162 / 177
第五章 獣人国編
第162話 まだだ
しおりを挟む
その惨劇は、オオカミに設置した病院内で起こった。
ライベルからの避難者にまぎれて負傷したアキトがオオカミに現れた。
事情を知らないミキが治療室まで案内し、ピンターがメディを使って治療した。
治癒したアキトはピンター達がソウの大切な家族だと知るとブルナを剣で刺し、ドランゴに切りつけ、ピンターまでも殺そうとしている。
アキトが剣を振り下ろした。
幼いピンターの命は無くなるはずだった。
ところが・・・
「ガキン!!」
アキトの振り下ろした剣は、音を立てて折れた。
アキトの眼下には体を丸めたピンターが居る。
ピンターの全身は剛毛で覆われ、銀色に輝いている。
まるで獣王化した時のソウのような姿だ。
「ナニコレ?」
アキトが不思議そうな顔でピンターを見ている。
折れた剣先でピンターをつつく。
ピンターの体毛が剣先の侵入を防ぐ。
「へー。本当にソウ君の弟なんだね。でも、これはどうかな。」
アキトの頭上に巨大な火の玉が浮かび上がる。
アキトが人差し指をクルクル回すと火の玉も連動して回る。
アキトが自分の人差し指を下に下げようとした時、アキトは恐ろしい気配を察知して診療室の入り口を振り返った。
そこには悪魔が居た。
その悪魔は以前にも見たことがある。
ブテラでソウを捕まえようとした時、突然現れて、アキト達の意識を奪った悪魔だ。
悪魔の目は赤く燃えていて殺意をみなぎらせている。
その殺意は明らかにアキトに対すものだ。
アキトは、言いようの無い恐怖に襲われた。
心の底から怖いと思った。
この場に留まることは死を意味すると悟った。
悪魔と戦うなんて出来ない。
アキトは瞬時に考えた。
自分の命が助かる方法を。
アキトは準備した火の玉を悪魔では無く、ウタ達のいる方向へ飛ばした。
最大限の威力と速度で。
火の玉はウタ達に向かう。
刹那に悪魔が身を割り込ませて全身で火の玉を受け止める。
アキトはその隙に最大速度で診療室の窓をつきやぶって外へ出た。
外へ出てからは振り返ることもなく走り去った。
ドルムは悪魔化を解いてすぐにピンターとドランゴにかけよる。
「ピンター、ドランゴ!!ブルナ!!」
ピンターは体を丸くしたまま動かないが、しっかりとした生命反応が感じられた。
ブルナとドランゴの傷が大きく、両名共に大出血だ。
「おい!!何やっている!!!早く治療しろ。案山子か。お前等。」
ドルムの怒鳴り声で、ウタ達がようやく我に返る。
「あ、あ、あ・・」
ウタがブルナをヒールする。
ブルナの傷口が塞がる。
ミキがドランゴをヒールするが、その効果は薄い。
「ドランゴ!!ドランゴ!!!」
ドルムがドランゴを抱き起こす。
ドランゴが朦朧とした意識の中で何かをつぶやく。
「なんだって?」
ドルムが耳をドランゴの口元に寄せる。
「バカヤロウ!!そんなこと自分の口で言え!!」
ドルムはブルナとドランゴを見比べて、ドルムをメディに乗せた。
「メディ治療しろ!!!」
メディはドランゴを診察する。
『患者、ドランゴ・ワイス。心臓大動脈断裂、生存率0%。治療しますか?』
「当たり前だ。治療しろ。早くやれ!!!」
ドルムはメディから離れるとウタ達を見た。
「お前等、ドランゴを見ていろ。すぐもどるから。」
というとドルムはかけだした。
数分後、ドルムはアウラを連れてきた。
「お願いだ。アウラ様。ドランゴを治してくれ。そうしたら、俺はアウラ様の下僕でもなんにでもなる。一生のお願いだ。龍神丹を使って。お願い。お願い。アウラ様。」
ドルムはアウラの膝にすがりつく。
「わかっとるわい。お前に頼まれんでもやるわい。」
アウラはドランゴに龍神丹を飲ませようとした。
しかしドランゴは反応しない。
アウラがドランゴの口を無理矢理に開かせる。
水で龍神丹を流し込もうとするが、やはり反応が無い。
ドランゴの周囲ではウタ達が懸命にヒールを続けている。
ドランゴは沈黙したままだ。
龍仁丹は万能薬だが死者には効果が無いのだ。
アウラがクビを振る。
それを見たドルムの目から涙がしたたり落ちる。
ドルムは拳で床を砕いた。
「そんな・・そんな・・ドランゴが・・・そんな。」
ドルムは床を殴り続ける。
ドルムの拳から血が吹き出る。
血しぶきが周囲に飛び散るが誰もそれを止めようとしない。
止められない・・・
ブルナとピンターの意識が回復した。
診療台の上のドランゴを見つめている。
「うそだ。こんなの本当じゃ無いよ。嫌だよ。絶対に嫌だからね。ドランゴさん。」
ブルナは、ふらふらしながらもピンターを抱きしめる。
その頃俺はライベルで負傷者の救助にあたっていた。
ドラゴンブレスで倒壊した建物の下に生存者がいないか探していた。
ライベル側にも何人か死傷者が出たが、戦争の規模から考えれば「軽微」と言える程度の被害だ。
俺が参戦したことにより、被害を最小に押さえて、なおかつ勝利を得ることができたのだ。
俺は、その結果に満足していた。
行方不明者の捜索をレギラ達に任せて一度オオカミに帰ろうとした時、ドルムさんから遠話が入った。
「ドランゴが死んだ。」
・・・・・
ドルムさんはよく冗談を言うが、こんなことを冗談の種につかうほど常識の無い人では無い。
それにドルムさんの声のトーンからしてもウソでは無いようだ。
「ドランゴさんが死んだって。・・・何です?それ。」
「死んだんだ。ドランゴ。アキトってやつに殺された。」
アキトがドランゴさんを?
いったいどうして?
どうしてアキトがオオカミにいたはずのドランゴさんを殺せる?
俺の頭の中を様々な疑問が渦巻く。
混乱する頭の中で、大きな不安が頭をもたげる。
そしてその不安の元となるものが次第に鮮明になってきた。
(俺がアキトを殺さなかったから・・・俺が一瞬ためらったから。)
あの時、俺はアキトに剣を振り下ろすのを、ほんの少しためらった。
同級生だから・・日本人だから・・・
そのわずかなためらいからアキトに止めを刺すことができなかった。
その結果ドランゴさんが殺された。
(俺の責任だ。)
俺はあわててオオカミへ戻った。
オオカミに設置した病院ではドランゴさんを仲間が取り囲んでいる。
おれは仲間をかきわけ、ドランゴさんが眠っているベッドに近づいた。
ドランゴさんは顔までシーツで覆われている。
俺は無言でシーツをめくりあげた。
血の気がまったくないドランゴさんが横たわっていた。
ヒール
ヒール
ヒール
ヒール
ヒール
俺は何度もヒールを施した。
今まで施したヒールの中でも、これ以上は無理だというくらい精神集中をして純度の高いヒールを施した。
ドランゴさんからは何の反応も返ってこなかった。
俺の後ろから誰かが俺の肩を叩いた。
「龍神丹も、まにあわなんだ・・・」
アウラ様だった。
ピンターが俺にすがりつく。
「ドランゴさん。オイラを庇って・・・」
ピンターの目から大粒の涙が止めどなく流れ落ちる。
ドルムさんがドランゴさんの頭をなでる。
「ドランゴのアホ!生き返ってみやがれ。あの事を笑い話にしてやるから。」
誰かが訃報を伝えたのだろう、ブンザさんが走ってきた。
ベッドの反対側に回りドランゴさんの手を握った。
ブンザさんは険しい表情のまま何も言わない。
ドルムさんがブンザさんの側へ寄る。
「ブンザ。ドランゴからの伝言だ。」
ブンザさんが驚いて振り向く。
「ドランゴが?何を私に。」
「ドランゴは自分が助からないと悟って、俺に言い残した。」
「何を?」
「『ブンザを幸せにしてやりたかったでやんす。』とね。」
ブンザさんの目は潤んできた。
「なに言ってんだか。馬鹿ドランゴ、それじゃ、まるで私がお前に惚れていたみたいじゃ無いか。あほう。・・・・」
ブンザさんの目からは堰を切ったように涙が溢れる。
そして嗚咽が漏れる。
ブンザさんの嗚咽はやがて泣き声に代わり、とうとう人目もはばからず大声で泣き始めた。
「ドランゴのあほう。ドランゴの意気地無し。おめぇーが言わなかったから、アタシが言ってやるよ。・・・・・・お前の妻になりたかった。・・・おおお・・・」
ブンザさんの泣き声はいつまでも病室に響いた。
イツキとレンが帰って来た。
俺はイツキを見てあることを思い出した。
(イツキは一度死んだ・・・)
俺は混乱する頭を落ち着かせ、考えた。
「まだだ!!」
全員が俺を見て(何が?)という顔をしている。
「まだだ。まだなんとかなる。」
俺はドランゴさんを乗せたベッドの前にメディを収納していたボックスを展開した。
そのボックスの前にはスクリーンが広がる。
スクリーンの奥はメディの収納場所だ。
本来ならメディを収納するはずの場所へ向けて、ドランゴさんの乗ったベッドを押した。
ドルムさんが俺のやろうとしていることを理解したのか俺と一緒にドランゴさんの載ったベッドをスクリーンの向こう側へ押した。
ドランゴさんが載ったベッドは亜空間に収納された。
ドルムさんが言った。
「あの姉ちゃん、さがさなきゃな。」
俺はドルムさんに向かってうなずいた。
(ヒナ・・・どこに居る?)
ライベルからの避難者にまぎれて負傷したアキトがオオカミに現れた。
事情を知らないミキが治療室まで案内し、ピンターがメディを使って治療した。
治癒したアキトはピンター達がソウの大切な家族だと知るとブルナを剣で刺し、ドランゴに切りつけ、ピンターまでも殺そうとしている。
アキトが剣を振り下ろした。
幼いピンターの命は無くなるはずだった。
ところが・・・
「ガキン!!」
アキトの振り下ろした剣は、音を立てて折れた。
アキトの眼下には体を丸めたピンターが居る。
ピンターの全身は剛毛で覆われ、銀色に輝いている。
まるで獣王化した時のソウのような姿だ。
「ナニコレ?」
アキトが不思議そうな顔でピンターを見ている。
折れた剣先でピンターをつつく。
ピンターの体毛が剣先の侵入を防ぐ。
「へー。本当にソウ君の弟なんだね。でも、これはどうかな。」
アキトの頭上に巨大な火の玉が浮かび上がる。
アキトが人差し指をクルクル回すと火の玉も連動して回る。
アキトが自分の人差し指を下に下げようとした時、アキトは恐ろしい気配を察知して診療室の入り口を振り返った。
そこには悪魔が居た。
その悪魔は以前にも見たことがある。
ブテラでソウを捕まえようとした時、突然現れて、アキト達の意識を奪った悪魔だ。
悪魔の目は赤く燃えていて殺意をみなぎらせている。
その殺意は明らかにアキトに対すものだ。
アキトは、言いようの無い恐怖に襲われた。
心の底から怖いと思った。
この場に留まることは死を意味すると悟った。
悪魔と戦うなんて出来ない。
アキトは瞬時に考えた。
自分の命が助かる方法を。
アキトは準備した火の玉を悪魔では無く、ウタ達のいる方向へ飛ばした。
最大限の威力と速度で。
火の玉はウタ達に向かう。
刹那に悪魔が身を割り込ませて全身で火の玉を受け止める。
アキトはその隙に最大速度で診療室の窓をつきやぶって外へ出た。
外へ出てからは振り返ることもなく走り去った。
ドルムは悪魔化を解いてすぐにピンターとドランゴにかけよる。
「ピンター、ドランゴ!!ブルナ!!」
ピンターは体を丸くしたまま動かないが、しっかりとした生命反応が感じられた。
ブルナとドランゴの傷が大きく、両名共に大出血だ。
「おい!!何やっている!!!早く治療しろ。案山子か。お前等。」
ドルムの怒鳴り声で、ウタ達がようやく我に返る。
「あ、あ、あ・・」
ウタがブルナをヒールする。
ブルナの傷口が塞がる。
ミキがドランゴをヒールするが、その効果は薄い。
「ドランゴ!!ドランゴ!!!」
ドルムがドランゴを抱き起こす。
ドランゴが朦朧とした意識の中で何かをつぶやく。
「なんだって?」
ドルムが耳をドランゴの口元に寄せる。
「バカヤロウ!!そんなこと自分の口で言え!!」
ドルムはブルナとドランゴを見比べて、ドルムをメディに乗せた。
「メディ治療しろ!!!」
メディはドランゴを診察する。
『患者、ドランゴ・ワイス。心臓大動脈断裂、生存率0%。治療しますか?』
「当たり前だ。治療しろ。早くやれ!!!」
ドルムはメディから離れるとウタ達を見た。
「お前等、ドランゴを見ていろ。すぐもどるから。」
というとドルムはかけだした。
数分後、ドルムはアウラを連れてきた。
「お願いだ。アウラ様。ドランゴを治してくれ。そうしたら、俺はアウラ様の下僕でもなんにでもなる。一生のお願いだ。龍神丹を使って。お願い。お願い。アウラ様。」
ドルムはアウラの膝にすがりつく。
「わかっとるわい。お前に頼まれんでもやるわい。」
アウラはドランゴに龍神丹を飲ませようとした。
しかしドランゴは反応しない。
アウラがドランゴの口を無理矢理に開かせる。
水で龍神丹を流し込もうとするが、やはり反応が無い。
ドランゴの周囲ではウタ達が懸命にヒールを続けている。
ドランゴは沈黙したままだ。
龍仁丹は万能薬だが死者には効果が無いのだ。
アウラがクビを振る。
それを見たドルムの目から涙がしたたり落ちる。
ドルムは拳で床を砕いた。
「そんな・・そんな・・ドランゴが・・・そんな。」
ドルムは床を殴り続ける。
ドルムの拳から血が吹き出る。
血しぶきが周囲に飛び散るが誰もそれを止めようとしない。
止められない・・・
ブルナとピンターの意識が回復した。
診療台の上のドランゴを見つめている。
「うそだ。こんなの本当じゃ無いよ。嫌だよ。絶対に嫌だからね。ドランゴさん。」
ブルナは、ふらふらしながらもピンターを抱きしめる。
その頃俺はライベルで負傷者の救助にあたっていた。
ドラゴンブレスで倒壊した建物の下に生存者がいないか探していた。
ライベル側にも何人か死傷者が出たが、戦争の規模から考えれば「軽微」と言える程度の被害だ。
俺が参戦したことにより、被害を最小に押さえて、なおかつ勝利を得ることができたのだ。
俺は、その結果に満足していた。
行方不明者の捜索をレギラ達に任せて一度オオカミに帰ろうとした時、ドルムさんから遠話が入った。
「ドランゴが死んだ。」
・・・・・
ドルムさんはよく冗談を言うが、こんなことを冗談の種につかうほど常識の無い人では無い。
それにドルムさんの声のトーンからしてもウソでは無いようだ。
「ドランゴさんが死んだって。・・・何です?それ。」
「死んだんだ。ドランゴ。アキトってやつに殺された。」
アキトがドランゴさんを?
いったいどうして?
どうしてアキトがオオカミにいたはずのドランゴさんを殺せる?
俺の頭の中を様々な疑問が渦巻く。
混乱する頭の中で、大きな不安が頭をもたげる。
そしてその不安の元となるものが次第に鮮明になってきた。
(俺がアキトを殺さなかったから・・・俺が一瞬ためらったから。)
あの時、俺はアキトに剣を振り下ろすのを、ほんの少しためらった。
同級生だから・・日本人だから・・・
そのわずかなためらいからアキトに止めを刺すことができなかった。
その結果ドランゴさんが殺された。
(俺の責任だ。)
俺はあわててオオカミへ戻った。
オオカミに設置した病院ではドランゴさんを仲間が取り囲んでいる。
おれは仲間をかきわけ、ドランゴさんが眠っているベッドに近づいた。
ドランゴさんは顔までシーツで覆われている。
俺は無言でシーツをめくりあげた。
血の気がまったくないドランゴさんが横たわっていた。
ヒール
ヒール
ヒール
ヒール
ヒール
俺は何度もヒールを施した。
今まで施したヒールの中でも、これ以上は無理だというくらい精神集中をして純度の高いヒールを施した。
ドランゴさんからは何の反応も返ってこなかった。
俺の後ろから誰かが俺の肩を叩いた。
「龍神丹も、まにあわなんだ・・・」
アウラ様だった。
ピンターが俺にすがりつく。
「ドランゴさん。オイラを庇って・・・」
ピンターの目から大粒の涙が止めどなく流れ落ちる。
ドルムさんがドランゴさんの頭をなでる。
「ドランゴのアホ!生き返ってみやがれ。あの事を笑い話にしてやるから。」
誰かが訃報を伝えたのだろう、ブンザさんが走ってきた。
ベッドの反対側に回りドランゴさんの手を握った。
ブンザさんは険しい表情のまま何も言わない。
ドルムさんがブンザさんの側へ寄る。
「ブンザ。ドランゴからの伝言だ。」
ブンザさんが驚いて振り向く。
「ドランゴが?何を私に。」
「ドランゴは自分が助からないと悟って、俺に言い残した。」
「何を?」
「『ブンザを幸せにしてやりたかったでやんす。』とね。」
ブンザさんの目は潤んできた。
「なに言ってんだか。馬鹿ドランゴ、それじゃ、まるで私がお前に惚れていたみたいじゃ無いか。あほう。・・・・」
ブンザさんの目からは堰を切ったように涙が溢れる。
そして嗚咽が漏れる。
ブンザさんの嗚咽はやがて泣き声に代わり、とうとう人目もはばからず大声で泣き始めた。
「ドランゴのあほう。ドランゴの意気地無し。おめぇーが言わなかったから、アタシが言ってやるよ。・・・・・・お前の妻になりたかった。・・・おおお・・・」
ブンザさんの泣き声はいつまでも病室に響いた。
イツキとレンが帰って来た。
俺はイツキを見てあることを思い出した。
(イツキは一度死んだ・・・)
俺は混乱する頭を落ち着かせ、考えた。
「まだだ!!」
全員が俺を見て(何が?)という顔をしている。
「まだだ。まだなんとかなる。」
俺はドランゴさんを乗せたベッドの前にメディを収納していたボックスを展開した。
そのボックスの前にはスクリーンが広がる。
スクリーンの奥はメディの収納場所だ。
本来ならメディを収納するはずの場所へ向けて、ドランゴさんの乗ったベッドを押した。
ドルムさんが俺のやろうとしていることを理解したのか俺と一緒にドランゴさんの載ったベッドをスクリーンの向こう側へ押した。
ドランゴさんが載ったベッドは亜空間に収納された。
ドルムさんが言った。
「あの姉ちゃん、さがさなきゃな。」
俺はドルムさんに向かってうなずいた。
(ヒナ・・・どこに居る?)
0
お気に入りに追加
78
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

異世界転生してしまったがさすがにこれはおかしい
増月ヒラナ
ファンタジー
不慮の事故により死んだ主人公 神田玲。
目覚めたら見知らぬ光景が広がっていた
3歳になるころ、母に催促されステータスを確認したところ
いくらなんでもこれはおかしいだろ!
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました
taki210
ファンタジー
旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件
『穢らわしい娼婦の子供』
『ロクに魔法も使えない出来損ない』
『皇帝になれない無能皇子』
皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。
だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。
毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき……
『なんだあの威力の魔法は…?』
『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』
『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』
『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』
そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。

異世界無宿
ゆきねる
ファンタジー
運転席から見た景色は、異世界だった。
アクション映画への憧れを捨て切れない男、和泉 俊介。
映画の影響で筋トレしてみたり、休日にエアガンを弄りつつ映画を観るのが楽しみな男。
訳あって車を購入する事になった時、偶然通りかかったお店にて運命の出会いをする。
一目惚れで購入した車の納車日。
エンジンをかけて前方に目をやった時、そこは知らない景色(異世界)が広がっていた…
神様の道楽で異世界転移をさせられた男は、愛車の持つ特別な能力を頼りに異世界を駆け抜ける。
アクション有り!
ロマンス控えめ!
ご都合主義展開あり!
ノリと勢いで物語を書いてますので、B級映画を観るような感覚で楽しんでいただければ幸いです。
不定期投稿になります。
投稿する際の時間は11:30(24h表記)となります。

お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)
いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。
---------
掲載は不定期になります。
追記
「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。
お知らせ
カクヨム様でも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる