御曹司の極上愛〜偶然と必然の出逢い〜

せいとも

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第十二章

ハッピーウエディング②

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「月野さんが、病気じゃなくて良かった。けど、いい歳した大人の男女が全く気づかないって……。まあ、リンダが言うように身に覚えがあるようだから。仁、月野さん、おめでとう」
「JJがパパになるって、世間は大騒ぎね」
「リンダ、結婚式もまだですし、シークレットでお願いしますよ」
「わかってるわ。マコト、母親の先輩としていつでも相談に乗るわよ。あっ、そうそう。もうすぐ4ヶ月に入るから安定期だけど、環境の変化もあったんだし無理はしちゃダメよ」と言い残しリンダは帰っていった。

「ふたりとも、いつまで呆けてるんですか?」

 真琴がそっとお腹に手を置き呟く。

「ここに、仁さんの赤ちゃんが?」
「ええ。そのようですね」
「真琴のお腹に、俺との子が……」
「ええ。そのようですね」

 次の瞬間、仁の喜びが爆発した。

「マジか~やったぞ!真琴!ありがとう!!愛してる」

 嬉しさをむき出しにする仁。

「「…」」

 仁らしくない、感情をむき出しにした姿に、驚き固まる真琴と春樹。

「ブハハハハ~仁、お前……。ずっと見てきたけど、お前も感情をむき出しにする事あるんだな。貴重な瞬間に立ち会えたよ」

 春樹は笑い続ける。

「ウルサイ。真琴、本当にありがとう」

 優しく真琴を抱きしめる。

「仁さん、両親を亡くしてひとりになった私に家族を作ってくれてありがとう」
「真琴、結婚式はまだだけど、先に籍を入れないか?」
「仁さんがよければ……」
「わかりました。手続きに必要な書類用意します」
「頼む。真琴は無理をしないでくれよ」
「はい」

 が、この後眠気だけだった症状に、悪阻が加わった。水分を摂るのが精一杯。リンダが定期的に来てくれて、点滴をしてくれる。

「真琴大丈夫か?代わってやりたい……」

 仁もオープンに向け今が一番多忙だが、真琴との時間を確保するために日々努力する。
 
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