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結婚五年目
理由(2)
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寝室に連れて行かれ、ベッドに下ろされると、またもキスの嵐だ。その合間にズボンに手をかけ、器用に脱がせにかかる。
俺は腰を浮かせてそれを手伝った。
「んっ...ふ、ぁ...んんっ...」
「はっ...、伊織さん、伊織さん。好き....っ」
これほど余裕のない郁人も珍しい。
いつもはしつこいくらいにする前戯もそこそこに、後孔に熱くて硬いものが当てがわれた。
「伊織さん、キツいかもしれないですけど挿れてもいいですか...?早く挿入りたい」
「ん....、いいよ」
両手を広げると覆い被さってきて、首筋に顔を埋める。
「んっ、郁人、あんまり跡つけな——ぅ、あっ..ん...」
いつもより舌が熱く感じるのは気のせいだろうか。そんなことを考えていたら首筋に吸い付かれた。
首は隠すのが難しいから駄目だといつも言っているのに、それすらも頭から飛んでいるようだ。
何度も俺の名前を呼び、好きだと呟く。それが嬉しくて、可愛くて今日くらいいいか、と思ってしまう。
しかも、ゆっくりと挿入ってくる陰茎によって思考が奪われていく。
「くっ...、キツ....。伊織さん、大丈夫ですか....?」
「はっ...んん...、だい、じょぶ...」
大丈夫、とは言ったものの、正直かなり苦しい。
でも、お腹いっぱいに郁人の存在を感じられるのは、嫌な感覚ではなかった。
「はぁっ....、伊織さんのナカやばい...っ。熱くてすぐイっちゃいそう...」
「んぁっ、ぁ..んんっ...」
郁人の熱い吐息が耳を撫でると、それだけで反応してしまう。身体を密着させたまま、ナカをかき混ぜるように動かされ、更に苦しさが増す。
だが、陰茎でナカを押し広げるようにされると、いいようのない快感も迫り上がってくる。
少し焦ったい動きに、勝手に腰が動く。
「っ、伊織さんっ...、あんま煽んないで...。俺もう限界...っ」
決してわざとではないのだが、今の郁人には何を言っても煽っていると言われてしまいそうだ。
そして、ふと思ってしまった。これ以上煽ったらどうなるのかな、と。
悪戯心のようなものが芽生え、郁人の首筋にぢゅ、と音を立てて吸い付いた。
「仕返し」
そう言って笑うと、郁人は目を見開き、瞳には熱が増した。
「~~~!」
「ぁっ、おっきく...っ」
「はっ...、煽んないでって、言ってるのに...!」
「んっ...、郁人だっていつも俺の言うこと聞かない..じゃんか」
「もっ...、まだイきたくないのにっ....!」
「ははっ、郁人、かわいい。イっていいのに」
ナカでビクビクと震えているので本当に限界が近いんだろう。こんなに我慢している郁人の顔は見た事がなく、嬉しくなってわざと後ろを締め付けた。
「っ!?っぁ.....!!」
「んっ!....ふ....ぁ....」
イく直前、より深くに突き立てられ、熱いものが注がれた。長い射精に、背筋がぞくりと震える。
郁人は身体の力が抜けたのか、俺に体重を預けてきた。これも、珍しいことだ。いつもは、どこにそんな体力があるんだというほど何度もするのに。
無意識に郁人の頭を撫でると、その手をとられた。
「.....一緒にイきたかったのに....」
「ぷっ」
少し拗ねたような顔で可愛らしいことを言われ、少し吹き出してしまった。途端に郁人がムッとした表情になる。
「ごめん、かわいかったから」
その理由も気に食わなかったのか、起き上がって埋まっていた陰茎を一気に引き抜かれた。突然の行動に、「ひっ」と思わず声が漏れる。
「さっきは俺一人でイっちゃってすみません。今度は伊織さんをたっぷり気持ちよくさせますから」
にっこりと笑っているのに、なぜか異様な圧を感じる。
もしかして、俺また余計なスイッチ入れちゃった?
すると、足を掴まれ、思いっきり引っ張られた。
「わっ!...えっ、ちょ、郁人!この格好やだっ...!」
両足を上に持ち上げられ、全て郁人に丸見えだ。既に全て見られているとはいえ、恥ずかしいものは恥ずかしい。
「絶景ですよ?....ほんとに、セックスで孕めばいいのにっ...!」
「かはっ....!」
言葉の最後とともに最奥まで一気に貫かれ、目の前がスパークしたかのようにチカチカと点滅する。
上から突き刺すように挿れられたため、かなり深い。
「まっ....ぁあ!あっ、ふかっ...!ひぁっ!あっ、んんっ...!」
「伊織さん、奥好きですもんねっ...!イくまでたくさん突いてあげますからっ...!」
「うそっ...!や、ああっ!んあっ、あっ!」
ばちゅん、ばちゅん、と音を立てながら最奥を乱暴にノックする。しかも、しこりを亀頭で抉りながら抽送するため、ずっと電気が走っているかのような快感が襲う。
陰茎からは先走りが絶えずぽたぽたとお腹に垂れ、服がぐっしょりと濡れてしまっていた。
「あっ!ぁ、もっ...イくっ...!ひっ、あ...!」
「っ..いいですよ...、たくさんイってください...っ!」
「やあっ!はやっ..あっ、んっ..あああっ....!!」
どんどん抽送が早まり、容赦のない快感にあっという間に精を吐き出した。
あまりの気持ち良さに、シーツをぎゅっと掴んで治るのを待つ。だが、身体が勝手に震えるため、未だナカにある陰茎が擦れてしまい、なかなか治らない。
「んっ、はぁ....、ぁっ、いくと、ぬいてっ...」
「何言ってるんですか?これからでしょう?」
「え゛っ.....」
「今夜は寝かせませんから」
郁人の眼が、ギラリと光ったような気がした。
俺は腰を浮かせてそれを手伝った。
「んっ...ふ、ぁ...んんっ...」
「はっ...、伊織さん、伊織さん。好き....っ」
これほど余裕のない郁人も珍しい。
いつもはしつこいくらいにする前戯もそこそこに、後孔に熱くて硬いものが当てがわれた。
「伊織さん、キツいかもしれないですけど挿れてもいいですか...?早く挿入りたい」
「ん....、いいよ」
両手を広げると覆い被さってきて、首筋に顔を埋める。
「んっ、郁人、あんまり跡つけな——ぅ、あっ..ん...」
いつもより舌が熱く感じるのは気のせいだろうか。そんなことを考えていたら首筋に吸い付かれた。
首は隠すのが難しいから駄目だといつも言っているのに、それすらも頭から飛んでいるようだ。
何度も俺の名前を呼び、好きだと呟く。それが嬉しくて、可愛くて今日くらいいいか、と思ってしまう。
しかも、ゆっくりと挿入ってくる陰茎によって思考が奪われていく。
「くっ...、キツ....。伊織さん、大丈夫ですか....?」
「はっ...んん...、だい、じょぶ...」
大丈夫、とは言ったものの、正直かなり苦しい。
でも、お腹いっぱいに郁人の存在を感じられるのは、嫌な感覚ではなかった。
「はぁっ....、伊織さんのナカやばい...っ。熱くてすぐイっちゃいそう...」
「んぁっ、ぁ..んんっ...」
郁人の熱い吐息が耳を撫でると、それだけで反応してしまう。身体を密着させたまま、ナカをかき混ぜるように動かされ、更に苦しさが増す。
だが、陰茎でナカを押し広げるようにされると、いいようのない快感も迫り上がってくる。
少し焦ったい動きに、勝手に腰が動く。
「っ、伊織さんっ...、あんま煽んないで...。俺もう限界...っ」
決してわざとではないのだが、今の郁人には何を言っても煽っていると言われてしまいそうだ。
そして、ふと思ってしまった。これ以上煽ったらどうなるのかな、と。
悪戯心のようなものが芽生え、郁人の首筋にぢゅ、と音を立てて吸い付いた。
「仕返し」
そう言って笑うと、郁人は目を見開き、瞳には熱が増した。
「~~~!」
「ぁっ、おっきく...っ」
「はっ...、煽んないでって、言ってるのに...!」
「んっ...、郁人だっていつも俺の言うこと聞かない..じゃんか」
「もっ...、まだイきたくないのにっ....!」
「ははっ、郁人、かわいい。イっていいのに」
ナカでビクビクと震えているので本当に限界が近いんだろう。こんなに我慢している郁人の顔は見た事がなく、嬉しくなってわざと後ろを締め付けた。
「っ!?っぁ.....!!」
「んっ!....ふ....ぁ....」
イく直前、より深くに突き立てられ、熱いものが注がれた。長い射精に、背筋がぞくりと震える。
郁人は身体の力が抜けたのか、俺に体重を預けてきた。これも、珍しいことだ。いつもは、どこにそんな体力があるんだというほど何度もするのに。
無意識に郁人の頭を撫でると、その手をとられた。
「.....一緒にイきたかったのに....」
「ぷっ」
少し拗ねたような顔で可愛らしいことを言われ、少し吹き出してしまった。途端に郁人がムッとした表情になる。
「ごめん、かわいかったから」
その理由も気に食わなかったのか、起き上がって埋まっていた陰茎を一気に引き抜かれた。突然の行動に、「ひっ」と思わず声が漏れる。
「さっきは俺一人でイっちゃってすみません。今度は伊織さんをたっぷり気持ちよくさせますから」
にっこりと笑っているのに、なぜか異様な圧を感じる。
もしかして、俺また余計なスイッチ入れちゃった?
すると、足を掴まれ、思いっきり引っ張られた。
「わっ!...えっ、ちょ、郁人!この格好やだっ...!」
両足を上に持ち上げられ、全て郁人に丸見えだ。既に全て見られているとはいえ、恥ずかしいものは恥ずかしい。
「絶景ですよ?....ほんとに、セックスで孕めばいいのにっ...!」
「かはっ....!」
言葉の最後とともに最奥まで一気に貫かれ、目の前がスパークしたかのようにチカチカと点滅する。
上から突き刺すように挿れられたため、かなり深い。
「まっ....ぁあ!あっ、ふかっ...!ひぁっ!あっ、んんっ...!」
「伊織さん、奥好きですもんねっ...!イくまでたくさん突いてあげますからっ...!」
「うそっ...!や、ああっ!んあっ、あっ!」
ばちゅん、ばちゅん、と音を立てながら最奥を乱暴にノックする。しかも、しこりを亀頭で抉りながら抽送するため、ずっと電気が走っているかのような快感が襲う。
陰茎からは先走りが絶えずぽたぽたとお腹に垂れ、服がぐっしょりと濡れてしまっていた。
「あっ!ぁ、もっ...イくっ...!ひっ、あ...!」
「っ..いいですよ...、たくさんイってください...っ!」
「やあっ!はやっ..あっ、んっ..あああっ....!!」
どんどん抽送が早まり、容赦のない快感にあっという間に精を吐き出した。
あまりの気持ち良さに、シーツをぎゅっと掴んで治るのを待つ。だが、身体が勝手に震えるため、未だナカにある陰茎が擦れてしまい、なかなか治らない。
「んっ、はぁ....、ぁっ、いくと、ぬいてっ...」
「何言ってるんですか?これからでしょう?」
「え゛っ.....」
「今夜は寝かせませんから」
郁人の眼が、ギラリと光ったような気がした。
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