【R18】黒猫は月を愛でる

夢乃 空大

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第二章 黒猫の恋人

第80話 プロポーズ初夜-後編-※

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 私は弦の左手を両手でギュッと握ると、人差し指、そして中指、薬指と、一本一本にちゅっちゅっと音を立ててキスをすると、人差し指の先をペロッと舐め、そのまま舌を付け根まで這わせた。中指、薬指も。

 特に薬指は丁寧に入念にチロチロと舐めたり、舌を這わせて舐めた。

 弦は私の突然の行動に瞠目して固まった。


「え……?名月……どう…し……」

「んはっ……私も…弦の事、気持ち……よくしてあげたい……」


 そう言うと、私は弦の指を咥え口に含み、弦が私の胸を舐めるようにちゅぱちゅぱと舐め始めた。

 吸い付くようにちゅっと音を立てたり、そして口に含んだ指に舌を這わせて絡ませたり……
 丁寧に根元まで咥えると軽く歯を立てて甘噛みをしたり……

 夢中で舐めていると、弦の口から甘い吐息が漏れた。

 目を開けると、真っ赤になって何かを耐えるような表情で、ぷるぷると身体を震わせている弦の姿が目に入った。

 感じてくれてる……

 途端に身体の奥から感情がぶわぁっと溢れてきて、頭がクラクラしてお腹の奥が熱を持ち、蜜が溢れる。

 もっと気持ちよくなってもらいたい……
 もっと弦を気持ちよくしたい……

 私は一心不乱に弦の指を舐めた。


へんげん……ひもひいいきもちいい?んっ、ふっ……」


 私がぺちゃぺちゃと指を舐めながら弦に訊ねると、耳まで真っ赤になった弦が、額に手をやり天井を見上げて大きく溜息を吐いた。


「あぁっ!もぅ、煽らないで……もっと沢山名月を気持ちよくしてあげたいのに……」


 弦は私の口から勢いよく指を引き抜くと、唾液塗れの指を2本、トロトロに蕩けきった蜜口に、躊躇なくズブズブと埋め込みんだ。


「はぁぁぁぁ……んっ…あっあっ……」

「ははっ、トロトロだから直ぐに入っちゃった。……名月があんなに可愛い事するから、もう余裕ない……動かすね。」


 そう言うと、弦はグチャグチャと隘路を掻き回したり、じゅぶじゅぶと激しく蜜口に埋め込んだ指を抜き挿しし始めた。


「ひぅん!はぁっ…あんっあっ……あぁぁ……」


 強い刺激になかが痙攣し、弦の指をギュッギュッと締め付ける。すると更に刺激が強まり、指が膣壁を行ったり来たり擦る刺激のあまりの気持ち良さに目がチカチカして、飛びそうになる。


「くっ……名月…あんまり締めないで…あぁ、ほんとに可愛い。愛してる。もっと俺に溺れて?」


 そう言うと、弦は指でなかを刺激しながら、私の解れきっている秘部に顔を埋め、ぷっくりと膨張した花芽をペロリと舐めた。
 途端に全身を強烈な快感が駆け抜けて、頭とつま先へ抜けていく。


「んんっ!!!そっ…れだ……め…イっ……」

「んちゅっ……イって?激しく乱れて。」

「あっ、は……げ、んっ…もっ……んぁっ…」

「名月のイイ所は……ここだよね?ほら、イっちゃいな。」


 弦は内側の良い所を指の腹でグリグリと押しながら、充血してツンと尖った花芽を口を窄めてじゅるじゅると吸い上げた。


「ひゃあぁぁぁん!!!イっ……くぅっん!!!」


 途端に凄まじい快感が身体中を駆け巡る。
 背筋からつま先までが痙攣を起こしぴんと仰け反り、息が止まった。
 眦の裏にはチカチカと星が散り、目の前が弾け激しく達してしまった。
 達している最中も、弦はなかの良い所をグリグリと攻めてくる。


「げ……んっ…も、やめ……イっ…てる……まだ、イ……ってるからぁ……っんっ!」


 痙攣が収まらず、今も達したまま……快感が途切れる事が無く、身体のビクビクが止まらない。

 途切れることの無い快感の波に飲み込まれ、呼吸もままならず、はっはっと短く息をして快感を逃がそうとするが、その度に強烈な刺激に絡め取られてしまう。
 力の入らない手で弦の顔を頭を押しやろうとするが、上手く頭を掴めず、弦の髪をくしゃくしゃっと掻き混ぜて、もっとと強請るように弦の顔を押し付けているようになってしまった。

 その様子に弦は嬉しそうな表情を浮かべ、夢中で花芽を舐った。


「あぁ、名月……可愛い…愛してる…もっと求めて…いっぱい乱れて…俺だけに溺れて?」


 私の痴態に酷く興奮した弦は、達した状態の中で更に刺激を与えようと、弦の指と舌の動きを激しくし、快楽の波へと私を攻め立てる。


「んぅっ……あっんんっっ!!!」


 激しい攻めに、所謂イキっぱなしの状態になり、お腹の奥の子宮口が刺激を求めてパクパクしているのがわかる程に感覚が研ぎ澄まされてくる。

 身体には力が入らず、与えられる快感で痙攣収縮を繰り返すのみで、自分の意思では指一本動かす事が出来なくなっていた。
 凄まじい快感を逃がすように頭をフルフルと振ってみるが、容赦のない弦の攻めに翻弄され、本能で快感を追ってしまう。


「あっ…ひっ……げ、弦っ……んも……おっ、か……しくなぁ……っん…る、はぁぁぁぁん!」

「いいよ。おかしくなっちゃいな。」

「ひうっ!」


 そう言うと、弦はイイ所をググッと押し込みながら花芽をカリッと齧った。


「やあぁぁぁぁんっ!!!!」


 強すぎる快感に涙が零れ落ち、絶叫と共に激しく達する。
 全身が強く痙攣し、そして、脱力すると漸く弦は指の抽挿を止め顔を上げた。

 強烈な快感が駆け抜けた後で身体には力が入らず、頭がぼうっとして思考がまとまらない。


「名月は……どうしたい?このまま指だけでイく?それとも……」


 弦は私の顔覗き込み、熱を持って硬くなった肉棒の先端を私の蜜口にキスするようにトントンと押し当てる。


「指……じゃなくて…」

「ん?指じゃなくて?なぁに?何が欲しいの?」


 甘く蕩けるような声で、愛を乞うように弦は私に問いかける。

 指じゃない。弦の硬くて熱いものが欲しい。
 熱い熱杭で奥を刺激して欲しい。

 弦の問いかけに、私は弦の硬い肉棒に腰を押し付けて、強請るように答えた。


「も、指…嫌。…弦…の……弦が欲し…いの。…お願い……挿れて?」


 私が答えるのと同時に、先程から蜜口をキスしていた肉棒が蜜壷の中に押し込められる。
 太くて熱くて硬いものが隘路を埋め尽くしていく感覚に背中がゾクゾクと震えた。


「あっあぁぁぁぁ……」

「あぁ、名月のなか、熱くてトロットロだね。そんなに欲しかったの?」

「…っん、う、ん……欲し、かった……弦……好き」

「うん、俺も。名月が欲しくて堪らなかった。」


 そう言うと、弦はゆっくりと抽挿を開始した。
 弦に蕩かされきっている蜜壷からは絶え間なく蜜が溢れ、肉棒に掻き混ぜられる度にじゅぷっじゅぷっと卑猥な水音と甘ったるい嬌声が部屋中に響く。


「あぁ、本当に気持ちがいい。名月のなか、熱くてうねって…俺を咥えこんで離さない……このまま溶けちゃいそうだ……」

「ふぅんっ…あぁ、っ……弦…わ、たっ……しも…」

「ん?名月も…気持ちいい?」


 気持ちが良すぎて、言葉にならない私は、コクコクと肯定の意味を込めて首を縦に振った。


「ふふ、名月も気持ちいいんだね。嬉しい…もっと、もっと気持ちよくなろ?」


 弦の腰の動きが少しずつ早まり、腰の打ち付けも強く深くなる。
 膣壁の上側の浅いところを肉棒が擦りあげる度に、子宮が刺激でキュンキュンとして、より甲高い嬌声が上がった。


「はぁっ……そこっ……あっあっあっ…」

「ん?ここ?…あぁ、そうだね。名月はここも好きだよね?」

「ひあっ……」


 弦が私の的確に感じる場所をごりごりと擦り上げ、捏ね回すと、蜜壷が強烈に収縮して、なかにいる弦を締め付けた。


「うっ……きっつい…名月そんなに締め付けないで……」

「だっ、てぇ……きもち…ぃあぁぁっ!!」


 私が言い終わらないうちに、弦が腰を深く打ち付け、亀頭を子宮口に押し当てた。
 凄まじい快感が駆け抜け全身がピンと痙攣し、視界に星が散った。


「イっちゃったね……奥、もっと突いてあげるからもっとイっていいよ。」

 そう言って弦は、深く激しい抽挿を始めた。
 ゴツゴツと奥まった場所を亀頭で突かれる度、快感でお腹の奥がジンジンとして堪らなくて、弦に合わせて腰を揺らす。


「あぁぁぁぁっ!!!げ、んっ!!!もっとぉ……!!!」

「っくっ!名月!名月!」

「ひぁっ…あっあっあっ!!!!」

「愛してる…愛してるよ……一緒にイこう?…くっ!!!」

「あんっ……あぁぁぁぁ!!!」

「あっ…出る、出る……名月の中に全部出すよ!!!」


 その瞬間、弦は私に大きく腰を打ち付け、私の中に勢いよく白濁が吐き出され、その衝撃で、私は達してしまう。

 お腹の奥に熱が広がり、私はびくびくと体を震わせていると、弦はぎゅっと私を強く抱きしめながら、最後の一滴まで中に吐き出そうと、さらに腰を奥まで強く押し付ける。


「んぅっん…熱い……私の中が……弦ので…いっぱい……幸せ……」

「ん…はぁ…名月…名月の中に全部出したよ。うん、俺も幸せ。」


 弦は優しく微笑んだ後、はぁはぁと荒い息をして、繋がったまま私の上にそのまま倒れ込むと、私をぎゅうっと抱き締め、耳元で甘く甘く囁いた。


「名月……愛してるよ。愛してる…絶対に離さないよ。」

「うん…離さないで……私も愛してるよ。」


 お腹の中が弦の出したものでいっぱいになると、身体だけでなく、心も満たされていく。
 上に被さる弦の身体をぎゅうっと抱き締めると、弦のふわふわの猫っ毛と触れ合っている体温が気持ち良い。弦の心臓の音を聞いていると、だんだん身体から力が抜けて意識が遠くなってきた。

 弦は私を抱き締めるとそのまま横に寝転び、唇にちゅっとキスを落とした。


「名月、無理させてごめんね。幸せだったよ。疲れただろうから一度このまま眠ろう?ほら、目を瞑って。」


 おやすみ、そう言うと弦は私をしっかりと抱き締めて、背中を撫でてくれる。
 その撫でる手が心地よくて、私は目を瞑る。
 トクントクンと規則正しい弦の鼓動に耳を傾けると、すぐに眠気がやってくる。

 私は幸せな気持ちに浸りながら、その眠気の波に身を委ね、意識を手放した。

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