異世界修学旅行で人狼になりました。

ていぞう

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第三章 キャラバン編

第52話 盗品? 龍神の杖 

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俺は、子供達と遊んでいるうちに、この世界へ来てから忘れていた

『平和な日常』

というものを思い出していた。
修学旅行に出発する前には、俺の周りは『平和な日常』だらけだった。

そして自分の当然の権利として、その日常を感謝もなく浪費していた。

平和な日常、当たり前の日常というのは、そこいらに転がっていて、いつでも自分の傍にある物だと思っていた。

でも実際は違った。
平和な日常、当たり前の日常というのは、誰かの努力無しにあり得なかったのだ。
そのことをこの世界へ来て、はじめて知ることが出来た。

飛行機が墜落して、当たり前の日常のために水と食料を求めて戦い。
クチル島で、自分とその仲間の、あたりまえの日常を守ろうとして敗れた。

奴隷にされてからは、その当たり前の日常を取り戻すために、敵と戦い、かつての友達、や仲間と決別した。

新しくできた仲間を守るためにドラゴンと戦い、大怪我もした。
俺は、俺や、仲間の日常を守るために戦ってきたのだ。
仲間も俺の日常を守るために戦ってくれている。

俺は、これからも戦い続けるだろう。
俺と俺の仲間の日常を守るために。

子供の遊ぶ姿を見ながら、そんなことを考えていた。
日が暮れてきたので、子供達をキューブの中へ入れた。

「ニイニ、もっと遊ぶ」
「兄ちゃん、もうちょっと。」

「キュイ、キュイ」
「クォン、クォン」

よほど竹トンボが気に入ったようだ。
4人で遊ぶことが楽しかったということもあるだろう。

ピンターとルチアには苦労させてきた。
誰かと一緒に外で遊ぶなどと言うことは、ほとんどなかった。

「わかったけど、もう日が暮れるから、また明日だ。明日また一緒に遊んであげるから、今日はおしまい。ご飯食べよう。」

「「はーい。」」
「「ピュイ」」

キューブの中へはいったら、大きな笑い声が聞こえた。

「ガーハッハ。そうけ?そんなにおもろいんけ?」

アウラ様の声だ。・・・
居間のドアを開けたら、もう酒盛りが始まっていた。

「まぁ、ドランゴさんたら。そんなこと、オッホッホ。」

イリヤ様まで・・・
イリヤ様は人語を解する。
アウラ様とドルムさんは遠話をリンクさせれば会話できる。

遠話とイリヤさんの通訳で、意思の疎通を図っているようだ。
アウラ様が俺の方を振り向いた。

「おう、ソウ、先にやっとるぞ。どないや、足の調子。」

アウラ様の前には酒瓶が何本か転がっている。・・・
もう既にいい調子だ。

(酒の出庫制限を考えようかな。)

「はい。おかげさまで、指が生えてきています。」

「ほうけ、ほうけ、やっぱり効くやろ、龍神丹。」

「ええ、さすが龍神様というところですね。でもあれ、噂が広まると大事になりますかから、大声では言わない方がいです。」

ブンザさんに話したことと同じことを言った。
イリヤ様が俺を向く。

「そうでしょ?以前も、軍隊が攻めてきて大変だったんですから。」

どうやら、龍神丹を求めて、軍隊が攻めて来たことがあったらしい。
アウラ様はそれをブレス一息で跳ね返したそうだ。

「まぁええがな。誰かの大変の為に作ったもんやしな。ソウお前の大変になら、いつでもやるぞ、龍神丹。家族の分を残してな。ガハハ」

「はい。お気持ちだけ、いただきます。そんな貴重な物何度もいただけませんからね。」

俺達は全員で食事をした。
久しぶりに楽しい食事だった。
アウラ様もちゃんと服を着てくれたし、ドルムさんも、ドランゴさんも、昔からの仲間のようにアウラ様夫妻と、仲良くしゃべっていた。

テルマさんも、上機嫌で、手作りの料理を作って提供してくれた。

「テルマさん。この肉料理、美味しい。このパンも。」

冷蔵庫から取り出す保存食も美味しかったが、やはり目の前で作ってくれた料理の方が美味しく感じる。

「ありがとうございます。実は私、料理するの好きなんです。だれかが美味しいといってくれるだけで、幸せを感じます。」

とテルマさんが言った途端。

「うまいぞ。」
「うまいでがす。」
「ねえちゃん、うまい。」
「ネエネ オイシイ」

皆がテルマを誉めた。

「「ピュイ、ピュイ」」

ツインズも参加した。
テルマさんが涙ぐんだ。
みんなわかっている。
テルマさんの苦労を。

そしてテルマさんが、今流すの涙の意味も。

(テルマさん。お帰りなさい。)

「ありがとうございます。嬉しいです。いつか私の焼いたパンを沢山の人に食べてもらうのが夢です。」

(いつか、かなえてあげますよ。その夢)

夜遅くまで楽しい宴会は続いた。
翌朝、キャラバンは出発した。
次の目的地は『レグラ』という村だ。
ブンザ隊長の言うとおり、レグラの村へは3日で到着した。

ブンザ隊長の話によれば、このレグラ村は、村の傍を流れる龍神川という川の恩恵で、農作物が良く実る豊かな村だったが、今では、その龍神川の水量が衰えて、農業は衰退しているとのことだった。

それでも、街道沿いの村なので、そこそこの活気はあるそうだ。

レグラ村へ到着すると、ガルダ村同様に番所での検閲を済ませて、村へ入った。
村に到着すると、ドルムさんと、ドランゴさん、それにアウラ様がスキップするように出かけた。
どこへ行くのかは、だいたい想像がつく。

俺はピンターとルチアを連れて、村の中を散策した。
足の具合は随分良くなっていたが、未だに左足の指が欠損している。

ツインズも付いてきたがったが、もうすぐ夜なので神殿へ帰した。

村と言っても宿場町なので、やはり広場には屋台が並んでいる。
夜店を見ながら、ブラブラしていると。

「シン様」

後ろから誰かが声をかけてきた。
レイシアだ。
レイシアの傍にはバシクと、痩せぎすな40代の男が立っている。

「お怪我をしたと聞きました。怪我の具合はいかがですか?」

誰から聞いたのかはしらないが、レイシアは俺の怪我の事を知っていた。

「ああ、大したことはない。もうすぐ完治する。」

俺は杖で自分の足を
コンコン
と叩いて無事なのをアピールした。
その時、痩せ男の顔色が変わった。

「お嬢様、この方は?」

痩せ男がレイシアに話しかけた。

「この方は、キャラバンで一緒に旅をしているシン様です。」

レイシアは痩せ男を俺に紹介した。
痩せ男は「ヘプタ」というこの村の助役だそうだ。
レイシアの案内をしているようだ。
ヘプタは、俺の杖をまじまじと見つめている。

「この杖が気になるのか?」

「ええ、たいそうな宝物に見えまして。ハイ」

俺が松葉杖代わりに使っているのは、アウラ様の宝物庫から持ち出したものだから、宝物には違いないだろうが、俺には、その価値がわからない。
ヘプタは俺の杖を見た後、

「お嬢様、私、急ぎの用を思い出しましたので、ここで失礼します。」

と言い残し、元来た方向へ速足で戻って行った。

「なんだか、様子がおかしいな。」

バシクが言った。
レイシアはそれにかまわず俺に話しかける。

「シン様あれから、バシクに教えられて、私の至らなさが充分にわかりました。改めてお詫び申し上げます。お嫌かもしれませんが、首都につけば、一度、お食事でもご馳走させてください。」

レイシアも判ってきたようだ。

「いいぜ、首都に着いたら連絡をしよう。俺の方からも話したいことがあるしな。」
イツキ達の事をレイシアから聞き出したかったのだ。

「本当ですか。嬉しいですわ。」

レイシアが満面の笑みを浮かべる。

(ウッ! 可愛い・・・)

思わず声に出しそうなほど、レイシアは可愛かった。

レイシアとは、その場で別れて、いつもの肉串の屋台を探していた。
ここいらの村の造りはどこも同じようで、村の入り口には番屋や検閲所があり、村の中央には広場がある。

入り口から広場までは宿屋や飲み屋が立ち並んでいる。
広場近くには役場があり、その近くに村長や村の重役の家がある。
更にその奥は住居地を隔てて農村地帯が広がっている。

その広場を一周して農村地帯手前に立てたキャラバンへ戻ろうとした時。
鍬やスキを持った農民らしき人々が前方からやってきた。
その集団の中には武装した兵士もチラホラ見える。
20~30人くらいの集団だ。

(俺の手配書はまだ、回ってきてないはずだが・・・)

俺は用心して、ルチアとピンターを背に隠し、その場に立ち止まった。

(行き過ぎてくれればいいのにな・・)

そう思ったが俺の嫌な予感は当たった。

「この男だ。」

さっきの助役だ。
農民集団が俺を取り囲む。

「お前、その杖、どこで手に入れた。」

龍神様からもらったと言っても信じてくれないだろうから

「先日、俺の知人にもらったものだが?」

嘘は言っていない。
もし、この集団の中に「真偽判別」のスキルを持っていれば信じてもらえるはずだが、

(いないだろうな・・)

俺に向かっている集団は、明らかに戦闘能力の低い、農民集団だ。
スキル持ちがいるはずもない。

「その知人の名前は?」

「アウラ」

そう答えたところ。
助役が言った

「やっぱり、こいつ嘘つきだ。龍神様の名前を騙りやがった。」

(あら、アウラ様の名前って、結構有名なのね。・・)

助役が前に出た。

「その杖は、この村の宝だ。今すぐ返せ。さもなくば・・・」

(さもなくば、俺を殺してでも奪い返すのだろうな・・・)

農民集団と戦って、負けるはずも無いが、何か誤解があるのだろう。
殺人犯として捉えられるのではなければ、素直に従ってやろう。

ピンター達もいるしね。

「わかった。この杖は渡そう。子供もいるから無茶なことはしないでくれ。」

俺は杖を助役に差し出した。

「そうだ。大人しくしろよ。」

助役が何人かの男を連れて近づいてきた。
どうやら俺を縄で縛るようだ。
俺は大人しく縛られた。

俺を縛る際、俺が少し動いたら、村人の中の一人、ずんぐりむっくりで髭ずらの男が、

「動くな。クソ野郎。」

と言って、俺の尻を蹴った。
その男の風貌はなんとなく、あのジグルに似ている。
塩田で俺を鞭打ったジグルのことだ。

ジグルもどきに蹴られてもダメージは全くないが、少しむかついた。

「ピンター、ルチア先に帰ってろ。すぐ帰るから。」

「兄ちゃん大丈夫?」

ピンターは、あまり心配そうにしていない。
俺が砂漠で巨大なサソリを簡単に倒したところを見ているからかもしれない。
俺の言葉は無条件に信用しているきらいもある。

「ニイニ・サキカエル。」

ルチアも同様だ。

「そうはいくか、仲間に知らせるつもりだ。子供も縛れ。」

助役がジグルもどきに命令した。
俺は身体を少しだけ膨張させた。
ブチブチと音を立てて、俺を縛っている縄が、ちぎれ飛んだ。

「今、なんつった?子供を縛れと言ったか?あん?お前の命を縛ってやろうか?」

俺は怒気を放った。
農民集団は全員、尻もちをついた。

「ピンター、ルチア、先に帰っていろ。」

「「うん。」」

二人はキューブへ帰っていった。

「さあ、案内しろ、俺をどこへ連れて行くんだ?」

「あ、いや、その・・・」

痩せ男は尻もちをついたままだ。
俺は、縛られること無く、村の番屋へつれていかれた。

番屋へ行く前にタイチさんと連絡してピンター達が無事帰り着いたことを確認した。
番屋へ着くと、すぐに牢屋へ放り込まれた。

(牢屋へ入るの久しぶりだな。)

牢屋で大人しくしていると、あわただしく何人かの人が番屋へ入って来た。

「ヘプタ、本当か杖が戻って来たって?」

小太りで頭がバーコードの男が助役に詰め寄った。
助役が俺から奪った杖を小太りに見せる。

「おおー、これは、これは、まさしく龍神の杖。」

(確かに龍神様にもらった杖だよ。それ・・・)

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