異世界修学旅行で人狼になりました。

ていぞう

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第三章 キャラバン編

第49話 龍神様の故郷 フォナシス火山

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俺とアウラ様は、再び上空に居る。

アウラ様の神殿でイリヤ様を目覚めさせ、アウラ様たちの子供の行方がある程度わかった。
敵が何者かは、未だにわからないが、敵の目的は子供達を強制ふ化させて、使役することにあるようだ。

フォナシス火山はアウラ様の神殿の北東、ゲラニの西のレニア山脈の中にある標高2000メートル位の活火山だ。

アウラ様の神殿を飛び立って1時間は過ぎた。
アウラ様はかなり急いでいて、体感で、飛行速度は、時速300キロを超えている。

「もうすぐや。」

アウラ様の言葉に頭を上げたところ、前方に薄い噴煙を上げる火山が見えた。
フォナシス火山だろう。
火山の大きさは富士山の3分の2程度。
富士山の上3分の1を切り取ったような形で噴火口はかなり広い。

外輪部は、直径2キロはあるだろう。
外輪の内側に内輪があって、内輪の中央部から薄い噴煙が上がっている。

噴火口の深さは外輪部が高さ500メートル位、内輪部は煙で、見えづらいが、相当の深さがありそうだ。
アウラ様は、火孔の外輪と内輪の間の平地に着陸した。

アウラ様が人化した。

「ここいらに、ワイのご先祖様が住んどったらしい。」

着地した場所には低木が疎らに生えていて、ごつごつした岩石が転がっているだけだ。

「アウラ様のご先祖様も神様だったのですかね。?」

「いや、ただの龍族だったと思うで。自慢やないが、龍族で龍神になったのは、ワイくらいのもんちゃうか。ガハハ」

裸のアウラ様をみていると、どうしても神様には見えないけどね。

「この先に火孔に通じる洞窟がある。長いこと来てないからわからんが、今でも溶岩流のある場所に通じとるはずや。」

俺とアウラ様は、着陸した場所から、内輪方向へ歩いて向かった。

「ここや。」

目の前には龍化したアウラ様でも通れるほどの大きな岩の裂目があった。

アウラ様は、裂目の入り口で目を閉じて何かを考えている。

「やっぱり、ここや。子供らの心を感じるし、新しい人間の匂いもする。子供の匂いがせぇへんのが不思議やが、おそらくマジックバッグか何かで運んできたんじゃろ。」

洞窟の中は暗かったがアウラ様は夜目が効くのか、目以外の探知機関があるのか、暗闇を平気で進んでいく。

「アウラ様、暗くて歩けないです。灯りをつけてもいいですか?」

「アカンて、敵に気付かれるやろ。ソウお前、暗いと見えへんのか?」

(普通暗闇では見えないでしょうよ・・・)

「すみません。夜目が効かないもので」

「不便なやっちゃな。しゃあないわ、ホレ」

アウラ様が手を差し伸べてきた。
手を繋いで歩こうというのだろう。

(暗闇で、裸の男と手を繋いで歩くの?・・)

「なんぞ、言うたか?」

「いえ、何も・・」

俺はアウラ様に手をひかれ、暗闇の中を歩いた。
歩き始めて、5分くらいすると、進行方向が徐々に明るくなってきた。

「この先に先祖を祭る祠がある。その祠の先に溶岩だまりがあるんや。そこらへんにおるかもな。」

更に何分か歩くと、開けた場所に出た。
おそらく内輪を通り抜けて、火孔に出たのだろう。
上を見上げると、煙の隙間から空が見える。

「ここからは、いきなり戦闘になるかもしれん、お前も狼になっとけ。」

「はい。」

俺は、獣化した。

更に進むと岩棚の陰に小さなほこらが見えた。
祠の入り口両側には、ドラゴンの彫像が立っている。
日本の神社入り口の狛犬のように見える。

「子供らと人間の匂いがする。近いぞ。」

アウラ様が緊張感を走らせる。

祠を過ぎて火孔中心部へ向かった。
熱くなってきた。
溶岩だまりが近いのだろう。

俺とアウラ様は、忍び足で祠のある場所の裏側にあたる溶岩だまりの前に出た。
人影が見える。

10人くらいの男が、溶岩だまりの前で何かをしているが、熱気と溶岩から立ち上る煙で男達が何をしているのか詳しくはわからない。

『あの人間の近くに子供達がおる。ソウ、お前ここで待機してくれ、大丈夫やとは思うが万が一の為や。』

アウラ様が『遠話』で話しかけてきた。

(わかりました。)

俺はアウラ様の指示通り、岩陰に隠れた。
アウラ様は男達の傍、10メートル位の所で龍化した。

「おい、お前ら、何してくれとんねん。オウ?」

アウラ様の言葉はすさまじい怒気を含んでいた。
その場の空気がビリビリと震えるほどだ。

その声に驚いた男たちは一斉にアウラ様を振り返った。
男たちのうちの何人かは、アウラ様の怒気を含んだ声だけで、その場に尻もちをついている。

「ワイの子はどこじゃ?ワイの子らをどうするつもりじゃ。返答次第では、いてまうど。」

アウラ様は息を大きく吸い込んだ。

アウラ様の口からチョロチョロと炎が漏れている。
ドラゴンブレスの準備だろう。

アウラ様は、男たちのうち一人が溶岩だまりに視線を送ったのを見逃さなかった。

「そこか・・」

アウラ様も溶岩だまりに視線を送った。

ここからは、見えないが、おそらくアウラ様の子供たちは溶岩の中に浸されているのだろう。
先にアウラ様から聞いていたとおり、強制ふ化の最中だった。

「おどれら、誰を怒らせたか判ってるやろうな・・・」

アウラ様は男たちに近づこうとした時、一人の男が、ライフル銃のようなものをマジックバッグから取り出した。
おそらくイリヤ様を眠らせた注射球を発射する武器だろう。

パーン。パーン。パーン。

爆竹がはじける様な音が3度火孔に鳴り響いた。
アウラ様の様子に変化は無い。

「そんなオモチャがワイに効くかい。アホンダラ」

龍化したアウラ様に並の銃器は効果がない。
ライフルを撃った男とは別の男が、何かを取り出して口にくわえた。

『ピーピーピー』

ホイッスルを吹いたような音が鳴り響く。

(何だろう?)

火孔は上空に空が見えていて、ある程度明るかったのだが、それが突如暗くなった。
何かが上空を遮って、あたりが暗くなったのだ。

バサバサ

と音を立てて何かが上から降りてきた。

ドラゴンだ。

アウラ様より一回り大きい。
体表全体が棘のような鱗で覆われている。
色は漆黒だ。
ブラックドラゴンとでも言うべきだろう。

ブラックドラゴンは降下しながら、アウラ様に向かって冷気のドラゴンブレスを放った。

通常ドラゴンブレスは、ブレスした時、口元から扇状に広がるのだが、このブラックドラゴンのブレスは強い指向性を持って口元から収束したまま一方向へ向かった。
まるでレーザー光線のようだ。

アウラ様は、不意をつかれたのか、ブレスを避けきれず、右足をブレスで貫かれてしまった。

『チィ。下手こいたわ。こいつ厄介そうやわ。ソウ、隙見て子供達を助けてくれへんか。このままやと未熟児で生まれる。』

アウラ様から若干、焦りの気持ちが伝わって来た。

(わかりました。なんとかしてみます。)

ブラックドラゴンは、着地せず、上空から攻撃してくる。
アウラ様も上空へ羽ばたいて応戦している。
ブレスとブレスがぶつかり、激しい乱気流が生まれている。

俺は、獣化したまま男たちに近づき、まずパラライズを放った。

10人いた男のうち、7人がその場に倒れた。
残った3人が俺に気が付く。
一人は先ほどのライフルで、俺を撃った。

俺の体毛が球をはじく、残った二人は魔法で攻撃してくる。

けっこう手ごわい。

一人はパラライズやコーマ(昏睡)等、闇系の魔法、もう一人はアイスジャベリンやフリーズ等の水系統の魔法で攻撃してくる。

魔法攻撃は自動的にレジスト出来る。
日ごろの訓練のおかげで、魔法抵抗がかなり高くなっているのだ。

しかし、俺の魔法攻撃も相手に通用しない。
相手の魔法抵抗値は、かなり高そうだ。
俺は接近戦を挑んだ。
懐から『雷鳴剣2』を取り出した。

これは、ドランゴさんにあげた『雷鳴の剣』の改良版だ。
相手にヒットしなくても剣を振るだけで、直近の敵に雷ダメージが入る。

剣が空振りしても、ダメージが入るしかけだ。
わざとに空振りをしてフェイント的に使用することもできる。

俺は男たちに近づいた。
3人の男は、昔クチル島で見たグンターのような服装で、胸に青い月の紋章型のペンダントをぶら下げていた。

俺が水系統の魔法を使う男に向かって、袈裟懸けに剣を振り下ろした。
男は敏捷性が高いようで、獣化している俺の剣速を超えて後ろに移動し、剣をかわした。

しかし『雷鳴剣2』の本領はここからだ。
雷鳴剣2は振り被ると同時にパチパチと電気的エネルギーを刀身に蓄え、振り下ろしきる直前、剣先が相手に向くと同時に電気エネルギーを放出した。

後ろに引いた男を追撃する。
男は雷程のエネルギーを頭から受け、悶絶してその場に倒れた。

思った通り、水に対する雷は圧倒的な効果を生み出した。
男を倒した瞬間、

『ドガーン!!!』

という爆裂音と共に背中に衝撃を受けた。

(痛てぇなぁ・・・)

振り返ると、ライフルの男が手に何かの筒を持っていた。

バズーカ砲だ。

バズーカ砲を撃たれた俺は驚いたが、撃った方の男も驚いている。
俺に大したダメージが入ってないからだ。

獣化していなければ危なかったが、獣化した俺の物理抵抗はかなり高い。
バズーカ砲くらいなら素手でキャッチできるかもしれない。

俺は、素早く駆け寄り、ライフル男の横っ腹を雷鳴剣2で切った。
手応えはあったが、固い防具か何かで切り殺すことはできなかった。

しかし雷鳴の追撃で、ライフル男をその場に倒した。
俺は相手を「殺そう。」という明確な意思を持って戦っている。

この世界に来た当初は、人を殺すなんてとんでもなかったが、今は悟っている。
自分や誰か大切な人を守るためには、相手を殺す覚悟が無ければ守れない。

今までの経験が俺をそうさせた。
残るは一人、闇属性の男だ。
俺は闇属性の男に向き直った。

それを見た闇属性の男が懐からホイッスルを取り出して、何度か吹いた。

(この男がブラックドラゴンを呼んだのか・・・)

その男がホイッスルを吹いた何秒か後に上空が暗くなった。
無数の小型のドラゴンが舞い降りてきた。

数えられないが、20~30匹くらいはいるだろう。
ドラゴンの色は灰色、小型で目からは知性が感じられず、魔物の気配が強い。

後から知ったが、そのドラゴンたちは、『ワイバーン』と呼ばれる、ドラゴンの亜種だった。

上空でブラックドラゴンと互角に戦っていたアウラ様が、ワイバーンの攻撃を受けて、劣勢になった。
ワイバーンを次々とブレスで撃ち落とすが、その隙をついてブラックドラゴンのブレスがアウラ様の右翼を貫いた。

アウラ様がバランスを失って、溶岩だまりに墜落した。
その衝撃で、溶岩だまりに浮かんでいた、卵二つ、アウラ様の子供たちが溶岩流に載って流れ始めた。

『ソウ、ワイはなんとかなる。子供達を頼む。』

(はい。)

俺は、闇属性の男を雷鳴2で牽制しつつ、溶岩流に載って流される子供を追った。
闇属性の男も、俺に付いてくる。
卵を狙っているのだろう。

溶岩流は卵を乗せたまま、狭いトンネルの様な場所へ、ゆっくりと入った。
これでは、追えない。
闇属性の男も遠間から、様子を見ている。

どうしようか悩んだが、このままではアウラ様の子も溶岩流に飲み込まれて死んでしまうかもしれない。
俺は意を決した。

下半身に意識を集中して足に『堅固』のスキルを施した。
そして、溶岩流に足を突っ込んだ。

ジュー

足が焼ける。

堅固のスキルを使ったが、やはりダメージが通ってしまう。
激痛が脳天を貫く。
俺は堅固を維持しつつ、ヒールを足にかける。

幸いにも溶岩流の流れは、浅く、ふくらはぎまでの深さだった。
この世界で買った革靴が燃えて焦げた革の匂いが漂う。

激痛を我慢して、10歩位トンネルの中へ入り、卵二つを拾い上げた。
卵はダチョウの卵くらいの大きさだ。
一つの卵は赤色、もう一つは水色だ。

卵をかかえたまま、トンネルを出て陸に上がった途端、闇属性の男が攻撃を仕掛けてきた。

俺は『獣化』、『堅固』、『ヒール』と連続にスキルを使用したせいで、闇属性の男の攻撃を防御するのが精一杯だった。

何か反撃方法はないかと思案している時、腕に抱えた二つの卵の外郭にヒビが入った。
ほんの数秒後、卵の一部が割れて、まず赤色の卵から何かが顔を覗かせた。

そして俺に、その何かから『遠話』がとどいた。

『父ちゃん?』

もう一つの水色の卵も割れた。

『父様?』

アウラ様の子供達だ。

その時、闇属性の男から、魔法攻撃されたが、直前で払い除けた。

『父ちゃん、やっつけて良い?』

『父様、やっつけて良い?』

二人から遠話が届いた。

(はい。お願いします。)

二人は卵の殻から飛び出て空中に浮かんだ。
二人のサイズは子猫くらいだ。

手乗りドラゴン?

二人は闇属性の男に頭を向けると口を開き、同時にブレスを放った。

赤いブレスと青いブレス。

ブレスの勢いは強く、また速かった。
アウラ様くらいの威力があるかもしれない。

男は一瞬で黒焦げになった。

俺は歩いてアウラ様の元へ向かおうとしたが、足が思うように動かない。
自分の足をよく見てみると、指先が炭化している。
痛いはずだ。

俺は懐のマジックバッグから、「ウルフ」を取り出して、その場に展開した。
運転席からウルフに乗り込むと、アウラ様の子供達も当然のように車内へ入って来た。

ウルフを何秒か走らせたところ、アウラ様が苦戦していた。
翼と右足を負傷し、沢山のワイバーンに囲まれ、ブラックドラゴンと戦っている。

いくらアウラ様でも、このままではやられてしまう。

「ナビ」

『はい』

「前方の赤いドラゴン以外のドラゴンを全て撃ち落とせ、ミサイルを使ってもいいぞ。」

『了解しました』

両サイドのミサイル発射管から数十発のミサイルが打ち出される。
前後の機関銃がうなりを上げる。

一瞬で上空にいるワイバーンが撃ち落とされた。

ブラックドラゴンにもミサイルは命中したが、物理抵抗が高いのか、撃ち落とせなかった。
ワイバーンが全て撃ち落とされたのを見たブラックドラゴンは、

「クオーン」

と悔し気な鳴き声を残し上空へ逃げた。

地上ではアウラ様が人化してあおむけにひっくり返っている。

「ああ、しんど・・・」
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