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九章

交流

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こんなに早く配信の効果があると思わず、緊張の一日を過ごした。


「東京の店舗じゃないのに、こんなすぐに来店してもらえるなんて驚きました!」


晩ご飯を食べながらの神様へ報告タイムだ。


「反応があるのは嬉しいの。」


よかったではないか。と言いながら神様も一緒に喜んでくれた。


「これで瑠偉くんも出演したら、もっと増えますよね!」


一店舗から二人出演するのは、今のところうちの店舗だけらしい。


しかも男性スタッフが出演するのも、今のところ瑠偉くんしか決まってないらしい。


これは二倍以上効果が期待できるかもしれない!


瑠偉くんが言ってたみたいに、男性お客様にも来店してもらえるといいなあ…。


「配信に出て以来、イキイキしておるな。」


「そうですか?」


神様が言うには、ずっとテンションが高いらしい。


自分では自覚がないんだけど…無意識に上がっちゃってるのかなあ?


「初めて神社に来た時よりいい顔しておるわ。いいことじゃ。」


………確かに、ここ最近よく笑うようになった気がする。


やっぱり無意識にテンション高かったんだ。


「これも神様の授業の効果ですか?」


「なんじゃ、ワシの授業を疑っておるのか?」


ジロっと睨まれた。


「いえいえ!神様のおかげです!ありがとうございます!」


慌てて訂正しているところに、LINEの通知音が鳴った。


逃げるようにスマホを取り上げると、


「深見さん…?」


『お疲れ様。

配信後、初の週末だったけどお客様の反応はあったかな?

社内の評判はすごくいいよ!

高橋さんや他の社員も、またchiiちゃんに出てほしい!って言ってるんだ。

お店の反応もぜひ教えて。』


社員さんにも評判良かったんだ!


嬉しい!


すぐ返信打つ。


『お疲れ様です。

今日は朝から配信を観た方が立て続けに来店してくださいました!

こんなに早く反応があるとは思わずとても驚きましたが、反応があると嬉しいですね。

紹介したアイテムも購入してもらえたんです。

反応が大きかったので、スタッフからもあだ名で呼ぶことになりました。

なんだか照れますが…早く慣れようと思います。』


ちょっと長くなってしまったかな?と思いながらも送信した。


程なくして深見さんからも返信が来る。


『反応あってよかった!

お店盛り上がりが伝わってきたよ。

サイトにも掲載されたし、この盛り上がりが続くといいね。』


そ、そんなに興奮してたかな!?


ちょっと恥ずかしくなってきた。


『そういえば今日、深見さんはお店に来ないんですか?問い合わせがありました。

深見さんに会いたい方もたくさんいらっしゃいますよ。』


強引かもしれないけど、話題を変えて返信した。


『次は来週の金曜日に行く予定だよ。

お客様にも伝えてくれていい。

こんなにすぐchiiに会える機会があるなんて嬉しいよ。

次は確か打海くんもいるよね?

会えることを楽しみにしていると伝えておいてほしい。』


ふ、深見さんって本当にサラッと恥ずかしいこと言うな…!


私に会える機会が嬉しいだなんて!


顔が赤くなる私を神様が呆れて眺めている。


ゴホンっと咳払いをして再びメッセージを打つ。


『金曜日なんですね!

お客様にも打海くんにも伝えておきます。

配信反応、気にかけていただきありがとうございました。』


危うく「おやすみなさい」って打つところだった。
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