ドクターと救急救命士は天敵⁈~最悪の出会いは最高の出逢い~

せいとも

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第十七章

俺様ドクターの思惑②

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 シャワーを頭から浴び、柾さんの手によって全身を洗われていく……。

 繊細な手の動きで髪を綺麗に洗ってくれたところまでは良かったのだ。

 泡のボディーソープを手に取り、私の後ろから前に手を回し、直接柾さんの手が肌の上を這いまわる。手が執拗に胸の先端を掠めながら胸を愛撫する。

「ハアンッ」

 いつも以上に滑らかな手の動きに、思わず腰が動き声を上げてしまう。抱きしめられている状態で、手は胸の先端を弄び、背中には柾さんの硬く大きいモノが当たっているのだ。

「月こっち見て」

 振り返った瞬間に口を塞がれ、片手が下半身に下りていく。すでに濡れてトロトロになったところが、ボディーソープの泡と合わさり擦られる。胸も下半身も刺激され、腰が抜けそうだ。思わず前の壁に手をついて身体を支えた。前屈みになったところで、柾さんが後ろから自身のモノを擦りつけてくる。そして、次の瞬間には私の片足が軽く持ち上げられ、柾さんが挿入ってきた。

「アアンッ」

 強すぎる刺激に頭が真っ白になり、壁に手をつき倒れないようにするので精一杯だ。いつもより、柾さんを近くに感じる気がする……。

「月、我慢できなくて着けてない。外に出すが、もしできたら産んでほしいと俺は思ってる」
 
 いつもは、きちんとゴムを着けてくれているが、どうやらその余裕すらなかったらしい。こんな時ではあるが、プロポーズのような言葉に聞こえた。

 バスルームで散々繋がった後もベッドルームに移動し、何度も何度も愛される。

 外が白み始めたころ、いつの間にか夢の中に引き込まれた――。


 『ピロピロピロ』

 どこかでスマホが鳴っている。まだまだ夢の中に居たいが鳴り止まない。ボーッとする頭で相手を見ずに出てしまった。

「月、あなた今どこにいるの?」
「へ?」
「へ?じゃない。今日休みだって志乃ちゃんに聞いたわよ。マンションまで来たのに、反応がないから管理人さんらしき人に聞いたら、引っ越したって言われたの。どういうこと?」
「……」

 

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