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第十五章
俺様ドグターの嫉妬⑯
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「るーちゃん」
「ん?」
「どちら様?」
「初めまして、久遠です」
「なんで久遠先生が?!」
柾さんが名乗ったところで、なぜか砂川くんが驚きの声をあげた。
「「先生??」」
何の先生かわからず疑問に思う同級生達をよそに、砂川くんが言葉を続ける。
「港浜救命救急センターの久遠先生ですよね?」
「ああ。君は?」
「砂川薬品の砂川と申します」
「君が砂川くんか」
「へ?!」
「君が月にバスで会った砂川くんだろう?」
「はあ……」
「俺のことを知っているってことは、港浜も担当してるのか?」
「はい。先生とはアポがなかなか取れなくてご挨拶もできていませんが」
「そうか。俺の月の同級生だったら、近々時間を作ってやる」
「……。アリガトウゴザイマス」
「プッ」
柾さんがなぜか砂川くんに、勝ち誇ったような視線を向けている。砂川くんは不貞腐れた返事を返し、志乃ちゃんが笑っている。
「久遠さん、初めまして。るーちゃんの兄と付き合ってる田所志乃と申します」
「君が志乃ちゃんか」
「へ?!」
「月から話を聞いていたから」
「そうなんですね。わざわざお迎えご苦労さまです」
なぜか志乃ちゃんが、柾さんを煽るような言い方をした。
「彼女が心配で、わざわざ迎えにくる彼氏ですみません」
柾さんも負けじと応戦する。そして、睨み合いをしているのだ。私には、何が何だかわからない展開だ。
「ププッ」
そして志乃ちゃんが先に笑い出した。
「るーちゃんに、知らない間に彼氏ができて、更にはイケメンでお医者様でしょう。一瞬騙されてないか心配になったけど……。ププッ。素敵な人で安心した」
「へ?!」
今度は私が驚く番だ。この短い時間で、なぜか志乃ちゃんが何かに納得しているではないか。柾さんもなぜか笑っている。
「月の親友に会えて良かったよ」
「久遠さんラッキーですね」
「ん?」
「だって、可愛いるーちゃんの兄の彼女ですよ。わたし」
「確かに心強いな。末永くよろしく頼むよ」
「了解です~。るーちゃん、またゆっくりしゃべろうね」
二人で話が完結し、志乃ちゃんからの言葉で私達はこの場を後にする。
同級生達からの視線を一身に集めたまま――。
「ん?」
「どちら様?」
「初めまして、久遠です」
「なんで久遠先生が?!」
柾さんが名乗ったところで、なぜか砂川くんが驚きの声をあげた。
「「先生??」」
何の先生かわからず疑問に思う同級生達をよそに、砂川くんが言葉を続ける。
「港浜救命救急センターの久遠先生ですよね?」
「ああ。君は?」
「砂川薬品の砂川と申します」
「君が砂川くんか」
「へ?!」
「君が月にバスで会った砂川くんだろう?」
「はあ……」
「俺のことを知っているってことは、港浜も担当してるのか?」
「はい。先生とはアポがなかなか取れなくてご挨拶もできていませんが」
「そうか。俺の月の同級生だったら、近々時間を作ってやる」
「……。アリガトウゴザイマス」
「プッ」
柾さんがなぜか砂川くんに、勝ち誇ったような視線を向けている。砂川くんは不貞腐れた返事を返し、志乃ちゃんが笑っている。
「久遠さん、初めまして。るーちゃんの兄と付き合ってる田所志乃と申します」
「君が志乃ちゃんか」
「へ?!」
「月から話を聞いていたから」
「そうなんですね。わざわざお迎えご苦労さまです」
なぜか志乃ちゃんが、柾さんを煽るような言い方をした。
「彼女が心配で、わざわざ迎えにくる彼氏ですみません」
柾さんも負けじと応戦する。そして、睨み合いをしているのだ。私には、何が何だかわからない展開だ。
「ププッ」
そして志乃ちゃんが先に笑い出した。
「るーちゃんに、知らない間に彼氏ができて、更にはイケメンでお医者様でしょう。一瞬騙されてないか心配になったけど……。ププッ。素敵な人で安心した」
「へ?!」
今度は私が驚く番だ。この短い時間で、なぜか志乃ちゃんが何かに納得しているではないか。柾さんもなぜか笑っている。
「月の親友に会えて良かったよ」
「久遠さんラッキーですね」
「ん?」
「だって、可愛いるーちゃんの兄の彼女ですよ。わたし」
「確かに心強いな。末永くよろしく頼むよ」
「了解です~。るーちゃん、またゆっくりしゃべろうね」
二人で話が完結し、志乃ちゃんからの言葉で私達はこの場を後にする。
同級生達からの視線を一身に集めたまま――。
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