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七章:意識
お披露目
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帰宅してから神社に寄ったことを伝えると、やっぱり神様は一日世話人さんの家で過ごしていたらしい。
「じゃがおぬしの気配を感じたから、一瞬だけ神社へも行ったぞ。
おぬしがベンチに座っておったから、存在をアピールはしたんじゃがな。」
風を感じなかったか?聞かれた。
「そういえばふわっと吹きました!あれ、神様の存在アピールなんですか!?」
神社で心地よい風が吹く時は神様が通ったという事象らしい。
「えー、じゃあ神社で会ってたんじゃないですか!」
「猫が動きたがらんかったから、変身できんかったんじゃ。」
だからせめて風を吹かせて存在アピールをしたということらしい。
神様とデートできなかったのは残念だけど、これから神社に行ったときは風を意識しよう。
それから受け取った招き猫をお披露目した。
「おお、なかなか可愛いではないか!」
と神様も喜んでくれたので、やっぱり買って良かったな。
常に見えるところに置きたいと思ってテレビの横に飾ることにした。
その時LINEの着信音が鳴った。
ん?店長から?
すぐにトーク画面を開くと、シフト変更の話だった。
どうやら刈谷さんが無断欠勤したから、急遽休みだった店長が出勤したらしい。
それで明日の出勤を彰と交代して店長が休みに変わったと。
明日も刈谷さんが欠勤する可能性もあるけど、もともと4人で入る日だから大丈夫だろうということだった。
「詳しくは明日神屋くんから説明してもらって。」
ということはまた何かやらかしたのかな?
とりあえず私が早番であることには変わりはないみたいだ。
次の日、レジを開けていたら中番の刈谷さんが出勤してきた。
来るじゃん!
昨日の店長の話だと、来ない可能性が高いと思ってたんだけど…意外だ。
「おはようございます。」
覚悟はしてたけど、案の定目も合わせず無視された。
もう気にしない!
いつもならこのまま二人で午前中を過ごすけど、今日は11時に瑠偉くんが出勤してくれるらしいのであと1時間の我慢だ。
これも刈谷さんが欠勤した時のためらしい。
欠勤しなかったけど、相変わらず(というより酷くなってる)無愛想だ。
多分接客もしないだろうし、瑠偉くんが少しでも早く来てくれるのはありがたい。
オープンしてもやっぱり刈谷さんはレジカウンター辺りで無愛想に立っているだけだった。
平日だから入店少ないし、一人で大丈夫だけどせめてレジやってほしいなあ…。
なんて思っている間に瑠偉くんが出勤してきた。
「おはようー!早く来てくれて助かったよ!」
「おはよう!一応出勤してるんだね。」
出勤はしてるけど、挨拶はしないし無愛想で接客もしないし。
居ないも同然だったことを伝えた。
「また神屋さんから教えてくれると思うんだけど…本社の人が刈谷さんと話して、退職が決まったらしいんだ。」
「退職!?そうなんだ?」
でも正社員だからすぐに辞められないということで、退職までの間はちゃんと出勤すると約束したらしい。
「いや!出勤しても働いてくれなかったら意味ないじゃん。」
「そうなんだけどね…とりあえず2ヶ月後に退職になるだろうということだったよ。
今日神屋さんが出勤だから、一緒に辞表を書くんじゃないかな?」
2ヶ月後…彰より先にいなくなるということか。
というより、2ヶ月間もちゃんと出勤するとは思えないんだけど…!?
「じゃがおぬしの気配を感じたから、一瞬だけ神社へも行ったぞ。
おぬしがベンチに座っておったから、存在をアピールはしたんじゃがな。」
風を感じなかったか?聞かれた。
「そういえばふわっと吹きました!あれ、神様の存在アピールなんですか!?」
神社で心地よい風が吹く時は神様が通ったという事象らしい。
「えー、じゃあ神社で会ってたんじゃないですか!」
「猫が動きたがらんかったから、変身できんかったんじゃ。」
だからせめて風を吹かせて存在アピールをしたということらしい。
神様とデートできなかったのは残念だけど、これから神社に行ったときは風を意識しよう。
それから受け取った招き猫をお披露目した。
「おお、なかなか可愛いではないか!」
と神様も喜んでくれたので、やっぱり買って良かったな。
常に見えるところに置きたいと思ってテレビの横に飾ることにした。
その時LINEの着信音が鳴った。
ん?店長から?
すぐにトーク画面を開くと、シフト変更の話だった。
どうやら刈谷さんが無断欠勤したから、急遽休みだった店長が出勤したらしい。
それで明日の出勤を彰と交代して店長が休みに変わったと。
明日も刈谷さんが欠勤する可能性もあるけど、もともと4人で入る日だから大丈夫だろうということだった。
「詳しくは明日神屋くんから説明してもらって。」
ということはまた何かやらかしたのかな?
とりあえず私が早番であることには変わりはないみたいだ。
次の日、レジを開けていたら中番の刈谷さんが出勤してきた。
来るじゃん!
昨日の店長の話だと、来ない可能性が高いと思ってたんだけど…意外だ。
「おはようございます。」
覚悟はしてたけど、案の定目も合わせず無視された。
もう気にしない!
いつもならこのまま二人で午前中を過ごすけど、今日は11時に瑠偉くんが出勤してくれるらしいのであと1時間の我慢だ。
これも刈谷さんが欠勤した時のためらしい。
欠勤しなかったけど、相変わらず(というより酷くなってる)無愛想だ。
多分接客もしないだろうし、瑠偉くんが少しでも早く来てくれるのはありがたい。
オープンしてもやっぱり刈谷さんはレジカウンター辺りで無愛想に立っているだけだった。
平日だから入店少ないし、一人で大丈夫だけどせめてレジやってほしいなあ…。
なんて思っている間に瑠偉くんが出勤してきた。
「おはようー!早く来てくれて助かったよ!」
「おはよう!一応出勤してるんだね。」
出勤はしてるけど、挨拶はしないし無愛想で接客もしないし。
居ないも同然だったことを伝えた。
「また神屋さんから教えてくれると思うんだけど…本社の人が刈谷さんと話して、退職が決まったらしいんだ。」
「退職!?そうなんだ?」
でも正社員だからすぐに辞められないということで、退職までの間はちゃんと出勤すると約束したらしい。
「いや!出勤しても働いてくれなかったら意味ないじゃん。」
「そうなんだけどね…とりあえず2ヶ月後に退職になるだろうということだったよ。
今日神屋さんが出勤だから、一緒に辞表を書くんじゃないかな?」
2ヶ月後…彰より先にいなくなるということか。
というより、2ヶ月間もちゃんと出勤するとは思えないんだけど…!?
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