勢を崩し、尻目に歩みを進めていたゴーレムたちが群衆雪崩を起こす最中に、武神は其を容易に粉塵へと化した。
粉々に打ち砕かれた小石が、大雨のように、雹のように、礫のように降り注ぐ。
武神は電光石火の如く、ゴーレムの体躯の隅々に一縷の雷光が迸っていた。
勇者は跪き、掌を地に当てがっていた。
「何処にいる?」
瞼の裏で眼球が確かに動き、何かを探っていた。
瀕死の危機にあるカースの行方を。
約数分前。
周囲の草花を枯らし、大気は禍々しく澱んでいるようにさえ思えるほどに、カースは呼吸を乱し、少女を小脇に抱えながら、敵から決して目を離すことなく、慎重に後ずさる。
金属製の長杖の片方の先端には刃が、もう一方には輪を描く、不可思議な武器。
それを槍のように巧みに操り、体を纏わり付かせながら、存分に杖を振るう。
そして、その刃は少女の頬を捉えていた。
その眼前に楯なる右腕を翳し、幾重にも重なる鱗でキンッと音を奏でて、弾き返した。
両の腕、両の手、それだけでは足らぬと言わんばかりに、カースは両の肩に蔓延る鱗を腕のように集結させて、操った。
槍のように、棘のように、針のように。
その様を見ても幹部の表情は変わらない。
「ヴヴヴァァァッッ!!」
柔軟な肉体を鞭のように撓らせて、大地を抉るほどのカースの大振りを容易に躱した。
そして、輪の方をカースたちに向け、言葉を発することなく、煌々なる光の矢を放った。
それは当然かのように、カースの腕を貫くことなくすり抜けて、大地に突き刺さった。
「っっ!?」
そして、その矢は少女の頬を切り裂いた。
微かに掠めた筈の患部は、激流の如く、まっかな血飛沫を噴き出した。
「っっ!」
切り裂かれた頬の方の片目を眇め、必死に息を殺しながら奥歯を噛み締めた。
自らの立場をようやっと理解し、少女は小さく呻いて、顔面蒼白となっていく。
「はっ……」
微かに残った草花に、緋色の鮮血を多量に含んだ水分を与えていた。
雑多な色の全てが真っ赤に染め上げ、無傷で悠然と見下ろす幹部を、ただ茫然と見上げることしかできなかった。
だが、未だにカースの腹部には、少女の温もりがあった。
泣き疲れ、ただ祈ることしか選択のない少女は、まだ、かろうじて生きていた。
たったの数分の出来事であった。
一秒一秒が遥かに遠く、血が滴り落ちるのにも、まるで時が止まっているかのように。
だが、幹部はそれを意に介すことなく、刃を振り翳した。
いいや、むしろ、その意に即座に理解したとも言えるであろう、その所作にカースはただ見つめることしかできなった。
真っ白な眩い何かが、その元へ飛来した。
そして、その圧倒的な勝機に割り込んだ。
ただ過ぎゆく運命を呪うことしかできぬ二人に選択を与えたのは、まごうことなき勇者であった。
振り下ろした刃を造作もなく禦ぎ、瞬く間にカースたちをその場から遠ざけた。
「此れに手を出すな」
僅かに震わす氷剣を幹部に突きつけて。
瞬く間に魔法陣が現れ、手に収まるほどの炎が数千を超えるゴーレムに放たれていく。
「毛程も役に立たんな。あれは」
だが、その僅かな焔は害とさえ見做されず、数メートルを優に超えたゴーレムたちは、平然とその歩みを進め続けた。
ウェストラが絶壁を背にして、嘆息しながら言葉を漏らした。
「全くだ」
その意に同感するオルストラ。
そして、地響きとともに前進する無数のゴーレムの山に、端から端へと目を配っていく二人であった。
「いない」
「えぇ、魔物がゴーレムしか居ませんね」
「違う、幹部だ」
「え?」
「案内人、姿を見せろ」
「ハッ!」
傍らに忽然と黒霧に包まれ、その身を翻す。
「どういう事だ?」
「……暗視と温度体の魔眼使用で、隊列を組むゴーレムの集団の中心に怪しげな人影を、視認しました」
「あれが、幹部だと?」
「はい、その証拠を今ご覧に入れましょう」
そう言い放ち、跪いていた案内人は、徐に立ち上がって、両手を虚無に構えた。
「……?我々、騎士団の兵は手筈通り、ゴーレムの処理に当たって宜しいでしょうか?」
「あぁ、あのゴーレムの中は空洞状になっている。その中には恐らく、数段上の魔物が数百と潜んでいるだろう。注意しろ」
「ハッ!」
往来の激しき門へと駆け出していく。
「早く行けよ、副団長」
ウェストラのその一言に、眉根を寄せながらも、踵を廻らせ、アルベルトの後を追う。
「業火の弓矢」
虚無に紅き焔が乾いた音を立てて、両手に立ち所に燃え広がっていき、弓矢の形を成す。
「不死鳥」
矢をギチギチと番えた矢は、美しき音色にも等しき音を奏でで、焔とともに放たれた。
その瞬間、勇者は矢を氷剣で叩き打つ。
かろうじて目で追えていた筈の紅き矢は、時を超えたかの如く、幹部へと突き刺さる。
「……!」
だが、手応えはない。射抜かれた胸には、黒々と焼け焦げたまま、何の変化もありはしなかった。
「炎炎って、極端だな。どいつもこいつも」
愚痴を漏らす片手間には、巨躯を覆い尽くすほどの数百の氷塊をゴーレムへと放つ。
脚と腕の関節を寸分違わずに貫いて、最前列のゴーレム達は軒並み、崩れ落ちていく。
「焔よ、今一度、舞い上がれ」
射抜かれた矢を抜き払った幹部だったが、再び、紅き業火がその身を焼き尽くした。
「贋作に踊らされたか、阿呆が」
「も、申し訳ありません!目に映るものばかり囚われ、正しきものを見失うなど、一生の不覚。この罰は甘んじて受け入れる覚悟です」
そして、深々と跪く案内人であった。
「ハァ……」
徐に両手を合わせて、鋭い双眸を閉じた。
「心なき兵よ、昨日を、今を、明日を、持たぬ傀儡となって、主人に全てを尽くし、目に映る標的を破壊せよ」
詠唱を終えると眼下の地面が盛り上がる。
「フルトゥーム」
遂げるとともに、土竜が大地を掘り上げるかのように、たった一つの大穴から姿を現す。
不定形ながらも、すぐさまに露呈するゴーレムとの圧倒的な眇眇たる体躯であった。
だが、形を完全に成した時、体格差にまるで恐れることなく、土石の刃を手にし、歩みを進めていった。
言葉も意も想いも介さぬその様は、さながら勝機を欲する武神であった。
それは創生者である勇者の意志でさえも。
軽快に俊敏に敏捷に低空で飛び上がり、まるで空を切り裂くかのように脚を斬った。
前のゴーレムが体勢を崩し、尻目に歩みを進めていたゴーレムたちが群衆雪崩を起こす最中に、武神は其を容易に粉塵へと化した。
粉々に打ち砕かれた小石が、大雨のように、雹のように、礫のように降り注ぐ。
武神は電光石火の如く、ゴーレムの体躯の隅々に一縷の雷光が迸っていた。
勇者は跪き、掌を地に当てがっていた。
「何処にいる?」
瞼の裏で眼球が確かに動き、何かを探っていた。
瀕死の危機にあるカースの行方を。
約数分前。
周囲の草花を枯らし、大気は禍々しく澱んでいるようにさえ思えるほどに、カースは呼吸を乱し、少女を小脇に抱えながら、敵から決して目を離すことなく、慎重に後ずさる。
金属製の長杖の片方の先端には刃が、もう一方には輪を描く、不可思議な武器。
それを槍のように巧みに操り、体を纏わり付かせながら、存分に杖を振るう。
そして、その刃は少女の頬を捉えていた。
その眼前に楯なる右腕を翳し、幾重にも重なる鱗でキンッと音を奏でて、弾き返した。
両の腕、両の手、それだけでは足らぬと言わんばかりに、カースは両の肩に蔓延る鱗を腕のように集結させて、操った。
槍のように、棘のように、針のように。
その様を見ても幹部の表情は変わらない。
「ヴヴヴァァァッッ!!」
柔軟な肉体を鞭のように撓らせて、大地を抉るほどのカースの大振りを容易に躱した。
そして、輪の方をカースたちに向け、言葉を発することなく、煌々なる光の矢を放った。
それは当然かのように、カースの腕を貫くことなくすり抜けて、大地に突き刺さった。
「っっ!?」
そして、その矢は少女の頬を切り裂いた。
微かに掠めた筈の患部は、激流の如く、まっかな血飛沫を噴き出した。
「っっ!」
切り裂かれた頬の方の片目を眇め、必死に息を殺しながら奥歯を噛み締めた。
自らの立場をようやっと理解し、少女は小さく呻いて、顔面蒼白となっていく。
「はっ……」
微かに残った草花に、緋色の鮮血を多量に含んだ水分を与えていた。
雑多な色の全てが真っ赤に染め上げ、無傷で悠然と見下ろす幹部を、ただ茫然と見上げることしかできなかった。
だが、未だにカースの腹部には、少女の温もりがあった。
泣き疲れ、ただ祈ることしか選択のない少女は、まだ、かろうじて生きていた。
たったの数分の出来事であった。
一秒一秒が遥かに遠く、血が滴り落ちるのにも、まるで時が止まっているかのように。
だが、幹部はそれを意に介すことなく、刃を振り翳した。
いいや、むしろ、その意に即座に理解したとも言えるであろう、その所作にカースはただ見つめることしかできなった。
真っ白な眩い何かが、その元へ飛来した。
そして、その圧倒的な勝機に割り込んだ。
ただ過ぎゆく運命を呪うことしかできぬ二人に選択を与えたのは、まごうことなき勇者であった。
振り下ろした刃を造作もなく禦ぎ、瞬く間にカースたちをその場から遠ざけた。
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