16 / 128
二章:神様?
泥棒?幽霊?神様!?
しおりを挟む
教わった通りに歩いて行くと…
「あ、ここに出るんだ!」
カフェのあと立ち寄った雑貨屋さんの角に出た。
思っていたほど遠くには行ってなかったんだな。
せっかくなので悩んで買うのをやめたバタフライピーとレモングラスのハーブティーを買いに再び立ち寄る。
このお店雰囲気も好きだなあ…。
カフェに雑貨屋さんに神社、初めて来た街に三つもお気に入りの場所ができた。
雑貨屋さんを出て駅に向かって歩き出す。
まだ夕方だけど、真っ直ぐ家に帰ることにした。
家の最寄り駅に向かう電車の中でLINEをする。
[今日は素敵なカフェ教えてくれてありがとう。すごく気に入ったよ!
今度は一緒にいこうね♪]
2、3分ほどで返信が来た。まだ勤務中のはず…ということは、またデスクの下で打ってるな。
[気に入ってもらえてよかった!
でも、1人で行くなんて珍しいね?]
[いや、それがフラれちゃったんだよね。ていうか、まだ仕事中じゃないの?スマホ触って大丈夫?]
[暇だから大丈夫!課長が近付いてきたらスマホ引き出しに隠すし(笑)
そんなことよりフラれたってどういうこと!?あのめっちゃイケメンの先輩!?
いつ!?]
[そうそう、イケメンの先輩。職場の新人と付き合い始めたって言って月曜日にフラれたの。]
[何それーー!ちょっと詳しく聞かせなさいよ!次の休みいつ!?
私の仕事のあとにご飯行こ!]
次の休みは月曜日だけど彼女の方に予定があったから、更に次の休みを確認して知らせる。と送ってスマホをバッグにしまった。
ちょうど、最寄り駅だ。
家に着いてすぐお湯を沸かす。
その間に部屋着に着替えながら、神社で会ったおばあちゃんの話を思い出していた。
招き猫は色によっても意味が変わるって言ってたな…調べてみよう。
ちょうどお湯が沸いたので、早速買ったハーブティーを淹れた。
お湯がどんどんブルーに染まっていく…見た目は涼しげでサッパリしてそうだけど、実は甘めなのだ。
クッションに座ってゆっくり一口飲んでから、スマホで検索する。
「白は来福招福、黒が厄除け、赤が無病息災…へえ…本当に色んな招き猫があるんだな。」
ピンクが恋愛、金色が金運…
「うむ、色んな子がおって楽しいの。」
そうだね、こんなに種類があるなん………て?
……え?今、誰と喋った…の…?
ゆっくり振り返ると、見知らぬ男の人が後ろからスマホを覗き込んで微笑んでいた。
……は?
「え……ど……どろ……」
泥棒!?どこから入ったの!?玄関も窓も鍵がかかってるのに!(そもそもここ5階!)
頭がパニックで上手く喋れない。
「いやいや泥棒ではない。よく見なされ。」
よく見る?よく見る?
よく見ると…白い着物を着ている!ということは…
「ゆ……ゆ……ゆう……」
幽霊!?
私、幽霊と喋ってるの!?霊感なんてないはずなんだけど!?
恐怖で涙が溢れてくる。
「まあまあ。幽霊でもないから安心せい。
目を見てわからぬか?」
と、パニックな私と対照的に至って穏やかに話す。
目…?目…
「…オッドアイ…?」
オッドアイの知り合いなんていない!
「はあ…やれやれ。もう忘れたか。
ワシじゃ。」
と言ってシュルシュルシュル…と小さくなったと思ったら…
「あ!昼間の!」
神社で会った野良猫!
「え…じゃあ…本当に猫神様だったってこと!?」
「あ、ここに出るんだ!」
カフェのあと立ち寄った雑貨屋さんの角に出た。
思っていたほど遠くには行ってなかったんだな。
せっかくなので悩んで買うのをやめたバタフライピーとレモングラスのハーブティーを買いに再び立ち寄る。
このお店雰囲気も好きだなあ…。
カフェに雑貨屋さんに神社、初めて来た街に三つもお気に入りの場所ができた。
雑貨屋さんを出て駅に向かって歩き出す。
まだ夕方だけど、真っ直ぐ家に帰ることにした。
家の最寄り駅に向かう電車の中でLINEをする。
[今日は素敵なカフェ教えてくれてありがとう。すごく気に入ったよ!
今度は一緒にいこうね♪]
2、3分ほどで返信が来た。まだ勤務中のはず…ということは、またデスクの下で打ってるな。
[気に入ってもらえてよかった!
でも、1人で行くなんて珍しいね?]
[いや、それがフラれちゃったんだよね。ていうか、まだ仕事中じゃないの?スマホ触って大丈夫?]
[暇だから大丈夫!課長が近付いてきたらスマホ引き出しに隠すし(笑)
そんなことよりフラれたってどういうこと!?あのめっちゃイケメンの先輩!?
いつ!?]
[そうそう、イケメンの先輩。職場の新人と付き合い始めたって言って月曜日にフラれたの。]
[何それーー!ちょっと詳しく聞かせなさいよ!次の休みいつ!?
私の仕事のあとにご飯行こ!]
次の休みは月曜日だけど彼女の方に予定があったから、更に次の休みを確認して知らせる。と送ってスマホをバッグにしまった。
ちょうど、最寄り駅だ。
家に着いてすぐお湯を沸かす。
その間に部屋着に着替えながら、神社で会ったおばあちゃんの話を思い出していた。
招き猫は色によっても意味が変わるって言ってたな…調べてみよう。
ちょうどお湯が沸いたので、早速買ったハーブティーを淹れた。
お湯がどんどんブルーに染まっていく…見た目は涼しげでサッパリしてそうだけど、実は甘めなのだ。
クッションに座ってゆっくり一口飲んでから、スマホで検索する。
「白は来福招福、黒が厄除け、赤が無病息災…へえ…本当に色んな招き猫があるんだな。」
ピンクが恋愛、金色が金運…
「うむ、色んな子がおって楽しいの。」
そうだね、こんなに種類があるなん………て?
……え?今、誰と喋った…の…?
ゆっくり振り返ると、見知らぬ男の人が後ろからスマホを覗き込んで微笑んでいた。
……は?
「え……ど……どろ……」
泥棒!?どこから入ったの!?玄関も窓も鍵がかかってるのに!(そもそもここ5階!)
頭がパニックで上手く喋れない。
「いやいや泥棒ではない。よく見なされ。」
よく見る?よく見る?
よく見ると…白い着物を着ている!ということは…
「ゆ……ゆ……ゆう……」
幽霊!?
私、幽霊と喋ってるの!?霊感なんてないはずなんだけど!?
恐怖で涙が溢れてくる。
「まあまあ。幽霊でもないから安心せい。
目を見てわからぬか?」
と、パニックな私と対照的に至って穏やかに話す。
目…?目…
「…オッドアイ…?」
オッドアイの知り合いなんていない!
「はあ…やれやれ。もう忘れたか。
ワシじゃ。」
と言ってシュルシュルシュル…と小さくなったと思ったら…
「あ!昼間の!」
神社で会った野良猫!
「え…じゃあ…本当に猫神様だったってこと!?」
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
女難の男、アメリカを行く
灰色 猫
ライト文芸
本人の気持ちとは裏腹に「女にモテる男」Amato Kashiragiの青春を描く。
幼なじみの佐倉舞美を日本に残して、アメリカに留学した海人は周りの女性に振り回されながら成長していきます。
過激な性表現を含みますので、不快に思われる方は退出下さい。
背景のほとんどをアメリカの大学で描いていますが、留学生から聞いた話がベースとなっています。
取材に基づいておりますが、ご都合主義はご容赦ください。
実際の大学資料を参考にした部分はありますが、描かれている大学は作者の想像物になっております。
大学名に特別な意図は、ございません。
扉絵はAI画像サイトで作成したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる