23 / 52
本編
ノースドラゴン騎士団
しおりを挟む
「何ですか?あれ?」
長蛇の二列に隊列を組んだ戦士たち。
「北の冒険者集団だ。偉そうに騎士団などと掲げているが、実際は名ばかりの盗賊どもの集まりだ。だが、実力は粒揃いな上に、品性の欠片も無いことから余計にタチが悪い、一部なんかじゃ、逆襲者の群れとまで揶揄されているそうだ」
「へぇー」
「それにしても随分と大所帯での移動だな。まさか戦争でも起こす気じゃあるまいな?」
「何で北の冒険者が北の国と戦争を?」
「機関に属していない傭兵軍団だからな。当然、祖国の恩情とやらも奴らには全くない」
「大丈夫でしょうか……」
「なあに、心配には及ぶまい。世界屈指の実力者であらせられる勇者様もおるのだからな。我々はいつも通りに、平静を保っていればいい」
「そうですね。…でも、やっぱり少し怖いですね」
「あぁ、そうだな」
国民たちの不安は次第に全体へと伝播してゆく。それは表情に、態度に、言葉に……。
無造作な黒々とした無精髭と短髪をした、一人の男が鬼気迫る形相を浮かべる者たちの最前線に立ち、獰悪なる群衆を率いていた。
その傍に仄かに白みを帯びた艶やかなる長髪を靡かせし凛々しき男が、怪訝に周囲の動向に目を配り、兵団員と瑣末にして低俗なる言葉を交わす。
「オルストラ副長さんよぉ、随分と険しい顔してなさんなぁ?」
「ハハッ。そんなに怖いお顔しなくたって、どうせ俺たちに敵う奴なんざ、いやしませんよ」
「うるせえぞ、テメェら!黙って行軍も出来ねぇ役立たずか!?あぁ!?」
「そんなカッカなさらないでくださいよ~」
「そら、ここ数日間、女にも酒にも飢えてんでね。身体中が湧き立って仕方ねぇや」
「そうだそうだ!こんなの終わらせて、さっさと酒場行かせてくだせえよ、団長!」
「国王陛下への挨拶が先だァ!それが終わった後は、思う存分、好きにやっていいぞ!」
「っしゃぁーー!!」
「っしゃぁーーー!」
「うぉぉ!!」
品性の欠片も無き者たちの雄叫びに、酒場から身を乗り出して、動向を窺っていた兵士たちは、頬を引き攣らせて、得物に手を掛けんとしていた。
「下手な考えに走るなよ」
そんな感情に踊らされつつあった兵士たちの心を宥めるように、座り込んだ勇者が鋭い釘を刺す。
「えぇ、分かっております。勇者殿」
「事を荒立てるには、時期尚早……ですね」
「お前たちは普段通りしていればいい。俺が、いや俺たちが速やかに順調に事を運ぶ」
その重苦しい一言に、一人の兵士が僅かに眉根を寄せて、そそくさと酒場を後にした。
そして……。
高みの見物さながらにその様を見下ろし、物憂げに表情を沈ませていく者がいた。
白皙な頬に蒼き眼をして、恰幅のいい身の上から、箔の付いた紅き外套を羽織って、着々と謁見の間に迫り来る騎士団たちから、目を逸らすかのように窓辺から身を離した。
不相応に絢爛豪華なる王冠を輝かせて…。
「いよいよか……。執事!執事はおるか!」
其々が得物を携え始めた兵舎では、人影の無き暗闇で、二人が湿った会話をしていた。
「酒場からたった今、戻った兵士からの伝令だ。お前は念の為に、勇者殿のお側に付け」
「ハッ。承知致しました」
「当然、分かっているな?」
「えぇ、『息を潜め、音を殺し、如何なる状況であっても平常心を失うな』でしょう?」
「検討を祈るぞ、ウォリンズ」
「御安心を。ローレル国の名に懸けて、この命は必ずや遂行させます」
その一言を最後に、その者は音を消した。
そして、その全てを高き門から見下ろす、二人の影。其れ等は淡白な言葉を並べ立てる。
「兵団員の数はざっと200って所だ」
ウェストラは魔眼で周囲を見渡していた。
「団長、副団長を除いても、この国の兵力を大幅に上回るだろう」
「弱小国家に名を連ねるだけの事はあるな。兵は等間隔での配置で、いつ何時でも其々の動向を逐一見渡せるようにしてあるそうだ」
「国王陛下の御前での白昼堂々の襲撃は、万が一にもあり得ないだろうが、戦局を有利に進められては、瑣末ながらも困りものだな」
「不逞の輩を善良なる国民のために、拘束しましたってなら、問題無いんじゃないか?」
「牢に幽閉か。言うなれば、彼等に何処よりも安全な仮の宿屋を無償で提供したようなものだ。たとえ、一人であったとしても、脆弱な檻からの脱獄など造作もないだろう」
「だったら、どうするつもりだ?」
「兵士の募った不満を吐かせるに限る。奴等が逆襲者と揶揄される謂れを見せてやるのが楽な手法だ」
「指示を寄越せ」
「それぞれがいつ何時にも対応できるよう、等間隔で配置された兵士の気を一瞬逸らし、王の喉元に矛を突きつける」
「つまりは兵の錯乱と揺動が目的か?」
「あぁ」
「お誂え向きに己の得物に名を刻む阿呆がいるな。城からの位置どりも悪くないし、魔法仕掛けの投擲なら怪しくもない。だが……」
紅き燃ゆる涙がとめどなく頬を伝うウェストラは、徐に仁王立ちする勇者を一瞥した。
「逆襲者と言えど、不自然過ぎるだろう」
「周囲の目撃者と事実だけが残せればいい」
「欲望の解放。か。最近はあまり使っていないから、ちゃんと発動するかは分からないぞ」
「その時までに、次の手を考えておこう」
「その旨、慎んでお受けした」
「頼むぞ」
「それで……国防会議には参加するのか?」
「無論だ。もう一人の勇者がな」
「ほう、限界は六体までのようだな?」
「あぁ。そうだ」
勇者は赤裸々に豪語した。
それは、口走ったウェストラ自身が気圧されて、本の僅かな猜疑心を抱かせるほどに。
「もし反乱を招いたら、どうする?」
「予め、傀儡を配備しておこう」
「……?なら、始めさせてもらうぞ」
「あぁ、頼むぞ」
「……何だ?」
鋭い視線がウェストラを突き刺していた。
「心変わりが随分と早いように見えるが?」
「俺はあの竜擬きとは違う。利己的に物事進めようとする奴と一緒にするんじゃねえよ」
「そうか……」
「無事、達成したら、俺はどうなる?処分か?」
「追々沙汰を下す、それまでは不問だ。そして、失敗などあり得ない。俺がいる限りはな」
「そのお前が敵に寝返らないとも限らない」
「無いな。天地がひっくり返ろうとも」
「あぁ、そうかよ。ハァ……では後ほど」
その一言を皮切りに飛び立った。
それぞれの思惑が今、ぶつかろうとしていた。
長蛇の二列に隊列を組んだ戦士たち。
「北の冒険者集団だ。偉そうに騎士団などと掲げているが、実際は名ばかりの盗賊どもの集まりだ。だが、実力は粒揃いな上に、品性の欠片も無いことから余計にタチが悪い、一部なんかじゃ、逆襲者の群れとまで揶揄されているそうだ」
「へぇー」
「それにしても随分と大所帯での移動だな。まさか戦争でも起こす気じゃあるまいな?」
「何で北の冒険者が北の国と戦争を?」
「機関に属していない傭兵軍団だからな。当然、祖国の恩情とやらも奴らには全くない」
「大丈夫でしょうか……」
「なあに、心配には及ぶまい。世界屈指の実力者であらせられる勇者様もおるのだからな。我々はいつも通りに、平静を保っていればいい」
「そうですね。…でも、やっぱり少し怖いですね」
「あぁ、そうだな」
国民たちの不安は次第に全体へと伝播してゆく。それは表情に、態度に、言葉に……。
無造作な黒々とした無精髭と短髪をした、一人の男が鬼気迫る形相を浮かべる者たちの最前線に立ち、獰悪なる群衆を率いていた。
その傍に仄かに白みを帯びた艶やかなる長髪を靡かせし凛々しき男が、怪訝に周囲の動向に目を配り、兵団員と瑣末にして低俗なる言葉を交わす。
「オルストラ副長さんよぉ、随分と険しい顔してなさんなぁ?」
「ハハッ。そんなに怖いお顔しなくたって、どうせ俺たちに敵う奴なんざ、いやしませんよ」
「うるせえぞ、テメェら!黙って行軍も出来ねぇ役立たずか!?あぁ!?」
「そんなカッカなさらないでくださいよ~」
「そら、ここ数日間、女にも酒にも飢えてんでね。身体中が湧き立って仕方ねぇや」
「そうだそうだ!こんなの終わらせて、さっさと酒場行かせてくだせえよ、団長!」
「国王陛下への挨拶が先だァ!それが終わった後は、思う存分、好きにやっていいぞ!」
「っしゃぁーー!!」
「っしゃぁーーー!」
「うぉぉ!!」
品性の欠片も無き者たちの雄叫びに、酒場から身を乗り出して、動向を窺っていた兵士たちは、頬を引き攣らせて、得物に手を掛けんとしていた。
「下手な考えに走るなよ」
そんな感情に踊らされつつあった兵士たちの心を宥めるように、座り込んだ勇者が鋭い釘を刺す。
「えぇ、分かっております。勇者殿」
「事を荒立てるには、時期尚早……ですね」
「お前たちは普段通りしていればいい。俺が、いや俺たちが速やかに順調に事を運ぶ」
その重苦しい一言に、一人の兵士が僅かに眉根を寄せて、そそくさと酒場を後にした。
そして……。
高みの見物さながらにその様を見下ろし、物憂げに表情を沈ませていく者がいた。
白皙な頬に蒼き眼をして、恰幅のいい身の上から、箔の付いた紅き外套を羽織って、着々と謁見の間に迫り来る騎士団たちから、目を逸らすかのように窓辺から身を離した。
不相応に絢爛豪華なる王冠を輝かせて…。
「いよいよか……。執事!執事はおるか!」
其々が得物を携え始めた兵舎では、人影の無き暗闇で、二人が湿った会話をしていた。
「酒場からたった今、戻った兵士からの伝令だ。お前は念の為に、勇者殿のお側に付け」
「ハッ。承知致しました」
「当然、分かっているな?」
「えぇ、『息を潜め、音を殺し、如何なる状況であっても平常心を失うな』でしょう?」
「検討を祈るぞ、ウォリンズ」
「御安心を。ローレル国の名に懸けて、この命は必ずや遂行させます」
その一言を最後に、その者は音を消した。
そして、その全てを高き門から見下ろす、二人の影。其れ等は淡白な言葉を並べ立てる。
「兵団員の数はざっと200って所だ」
ウェストラは魔眼で周囲を見渡していた。
「団長、副団長を除いても、この国の兵力を大幅に上回るだろう」
「弱小国家に名を連ねるだけの事はあるな。兵は等間隔での配置で、いつ何時でも其々の動向を逐一見渡せるようにしてあるそうだ」
「国王陛下の御前での白昼堂々の襲撃は、万が一にもあり得ないだろうが、戦局を有利に進められては、瑣末ながらも困りものだな」
「不逞の輩を善良なる国民のために、拘束しましたってなら、問題無いんじゃないか?」
「牢に幽閉か。言うなれば、彼等に何処よりも安全な仮の宿屋を無償で提供したようなものだ。たとえ、一人であったとしても、脆弱な檻からの脱獄など造作もないだろう」
「だったら、どうするつもりだ?」
「兵士の募った不満を吐かせるに限る。奴等が逆襲者と揶揄される謂れを見せてやるのが楽な手法だ」
「指示を寄越せ」
「それぞれがいつ何時にも対応できるよう、等間隔で配置された兵士の気を一瞬逸らし、王の喉元に矛を突きつける」
「つまりは兵の錯乱と揺動が目的か?」
「あぁ」
「お誂え向きに己の得物に名を刻む阿呆がいるな。城からの位置どりも悪くないし、魔法仕掛けの投擲なら怪しくもない。だが……」
紅き燃ゆる涙がとめどなく頬を伝うウェストラは、徐に仁王立ちする勇者を一瞥した。
「逆襲者と言えど、不自然過ぎるだろう」
「周囲の目撃者と事実だけが残せればいい」
「欲望の解放。か。最近はあまり使っていないから、ちゃんと発動するかは分からないぞ」
「その時までに、次の手を考えておこう」
「その旨、慎んでお受けした」
「頼むぞ」
「それで……国防会議には参加するのか?」
「無論だ。もう一人の勇者がな」
「ほう、限界は六体までのようだな?」
「あぁ。そうだ」
勇者は赤裸々に豪語した。
それは、口走ったウェストラ自身が気圧されて、本の僅かな猜疑心を抱かせるほどに。
「もし反乱を招いたら、どうする?」
「予め、傀儡を配備しておこう」
「……?なら、始めさせてもらうぞ」
「あぁ、頼むぞ」
「……何だ?」
鋭い視線がウェストラを突き刺していた。
「心変わりが随分と早いように見えるが?」
「俺はあの竜擬きとは違う。利己的に物事進めようとする奴と一緒にするんじゃねえよ」
「そうか……」
「無事、達成したら、俺はどうなる?処分か?」
「追々沙汰を下す、それまでは不問だ。そして、失敗などあり得ない。俺がいる限りはな」
「そのお前が敵に寝返らないとも限らない」
「無いな。天地がひっくり返ろうとも」
「あぁ、そうかよ。ハァ……では後ほど」
その一言を皮切りに飛び立った。
それぞれの思惑が今、ぶつかろうとしていた。
30
お気に入りに追加
23
あなたにおすすめの小説
不遇職とバカにされましたが、実際はそれほど悪くありません?
カタナヅキ
ファンタジー
現実世界で普通の高校生として過ごしていた「白崎レナ」は謎の空間の亀裂に飲み込まれ、狭間の世界と呼ばれる空間に移動していた。彼はそこで世界の「管理者」と名乗る女性と出会い、彼女と何時でも交信できる能力を授かり、異世界に転生される。
次に彼が意識を取り戻した時には見知らぬ女性と男性が激しく口論しており、会話の内容から自分達から誕生した赤子は呪われた子供であり、王位を継ぐ権利はないと男性が怒鳴り散らしている事を知る。そして子供というのが自分自身である事にレナは気付き、彼は母親と供に追い出された。
時は流れ、成長したレナは自分がこの世界では不遇職として扱われている「支援魔術師」と「錬金術師」の職業を習得している事が判明し、更に彼は一般的には扱われていないスキルばかり習得してしまう。多くの人間から見下され、実の姉弟からも馬鹿にされてしまうが、彼は決して挫けずに自分の能力を信じて生き抜く――
――後にレナは自分の得た職業とスキルの真の力を「世界の管理者」を名乗る女性のアイリスに伝えられ、自分を見下していた人間から逆に見上げられる立場になる事を彼は知らない。
※タイトルを変更しました。(旧題:不遇職に役立たずスキルと馬鹿にされましたが、実際はそれほど悪くはありません)。書籍化に伴い、一部の話を取り下げました。また、近い内に大幅な取り下げが行われます。
※11月22日に第一巻が発売されます!!また、書籍版では主人公の名前が「レナ」→「レイト」に変更しています。

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します

スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。

ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。
夜兎ましろ
ファンタジー
高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。
ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。
バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる