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翔也編
無限の収納スペース
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クローゼット・シークレット
攻撃力0 防御力10 俊敏性0
クローゼットのシークレットで、なによりもこいつの能力が異次元の脅威性を放っている。
「あ、あの、照黄さん?さ、さっきの声は?」
「あー、まぁ、シークレットになるとき自然と出ちゃうんですよね。力が湧き出る感じ?というか…」
「は、はぁ………」「な?耳塞いでて正解だったろ?」「はい……」
「ところで翔也さん、あいつの特性とかわかりますか?」
「いえ、僕も救助要請が出てからシークレットの解析作業に入るので、ここらへんのシークレットのことはあまり…」
「そっすか。まぁ頑張るに越したことはないですね」
「はい!ここで成果出して昇進したいです!」「多分無理だぞー」「え?」
シークレットの元までたどり着いたはいいが、その場に留まるだけで動こうとしない。本当にクローゼットのようなシークレットがそこにあった。
「小さいなぁ…」「小さいですね…」
「ま、ちゃちゃっと終わらせますか、」
手に大きなグローブを生成し、大きくシークレットに向かって殴りこむ。
途端、クローゼットがいきなりガパっと開いた。その先には無限に広がっていそうな空間と、そこらかしこにいる謎のゾンビみたいなやつら。
勢いよく殴りかかった俺が急に静止できるわけもなく、「うおうわぁぁぁ!」みたいな間抜けな声を出して空間の中に飛び込んでしまう。
翔也さんはクローゼットに掃除機の容量で吸い込まれてしまったようだ。そして、翔也さんが飲み込まれたのち、クローゼットは静かに扉を閉めた。
閉じ込められて多分大体10分くらい。
最初のほうこそパニックになったものの、この中には酸素もあるし、意識をすれば浮くこともでき、浮いたまんま空気に立ち、そのまま歩くこともできる。
ゾンビも簡単に叩くだけで死んでいくし、食料は今までクローゼットが吸い込んできたと思われるものが散らばっているため、困ることはない。
今はふたりとも落ち着くため、食料を拾っている。しかし、これは確実にまずい。外に出る方法が一つもない。
壁があるわけでもなく、限りなく上に登っても出口らしいものは見当たらない。
「こっちのほうは結構腐ってるー」「こっち結構新鮮だよ。うまそー」
いつの間にかタメ口で話せるほどには仲良くなったが、今はこんな友情物語を始める場合ではないのだ。なんとしても脱出方を探さなければ。
「あの、こんなに食料あっても、1年あっても食いきれないよ?」翔也さんの声で考え事をしながら無心で拾っていた手が止まった。
しまった。小さめの家の敷地ほどの広さにいっぱいに敷き詰められた飯の数々。確かにこれは食べ切れないだろう。
まず、シークレットの状態で俺が飯が必要なのかもわからないのだが。
「さて、こっからどうするべきだかな…?」
「ちょっとごめん…お腹空いたから食べてもいい?」
「いいぞ。せっかくだし俺も食おーっと」
コンビニの菓子パンに手を伸ばした瞬間のこと。
ゴゴゴゴゴゴ
轟音が当たり一面に轟いた。
「どうしたんだ?」音のする方を向くと、そこには衝撃の光景が広がっていた。
「あれは、津…波?」
攻撃力0 防御力10 俊敏性0
クローゼットのシークレットで、なによりもこいつの能力が異次元の脅威性を放っている。
「あ、あの、照黄さん?さ、さっきの声は?」
「あー、まぁ、シークレットになるとき自然と出ちゃうんですよね。力が湧き出る感じ?というか…」
「は、はぁ………」「な?耳塞いでて正解だったろ?」「はい……」
「ところで翔也さん、あいつの特性とかわかりますか?」
「いえ、僕も救助要請が出てからシークレットの解析作業に入るので、ここらへんのシークレットのことはあまり…」
「そっすか。まぁ頑張るに越したことはないですね」
「はい!ここで成果出して昇進したいです!」「多分無理だぞー」「え?」
シークレットの元までたどり着いたはいいが、その場に留まるだけで動こうとしない。本当にクローゼットのようなシークレットがそこにあった。
「小さいなぁ…」「小さいですね…」
「ま、ちゃちゃっと終わらせますか、」
手に大きなグローブを生成し、大きくシークレットに向かって殴りこむ。
途端、クローゼットがいきなりガパっと開いた。その先には無限に広がっていそうな空間と、そこらかしこにいる謎のゾンビみたいなやつら。
勢いよく殴りかかった俺が急に静止できるわけもなく、「うおうわぁぁぁ!」みたいな間抜けな声を出して空間の中に飛び込んでしまう。
翔也さんはクローゼットに掃除機の容量で吸い込まれてしまったようだ。そして、翔也さんが飲み込まれたのち、クローゼットは静かに扉を閉めた。
閉じ込められて多分大体10分くらい。
最初のほうこそパニックになったものの、この中には酸素もあるし、意識をすれば浮くこともでき、浮いたまんま空気に立ち、そのまま歩くこともできる。
ゾンビも簡単に叩くだけで死んでいくし、食料は今までクローゼットが吸い込んできたと思われるものが散らばっているため、困ることはない。
今はふたりとも落ち着くため、食料を拾っている。しかし、これは確実にまずい。外に出る方法が一つもない。
壁があるわけでもなく、限りなく上に登っても出口らしいものは見当たらない。
「こっちのほうは結構腐ってるー」「こっち結構新鮮だよ。うまそー」
いつの間にかタメ口で話せるほどには仲良くなったが、今はこんな友情物語を始める場合ではないのだ。なんとしても脱出方を探さなければ。
「あの、こんなに食料あっても、1年あっても食いきれないよ?」翔也さんの声で考え事をしながら無心で拾っていた手が止まった。
しまった。小さめの家の敷地ほどの広さにいっぱいに敷き詰められた飯の数々。確かにこれは食べ切れないだろう。
まず、シークレットの状態で俺が飯が必要なのかもわからないのだが。
「さて、こっからどうするべきだかな…?」
「ちょっとごめん…お腹空いたから食べてもいい?」
「いいぞ。せっかくだし俺も食おーっと」
コンビニの菓子パンに手を伸ばした瞬間のこと。
ゴゴゴゴゴゴ
轟音が当たり一面に轟いた。
「どうしたんだ?」音のする方を向くと、そこには衝撃の光景が広がっていた。
「あれは、津…波?」
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