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22話
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初めてカオスを体験した日から数日が経った頃、ようやく動きがあった。
仕事終わりの、もう外が暗くなった時間帯。
佐原と帰るのにも慣れ、いつも通り帰路についていると、背後から気配を感じた。それも複数人。
佐原と目を見合わせ、人気のない路地へと入る。
確かこっちの方に空き地があったはずだ。そこなら多少暴れても問題ないだろう。
佐原も俺の意図に気づいたようで、その足取りに迷いはない。
空き地に着くと、予想に反して既に先客がいた。
タイミングの悪さに舌打ちしつつ、場所を変えようと向きを変えれば背後にいた奴らが姿を表す。相手は四人。
灯りが少ないためはっきりとは視えないが、おそらく四人とも取り憑かれている。幽霊がつるんでいることにもう驚きはないが、なにかしらのコミュニティがあるのは間違いないだろう。
問題は、以前と同じかそれとも別のコミュニティがあるのか。とにかく情報が必要だ。
数では不利だが、式神を喚べば向こうの人たちに大した被害は及ばないだろう。
「おいおい、ほんとに来たぜ?しかもよく見えねえけどえらい別嬪んじゃねえか?」
「「!?」」
喋り方が妙に古臭いが、驚いたのはそこじゃない。その声が、空き地から聞こえたことだ。
まさか向こうの奴らも?そうなるとここに来ると想定されていた事になる。
空き地にいる奴らは三人。背後に影はなさそうだが、口ぶりからして誰かに言われてここに来た可能性が高い。
「佐原、向こうの三人、頼めるか?」
佐原と背中合わせになり、相手から目を話さずに小声で話しかける。
「大丈夫です。けど、姫崎さんの方が負担大きくないですか?」
「四人くらい問題ない。それより、逃すなよ」
「わかってます」
リューイとジスを喚ぶと、四人組が少しざわついた。
『二体!?聞いてねーぞ!』
『俺らだけでやれんの?』
『うるせーな、自信ねーならどっか行け』
『いやー、また会えて嬉しいよ』
最後の奴だけ俺に話しかけているようだが、顔に見覚えはない。幽霊にも知り合いなんて——
まさか、
「お前、電車の時の奴か」
『せいかーい!あの時は邪魔が入っちゃったからね。リベンジしにきたよ』
「そりゃ好都合だ。こっちも色々聞きたいことがあったんだよ」
情報収集のため一人は残しておく予定だったが、それをこいつに決めた。
元々、俺にとって幽霊はそこまで脅威ではない。
あの時は油断していただけで、本来なら一瞬で除霊できる。
物を触らずに動かせる奴は少々厄介だが、リューイがいれば弾いてくれるし、いくら馬鹿力でも捕まらなければ関係ない。
格闘技などの経験がある者は単純に強いが、ジスがいれば問題ない。まあ、そんな奴はほとんどいないが。
なので、問題は四人ということだけだ。
いつもの様にリューイで陽動し、ジスと共に間合いを詰める。
人数が増えてもやる事は同じ。
まずは弱音を吐いていた奴に狙いをつける。
逃げ腰だっただけあり、ジスが近づいただけで情けない声をあげて逃げていく。もちろん速さで敵うわけもなく、ジスに背中を押されてべしゃっと地面に倒れ込んだ。
俺はというと、ジスが押さえている奴の額に札を貼って除霊するだけ。
やはり複数といっても、協力するわけではないようだ。そこまで連携がとれないのか、それともとるつもりがないのか。わからないが好都合だ。
ちゃっちゃともう一人も除霊して、残りは二人。
『あいつら使えねーなー』
『最初から期待してる方がおかしいでしょ』
ただ、残りの二人は先程の奴らと違って手強そうだ。
どう攻めようか考えていると、向こうが言い争いを始めた。
『おい、まず式神どうにかしねえとこっちがやられんぞ』
『そんなわかりきったこといちいち言わないでくれる?』
『あ?じゃあお前なんとかしろよ』
『命令しないでくれる?』
.....やはり、協力という言葉を知らないらしい。式神が厄介だと思ってくれているようでなによりだ。
残す奴をリューイに抑えてもらい、もう一人をジスに追い込んでもらいながら隙を窺う。
だが、二人とも手を触れずに物を動かせるタイプのようで、看板やゴミ箱などがこちらにまで飛んでくる。周りに物が少ないのが幸いだ。
『警察は人間を守らなくちゃいけないんだろ?大変だよなぁ』
そう言って男がにやりと笑った。
まさか、
「リューイ!」
佐原の方にリューイを送ると、丁度看板が伸びている男へと飛んでいくのが目の端で見えた。
佐原は多分今ニ対一。
リューイがいれば向こうの事を気にする必要はないだろう。
向こうの男たちは急に飛んできた看板に驚いているようだし、すぐに後の二人も確保できるはずだ。
「姫崎さん!こっちは大丈夫ですから!」
そう声がするが、伸びている奴にまで気を遣っている余裕はないだろう。
無視して対峙すると、砂塵が立つ。そんなことまでできるのか。
視界が悪いなか、二人が同時に走り出した。協力しないとしても、リューイがいないので先程よりも厄介だ。ジスがあまり近づかせないようにしてくれているが、意外と身体能力が高い。
徐々に近づく二人を警戒しながら下位式神を喚び、自分に飛んでくる砂塵や物を弾く。
その隙に電車にいた男が近づき、伸びてきた拳を払いのける。すぐに右足が蹴り上げられて顔に迫るが、腕で問題なくガードできた。
護符が効いているのでとにかく捕まらないように注意しながら、相手の拳を避ける。
本当はもう一人の方を先に相手したかったが、仕方ない。取り憑かれている人にあまり怪我をさせるわけにはいかないので、こちらからは派手な攻撃ができないのも少々難儀だ。
当然防戦一方になるが、劣勢というわけではない。
ケンカ慣れしているな、とは思うがその程度だ。攻撃は単純で避けやすい。
懲りずに繰り出される拳を避け、逆にその腕を掴んで引けば簡単に体勢を崩す。更に軸足をはらって地面へと縫い付けた。
『チッ...、式神も操れるのに本人も強いとかナシだろっ』
「....あまり警察を舐めんなよ」
手錠をかけて、その上から捕縛符を貼った。『ぎゃっ!』と短い悲鳴が上がったが、幽霊曰く、捕縛符を貼る時は電気が走ったような感覚になるらしい。
気絶する程ではないが、麻痺したかのように身体が痺れるので暫くは動けない。
『あれ、祓わないの?』
「お前には聞きたいことがある」
丁度佐原の方も終わったようで、リューイがこちらへ戻ってきた。
その後は簡単だった。三(式神二体と俺)対一になった事で明らかに相手の士気が下がったこともあり、すぐに除霊できた。
仕事終わりの、もう外が暗くなった時間帯。
佐原と帰るのにも慣れ、いつも通り帰路についていると、背後から気配を感じた。それも複数人。
佐原と目を見合わせ、人気のない路地へと入る。
確かこっちの方に空き地があったはずだ。そこなら多少暴れても問題ないだろう。
佐原も俺の意図に気づいたようで、その足取りに迷いはない。
空き地に着くと、予想に反して既に先客がいた。
タイミングの悪さに舌打ちしつつ、場所を変えようと向きを変えれば背後にいた奴らが姿を表す。相手は四人。
灯りが少ないためはっきりとは視えないが、おそらく四人とも取り憑かれている。幽霊がつるんでいることにもう驚きはないが、なにかしらのコミュニティがあるのは間違いないだろう。
問題は、以前と同じかそれとも別のコミュニティがあるのか。とにかく情報が必要だ。
数では不利だが、式神を喚べば向こうの人たちに大した被害は及ばないだろう。
「おいおい、ほんとに来たぜ?しかもよく見えねえけどえらい別嬪んじゃねえか?」
「「!?」」
喋り方が妙に古臭いが、驚いたのはそこじゃない。その声が、空き地から聞こえたことだ。
まさか向こうの奴らも?そうなるとここに来ると想定されていた事になる。
空き地にいる奴らは三人。背後に影はなさそうだが、口ぶりからして誰かに言われてここに来た可能性が高い。
「佐原、向こうの三人、頼めるか?」
佐原と背中合わせになり、相手から目を話さずに小声で話しかける。
「大丈夫です。けど、姫崎さんの方が負担大きくないですか?」
「四人くらい問題ない。それより、逃すなよ」
「わかってます」
リューイとジスを喚ぶと、四人組が少しざわついた。
『二体!?聞いてねーぞ!』
『俺らだけでやれんの?』
『うるせーな、自信ねーならどっか行け』
『いやー、また会えて嬉しいよ』
最後の奴だけ俺に話しかけているようだが、顔に見覚えはない。幽霊にも知り合いなんて——
まさか、
「お前、電車の時の奴か」
『せいかーい!あの時は邪魔が入っちゃったからね。リベンジしにきたよ』
「そりゃ好都合だ。こっちも色々聞きたいことがあったんだよ」
情報収集のため一人は残しておく予定だったが、それをこいつに決めた。
元々、俺にとって幽霊はそこまで脅威ではない。
あの時は油断していただけで、本来なら一瞬で除霊できる。
物を触らずに動かせる奴は少々厄介だが、リューイがいれば弾いてくれるし、いくら馬鹿力でも捕まらなければ関係ない。
格闘技などの経験がある者は単純に強いが、ジスがいれば問題ない。まあ、そんな奴はほとんどいないが。
なので、問題は四人ということだけだ。
いつもの様にリューイで陽動し、ジスと共に間合いを詰める。
人数が増えてもやる事は同じ。
まずは弱音を吐いていた奴に狙いをつける。
逃げ腰だっただけあり、ジスが近づいただけで情けない声をあげて逃げていく。もちろん速さで敵うわけもなく、ジスに背中を押されてべしゃっと地面に倒れ込んだ。
俺はというと、ジスが押さえている奴の額に札を貼って除霊するだけ。
やはり複数といっても、協力するわけではないようだ。そこまで連携がとれないのか、それともとるつもりがないのか。わからないが好都合だ。
ちゃっちゃともう一人も除霊して、残りは二人。
『あいつら使えねーなー』
『最初から期待してる方がおかしいでしょ』
ただ、残りの二人は先程の奴らと違って手強そうだ。
どう攻めようか考えていると、向こうが言い争いを始めた。
『おい、まず式神どうにかしねえとこっちがやられんぞ』
『そんなわかりきったこといちいち言わないでくれる?』
『あ?じゃあお前なんとかしろよ』
『命令しないでくれる?』
.....やはり、協力という言葉を知らないらしい。式神が厄介だと思ってくれているようでなによりだ。
残す奴をリューイに抑えてもらい、もう一人をジスに追い込んでもらいながら隙を窺う。
だが、二人とも手を触れずに物を動かせるタイプのようで、看板やゴミ箱などがこちらにまで飛んでくる。周りに物が少ないのが幸いだ。
『警察は人間を守らなくちゃいけないんだろ?大変だよなぁ』
そう言って男がにやりと笑った。
まさか、
「リューイ!」
佐原の方にリューイを送ると、丁度看板が伸びている男へと飛んでいくのが目の端で見えた。
佐原は多分今ニ対一。
リューイがいれば向こうの事を気にする必要はないだろう。
向こうの男たちは急に飛んできた看板に驚いているようだし、すぐに後の二人も確保できるはずだ。
「姫崎さん!こっちは大丈夫ですから!」
そう声がするが、伸びている奴にまで気を遣っている余裕はないだろう。
無視して対峙すると、砂塵が立つ。そんなことまでできるのか。
視界が悪いなか、二人が同時に走り出した。協力しないとしても、リューイがいないので先程よりも厄介だ。ジスがあまり近づかせないようにしてくれているが、意外と身体能力が高い。
徐々に近づく二人を警戒しながら下位式神を喚び、自分に飛んでくる砂塵や物を弾く。
その隙に電車にいた男が近づき、伸びてきた拳を払いのける。すぐに右足が蹴り上げられて顔に迫るが、腕で問題なくガードできた。
護符が効いているのでとにかく捕まらないように注意しながら、相手の拳を避ける。
本当はもう一人の方を先に相手したかったが、仕方ない。取り憑かれている人にあまり怪我をさせるわけにはいかないので、こちらからは派手な攻撃ができないのも少々難儀だ。
当然防戦一方になるが、劣勢というわけではない。
ケンカ慣れしているな、とは思うがその程度だ。攻撃は単純で避けやすい。
懲りずに繰り出される拳を避け、逆にその腕を掴んで引けば簡単に体勢を崩す。更に軸足をはらって地面へと縫い付けた。
『チッ...、式神も操れるのに本人も強いとかナシだろっ』
「....あまり警察を舐めんなよ」
手錠をかけて、その上から捕縛符を貼った。『ぎゃっ!』と短い悲鳴が上がったが、幽霊曰く、捕縛符を貼る時は電気が走ったような感覚になるらしい。
気絶する程ではないが、麻痺したかのように身体が痺れるので暫くは動けない。
『あれ、祓わないの?』
「お前には聞きたいことがある」
丁度佐原の方も終わったようで、リューイがこちらへ戻ってきた。
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