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四章:はじめの一歩

約束!

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お昼休憩に入ってスマホを見るとカフェ好きの友達からLINEが来ていた。


『次の休みいつかまだお知らせ来てないんですけどー!?』


あ…そうだった!


あの日、神様が現れて衝撃あまり連絡するの忘れてた!


慌てて返信する。


『ごめん!忘れてた!

ちなみに急で悪いんだけど、明日が休みなんだ…。

ちょっと急すぎるかな?』


5分くらい経ってから返信が来た。


『有給取ったからランチ行こう!』


この5分で有給取ったの!?行動早すぎる!


『じゃあ、あの教えてくれたカフェに一緒に行こう。

すごく気に入ったからまた行きたいって思ってたんだよね。』



『OK!じゃあカフェの最寄り駅で待ち合わせする?

11時か11時半くらいだと、混雑もしなさそう。』



『多分11時に行けると思う。』


はあー…危ない危ない。完全に忘れてたわ。


お詫びに明日コーヒーくらい奢らなきゃかな。


有給まで取ってくれたしね…まあ、彰と別れた話を早く聞きたいだけだろうけど。


そろそろ休憩時間も終わるという時に店長が食堂に来た。


今日は平日には珍しい4人出勤で、遅番の瑠偉くんが出勤したから任せて来たということだった。


私ももう戻るし。


「珍しく刈谷さんがまだ来てないのよ。流石にもう来てると思うんだけど…。

ちょっと今日は午後からオンラインミーティングがあるから、打海くんには一人にさせて申し訳ないけど休憩もらったのよ。」


へえ…私に対して不貞腐れた態度は正さないけど、勤務自体はちゃんとしてたのになあ…。


「では私もうお店戻ります。スタッフコーデのことも考えたいですし。」


「そう?じゃあお願いね。」


お店に戻るとまだ刈谷さんは出勤していなかった。


「瑠偉くん、おはよう。刈谷さんは?」


「それが今電話があって、体調が悪いから休ませてほしいって。」


店長が休憩に入った直後にかかってきたらしい。


「戻ってから知らせるのは遅いよね?ちょっと店長に電話してくるよ。」


と瑠偉くんがバックルームに入った。


今日はあまり入店も多くないから、今のうちにTシャツワンピに合わせる小物を物色する。


バケットハット可愛いなあ…。


でも小物合わせよりもシャツを肩に巻いたりしてもいいかもなあ…。


店長への連絡終わった瑠偉くんも店頭に出てくる。


「次のコーデ決まった?」


「小物とか、細かくはまだ決まってないの。瑠偉くんは?他のアイテムも着るの?」


柄シャツを着ようか悩んでいるらしい。


「モノトーンの総フォトプリントかペイズリーのシャツにワイドパンツを合わせようかなと思ってて。

店長に相談して決めようと思ってるんだ。」


瑠偉くんはファッションも積極的にトレンドを入れていってすごいな。


私なんて柄物がトレンドって知ってても、似合う自信なくてなかなか自分では選ばない。



夕方、店長のオンラインミーティングが終わってから撮影の時間を与えられた。


結局、厚底のスポーツサンダルに淡いカラーのキャンバスバッグをショルダーにして合わせた。


瑠偉くんもフォトプリントシャツに決まったようだ。


これで初めての撮影は終わり!


話を聞いた時は掲載されるのが怖いと思ってたのに、今は一つくらい採用されてほしいと思うようになった。


結果や…いかに!?


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