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#59 ハマらなかったもの
しおりを挟む 「さて皆さん。あと1時間でリーヴォニア国のアドルフ国王陛下とそのご子息ゲルハルト王子ご一行がこちらに到着されます。各々しっかりと最終チェックをして粗相の無いよう、万全の体制でお迎えするように心がけてください」
「はい」
さて翌日のことです。
ロマンスグレーの髪と口髭をきっちりと整え、パシッと燕尾服を着ているローザタニア王国の執事長であるセバスチャンは、整然と並んでいる執事やメイド達使用人を大廊下に集めてもうすぐ到着されるご予定のお客様をお迎えする準備の最終チェックに入るように指示を行います。
使用人たちはスッと頭を下げるとそれぞれ持ち場に戻り再三チェックを行いだしました。
「ヴィンセント様」
スッと、いつの間にかヴィンセントが大廊下の奥の入口の方に姿を現していたのに気が付いたセバスチャンはススス…と近づき静かに声を掛けました。
「そちらは万事首尾よく進んでおりますか?セバスチャン殿」
「はい。ただいまから最終チェックに入ります」
「リーヴォニア国のアドルフ国王陛下はほとんど諸外国に行くこともなくパーティー慣れしていない噂を耳にしますが…まぁセバスチャン殿の監督があれば大丈夫でしょうね。客人が過ごしやすいよう、くれぐれも粗相の無いようによろしくお願いいたします」
「承知いたしました」
「今日も何やら騒がしい予感しかしませんが…兎にも角にもパーティーの始まりですね」
しばらくすると、遠くの方からたくさんの馬車の足音がお城の方に近づいてきました。
リーヴォニア国の国旗をたなびかせ、その国旗と同じ深めの赤―――…ガーネット色に塗られ細やかな金細工の装飾が施された馬車が悠々と姿を現しました。
国境より警護に当たっている精鋭部隊の一員であるケヴィンもその任に就いており、馬に騎乗してリーヴォニア国陛下御一行の前を歩いております。
なかなか派手な様子でリーヴォニア国王陛下御一行はローザタニアへとお越しになられたのでした。
・・・・・・・・
「これはこれはウィリアム陛下!お目に掛かり光栄でございます」
「遠路はるばるよくぞおいで下さりました」
「ありがたきお言葉…」
白を基調とし柱や梁、窓枠には金細工が施され、天井にも金細工の装飾とたくさんの色を使った天井画が描かれ、大きなシャンデリアが大きなガラス張りの窓から入り込んでくる暖かな午後の陽の光を受けて煌めくローザタニアの国王陛下謁見の間には、奥に鎮座するこれまた繊細で優雅な金細工の装飾が施されている玉座に座られているウィリアム様がリーヴォニア国のアドルフ国王よりご挨拶を受けておりました。
フリルの付いたシャツの上にリーヴォニア国の国旗を意識してかシルク織のガーネット色のコートを着て、ローザタニアの紋章が刺繍されたネイビーのマントを羽織ったウィリアム様とはにっこりと微笑みます。
膝を付いて挨拶をしているリーヴォニア国のアドルフ国王、そしてその少し後ろで同じく膝を付いて挨拶をしているゲルハルト王子は揃いであつらえたのでしょうか、ローザタニアの国旗の色であるスカイブルーのコートに白いマントを羽織っております。
お互いの国同士友好を築きたいという現れなのでしょうか、お互いの国旗の色を意識したカラーコーディネイトでありました。
「長旅でお疲れでしょうアドルフ陛下」
「いえいえ!そのようなことはございません!…と申し上げたいところでしたがいやはや歳をとると座りっぱなしはキツイものですなぁ…」
「リーヴォニアからナルキッスに入られるまでの国境付近は道がまだ荒れていて険しいとお聞きします」
「まったくのその通りです!お恥ずかしいことに…あの辺りはまだ整備の手がきちんと届いておらず悪い道が多く馬車もよく揺れて何度か身体が浮いたりしましたよ!」
あはははは…!と豪快にアドルフ陛下は笑い飛ばしながら、旅の道すがらの話をし始めました。やれ自国の道の整備や治安の悪さ、通って来たナルキッス国での自国との文化の違い等、それはそれはたくさんあれやこれやとお話されております。
「―――…とまぁ…道だけでなく色々なことがあり中年にはキツイ旅でした!なかなか旅慣れていないと大変ですなぁ。まぁこちらの倅はまだ17で若いから何ともないようですが…」
アドルフ国王が話の流れでそのまま、ご自身の後ろに控えているゲルハルト王子に話題を振り出しました。当のゲルハルト王子は目は伏せていたものの父親であるアドルフ陛下の話を口元に微笑みを浮かべながら聞いており、ご自分の話題が出るとスッと伏していた目を開き、にっこりと柔らかく微笑まれます。
「あぁ…こちらが我が愚息ゲルハルトです」
「お初にお目に掛かります、ウィリアム陛下、シャルロット姫様。リーヴォニア国王子、ゲルハルトにございます」
「ゲルハルト殿、貴方がリーヴォニア国一のヴィリニュス大学を飛び級で主席卒業された実に優秀な青年だと言うのは社交界の噂で耳にしている」
「そのようなこと…滅相もございません」
一度立ち上がり、ウィリアム様とシャルロット様の前に立ち直ったゲルハルト王子は背筋を伸ばしたままスッと膝を折ってお二人にご挨拶されます。
フワッとどこか爽やかで嫌味の無い清潔感溢れる香りが、ゲルハルト王子が動くたびに部屋中に広がります。
「そう謙遜なさるな。それに若い貴婦人たちの間ではゲルハルト殿のその美しいアイスブルーの瞳と端正な顔立ちが素敵だと色めき立っているとも噂されているそうだぞ」
「まだ社交界デビューもしておりませんのにそのような噂など…お恥ずかしい」
「どこの国でも暇な貴族たちの間ではそのような話題ばかりだよ」
「なんと…大人の世界は怖いですね…」
「あはは…まぁ噂なんざいつも勝手に回るものだ」
「そうですか…」
「ビビらせてしまったかな?」
「いえ、そのようなことは…」
「ウィリアム陛下、倅は今日が社交界デビューになります。私もあまり諸外国に行くことがありませんので…是非我が愚息に陛下からマナーについてご教授いただきたく存じます」
「アドルフ陛下、私のような若輩者でよろしいですか?」
「そちらこそご謙遜なさらないでください!陛下の名声は我が国のような閉ざされたところでもお聞きいたしますよ!是非我が愚息に陛下の下で学んでもらいたいものです」
「あははは…それではまず手始めにお茶でもいかがでしょう。今の季節、庭で飲むお茶は格別ですよ」
「おぉ!世界で一番美しいと名高いローザタニアのお庭を拝めるとは!」
「それではご案内いたしましょう。セバスチャン」
「は…。皆さま、こちらでございます」
ウィリアム様は奥に控えているヴィンセントとセバスチャンに目で合図を送ると、二人はスッとお辞儀をしました。セバスチャンはススス…と皆の前に静かに出てきてリーヴォニア国の御一行をお庭へと案内し始めました。
アドルフへ陛下の後ろに静かに伏していた息子のゲルハルト王子はスッと立ち上がるとシャルロット様の前に現れてニコッと優しく微笑まれます。
シャルロット様もその人当たりの良さそうな笑顔につられて微笑み返しますと、ゲルハルト王子はさらに微笑み返しました。
「シャルロット様、是非私にご案内いただけますか?」
「えぇ」
「ありがとうございます、シャルロット様。…我が国の国旗をイメージしてくださっているそのお召し物…とても感動的です」
「ガーネット色ってとても不思議な色ね。ワインレッドほど濃くもないけれど…とてもインパクトがある色だわ」
「そうですね。でもシャルロット様の新雪の様に白く輝くそのお肌に映えてとても美しいです」
「やだ、お上手ね。でもゲルハルト王子もウチの国旗を意識してくださっているのね。嬉しいわ」
「ありがとうございます」
お二人はそのまま笑い合いながら仲良さそうにおしゃべりをして皆に続いてお庭へと向かわれました。
その様子をウィリアム様とヴィンセントは見守るように見ておられました。
「…何だか感触は良さそうですね」
「どうやらそのようだな」
お二人はそう言ってフフンッと顔を合わせると、皆に続いて同じくお庭へと向かって行かれたのでした。
「はい」
さて翌日のことです。
ロマンスグレーの髪と口髭をきっちりと整え、パシッと燕尾服を着ているローザタニア王国の執事長であるセバスチャンは、整然と並んでいる執事やメイド達使用人を大廊下に集めてもうすぐ到着されるご予定のお客様をお迎えする準備の最終チェックに入るように指示を行います。
使用人たちはスッと頭を下げるとそれぞれ持ち場に戻り再三チェックを行いだしました。
「ヴィンセント様」
スッと、いつの間にかヴィンセントが大廊下の奥の入口の方に姿を現していたのに気が付いたセバスチャンはススス…と近づき静かに声を掛けました。
「そちらは万事首尾よく進んでおりますか?セバスチャン殿」
「はい。ただいまから最終チェックに入ります」
「リーヴォニア国のアドルフ国王陛下はほとんど諸外国に行くこともなくパーティー慣れしていない噂を耳にしますが…まぁセバスチャン殿の監督があれば大丈夫でしょうね。客人が過ごしやすいよう、くれぐれも粗相の無いようによろしくお願いいたします」
「承知いたしました」
「今日も何やら騒がしい予感しかしませんが…兎にも角にもパーティーの始まりですね」
しばらくすると、遠くの方からたくさんの馬車の足音がお城の方に近づいてきました。
リーヴォニア国の国旗をたなびかせ、その国旗と同じ深めの赤―――…ガーネット色に塗られ細やかな金細工の装飾が施された馬車が悠々と姿を現しました。
国境より警護に当たっている精鋭部隊の一員であるケヴィンもその任に就いており、馬に騎乗してリーヴォニア国陛下御一行の前を歩いております。
なかなか派手な様子でリーヴォニア国王陛下御一行はローザタニアへとお越しになられたのでした。
・・・・・・・・
「これはこれはウィリアム陛下!お目に掛かり光栄でございます」
「遠路はるばるよくぞおいで下さりました」
「ありがたきお言葉…」
白を基調とし柱や梁、窓枠には金細工が施され、天井にも金細工の装飾とたくさんの色を使った天井画が描かれ、大きなシャンデリアが大きなガラス張りの窓から入り込んでくる暖かな午後の陽の光を受けて煌めくローザタニアの国王陛下謁見の間には、奥に鎮座するこれまた繊細で優雅な金細工の装飾が施されている玉座に座られているウィリアム様がリーヴォニア国のアドルフ国王よりご挨拶を受けておりました。
フリルの付いたシャツの上にリーヴォニア国の国旗を意識してかシルク織のガーネット色のコートを着て、ローザタニアの紋章が刺繍されたネイビーのマントを羽織ったウィリアム様とはにっこりと微笑みます。
膝を付いて挨拶をしているリーヴォニア国のアドルフ国王、そしてその少し後ろで同じく膝を付いて挨拶をしているゲルハルト王子は揃いであつらえたのでしょうか、ローザタニアの国旗の色であるスカイブルーのコートに白いマントを羽織っております。
お互いの国同士友好を築きたいという現れなのでしょうか、お互いの国旗の色を意識したカラーコーディネイトでありました。
「長旅でお疲れでしょうアドルフ陛下」
「いえいえ!そのようなことはございません!…と申し上げたいところでしたがいやはや歳をとると座りっぱなしはキツイものですなぁ…」
「リーヴォニアからナルキッスに入られるまでの国境付近は道がまだ荒れていて険しいとお聞きします」
「まったくのその通りです!お恥ずかしいことに…あの辺りはまだ整備の手がきちんと届いておらず悪い道が多く馬車もよく揺れて何度か身体が浮いたりしましたよ!」
あはははは…!と豪快にアドルフ陛下は笑い飛ばしながら、旅の道すがらの話をし始めました。やれ自国の道の整備や治安の悪さ、通って来たナルキッス国での自国との文化の違い等、それはそれはたくさんあれやこれやとお話されております。
「―――…とまぁ…道だけでなく色々なことがあり中年にはキツイ旅でした!なかなか旅慣れていないと大変ですなぁ。まぁこちらの倅はまだ17で若いから何ともないようですが…」
アドルフ国王が話の流れでそのまま、ご自身の後ろに控えているゲルハルト王子に話題を振り出しました。当のゲルハルト王子は目は伏せていたものの父親であるアドルフ陛下の話を口元に微笑みを浮かべながら聞いており、ご自分の話題が出るとスッと伏していた目を開き、にっこりと柔らかく微笑まれます。
「あぁ…こちらが我が愚息ゲルハルトです」
「お初にお目に掛かります、ウィリアム陛下、シャルロット姫様。リーヴォニア国王子、ゲルハルトにございます」
「ゲルハルト殿、貴方がリーヴォニア国一のヴィリニュス大学を飛び級で主席卒業された実に優秀な青年だと言うのは社交界の噂で耳にしている」
「そのようなこと…滅相もございません」
一度立ち上がり、ウィリアム様とシャルロット様の前に立ち直ったゲルハルト王子は背筋を伸ばしたままスッと膝を折ってお二人にご挨拶されます。
フワッとどこか爽やかで嫌味の無い清潔感溢れる香りが、ゲルハルト王子が動くたびに部屋中に広がります。
「そう謙遜なさるな。それに若い貴婦人たちの間ではゲルハルト殿のその美しいアイスブルーの瞳と端正な顔立ちが素敵だと色めき立っているとも噂されているそうだぞ」
「まだ社交界デビューもしておりませんのにそのような噂など…お恥ずかしい」
「どこの国でも暇な貴族たちの間ではそのような話題ばかりだよ」
「なんと…大人の世界は怖いですね…」
「あはは…まぁ噂なんざいつも勝手に回るものだ」
「そうですか…」
「ビビらせてしまったかな?」
「いえ、そのようなことは…」
「ウィリアム陛下、倅は今日が社交界デビューになります。私もあまり諸外国に行くことがありませんので…是非我が愚息に陛下からマナーについてご教授いただきたく存じます」
「アドルフ陛下、私のような若輩者でよろしいですか?」
「そちらこそご謙遜なさらないでください!陛下の名声は我が国のような閉ざされたところでもお聞きいたしますよ!是非我が愚息に陛下の下で学んでもらいたいものです」
「あははは…それではまず手始めにお茶でもいかがでしょう。今の季節、庭で飲むお茶は格別ですよ」
「おぉ!世界で一番美しいと名高いローザタニアのお庭を拝めるとは!」
「それではご案内いたしましょう。セバスチャン」
「は…。皆さま、こちらでございます」
ウィリアム様は奥に控えているヴィンセントとセバスチャンに目で合図を送ると、二人はスッとお辞儀をしました。セバスチャンはススス…と皆の前に静かに出てきてリーヴォニア国の御一行をお庭へと案内し始めました。
アドルフへ陛下の後ろに静かに伏していた息子のゲルハルト王子はスッと立ち上がるとシャルロット様の前に現れてニコッと優しく微笑まれます。
シャルロット様もその人当たりの良さそうな笑顔につられて微笑み返しますと、ゲルハルト王子はさらに微笑み返しました。
「シャルロット様、是非私にご案内いただけますか?」
「えぇ」
「ありがとうございます、シャルロット様。…我が国の国旗をイメージしてくださっているそのお召し物…とても感動的です」
「ガーネット色ってとても不思議な色ね。ワインレッドほど濃くもないけれど…とてもインパクトがある色だわ」
「そうですね。でもシャルロット様の新雪の様に白く輝くそのお肌に映えてとても美しいです」
「やだ、お上手ね。でもゲルハルト王子もウチの国旗を意識してくださっているのね。嬉しいわ」
「ありがとうございます」
お二人はそのまま笑い合いながら仲良さそうにおしゃべりをして皆に続いてお庭へと向かわれました。
その様子をウィリアム様とヴィンセントは見守るように見ておられました。
「…何だか感触は良さそうですね」
「どうやらそのようだな」
お二人はそう言ってフフンッと顔を合わせると、皆に続いて同じくお庭へと向かって行かれたのでした。
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