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キング編
ジン様!かっこいい!
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「おらぁぁ!」ジンは捨て身でキングにぶつかる。
「ふん、その程度で我に何かが……!?」
キングは自分に何か起こるはずないと本気で思っていた。いや、実際にキングに何かあったわけではないが……
「新!ジン様スペシャル!キングの好きにはさせるかー!」
ジンの体は段々と薄くなっていく。そして、キングの方へ寄りかかると体がどんどん消えていく。
「何が起こっている!?我に何をした!?」
キングはジンを突き飛ばそうと手を出したが、透けた体をただ
しかし、ジンはそれでも、全て消えてしまった。
「いやしかし、体に異常があるわけでもなく、、、本当に何がやりたかったんだ…あいつは……」
「やっほー!キングの中のせかーい!」
何が起こっていたのかを軽く説明しよう。
ジンはヒューマンに寄生されていたとき、自分の精神世界に取り残されていた。そんな中、ジンは精神世界で遊び尽くし、精神世界について「自分の家」と思うほどに知り尽くしていた。
そして今日。ジンとして意識を取り戻し、知り尽くしていた知識を基に、精神世界へ入り込む方法を見つけたのだ。
精神世界に入ったからと言って普通なにかあるわけでもない。しかし、二重人格や今回のように複数の魂を持つ体などの場合は、そこにそれぞれの人物が寝ているのだ。
「おっきろー!照黄ー!」
ジンは照黄の顔を叩きながら無理矢理にでも起こそうとした。これがジンの作戦『ジン様スペシャル』。
しかし、ジンの作戦虚しく照黄は未だにすやすやと眠ったままである。
「じゃ、じゃあ、一旦こいつを俺の精神世界に取り込んで……!?こいつ、魂がほぼ無ぇ!」
そう、完全にシークレットと化した彼には魂というものが無かった。
「やばいやばい……俺のジン様スペシャルが……」
「よくも我の精神世界に……」
「キ、キング!そうか…お前も俺様と同じ、精神世界で過ごしてたんだ、自分の精神世界に戻るくらい簡単かもな……」
「あぁそうだ。自分の体を放置するリスクもあるが……今のお前の脅威に比べれば屁でもない」
「ちくしょう……俺がこんな奴に勝てるわけが……じゃあせめて……」
そういうとジンは寝ていた照黄の精神世界へと入り込み、空っぽの魂に被さるようにして自分で照黄を操作出来るようにした。
「シークレット・レアのこいつの方が、俺よりは強いはずだ。もしかしたら……キングにも勝てるかも!」
そういってジンはキングを殴りに行った。
「すまないがその程度で我と戦うのは失礼に値する」
そういってキングはジンに強烈な一撃を食らわす。
もちろんだが、ジンはその場に倒れふす。
「クソ……自分自身の精神世界では弱体化されてるはずなのに……それでもあの強さ……どう頑張っても勝てるはずが、ゴホッ」
絶望しているジンにキングは隙も与えず強烈な蹴りを入れる。ジンは遙か遠くへ突き飛ばされた。
「ダメだ…このままじゃ、照黄が…マスターが…みんながっ………」
何か無いのか?何か?俺にも出来ることが……
マスターは今もキングと戦ってくれている。それに、照黄の中にいると、みんなが照黄のことを応援してるのがわかる。それに…ここでキングを倒せなかったら…誰がキングを倒すんだ?マスターにそんな力無い。倒せるのは……絶対……照黄だけなんだ……!!じゃあ…俺に出来ることは……
「もう……きっとこれしかねぇ……」
キングはすごい勢いでこっちに向かってきている。やるなら、すぐやらないと……
「俺の魂……全部やる!だから……戻ってこい!照黄!」
「ふん、その程度で我に何かが……!?」
キングは自分に何か起こるはずないと本気で思っていた。いや、実際にキングに何かあったわけではないが……
「新!ジン様スペシャル!キングの好きにはさせるかー!」
ジンの体は段々と薄くなっていく。そして、キングの方へ寄りかかると体がどんどん消えていく。
「何が起こっている!?我に何をした!?」
キングはジンを突き飛ばそうと手を出したが、透けた体をただ
しかし、ジンはそれでも、全て消えてしまった。
「いやしかし、体に異常があるわけでもなく、、、本当に何がやりたかったんだ…あいつは……」
「やっほー!キングの中のせかーい!」
何が起こっていたのかを軽く説明しよう。
ジンはヒューマンに寄生されていたとき、自分の精神世界に取り残されていた。そんな中、ジンは精神世界で遊び尽くし、精神世界について「自分の家」と思うほどに知り尽くしていた。
そして今日。ジンとして意識を取り戻し、知り尽くしていた知識を基に、精神世界へ入り込む方法を見つけたのだ。
精神世界に入ったからと言って普通なにかあるわけでもない。しかし、二重人格や今回のように複数の魂を持つ体などの場合は、そこにそれぞれの人物が寝ているのだ。
「おっきろー!照黄ー!」
ジンは照黄の顔を叩きながら無理矢理にでも起こそうとした。これがジンの作戦『ジン様スペシャル』。
しかし、ジンの作戦虚しく照黄は未だにすやすやと眠ったままである。
「じゃ、じゃあ、一旦こいつを俺の精神世界に取り込んで……!?こいつ、魂がほぼ無ぇ!」
そう、完全にシークレットと化した彼には魂というものが無かった。
「やばいやばい……俺のジン様スペシャルが……」
「よくも我の精神世界に……」
「キ、キング!そうか…お前も俺様と同じ、精神世界で過ごしてたんだ、自分の精神世界に戻るくらい簡単かもな……」
「あぁそうだ。自分の体を放置するリスクもあるが……今のお前の脅威に比べれば屁でもない」
「ちくしょう……俺がこんな奴に勝てるわけが……じゃあせめて……」
そういうとジンは寝ていた照黄の精神世界へと入り込み、空っぽの魂に被さるようにして自分で照黄を操作出来るようにした。
「シークレット・レアのこいつの方が、俺よりは強いはずだ。もしかしたら……キングにも勝てるかも!」
そういってジンはキングを殴りに行った。
「すまないがその程度で我と戦うのは失礼に値する」
そういってキングはジンに強烈な一撃を食らわす。
もちろんだが、ジンはその場に倒れふす。
「クソ……自分自身の精神世界では弱体化されてるはずなのに……それでもあの強さ……どう頑張っても勝てるはずが、ゴホッ」
絶望しているジンにキングは隙も与えず強烈な蹴りを入れる。ジンは遙か遠くへ突き飛ばされた。
「ダメだ…このままじゃ、照黄が…マスターが…みんながっ………」
何か無いのか?何か?俺にも出来ることが……
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「もう……きっとこれしかねぇ……」
キングはすごい勢いでこっちに向かってきている。やるなら、すぐやらないと……
「俺の魂……全部やる!だから……戻ってこい!照黄!」
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