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第二十章

未来に向けて前進あるのみ SIDE柾⑥

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 月が俺の実家に驚いている横で、俺は姪っ子の存在で月がやきもちを焼くのではないかと心配していたのだ。だがその心配、いや期待は見事に裏切られることになる。

 俺の車が到着したことに気づいた琴が、玄関から走って出てきた。

「えっ⁈琴ちゃん⁇」

 月の口から琴の名前が出て、俺も驚いた。ええ?知り合いなのか?どういうことだ?

 極度の人見知りで家族以外になかなか心を開かない琴が、いつもは一直線で俺のところに走ってくる琴が、月お姉ちゃんと言って月に抱っこされているではないか……。

 嫉妬する――。

 琴が月に懐いていることも、俺の月に琴が抱っこされていることも。

 俺って、こんなに心の狭い男だったのか?

 どうして二人が知り合ったかも、琴が懐いている理由も聞いたが嫉妬する。

 だが兄貴の顔を見ると、俺以上にショックを受けていて、なんだかバカバカしくて笑ってしまった。

 結局、実家にいる間、琴は月にべったりで、俺の両親も挨拶程度でまともに会話もできないままだった。元々月を受け入れてくれているが、かわいい孫があれだけ懐いているのだ。反対する理由もないのだろう。 

 実家に行くまでは緊張していた月だったが、帰りの車では琴の話ばかりだ。

 それでなくても、実家に行く前から煽られ、琴に独占されて月不足の俺は、無口になってしまう。

「どうしたの?疲れた?」

 疲れるわけないだろう?まだまだ俺達の時間はこれからだ。

 部屋に着いた瞬間もう我慢の限界で、月を抱き上げベッドルームに向かう。シャワーと言われても待てない。バスルームでこの前のように堪能させてくれるなら話は別だが、ただ汗を流したいだけなら今から汗をかくんだし一緒だろう?

 初心者だった月も俺と何度も繋がるうちに、少しの愛撫で下半身が反応し濡れてくる。

 挿入れたい――。

 俺の月に対する欲望は日ごとに増していき留まることを知らない。

 濡れていることを確認して、愛撫もほどほどに月の膣内なかに挿入る。いつもより狭く締まっている……。

 ヤバい、もっていかれる……。

 部屋に響く水音と身体がぶつかる音に、耳からも刺激を受ける。

 月が眠りにつくまで揺さぶり続けた……。
 

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