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第二章 奴隷編
第28話 金策 青色金剛石
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ルチアを仲間にしてから俺達は、今後のことについていろいろ話しあった。
「俺達」といったものの、実際には俺と、ドルムさんの二人が話し合ったことだ。
ドランゴさんには悪かったが、まだ全てを話せるほどの関係ではなかったので席を外してもらった。
その結果、今後、俺達がすべきこと、目指すことは
1
何をするにしてもまず、活動資金を手に入れる。
2
活動資金を得たら、娼館に居る「テルマさん」を救出すること。
3
脱走者である俺達の隠れ家を作ること。
4
馬車等の移動手段を確保すること。
5
1~4が完了すれば、首都ゲラニへ向かい、ブルナを探すこと
6
ブルナを救出すれば、ドルムさんの自宅へ向かうこと。
7
1~6までの行動の合間に、ピンターの両親やルチアの兄弟を探すこと。
「何をするにも先立つ物は金だな。あてはあるのか?ソウ。俺にも、あてはあるが、あまり期待しないでくれ。」
「ドルムさんのあてって何です?先に言ってください。」
「んーと、あれだ、ほれ、この先に酒場があっただろう?」
「はいはい。リザさんという女性が居る酒場ですね。」
「そうだ、リザの酒場、・・そこの奥にな、ほら、あれがあるんだよ。」
「何です?」
「そのー ・・・数字や絵が描かれているカードをうまい具合に集めると、沢山お金をもらえる所・・・」
「却下!!」
ドルムさんの言うリザの酒場の奥と言うのは早い話がカジノだ。
俺自身は入ったこと無いが、おそらくポーカーのようなカードゲームが行われているのだろう。
「ドルムさん、そのカードのせいで奴隷になったんでしょ。」
「うむ・・それは、そうだが、他に思い当る金策もないしな。・・」
「ともかく、ギャンブルはだめです。酒場もね。俺達は逃亡者だということを忘れちゃだめですよ。奴隷の証、入れ墨は無くなっているとはいえ、出来る限り人目は避けましょう。」
「うむ・そうだな・・」
ドルムさんは渋々引き下がった。
「金策は、俺に少し考えがあります。」
「また魔剣を売るのか?」
「いえ、魔剣を売るのにも限度があります。あまり一度に魔剣を流通させると、噂が立って、誰かが、ここまでたどり着いてしまうかもしれません。それに敵側に魔剣が渡るとやっかいですからね。」
「じゃ、どうする。」
「今からそれを試してみます。」
俺は暖炉の傍に置かれている石炭の中からこぶし大の物を取り出した。
そしてその石炭を両手の平で包み込み「重力操作」と「変形スキル」を用いた。
心の中では、石炭に集中し、「圧縮」「高熱」を強く意識した。
「どうだ?」
手の平には黒い硬質なガラスの様な物体があった。
(失敗か・・・)
「何やってんだ?」
ドルムさんが覗き込む。
「ドルムさん、この世界の宝石で高価な物は何ですか?」
「そりゃー、色やサイズ、カットにもよるだろうが、一般的に言えば、ルビーやサファイヤ、それにダイヤモンドだろうな。・・・もしかして、宝石を造ろうとしているのか?」
「そうです。ダイヤモンドを造ろうと思っています。材料は、そこにゴロゴロありますからね。」
俺は石炭の山に視線をやった。
「石炭が材料?」
「そうです。石炭は炭素、ダイヤモンドの成分は炭素ですから?」
「へーそうなのか。知らなかったよ。炭素ねー・・・あまり意味はわからんが・・」
ダイヤモンドの成分は炭素、化学記号C、それに「高圧」かつ「高熱」を加えればダイヤが出来上がる。
理屈ではわかっているが、実際にやってみると、かなり難しい。
その後も何度か試してみたが、硬質で黒いガラスのような物体が出来るが透明なダイヤを作ることが出来ない。
(困った時のマザー)
(マザー、ダイヤモンドを作りたいんだ、手伝ってくれないか。)
『了解しました。私とリンクしたまま、一度作ってみて下さい。』
(よっしゃ)
俺はマザーと意識を通わせたまま、先ほどと同じように石炭をダイヤに変えるよう一連の作業を行ってみた。
結果はやはり同じでダイヤはできなかった。
(マザー どう?)
『一連の作業を解析しましたが、失敗の原因がわかりました。』
「何が原因?」
『簡単に言えば出力不足です。圧力は十分ですが、火力が足りません。温度は1000度前後、圧力は5~6万気圧必要です。』
(条件はわかった。今の俺に、その条件を満たす魔力はあるか?)
『出力条件は整っています。ただし温度と圧力のバランスコントロールが難しいです。それに石炭が大きすぎます。4分の一程度大きさで試しましょう。もしよければ出力バランスの補正を私がします。どうしますか?』
(頼むわ)
俺はビー玉程度の石炭を両手の平に握りこみ、「圧縮」「高熱」を意識した。
『ソウさま、そのまま出力を上げてください。・・・・圧力をもう少し下げ目に、温度をもっと上げて。』
意識をマザーにリンクさせたまま20秒ほど経過したとき。
『ストップ』
俺は恐る恐る手を開いた。
そこには小指の先ほどの大きさで、透明でキラキラと輝く物質があった。
(ダイヤモンドだ!)
俺は、魔力欠乏で、その場に力なく崩れ落ちた。
ほとんどの魔力を消費したようだ。
「マザーありがとう。」
『どういたしまして。ちなみに先ほどのダイヤ作成のデータは記録できましたので、次回からは私の補助なしに成功するはずです。変形スキルの項目に「ダイヤ作成」というサブルーチンを追加しておきます。』
「おう、気が利くね。」
『・・・・ソウ様同様、私も、変化、成長しているようです。』
「どうした?大丈夫か?」
ドルムさんが心配して、俺を抱え上げる。
ピンターもルチアも心配そうな顔で俺を覗き込んでいる。
「大丈夫です。出来ましたよ。」
と言いながらドルムさんに出来たばかりのダイヤを差し出した。
「触っていいか?」
「どうぞ」
ドルムさんは俺からダイヤを受け取ると、日の光に翳したり、指ではじいたりと、ダイヤを弄り回した。
(指ではじいても、意味ないでしょ。w)
「良くは判らんが、ダイヤのようだな。これ、本当に元は石炭か?」
「そうですよ、元は石炭です。」
「それじゃ、この目の前の石炭、全部ダイヤになるのか?それじゃ俺達富豪じゃないかワハハ」
「フゴウ?って何?」
意味が分からないピンターが不思議そうにドルムさんを覗き込む。
「おお、ピンター、フゴウってのはな、肉串を毎日10本食べても困らない人のことだ。ワハハ」
「うわー フゴウ、スゴイ スゴイ」
(間違っては、いないな・・・)
「ドルムさん、理論的には間違ってないですが、実質、その石炭を全部、ダイヤに変えるのは無理ですよ。そのちっぽけな欠片を作るのに、俺の全魔力を消費しましたからね。それでも肉串毎日10本ぐらいなら賄えるとは思います。アハハ」
「ああ、スマンスマン、ソウのこと考えてなかったな。金策ができたと思って、ついつい嬉しくてな。」
「いえいえ、いいですよ。毎日は無理でも、ここを脱出するまでに少しずつでも作って資金を蓄えますよ。」
「そうだ、ピンター、オヤジさん・・・ドランゴさんを呼んできてくれないか。」
「いいよっ」
ピンターがドランゴさんを階下から呼んできた。
「ドランゴさん、少し相談させてもらいたいのですが。」
「ほいほい。師匠の頼みならなんでも聞きやすよ。」
俺はさっき造ったダイヤをドランゴさんに見せた。
「これを売ることが出来ますか?」
ドランゴさんがダイヤを手に取って少しみつめた後
「師匠、これは? はっきりとは言えやせんが、かなり値打ちのある金剛石でやんすな」
「値打ちがありますか?」
「ありやすね。かなりのもんでがす。ワッシも専門じゃねぇが、鉱石については職業柄、多少の知識がありやす。これはいわゆる青色金剛石でやんすね。」
(青色金剛石?ブルーダイヤ?)
「どのくらいの値打ちでしょう?」
「そーさねぇ、ざっと見積もっても金貨1000枚~2000枚は、すると思うでがんすよ。ただし、これくらいの物になるとそう簡単にはさばけないと思いやす。首都に持っていけば別でやんすがね。」
「買主を見つけるのが難しいのですか?」
「そうでがす。この辺ぴな街で買主を探すとしたら、領主様か、取り巻きの貴族様くらいでやんしょうね。でも時間をいただけるなら、それとワッシを信用していただけるなら、ワッシの伝手で何とかなるかもしれやせん。」
「わかったドランゴさんを信用します。ただし売主が俺だということは絶対に秘密にしてください。」
「ようがす。師匠に任されたからには、必ず、御勤め果たすでやんす。」
「よろしくお願いします。」
俺はドランゴさんを信用してダイヤを預けた。
「俺達」といったものの、実際には俺と、ドルムさんの二人が話し合ったことだ。
ドランゴさんには悪かったが、まだ全てを話せるほどの関係ではなかったので席を外してもらった。
その結果、今後、俺達がすべきこと、目指すことは
1
何をするにしてもまず、活動資金を手に入れる。
2
活動資金を得たら、娼館に居る「テルマさん」を救出すること。
3
脱走者である俺達の隠れ家を作ること。
4
馬車等の移動手段を確保すること。
5
1~4が完了すれば、首都ゲラニへ向かい、ブルナを探すこと
6
ブルナを救出すれば、ドルムさんの自宅へ向かうこと。
7
1~6までの行動の合間に、ピンターの両親やルチアの兄弟を探すこと。
「何をするにも先立つ物は金だな。あてはあるのか?ソウ。俺にも、あてはあるが、あまり期待しないでくれ。」
「ドルムさんのあてって何です?先に言ってください。」
「んーと、あれだ、ほれ、この先に酒場があっただろう?」
「はいはい。リザさんという女性が居る酒場ですね。」
「そうだ、リザの酒場、・・そこの奥にな、ほら、あれがあるんだよ。」
「何です?」
「そのー ・・・数字や絵が描かれているカードをうまい具合に集めると、沢山お金をもらえる所・・・」
「却下!!」
ドルムさんの言うリザの酒場の奥と言うのは早い話がカジノだ。
俺自身は入ったこと無いが、おそらくポーカーのようなカードゲームが行われているのだろう。
「ドルムさん、そのカードのせいで奴隷になったんでしょ。」
「うむ・・それは、そうだが、他に思い当る金策もないしな。・・」
「ともかく、ギャンブルはだめです。酒場もね。俺達は逃亡者だということを忘れちゃだめですよ。奴隷の証、入れ墨は無くなっているとはいえ、出来る限り人目は避けましょう。」
「うむ・そうだな・・」
ドルムさんは渋々引き下がった。
「金策は、俺に少し考えがあります。」
「また魔剣を売るのか?」
「いえ、魔剣を売るのにも限度があります。あまり一度に魔剣を流通させると、噂が立って、誰かが、ここまでたどり着いてしまうかもしれません。それに敵側に魔剣が渡るとやっかいですからね。」
「じゃ、どうする。」
「今からそれを試してみます。」
俺は暖炉の傍に置かれている石炭の中からこぶし大の物を取り出した。
そしてその石炭を両手の平で包み込み「重力操作」と「変形スキル」を用いた。
心の中では、石炭に集中し、「圧縮」「高熱」を強く意識した。
「どうだ?」
手の平には黒い硬質なガラスの様な物体があった。
(失敗か・・・)
「何やってんだ?」
ドルムさんが覗き込む。
「ドルムさん、この世界の宝石で高価な物は何ですか?」
「そりゃー、色やサイズ、カットにもよるだろうが、一般的に言えば、ルビーやサファイヤ、それにダイヤモンドだろうな。・・・もしかして、宝石を造ろうとしているのか?」
「そうです。ダイヤモンドを造ろうと思っています。材料は、そこにゴロゴロありますからね。」
俺は石炭の山に視線をやった。
「石炭が材料?」
「そうです。石炭は炭素、ダイヤモンドの成分は炭素ですから?」
「へーそうなのか。知らなかったよ。炭素ねー・・・あまり意味はわからんが・・」
ダイヤモンドの成分は炭素、化学記号C、それに「高圧」かつ「高熱」を加えればダイヤが出来上がる。
理屈ではわかっているが、実際にやってみると、かなり難しい。
その後も何度か試してみたが、硬質で黒いガラスのような物体が出来るが透明なダイヤを作ることが出来ない。
(困った時のマザー)
(マザー、ダイヤモンドを作りたいんだ、手伝ってくれないか。)
『了解しました。私とリンクしたまま、一度作ってみて下さい。』
(よっしゃ)
俺はマザーと意識を通わせたまま、先ほどと同じように石炭をダイヤに変えるよう一連の作業を行ってみた。
結果はやはり同じでダイヤはできなかった。
(マザー どう?)
『一連の作業を解析しましたが、失敗の原因がわかりました。』
「何が原因?」
『簡単に言えば出力不足です。圧力は十分ですが、火力が足りません。温度は1000度前後、圧力は5~6万気圧必要です。』
(条件はわかった。今の俺に、その条件を満たす魔力はあるか?)
『出力条件は整っています。ただし温度と圧力のバランスコントロールが難しいです。それに石炭が大きすぎます。4分の一程度大きさで試しましょう。もしよければ出力バランスの補正を私がします。どうしますか?』
(頼むわ)
俺はビー玉程度の石炭を両手の平に握りこみ、「圧縮」「高熱」を意識した。
『ソウさま、そのまま出力を上げてください。・・・・圧力をもう少し下げ目に、温度をもっと上げて。』
意識をマザーにリンクさせたまま20秒ほど経過したとき。
『ストップ』
俺は恐る恐る手を開いた。
そこには小指の先ほどの大きさで、透明でキラキラと輝く物質があった。
(ダイヤモンドだ!)
俺は、魔力欠乏で、その場に力なく崩れ落ちた。
ほとんどの魔力を消費したようだ。
「マザーありがとう。」
『どういたしまして。ちなみに先ほどのダイヤ作成のデータは記録できましたので、次回からは私の補助なしに成功するはずです。変形スキルの項目に「ダイヤ作成」というサブルーチンを追加しておきます。』
「おう、気が利くね。」
『・・・・ソウ様同様、私も、変化、成長しているようです。』
「どうした?大丈夫か?」
ドルムさんが心配して、俺を抱え上げる。
ピンターもルチアも心配そうな顔で俺を覗き込んでいる。
「大丈夫です。出来ましたよ。」
と言いながらドルムさんに出来たばかりのダイヤを差し出した。
「触っていいか?」
「どうぞ」
ドルムさんは俺からダイヤを受け取ると、日の光に翳したり、指ではじいたりと、ダイヤを弄り回した。
(指ではじいても、意味ないでしょ。w)
「良くは判らんが、ダイヤのようだな。これ、本当に元は石炭か?」
「そうですよ、元は石炭です。」
「それじゃ、この目の前の石炭、全部ダイヤになるのか?それじゃ俺達富豪じゃないかワハハ」
「フゴウ?って何?」
意味が分からないピンターが不思議そうにドルムさんを覗き込む。
「おお、ピンター、フゴウってのはな、肉串を毎日10本食べても困らない人のことだ。ワハハ」
「うわー フゴウ、スゴイ スゴイ」
(間違っては、いないな・・・)
「ドルムさん、理論的には間違ってないですが、実質、その石炭を全部、ダイヤに変えるのは無理ですよ。そのちっぽけな欠片を作るのに、俺の全魔力を消費しましたからね。それでも肉串毎日10本ぐらいなら賄えるとは思います。アハハ」
「ああ、スマンスマン、ソウのこと考えてなかったな。金策ができたと思って、ついつい嬉しくてな。」
「いえいえ、いいですよ。毎日は無理でも、ここを脱出するまでに少しずつでも作って資金を蓄えますよ。」
「そうだ、ピンター、オヤジさん・・・ドランゴさんを呼んできてくれないか。」
「いいよっ」
ピンターがドランゴさんを階下から呼んできた。
「ドランゴさん、少し相談させてもらいたいのですが。」
「ほいほい。師匠の頼みならなんでも聞きやすよ。」
俺はさっき造ったダイヤをドランゴさんに見せた。
「これを売ることが出来ますか?」
ドランゴさんがダイヤを手に取って少しみつめた後
「師匠、これは? はっきりとは言えやせんが、かなり値打ちのある金剛石でやんすな」
「値打ちがありますか?」
「ありやすね。かなりのもんでがす。ワッシも専門じゃねぇが、鉱石については職業柄、多少の知識がありやす。これはいわゆる青色金剛石でやんすね。」
(青色金剛石?ブルーダイヤ?)
「どのくらいの値打ちでしょう?」
「そーさねぇ、ざっと見積もっても金貨1000枚~2000枚は、すると思うでがんすよ。ただし、これくらいの物になるとそう簡単にはさばけないと思いやす。首都に持っていけば別でやんすがね。」
「買主を見つけるのが難しいのですか?」
「そうでがす。この辺ぴな街で買主を探すとしたら、領主様か、取り巻きの貴族様くらいでやんしょうね。でも時間をいただけるなら、それとワッシを信用していただけるなら、ワッシの伝手で何とかなるかもしれやせん。」
「わかったドランゴさんを信用します。ただし売主が俺だということは絶対に秘密にしてください。」
「ようがす。師匠に任されたからには、必ず、御勤め果たすでやんす。」
「よろしくお願いします。」
俺はドランゴさんを信用してダイヤを預けた。
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