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第四章
部活③
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◇◇◇
瑞希にも吹奏楽部に入ることを手紙に書いた。あとは、瑞希がスマホを持たないと言った意味を理解したことも……。
悪口ではなく今の現状の悩みを書いてみた。なんとなくだが、瑞希なら正解を導き出してくれる気がしたのだ。別の学校に行っているが、絵里香達のことを知っている瑞希の意見を聞きたかったのだ。
瑞希ならどうしていただろうか。
由奈にとって瑞希の存在が、初恋でありヒーローなのだ。
瑞希からの返事を待つ時間は長く感じるが、必ず返事をくれると信じて待っているドキドキも心地よい。
◇◇◇
吹奏楽部に入部して1週間が経った。
部員の仲は良いが、先輩後輩の関係もしっかり保たれている。下の名前で呼び合うのだが、必ず先輩とつける。姉が吹奏楽部の先輩で姉妹という微妙な関係だが、部活の時は由香先輩と呼んでいる。
わからないことがあれば相談できる先輩達。
部活のグループメッセージが作られたのだが、しっかりとルールが決められていた。
基本は、部活の連絡事項用で返事は投稿にスタンプで反応する。これだと通知音はならないけれど、誰が確認したかはわかるのだ。
グループでの発言には責任を持つこと。
個人的な内容は禁止。
当たり前だがルールが決まっていないと、絵里香達が作ったグループのようになってしまう。
スマホを持った嬉しさから、誰とでも連絡先を交換してしまったことを後悔する。姉にも卒業式の前日に注意されていた。
絵里香達のグループは、さらに不特定多数と繋がることのできるSNSツールを使い始めたらしい。
ある日突然、グループのメッセージが止んだのだ。そして、絵里香からの最後のメッセージには、新しく始めたSNSのリンクが貼られていた。もちろん、由奈と朱里は参加していない。
「ゆーちゃん、SNS見た?」
「ううん。関わりたくないから」
「私も」
「中学生で使っても大丈夫なのかな?」
「わかんない。犯罪に巻き込まれないといいね」
由奈は、グループのメッセージだけで無理だと思ったが、彼女たちはどんどん先に進んでいるようだ。恐怖心より好奇心が勝っているのかもしれないが、悪い大人からしたらチョロイ存在だと思う。
絵里香はテニス部に入ったが、すぐに先輩達と揉めてやめてしまって帰宅部だ。
瑞希にも吹奏楽部に入ることを手紙に書いた。あとは、瑞希がスマホを持たないと言った意味を理解したことも……。
悪口ではなく今の現状の悩みを書いてみた。なんとなくだが、瑞希なら正解を導き出してくれる気がしたのだ。別の学校に行っているが、絵里香達のことを知っている瑞希の意見を聞きたかったのだ。
瑞希ならどうしていただろうか。
由奈にとって瑞希の存在が、初恋でありヒーローなのだ。
瑞希からの返事を待つ時間は長く感じるが、必ず返事をくれると信じて待っているドキドキも心地よい。
◇◇◇
吹奏楽部に入部して1週間が経った。
部員の仲は良いが、先輩後輩の関係もしっかり保たれている。下の名前で呼び合うのだが、必ず先輩とつける。姉が吹奏楽部の先輩で姉妹という微妙な関係だが、部活の時は由香先輩と呼んでいる。
わからないことがあれば相談できる先輩達。
部活のグループメッセージが作られたのだが、しっかりとルールが決められていた。
基本は、部活の連絡事項用で返事は投稿にスタンプで反応する。これだと通知音はならないけれど、誰が確認したかはわかるのだ。
グループでの発言には責任を持つこと。
個人的な内容は禁止。
当たり前だがルールが決まっていないと、絵里香達が作ったグループのようになってしまう。
スマホを持った嬉しさから、誰とでも連絡先を交換してしまったことを後悔する。姉にも卒業式の前日に注意されていた。
絵里香達のグループは、さらに不特定多数と繋がることのできるSNSツールを使い始めたらしい。
ある日突然、グループのメッセージが止んだのだ。そして、絵里香からの最後のメッセージには、新しく始めたSNSのリンクが貼られていた。もちろん、由奈と朱里は参加していない。
「ゆーちゃん、SNS見た?」
「ううん。関わりたくないから」
「私も」
「中学生で使っても大丈夫なのかな?」
「わかんない。犯罪に巻き込まれないといいね」
由奈は、グループのメッセージだけで無理だと思ったが、彼女たちはどんどん先に進んでいるようだ。恐怖心より好奇心が勝っているのかもしれないが、悪い大人からしたらチョロイ存在だと思う。
絵里香はテニス部に入ったが、すぐに先輩達と揉めてやめてしまって帰宅部だ。
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