ドクターと救急救命士は天敵⁈～最悪の出会いは最高の出逢い～

第十一章

俺様ドクターの包囲網⑥

「あっ、あの時の女の子は？」
「ああ、心配しなくても大丈夫だ。無事赤ちゃんが産まれた。母親も孫の顔を見て、やり合ってる場合じゃないと思ったみたいだ」
「それは良かった……」

　無事だったことが分かってホッとした。

「他に何か聞きたいことはないか？」

　時田先生と女の子のことがわかり、すっかり約束のことが頭から抜けていた。

　何を約束したのかわかるのは、あと数時間後――。

「月、ベッドに行こう」
「へ⁈」
「お腹は満たされたけど、性欲は満たされてない」

　欲望をあらわにした視線を向けられ、ドキドキが止まらない。柾さんからは、私を欲しているのが伝わる。

　手を引かれ、寝室のベッドに連れて行かれた。シングルベッドの狭い空間で、私の上に跨り見下ろす柾さんの視線が熱い。

　熱をもった唇が私の唇を塞ぎ、口内には柾さんの舌が入り込む。

「ンンッ」

　無意識に漏れる声が恥ずかしさを煽る。

　すでに、私の身体を知り尽くしていると言わんばかりに、敏感な場所を攻められ素直に反応してしまう。

　胸に柾さんの唇が下りてきて、先端を口に含まれ転がされる。反対の胸は、全体をやわやわと揉まれていたかと思ったら、先端を摘ままれ、口で転がされていた方の先端も強めに吸われた。同時にくる強い刺激に、私の下半身からはトロッと愛液が溢れるのを感じ腰が浮く。

「ンンッ、アアッ」

　思わず大きな喘ぎ声を上げてしまい恥ずかしさが込み上げる。

「気持ちいいか？」
「恥ずかしい、聞かないで」
「月の感じている声をもっと聞きたい。月の声で、俺もヤバイ。ほら」

　柾さんの手が私の手を取り、ズボンの上からでもわかるくらい大きく勃ったモノに導かれる。すでに、大きく硬くなっているのが分かる。

　柾さんの手が、私の下半身に下りてきて、部屋着の中に侵入してきた。下着の上から撫でられ、次から次へと愛液が溢れ粘着質な音が響く。胸の先端と下半身への愛撫を同時にされると、頭が真っ白になってくる。

「柾さん、ダメッ」

　私の発する言葉と同時に一際強く刺激され、頭が真っ白になった。

「ハアハア」