年下上司の愛が重すぎる!

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番外編:甘え上手(2)

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意識が浮上すると、温もりと同時に頭痛にも見舞われた。
目を開くのも億劫で、それが何かも確認せずに痛む頭を押し付ける。
だが、名前を呼ぶ聞き慣れた声が頭上から聞こえ、目を開けた。

最初に飛び込んできたのは、逞しい胸板だ。当然のように何も纏っていない。
顔を上げると、少し眠そうな佐原の顔があった。

まあ.....、やはりというか、なんというか。
昨日の記憶は店を出てからすっぽりと抜け落ちているが、大方佐原が強引に連れ込んだのだろう。

「おはようございます。気分はどうですか?」

「頭が痛い」

「すみません、もう少し早く俺が止めてれば」

「別にお前の所為じゃない」

申し訳なさそうに伸ばされた手がこめかみを覆う。
そのまま留まる手の温もりが思ったよりも心地よく、頭痛も少しだけ治った。

「昨日のことは覚えてますか?」

「...酒が美味かった」

暗にそれ以外は覚えていないことを含ませたのだが、ちゃんと読み取ったらしい。佐原はですよね、と若干複雑そうに微笑んだ。

「いい加減離れろ」

正直手が離れてしまうのは名残惜しいが、ずっとこの体勢は避けたい。
二日酔いの症状以外、身体に異常はないので昨日の夜は特になにもなかったんだろう。だから余計この場から離れたかった。

きっと、昨日の夜は我慢したはずだ。二人そろって非番というのはなかなかあることではない。
俺でさえ、多少そういう気持ちがあったのだ。それで飲み過ぎたのもある。
我慢させたとはいえ、朝...いや、もう昼か?どちらにしろこんな明るいうちからやるつもりはない。
だが、このままでは確実に勃つ。

「昨日は姫崎さんからくっついてきたんですよ?」

「は?」

「酔った姫崎さん、すごく甘えん坊でキスとかもねだってくれて、すっごいかわいかったんですけど、他の人にもああいうことってしてないですよね?」

知るか!
内心で叫びながら頭をかかえる。そんなこと、昨日もした覚えはない。
「あ、もちろん普段もかわいいですよ!?」などと謎の弁明をしている佐原を無視して、考えることを放棄した。
どちらにしろ覚えていないのだ。知らぬ存ぜぬで通せば問題ないだろう。

幸い佐原もそれ以上蒸し返すつもりはないようで、「俺がいないときは飲みすぎないでくださいね」とだけ言ってベッドを下りた。

上半身をゆっくりと起こしたのに、やはり頭がぐらぐらと揺れる。
ここまで引きずるのは久しぶりだ。二日酔いになっても大抵頭痛がする程度で、気持ち悪くなることはあまりない。

「食欲はありますか?」

水を持ってきてくれた佐原に礼を言い、首を横に振った。
それよりももう少し横になりたい。かといって、このまま佐原のベッドで寝るのは気が引ける。なんてったって全裸だ。
以前借りていた部屋で横にならせてもらおうとベッドから足を出せば、見覚えのない服とともにベッドへ押し返された。

こういうこともあろうかと買っておいたらしい。用意のいいことだ。思うところがないわけではないが、裸や佐原の大きい服よりマシなのでマシなのでありがたく受け取る。

パンツは俺に聞いてからにするつもりだったようなので、今はない。微妙な気遣いのお陰でノーパンという違和感ありまくりの格好ではあるが、再びベッドに身を沈めた。



「姫崎さん、そろそろ同棲しませんか?」

佐原がそう切り出したのは、まだ頭痛は少し残るものの気持ち悪さはなく、シャワーを浴びた後だった。
ここ数日、何か言いたそうにしていたのはこのことだったらしい。こんなものまで用意しているし、内容自体はその内言ってくるだろうとは思っていたので、答えは既に決まっている。
冷蔵庫の中からペットボトルを取り出し、何杯目かわからない水をコップに注ぎながら端的に答えた。

「駄目だ」

「.....どうしてですか」

断られることはなんとなくわかっていたのだろう。驚きはしなかったが、悲しそうに眉尻が下がる。
....最近気づいたのだが、俺はこの顔に少々弱い。

「.....前、この家は親の持ち物だって言ってたろ」

「...言いましたけど...、それがどうかしましたか?」

「だったら、まずご両親に挨拶するのが筋だろ」

「え.......、えっ!?」

理解に数秒を要した後も目を白黒させ、表情がくるくると変わる。

「いやっ...、でもっ、前はそんなことっ...!」

「あの時は緊急事態だったし、状況が違う」

「えぇー.....、ちょっと待ってください...。予想外すぎて頭パンクしそうなんですけど....。とりあえずキスしていいですか?」

「なんでだよ」

脈略がなさすぎて、驚きよりも呆れが勝った。
真面目な話をしていたつもりだったのに、こいつの思考回路はどうなってんだ。

「そんな真剣に考えてくれてるって知ったら嬉しくて」

「そんなの...ぁ、ちょまて、んっ...、ん、ぅ...っ」

柔らかく、しっとりとした唇が重なり、どくん、と心臓が跳ねた。感触を確かめるように何度も啄まれ、それだけで腰が甘く疼く。
その心地よさに身をゆだねれば、ぬるりと舌が入り込んできた。

「んんっ!ふ....はっ、ん...ぁ..んっ...」

舌が重なり合うと、途端に呼吸が上手くできなくなる。久しぶりの熱で、もう舌が溶けそうだ。

「ん.....は、おま...、まだいいって言ってねえのに...!」

許可を取るくらいならちゃんと貰ってからにしろ!とこっちは怒っているのにも関わらず、なぜか嬉しそうに笑っている。

「でも姫崎さん逃げなかったじゃないですか。最近は近づくだけでも避けてたのに」

「っ、」

「どうしてですか?」

「んっ、やっ、嗅ぐなっ...!」

顔を首筋に埋め、すんすんと匂いを嗅ぎながらいつの間にか手は服の中へと侵入している。
首筋に当たる吐息に、腰を撫でる指先に、否応なく反応させられてしまう。

「っん.....、お前が、触ると....っ、.....勃ちそうに、なんだよっ....」

こういった触り方はもちろん、日常の何気ない接触でさえ反応してしまいそうな時がある。前はこんなことならなかったのにお前の所為だ、と恨みがましく睨みつければあからさまに固まった。時間にして約一秒。そして、固まった身体から力を抜くように長く息を吐き、俺の肩に額を乗せた。

「付き合ってからの姫崎さん、色々心臓に悪いです....」

上げられた顔は、大量に熱を孕んでいた。
こっちのセリフだ、という言葉を飲み込み、近づく顔を受け入れる。
優しく重なった唇はしかし、すぐに荒々しいものへと変わっていく。

「んんっ、ん...、ふ...んっ、んんっ....」

相変わらず縦横無尽に動き回る舌に抗議するように甘噛みをすれば、なぜか激しさを増した。途端に息が苦しくなり、脚から力が抜けていく。

「んっ...ふ、んぅっ!んんっ、は..ぁ、んんっ」

崩れ落ちそうになった身体を支えてくれたのはありがたいのだが、その際間にあった佐原の脚が俺の陰茎を押し上げた。そのままぐりぐりと膝を押し付けられてしまい、抵抗しようにも身体には力が入らず、文句を言おうにも佐原の口へと吸い込まれてしまう。

ぢゅ、と舌を吸いながら離れていく頃には、肩で息をしていた。キスだけで兆し始めていたそこは、今や完全に勃ち上がり、もう替えのないズボンに染みまで作ってしまっている。

「姫崎さん、俺、昨日すっごく我慢したんですよ?」

「っは....、ん、えらかったな.....はぁ...」

その後に続く言葉は想像つくものの、当たってほしくないという思いもあって呼吸を整えながら全力でとぼけた。全く意味はなかったが。

「なので、ご褒美くれませんか?」

「ご褒美?」

「......今日、お互い非番で、期待してたのって俺だけですか?」

「っぁ!」

何とは言わず、臀部を持ち上げるように掴まれた。ぐ、と身体が近づき、吐息が耳をくすぐる。そのまま絶妙な力加減で揉みしだかれ、促すように首筋や頬へ唇を落としていく。

「んっ...、やめ....っ」

「やめていいんですか?」

「んっ...」

「本当に?」

「っぁ.....」

無意識に離れていく手を目で追い、切なげな声が零れた。正直、こんな時間からやめろという思いも、腹の奥が疼くような期待もどちらもある。
答えあぐねている間も熱を増した瞳は、逸らすことさえ許さないとでも言うようにこちらを見据えていた。

答えなど一つしかないのはわかっている。少なからず期待をしていたのは事実なのだから。
だが、ここで"期待している"と言えばどうなるかなど想像に難くない。かと言ってずっとこのままというのも時間の無駄だ。

後ろはキッチン、前には佐原がいるので逃げ場はない。例え逃げられたとしても、ノーパンで外を歩き回る趣味はないのであまり意味はないが。

諸々考え、諦めて口を開いた時だった。

「あ、やっぱり今日はお預けですね」

あっさりと言い放った佐原に目を丸くする。こういったことで自ら引いたことなど一度もないのだ。どこか体調でも悪いのか、と訝しげな視線を送れば残念、などと言いながらも顔は嬉しそうに綻んでいる。その顔は、俺ではなく携帯に注がれていた。

「おい」

矛盾した言動に若干腹を立てながらも続きを促す。

「あっ、すみません。さっき親に連絡したんですけど、今返事がきて」

声で不機嫌なのがわかったのか、慌ててスマホの画面をこちらに向ける。別に見せろと言いたかったわけではないのだが、その方が早いのだろう。いつの間にそんなことを、と思いながら遠慮なく覗き込んだ画面には、短いやりとりが表示されていた。

相手は母親のようで、佐原が送った時刻はほんの数分前。キスをしている間に送ったんだとしたら、あまりいい気はしない。だが、そんなもやもやも短い文章を読んだ途端に全て吹き飛んだ。

壱『大切な人を紹介したいんだけど、今日の夜行っていいかな?』
お母さん『もちろん!楽しみにしてるわね』

「今夜!?」

あまりにも急な話に、心の準備がどうのというより常識的に考えて迷惑だろうという思いの方が強い。
現在の時刻は十六時を少し過ぎたところで、早い家庭であれば夕食の準備にとりかかる時間だろう。

「さすがに迷惑だろ!」

「大丈夫ですよ。うちの親賑やかなの好きなので」

「別にそんな心配はしてねえよ」

佐原の両親なんだ。さぞかしコミュ力が高いんだろう。
現にこうやって話している間にも『相手の方、好き嫌いあるかしら?』『あとアレルギーはない?』『お酒は飲める?』とメッセージがぽこぽこと連続で送られてくる。夕食に招く気満々だ。

文面を見る限り純粋に息子が大切な人を連れて来るのが嬉しいのだろう。負の感情は一切なく、それなら断る方が失礼か、とため息をついた。

ただ、不安はある。
大切な人、と伝えれば大抵の人は異性が来ると思うだろう。…そこへ男が現れれば誰だって驚く。人によっては嫌悪だって。
例え佐原の親であっても、いや、親だからこそそういった思いは強いのではないだろうか。

「....なあ、お前は本当に俺で」

「姫崎さん、怒りますよ」

言い切る前に怒気を含んだ声で止められた。
俺としては最終確認のようなものだったのだが、愚問、いや、失言だったらしい。眉間に刻まれた深い皺を見て素直に謝罪した。

「悪かった。もう言わない」

そう伝えても眉間の皺は消えてくれない。
怒っている、というよりも不貞腐れているようだ。問題はどうやって機嫌をとるか。謝っても頭を撫でてやっても皺は消えないまま。
行くと決まれば手土産も買わなければいけないし、服装もちゃんとしたい。
逡巡した後、佐原の胸ぐらを掴んで引き寄せた。

そのままゆっくり唇を重ねる。
だが、いつもはすぐにでも侵入してくる舌が、一向に動く気配がない。
まあ今日は時間もないしな、と納得して顔を離そうとした時、うなじを押さえられてしまった。

「ん?」

離れることは許されず、かといって舌が入ってくることもない。一体何がしたいのか。胸を押しても動かない身体に、まさか、と息を呑んだ。

こいつ、俺にさせる気か...!?

やり方なんてわからないし、佐原を真似ろと言われてもできる気がしない。
無理だ、という意味を込めて唇を噛めばようやく離れた。

「うぅ...、酷くないですか?」

「うるせぇ。早くどけ」

そこまで強く噛んだつもりはないが、それなりに痛かったのだろう。思いっきり不貞腐れながらも頷いた。

「じゃあ、後ろ向いてください」

「は?後ろ?なんで」

いいからいいからと促され、仕方なく後ろを向いたとたんにズボンを下ろされた。

「は!?ちょ、おいっ!」

もちろん未だノーパンなので丸出しだ。
咄嗟にズボンを追いかけた身体を押されてしまい、下半身を隠すことは叶わなかった。それどころか、身体を捻ることさえできず首だけで後ろを振り返る。

「おい!今日はやらないって...!」

「あれは最後までは、って意味ですよ」

「は!?や、でも時間ねーだろ!」

「大丈夫ですよ。うちは夕飯遅めなので」

それに、と続けながら身体をぐっと寄せる。

「俺も姫崎さんもこのままじゃ行けないでしょう?」

「っ!」

硬いものを押し付けられ、ぎくりと身を竦ませる。少し間が空いただけでは全く硬さの変わらないそれは、確かに抜かなければ治まらないのだろう。だが、一緒にしないでほしい。

「ぁっ、馬鹿っ...!俺は、ほっとけば治まる....!」

「なら手伝ってくれるだけでいいんで」

「っん、手伝う、て....」

前だけくつろげ、相変わらず大きなそれを割れ目に沿って這わされる。
手伝ってほしいというのなら、尚更この体勢の意味がわからない。俺が逃げると思ったのか、やっぱり挿れるつもりなのか、はたまた両方か。どちらにしろこの体勢をどうにかしなくては。

「お——」

「脚、閉じててくださいね」

「へ?脚...?ひぅっ!ぁ、や、なにっ...!」

揃えられた脚の間が、何かで擦られている。
硬くて、熱くて、ぬるぬるして、それが内股だけじゃなく玉や裏筋まで擦っていく。その所為で治まりつつあった熱はぶり返し、陰茎からは雫が垂れた。

「んぁっ、あ、やめっ...!」

何が起こっているのか完全には理解できぬまま、硬いものが内股を行ったり来たりする感覚に手をぎゅっと握りしめる。じわじわと生まれる快感に身を任せた方が楽なのはわかっているが、内側を擦られるのとはまた違った刺激に知らず逃げ腰になってしまう。とはいえ挿入されることに慣れたわけではないのだが。

「姫崎さん、逃げないで...」

「んあっ!んんっ、やっ、ぁっ...!」

無意識に逃げる腰を捕まえられ、手が服の中に入り込んでくる。その指先が胸の突起を掠め、たったそれだけで腰が跳ねた。更に耳には舌が這うような感覚があり、首を竦めても追いかけてくる。
俺はもう、キッチンに縋り付くような格好になっていた。

「っは...、すぐイきそ....」

独り言のように囁かれた言葉は、吐息と共に耳に届く。

「んんっ、あっ...、もっ、は、やくっ...!」

「っん....またそうやって...。煽らないでくださいって言ってるのに...!」

「へっ?んぁっ!あっ、ちがっ...!や、ぁっ!」

こいつがイけば終わる。そう思っての言葉だったのだが、佐原には正しく伝わらなかったらしい。
耳元で荒く息を吐き、脚の間でゆっくりと動いていたものはスピードを増していった。当然のように強まった快楽に、口からは意味のない言葉しか紡げない。

「あっ!?あ、やだっ、それやめっ...!んああっ!」

更には、腰を支えていた手が、透明な液をだらしなく垂らし続けている鈴口を強く押された。
実際にはそれほど強くなかったかもしれない。だが、散々熱を高められた身体には刺激が強すぎる。
まるで電気が走ったかのように震えた。

「ひっ!あっ...、はな、あぅっ...!んっ、ぁあっ!」

「っは、いっしょに、イきましょ...っ」

「やあっ、ん、っ~~~~!!」

鈴口から溢れる液を広げるように撫でていた指の動きが、先端を覆って絶妙な力加減でくるくると左右へ回される。時折カリ首をなぞるように刺激されれば、もうあらがうことなどできなかった。
胸の突起をカリカリと爪で引っ掻かれるのに合わせて勢いよく精を吐き出し、ほとんど同時に臀部へと熱が放たれた。
それを気にしている余裕などなく、力の入らない身体をキッチンに預けてなんとか呼吸を整える。

「あー...、やばい....。全然治らないんですけど」

「なっ!?」

聞いたことのある言葉に、幽霊と対峙するより遥かに危機感を覚えた。

「お前、挨拶行かないつもりか!?」

「行きますよ。だから早くお尻しまってシャワー浴びてきてください」

「っ、」

意外と冷静で安堵したのも束の間、佐原の言葉に顔が熱くなるのを感じた。

「お前の!所為だろ!!」

恥ずかしさとともに目一杯めいっぱい叫ぶ。
すると、なぜか嬉しそうに肯定されてしまった。なぜだ。たまに話が通じなくなるのは俺がおかしいんだろうか。いや、佐原だな。こいつがおかしいのは今に始まったことではない。

風呂場まで運ぶと言い出した佐原に「いらん、触るな」と一蹴すれば、少ししゅんとしながらも素直に従った。
まったく、この後挨拶に行く俺の身にもなってほしい。

ちなみに、二度目の風呂に入った時に首筋に赤い痕を発見し、文句をひとしきり言って到着したのはなんだかんだ夕飯ぎりぎりだった。





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感想 1

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みんなの感想(1件)

maa
2024.03.21 maa

最新話まで一気に読んじゃいました(*^^*)
すごい楽しいです!!
やっと自覚しましたね!!!!
これからも更新頑張ってください!
応援してます⊂(^・^)⊃

雪
2024.03.22

maa様
読んでいただいた上に感想まで(*⁰▿⁰*)
ありがとうございます!!
亀更新で本当に申し訳ないですが、最後までお付き合いいただけると嬉しいです(*^^*)
頑張ります!!

解除

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