143 / 177
第五章 獣人国編
第143話 蘇生
しおりを挟む「良いアイディアだと思わないか?」
シュウさんがドヤ顔をする。
シュウさんのアイディアというのは、兄さんと野々村さんが付き合ってるって偽装するってこと。
そしたら、タカミーさんも兄さんのことを諦めるだろうって。
「残念ですけど…それはちょっと難しいと思います。」
「難しい…?どういうことだ?」
「え…それは……」
言っても良いのかな?
個人情報だから、言わない方が良いかな?
でも、シュウさん…すごく知りたさそうな顔してる…
「なぁ、どういうことなんだ?」
「え……じ、実は……野々村さんには好きな人がいらっしゃるので…」
口の軽い自分自身にがっくりだよ。
でも、シュウさんのあの鋭い眼差しでみつめられたら、ついしゃべってしまうよね。
「なるほど。そういうことか。
確かに、美咲さんなら彼氏がいてもおかしくはないな。」
「あ…彼氏というわけではなく…その、片想いなんです。」
「え?片想い?
告白してないってことか?」
「いえ…告白はしたんですが……だめだったらしいです。」
「えっ!?そうなのか~
でも、それなら問題ないんじゃないか?
カズと美咲さんなら、嘘じゃなくて本当に付き合っても良いと思うし。
けっこうあの二人、お似合いだと思わないか?」
「えっ!?」
野々村さんと兄さんがお似合い??
そんなこと、考えたことがなかったからびっくりしたけど…
(あぁ……)
言われてみれば、確かに合わないこともない。
昔の野々村さんなら合わないけど、今の野々村さんとなら確かに合うかもしれない。
今更にしてそんなことに気付いて、私は混乱した。
シュウさんがドヤ顔をする。
シュウさんのアイディアというのは、兄さんと野々村さんが付き合ってるって偽装するってこと。
そしたら、タカミーさんも兄さんのことを諦めるだろうって。
「残念ですけど…それはちょっと難しいと思います。」
「難しい…?どういうことだ?」
「え…それは……」
言っても良いのかな?
個人情報だから、言わない方が良いかな?
でも、シュウさん…すごく知りたさそうな顔してる…
「なぁ、どういうことなんだ?」
「え……じ、実は……野々村さんには好きな人がいらっしゃるので…」
口の軽い自分自身にがっくりだよ。
でも、シュウさんのあの鋭い眼差しでみつめられたら、ついしゃべってしまうよね。
「なるほど。そういうことか。
確かに、美咲さんなら彼氏がいてもおかしくはないな。」
「あ…彼氏というわけではなく…その、片想いなんです。」
「え?片想い?
告白してないってことか?」
「いえ…告白はしたんですが……だめだったらしいです。」
「えっ!?そうなのか~
でも、それなら問題ないんじゃないか?
カズと美咲さんなら、嘘じゃなくて本当に付き合っても良いと思うし。
けっこうあの二人、お似合いだと思わないか?」
「えっ!?」
野々村さんと兄さんがお似合い??
そんなこと、考えたことがなかったからびっくりしたけど…
(あぁ……)
言われてみれば、確かに合わないこともない。
昔の野々村さんなら合わないけど、今の野々村さんとなら確かに合うかもしれない。
今更にしてそんなことに気付いて、私は混乱した。
0
お気に入りに追加
78
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

異世界転生してしまったがさすがにこれはおかしい
増月ヒラナ
ファンタジー
不慮の事故により死んだ主人公 神田玲。
目覚めたら見知らぬ光景が広がっていた
3歳になるころ、母に催促されステータスを確認したところ
いくらなんでもこれはおかしいだろ!
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

私の薬華異堂薬局は異世界につくるのだ
柚木 潤
ファンタジー
薬剤師の舞は、亡くなった祖父から託された鍵で秘密の扉を開けると、不思議な薬が書いてある古びた書物を見つけた。
そしてその扉の中に届いた異世界からの手紙に導かれその世界に転移すると、そこは人間だけでなく魔人、精霊、翼人などが存在する世界であった。
舞はその世界の魔人の王に見合う女性になる為に、異世界で勉強する事を決断する。
舞は薬師大学校に聴講生として入るのだが、のんびりと学生をしている状況にはならなかった。
以前も現れた黒い影の集合体や、舞を監視する存在が見え隠れし始めたのだ・・・
「薬華異堂薬局のお仕事は異世界にもあったのだ」の続編になります。
主人公「舞」は異世界に拠点を移し、薬師大学校での学生生活が始まります。
前作で起きた話の説明も間に挟みながら書いていく予定なので、前作を読んでいなくてもわかるようにしていこうと思います。
また、意外なその異世界の秘密や、新たな敵というべき存在も現れる予定なので、前作と合わせて読んでいただけると嬉しいです。
以前の登場人物についてもプロローグのに軽く記載しましたので、よかったら参考にしてください。
冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました
taki210
ファンタジー
旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件
『穢らわしい娼婦の子供』
『ロクに魔法も使えない出来損ない』
『皇帝になれない無能皇子』
皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。
だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。
毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき……
『なんだあの威力の魔法は…?』
『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』
『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』
『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』
そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる