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二章:神様?
クイズの答え
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痩せたいと思ってるのに食べてしまう理由…
「えー、意思が弱いから?」
いや…と首を横に振る。
「似て非なり…じゃな。」と。
「弱い…と言えば弱いんじゃが、それで終わってしまっては解決せん。
もうちょいと深掘りが必要じゃ。」
ええ…深掘りできる?!
なんかすごい頭を使ってばかりだなあ…。
んんんーーー?と唸っていると「降参するか?」と言われたので、両手を頬あたりまで上げて”降参“した。
「まあ、理由はいくつかあるんじゃがな…そうじゃの、簡単な理由(簡単というのは叶う難易度が低いという意味じゃが)から話すと…。」
「簡単な理由!はい!」と、思わず正座をして前のめりになる私を制しながら解説が始まった。
「まず、”意思が弱い“のではなく、”絶対に痩せなければならない理由がない“。
つまり痩せたいという願いが深刻ではないということじゃ。
それと“食べること以上にやりたいことがない”。という場合もじゃな。
食べること以上にやりたいことや大事にしたいものがないから、そやつの中で食べることが最優先事項になる。」
はぁー、そこまで考えたことなかった…。
「つまり、そやつにとって“1番やりたいことが食べること”になっておるんじゃな。
そんなわけで“1番やりたいこと”を叶えるために食べるんじゃ。
食べること以上に大事なことができれば、食べることの優先順位が落ちる。
よって、食べる量も減る。」
「例えば…
“友達と海に行く”
だけだとダイエットしなくてもいいかーって思うけど、もし…
“男の子と一緒でしかもその中に好きな人もいる”
となったらすっごいダイエット頑張れる…
みたいなことですか?」
頑張れるって言うより、死にものぐるいで励むかも。
「それはつまり“そういう経験”があるんじゃな?」
ニヤッと笑って見つめられる。
いやいや、“そういう経験”どころじゃない。はじめから好きな人が来るってわかってたらどんなに良かったか!
2年前…友達と海に行ったら偶然、大学時代に好きだった先輩と鉢合わせ。
ダイエットなんてしてなかったから慌ててパーカー羽織ったけど、ゆるゆる体型バッチリ見られてしまった苦い思い出が…。
「しかもですね、一緒に行った友達が凄いスタイルが良くて。
先輩たちは友達の水着姿にデレッデレ!
その数日後、友達は先輩グループの一人と付き合い始めてました…。」
「はっはっは!それは災難じゃったの!
まあ、おぬしのお目当てと付き合わなかっただけ良かったではないか。」
「そうですけど…。」
結局「偶然海で鉢合わせして一緒に遊ぶ」なんて絶好のチャンスをものにできないまま、先輩には彼女ができた。
(その彼女さんもスタイル良かった…)
「でも…確かに思い返せば食べること以上にやりたいことがなかったかも。
SNS映え狙いでカフェ巡りすることが楽しかったから、甘いもの食べて“いいね”もたくさん付いて…ちゃんと願いが叶ってました。」
「まあまあ、そこまで気づけば大丈夫じゃ。
ちゃんと自分の願いを叶えておったとわかれば、“本当に叶えたい願い”に焦点を当てられるじゃろ。
そうなれば1番やりたいこともダイエットも、芋づる式に叶えられるぞ。」
なんか…すっごい今更だけど、ランチでスイーツセットにしたことを後悔してきた…。
ランチ行く前に聞きたかったなあ。
(ハーフサイズだったことがせめてもの救いだ。)
「ただ…食べる価値が上、という考えが悪いことではないんじゃぞ。
太ってるやつが負けで痩せるやつが勝ちでもない。
単純に価値基準が上の行動を優先している、というだけの話じゃ。」
イケメンにそんなこと言われたら油断して食べてしまいそう…。
いや、今食べてるのは晩ご飯だから!油断とかじゃないから!
「えー、意思が弱いから?」
いや…と首を横に振る。
「似て非なり…じゃな。」と。
「弱い…と言えば弱いんじゃが、それで終わってしまっては解決せん。
もうちょいと深掘りが必要じゃ。」
ええ…深掘りできる?!
なんかすごい頭を使ってばかりだなあ…。
んんんーーー?と唸っていると「降参するか?」と言われたので、両手を頬あたりまで上げて”降参“した。
「まあ、理由はいくつかあるんじゃがな…そうじゃの、簡単な理由(簡単というのは叶う難易度が低いという意味じゃが)から話すと…。」
「簡単な理由!はい!」と、思わず正座をして前のめりになる私を制しながら解説が始まった。
「まず、”意思が弱い“のではなく、”絶対に痩せなければならない理由がない“。
つまり痩せたいという願いが深刻ではないということじゃ。
それと“食べること以上にやりたいことがない”。という場合もじゃな。
食べること以上にやりたいことや大事にしたいものがないから、そやつの中で食べることが最優先事項になる。」
はぁー、そこまで考えたことなかった…。
「つまり、そやつにとって“1番やりたいことが食べること”になっておるんじゃな。
そんなわけで“1番やりたいこと”を叶えるために食べるんじゃ。
食べること以上に大事なことができれば、食べることの優先順位が落ちる。
よって、食べる量も減る。」
「例えば…
“友達と海に行く”
だけだとダイエットしなくてもいいかーって思うけど、もし…
“男の子と一緒でしかもその中に好きな人もいる”
となったらすっごいダイエット頑張れる…
みたいなことですか?」
頑張れるって言うより、死にものぐるいで励むかも。
「それはつまり“そういう経験”があるんじゃな?」
ニヤッと笑って見つめられる。
いやいや、“そういう経験”どころじゃない。はじめから好きな人が来るってわかってたらどんなに良かったか!
2年前…友達と海に行ったら偶然、大学時代に好きだった先輩と鉢合わせ。
ダイエットなんてしてなかったから慌ててパーカー羽織ったけど、ゆるゆる体型バッチリ見られてしまった苦い思い出が…。
「しかもですね、一緒に行った友達が凄いスタイルが良くて。
先輩たちは友達の水着姿にデレッデレ!
その数日後、友達は先輩グループの一人と付き合い始めてました…。」
「はっはっは!それは災難じゃったの!
まあ、おぬしのお目当てと付き合わなかっただけ良かったではないか。」
「そうですけど…。」
結局「偶然海で鉢合わせして一緒に遊ぶ」なんて絶好のチャンスをものにできないまま、先輩には彼女ができた。
(その彼女さんもスタイル良かった…)
「でも…確かに思い返せば食べること以上にやりたいことがなかったかも。
SNS映え狙いでカフェ巡りすることが楽しかったから、甘いもの食べて“いいね”もたくさん付いて…ちゃんと願いが叶ってました。」
「まあまあ、そこまで気づけば大丈夫じゃ。
ちゃんと自分の願いを叶えておったとわかれば、“本当に叶えたい願い”に焦点を当てられるじゃろ。
そうなれば1番やりたいこともダイエットも、芋づる式に叶えられるぞ。」
なんか…すっごい今更だけど、ランチでスイーツセットにしたことを後悔してきた…。
ランチ行く前に聞きたかったなあ。
(ハーフサイズだったことがせめてもの救いだ。)
「ただ…食べる価値が上、という考えが悪いことではないんじゃぞ。
太ってるやつが負けで痩せるやつが勝ちでもない。
単純に価値基準が上の行動を優先している、というだけの話じゃ。」
イケメンにそんなこと言われたら油断して食べてしまいそう…。
いや、今食べてるのは晩ご飯だから!油断とかじゃないから!
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