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第二章 奴隷編
第10話 移送 看守さん、水下さい。
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グンターの命令により、村人が見せしめのように惨殺された。
残った村人は恐怖におののいていたが、なすすべもなくダニクに奴隷の術をかけられてしまった。
俺たちも同様にダニクに呪文をかけられたが、右腕に入れ墨が出来ただけで、大きな変化は無いように思えた。
しかし、ダニクが
「全員船に乗れ。」
と命令すると、
(船に乗りたくない。この島を離れたくない。)
という自分の意思に反して、体が勝手に動き、ダニク達の船に乗船してしまった。
心は自分のものだったが、体はリモートで操られるロボットのように、ダニクの命令に従ってしまう。
まるで幽体離脱して、空中から自分を眺めているような気分だった。
ダニク達の船は、木造の帆船だが、島の船に比べてはるかに大きく、収容人員は50人くらいの規模の船だった。
そんな船が5艘、島の港に停泊していた。
船内に入るとダニクの命令に従い、船底の船倉に設置された牢屋に、全員が閉じ込められた。
掴まった村人は、広場で見た限りでは、100名程度。
それが3つくらいの集団に分けられて、それぞれダニク達の船3艘に収容された。
船底に着いたときに、ダニクが一人の男を指さし
「この男は、ジグルと言う。今からはジグルの命令にも従うのだ。」
という命令を俺たちに下した。
ジグルという男に目を向けた。
その男は、ずんぐりむっくりの体形で、青い目の西洋風の顔立ち。鎧は脱いでいたが、手には鞭を持っていた。
その男の顔には、見覚えがあった。
ブルナの胸を鷲掴みにし、ピンターを蹴り上げた男だ。
「ジグル、現地語を少しは覚えたか?」
ダニクがジグルに質問した。
「ええと、まぁ、そこそこは。」
ジグルは愛想笑いを返した。
「酒ばかり飲んで、看守の任務を怠るなよ。」
「はい。もちろんでさぁ。」
どうやら、ジグルが看守らしい。
ジグルの顔と名前は、絶対に忘れないぞ、なにしろ俺が生まれて初めて『殺したい』と思った男だから。
船倉内には30人くらいの村人が収容されていた。
俺と、ピンター、ブルナ、他にも顔見知りは何人か居る。
村長の娘のテルマや、ブラニさんの漁師仲間、怪我人が何人か居たので、看守に見つからないよう、こっそりと「神の加護」を使って治療した。
船倉に収容されて1時間ほど後に、船がユラリと傾いだ。
どうやら出航したらしい。
出航して半日ほど過ぎたころ、
「兄ちゃん、喉が渇いた。」
とピンターがつぶやいた。
出航してから、村人には食料はおろか、水の一滴も与えられていない。
「看守さん、看守さん。」
ジグルに呼びかけた。
「何だ、家畜の分際で俺様を気安く呼ぶな。」
ジグルは酒瓶を手に持ち、不機嫌そうに答えた。
「水を貰えませんか?」
「水?面倒くせえな、そのうち持ってきてやるよ。もうちょっと飲んでからな、グヘヘ」
ジグルは元の場所に戻って、また酒を飲み始めた。
それから数時間後、ジグルは酒に酔ったのか、床に突っ伏して大きなイビキをかきながら寝てしまった。
船倉内では、時間の経過が分かりづらいが、おそらく明け方になった頃、牢内のあちこちで
「水が欲しい。」
と渇きを訴える声がした。
出航してからおよそ20時間、誰も一滴の水も飲んでいない。
ピンターも、ブルナも水分欠乏でぐったりしている。
ジグルに再度、声をかけようかと思っていた時、船倉に誰かが入ってきた。
「おい、ジグル、起きろ。」
ジグルは起きない。
「起きろよ、このウスノロ。」
と言いながら、その男がジグルの尻を蹴飛ばした。
「いて、なにしやがる、この・・バシク班長」
ジグルが「バシク班長」と呼んだ男は、身長190センチくらいの大男で、右の眉を寸断するような大きな傷跡があり、声はだみ声で色は浅黒いが、西洋風の顔立ちだ。
「いつまで寝ているんだ。とっくに日が昇っているぞ。それに、お前、また酒飲んでいるな。奴隷が逃げたらどうするよ。」
「班長、奴隷は逃げませんよ「逃げるな」と命令してありますから。グヘヘ」
ジグルは、愛想笑いを浮かべている。
バシクは、牢に近づき、俺たちの様子を伺っている。
「随分、弱っているようだが、ちゃんと世話しているのか?」
「へい、そりゃ、しっかりと面倒見ていますよ。」
俺は、牢の格子越しに、バシクに近づいて
「お願いです。水を下さい。昨日から一滴も飲んでいません。」
と訴えた。
「ほう、おまえ、ゲラン語が話せるのか、水飲んでないのか?」
「はい、一滴も」
バシクはジグルの方へ顔を向ける。
「ウソだ。何度もやったじゃないか。テメー何言ってんだ。」
ジグルは、俺を睨んだ。
「まあ、いい。水が欲しいのは確かなようだから、くれてやれよ。飯もな。」
バシクの言葉にジグルは頷いて、樽一杯の水と固いパンを牢内に入れた。
「こいつら、異教徒だが、今はヒュドラ様の大事な奴隷だ。粗末にするな。」
そう言い残して船倉を出た。
水が差し入れられると、村人は俺の方を見ている。
誰よりも先に「神の加護」を持つ俺に水を飲ませたいのだろう。
俺は、まず先にピンターをはじめとする子供達、それから老人の順で、水を飲ませた。
最後に自分で飲んで、パンをかじっている時に
「おい、お前だ、お前。」
ジグルが格子越しに俺を睨んでいた。
「お前、名前は何だ、名乗れ」
俺はジグルに名前を覚えられたくなかったが、自分の意思に反して
「ソウ・・」
と答えてしまった。
「ソウという名前だな。ソウ、今から外へ出すが、何もしゃべるな、船倉から出るな。」
俺は、ジグルの命じるままに牢の外へ出た。
「服を脱げ、身動きするな、声も出すな。」
ジグルの言うがままに行動してしまう。
ジグルに背を向けた途端。
『バシーン!』
背中に雷が落ちたような、衝撃と激痛を感じた。
ジグルが俺を鞭打っている。
「俺様に恥をかかせた報いだ。たっぷり味わえ。グフフ。」
お前の上司は、「粗末にするな。」といっただろうがよ、上司の命令守れよ、と心の中で呟きながら、激痛に耐えた。
何度かの衝撃の後、ふいに鞭打ちが収まった。
(終わったのか?)
「俺は、上司の命令に従うタイプでな、お前を粗末にはしない。手当をしてやろう。」
その言葉の後、背中の皮がはがれるのではないかと思う様な痛みが生じた。
しかし、命令通り声も出せない。
足元にポタポタと水が落ちる。
どうやら、背中に海水を刷り込んでいるようだ。
あまりの痛みに俺は気絶した。
「兄ちゃん、兄ちゃん。大丈夫か?」
「ソウ様、しっかりして。」
ピンターとブルナの声で意識が戻った。
背中が火事だ。
俺は「神の加護」で自分の背中を癒した。
「神の加護」って自分を対象にも使用できるのだな。
航海は1週間ほど、続いただろうか、その間、ジグルから執拗な嫌がらせを受けたが、俺たちは何とか生き延びた。
「下船準備しろ。」
バシクが船倉に現れて、そう告げた。
俺たちは、縄で両手を縛られ、数珠つなぎになり、ジグルに引き連れられて、船の外へ出た。
船の外は大きな港で、島の建物とは違い、レンが造りの大きな建物が立ち並び、俺たちの乗ってきた船の数倍の大きさの船が何艘か停泊していた。
レンガ造りの建物の向こうには、更に大きな建物が立ち並ぶ街並みが見えた。
「黙って俺についてこい。」
ジグルは、そう命令して俺たちを下船させた。
そして、町へ行くのかと思ったところ、予想に反して、直ぐに他の大きな船に向かった。
乗り換えだな。
そう思った時、前方50メートル付近から、こちらに近づいてくる一団に目が留まった。
(ヒナ!!)
遠目ではあるが、はっきりと分かった。
その集団は40人程度で先頭は木村先生と、キヨちゃん。一歩遅れて、レンとイツキそしてイツキの隣はヒナだ。
俺たちは、ヒナ達と向かい合う方向で歩いていたが、ヒナ達と交錯する前に左折して大きな船に乗船しようとした。
俺は、懸命にヒナを呼んだ。
しかし、声が出ない。
ジグルの命令は
「黙って俺についてこい。」
どうしても命令に逆らえない。
橋げたを登り、大きな船の船内に入ろうとする時
「グゥゥ、ヒナぁぁ」
小さな声が出た。
しかし、その時には船体が、ヒナ達の姿を遮っていた。
残った村人は恐怖におののいていたが、なすすべもなくダニクに奴隷の術をかけられてしまった。
俺たちも同様にダニクに呪文をかけられたが、右腕に入れ墨が出来ただけで、大きな変化は無いように思えた。
しかし、ダニクが
「全員船に乗れ。」
と命令すると、
(船に乗りたくない。この島を離れたくない。)
という自分の意思に反して、体が勝手に動き、ダニク達の船に乗船してしまった。
心は自分のものだったが、体はリモートで操られるロボットのように、ダニクの命令に従ってしまう。
まるで幽体離脱して、空中から自分を眺めているような気分だった。
ダニク達の船は、木造の帆船だが、島の船に比べてはるかに大きく、収容人員は50人くらいの規模の船だった。
そんな船が5艘、島の港に停泊していた。
船内に入るとダニクの命令に従い、船底の船倉に設置された牢屋に、全員が閉じ込められた。
掴まった村人は、広場で見た限りでは、100名程度。
それが3つくらいの集団に分けられて、それぞれダニク達の船3艘に収容された。
船底に着いたときに、ダニクが一人の男を指さし
「この男は、ジグルと言う。今からはジグルの命令にも従うのだ。」
という命令を俺たちに下した。
ジグルという男に目を向けた。
その男は、ずんぐりむっくりの体形で、青い目の西洋風の顔立ち。鎧は脱いでいたが、手には鞭を持っていた。
その男の顔には、見覚えがあった。
ブルナの胸を鷲掴みにし、ピンターを蹴り上げた男だ。
「ジグル、現地語を少しは覚えたか?」
ダニクがジグルに質問した。
「ええと、まぁ、そこそこは。」
ジグルは愛想笑いを返した。
「酒ばかり飲んで、看守の任務を怠るなよ。」
「はい。もちろんでさぁ。」
どうやら、ジグルが看守らしい。
ジグルの顔と名前は、絶対に忘れないぞ、なにしろ俺が生まれて初めて『殺したい』と思った男だから。
船倉内には30人くらいの村人が収容されていた。
俺と、ピンター、ブルナ、他にも顔見知りは何人か居る。
村長の娘のテルマや、ブラニさんの漁師仲間、怪我人が何人か居たので、看守に見つからないよう、こっそりと「神の加護」を使って治療した。
船倉に収容されて1時間ほど後に、船がユラリと傾いだ。
どうやら出航したらしい。
出航して半日ほど過ぎたころ、
「兄ちゃん、喉が渇いた。」
とピンターがつぶやいた。
出航してから、村人には食料はおろか、水の一滴も与えられていない。
「看守さん、看守さん。」
ジグルに呼びかけた。
「何だ、家畜の分際で俺様を気安く呼ぶな。」
ジグルは酒瓶を手に持ち、不機嫌そうに答えた。
「水を貰えませんか?」
「水?面倒くせえな、そのうち持ってきてやるよ。もうちょっと飲んでからな、グヘヘ」
ジグルは元の場所に戻って、また酒を飲み始めた。
それから数時間後、ジグルは酒に酔ったのか、床に突っ伏して大きなイビキをかきながら寝てしまった。
船倉内では、時間の経過が分かりづらいが、おそらく明け方になった頃、牢内のあちこちで
「水が欲しい。」
と渇きを訴える声がした。
出航してからおよそ20時間、誰も一滴の水も飲んでいない。
ピンターも、ブルナも水分欠乏でぐったりしている。
ジグルに再度、声をかけようかと思っていた時、船倉に誰かが入ってきた。
「おい、ジグル、起きろ。」
ジグルは起きない。
「起きろよ、このウスノロ。」
と言いながら、その男がジグルの尻を蹴飛ばした。
「いて、なにしやがる、この・・バシク班長」
ジグルが「バシク班長」と呼んだ男は、身長190センチくらいの大男で、右の眉を寸断するような大きな傷跡があり、声はだみ声で色は浅黒いが、西洋風の顔立ちだ。
「いつまで寝ているんだ。とっくに日が昇っているぞ。それに、お前、また酒飲んでいるな。奴隷が逃げたらどうするよ。」
「班長、奴隷は逃げませんよ「逃げるな」と命令してありますから。グヘヘ」
ジグルは、愛想笑いを浮かべている。
バシクは、牢に近づき、俺たちの様子を伺っている。
「随分、弱っているようだが、ちゃんと世話しているのか?」
「へい、そりゃ、しっかりと面倒見ていますよ。」
俺は、牢の格子越しに、バシクに近づいて
「お願いです。水を下さい。昨日から一滴も飲んでいません。」
と訴えた。
「ほう、おまえ、ゲラン語が話せるのか、水飲んでないのか?」
「はい、一滴も」
バシクはジグルの方へ顔を向ける。
「ウソだ。何度もやったじゃないか。テメー何言ってんだ。」
ジグルは、俺を睨んだ。
「まあ、いい。水が欲しいのは確かなようだから、くれてやれよ。飯もな。」
バシクの言葉にジグルは頷いて、樽一杯の水と固いパンを牢内に入れた。
「こいつら、異教徒だが、今はヒュドラ様の大事な奴隷だ。粗末にするな。」
そう言い残して船倉を出た。
水が差し入れられると、村人は俺の方を見ている。
誰よりも先に「神の加護」を持つ俺に水を飲ませたいのだろう。
俺は、まず先にピンターをはじめとする子供達、それから老人の順で、水を飲ませた。
最後に自分で飲んで、パンをかじっている時に
「おい、お前だ、お前。」
ジグルが格子越しに俺を睨んでいた。
「お前、名前は何だ、名乗れ」
俺はジグルに名前を覚えられたくなかったが、自分の意思に反して
「ソウ・・」
と答えてしまった。
「ソウという名前だな。ソウ、今から外へ出すが、何もしゃべるな、船倉から出るな。」
俺は、ジグルの命じるままに牢の外へ出た。
「服を脱げ、身動きするな、声も出すな。」
ジグルの言うがままに行動してしまう。
ジグルに背を向けた途端。
『バシーン!』
背中に雷が落ちたような、衝撃と激痛を感じた。
ジグルが俺を鞭打っている。
「俺様に恥をかかせた報いだ。たっぷり味わえ。グフフ。」
お前の上司は、「粗末にするな。」といっただろうがよ、上司の命令守れよ、と心の中で呟きながら、激痛に耐えた。
何度かの衝撃の後、ふいに鞭打ちが収まった。
(終わったのか?)
「俺は、上司の命令に従うタイプでな、お前を粗末にはしない。手当をしてやろう。」
その言葉の後、背中の皮がはがれるのではないかと思う様な痛みが生じた。
しかし、命令通り声も出せない。
足元にポタポタと水が落ちる。
どうやら、背中に海水を刷り込んでいるようだ。
あまりの痛みに俺は気絶した。
「兄ちゃん、兄ちゃん。大丈夫か?」
「ソウ様、しっかりして。」
ピンターとブルナの声で意識が戻った。
背中が火事だ。
俺は「神の加護」で自分の背中を癒した。
「神の加護」って自分を対象にも使用できるのだな。
航海は1週間ほど、続いただろうか、その間、ジグルから執拗な嫌がらせを受けたが、俺たちは何とか生き延びた。
「下船準備しろ。」
バシクが船倉に現れて、そう告げた。
俺たちは、縄で両手を縛られ、数珠つなぎになり、ジグルに引き連れられて、船の外へ出た。
船の外は大きな港で、島の建物とは違い、レンが造りの大きな建物が立ち並び、俺たちの乗ってきた船の数倍の大きさの船が何艘か停泊していた。
レンガ造りの建物の向こうには、更に大きな建物が立ち並ぶ街並みが見えた。
「黙って俺についてこい。」
ジグルは、そう命令して俺たちを下船させた。
そして、町へ行くのかと思ったところ、予想に反して、直ぐに他の大きな船に向かった。
乗り換えだな。
そう思った時、前方50メートル付近から、こちらに近づいてくる一団に目が留まった。
(ヒナ!!)
遠目ではあるが、はっきりと分かった。
その集団は40人程度で先頭は木村先生と、キヨちゃん。一歩遅れて、レンとイツキそしてイツキの隣はヒナだ。
俺たちは、ヒナ達と向かい合う方向で歩いていたが、ヒナ達と交錯する前に左折して大きな船に乗船しようとした。
俺は、懸命にヒナを呼んだ。
しかし、声が出ない。
ジグルの命令は
「黙って俺についてこい。」
どうしても命令に逆らえない。
橋げたを登り、大きな船の船内に入ろうとする時
「グゥゥ、ヒナぁぁ」
小さな声が出た。
しかし、その時には船体が、ヒナ達の姿を遮っていた。
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