23 / 138
第四章
俺様ドクターと急展開④
しおりを挟む
一通り見終わり、リビングに戻るとちょうど柾さんがお風呂から出たところだった。バスローブを羽織ってはいるが、胸元が大きく開いていて目のやり場に困る。
普段から職場で筋肉質の男性は見慣れているが、一見細く見える柾さんが脱いだらムキムキはズルイと思う。
「俺に何かついてるか?」
「えっ?」
「いや、こっちを見てるから」
「いえ。何もありません。では、私も入ってきます」
「ああ。風呂が沸いてるからゆっくりしてこい。洗濯乾燥もここでできる」
「そうなんですか?!」
ずっと驚きっぱなしなのだが、バスルームも凄かった。普通のホテルなら、ホテル内にコインランドリーがあり、私も利用したことがある。
だが、ここは広々とした脱衣所に大容量の洗濯乾燥機が置かれ、更にはアイロンまで置かれている。
至れり尽くせりとはこのことだろう……。
濡れた服を洗濯機に入れて回し、バスルームに入った。
家族連れでも一緒に入れそうな大きなバスタブには、たっぷりの湯が張られている。
冷えた身体を温めながら、今朝からここに至るまでのことを振り返るが、急展開に驚くしかない。
これからどうしたらいいのだろうか?
身体の芯まで温まり、湯船から上がったが……。
仕事から帰ってお風呂に入るはずが、なぜか高級ホテルのお風呂に入っている。今さらどうしようもないので、団子頭をほどき髪から洗う。アメニティは上質のものが並び、バスルーム全体にいい香りが充満する。いつも以上に時間をかけてゆっくり洗い満喫する。
柾さんは仮眠をするだろうし、洗濯も乾くまで待たなくてはならない。時間はたっぷりある。
バスルームから出て、下着も一緒に洗っていることを思い出した。全裸にバスローブを羽織るしかない。前をしっかり合わせてはだけないようにする。
ドライヤーも高級なものが置いてあり、髪を入念に乾かす。元々、ブラウンの髪は染めたことがなく、サラサラしているのが私の自慢だ。
リビングに戻る頃には、かなりの時間が経ってしまっていた。
柾さんは、リビングのソファに座ったまま寝ている。器用というのか職業病というのか、どんな態勢でも寝られるのだろう。起こすのは忍びないが、寝心地のいいベッドで寝た方が、短時間でも疲れが取れるはずだ。
「柾さん、柾さん」
「ンンッ」
寝顔も綺麗なイケメンからの色っぽい吐息に、私の方が恥ずかしくなり頬が赤くなるのを感じた。
普段から職場で筋肉質の男性は見慣れているが、一見細く見える柾さんが脱いだらムキムキはズルイと思う。
「俺に何かついてるか?」
「えっ?」
「いや、こっちを見てるから」
「いえ。何もありません。では、私も入ってきます」
「ああ。風呂が沸いてるからゆっくりしてこい。洗濯乾燥もここでできる」
「そうなんですか?!」
ずっと驚きっぱなしなのだが、バスルームも凄かった。普通のホテルなら、ホテル内にコインランドリーがあり、私も利用したことがある。
だが、ここは広々とした脱衣所に大容量の洗濯乾燥機が置かれ、更にはアイロンまで置かれている。
至れり尽くせりとはこのことだろう……。
濡れた服を洗濯機に入れて回し、バスルームに入った。
家族連れでも一緒に入れそうな大きなバスタブには、たっぷりの湯が張られている。
冷えた身体を温めながら、今朝からここに至るまでのことを振り返るが、急展開に驚くしかない。
これからどうしたらいいのだろうか?
身体の芯まで温まり、湯船から上がったが……。
仕事から帰ってお風呂に入るはずが、なぜか高級ホテルのお風呂に入っている。今さらどうしようもないので、団子頭をほどき髪から洗う。アメニティは上質のものが並び、バスルーム全体にいい香りが充満する。いつも以上に時間をかけてゆっくり洗い満喫する。
柾さんは仮眠をするだろうし、洗濯も乾くまで待たなくてはならない。時間はたっぷりある。
バスルームから出て、下着も一緒に洗っていることを思い出した。全裸にバスローブを羽織るしかない。前をしっかり合わせてはだけないようにする。
ドライヤーも高級なものが置いてあり、髪を入念に乾かす。元々、ブラウンの髪は染めたことがなく、サラサラしているのが私の自慢だ。
リビングに戻る頃には、かなりの時間が経ってしまっていた。
柾さんは、リビングのソファに座ったまま寝ている。器用というのか職業病というのか、どんな態勢でも寝られるのだろう。起こすのは忍びないが、寝心地のいいベッドで寝た方が、短時間でも疲れが取れるはずだ。
「柾さん、柾さん」
「ンンッ」
寝顔も綺麗なイケメンからの色っぽい吐息に、私の方が恥ずかしくなり頬が赤くなるのを感じた。
1
お気に入りに追加
728
あなたにおすすめの小説
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
身代わり婚~暴君と呼ばれる辺境伯に拒絶された仮初の花嫁
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【決してご迷惑はお掛けしません。どうか私をここに置いて頂けませんか?】
妾腹の娘として厄介者扱いを受けていたアリアドネは姉の身代わりとして暴君として名高い辺境伯に嫁がされる。結婚すれば幸せになれるかもしれないと淡い期待を抱いていたのも束の間。望まぬ花嫁を押し付けられたとして夫となるべく辺境伯に初対面で冷たい言葉を投げつけらた。さらに城から追い出されそうになるものの、ある人物に救われて下働きとして置いてもらえる事になるのだった―。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
溺愛彼氏は消防士!?
すずなり。
恋愛
彼氏から突然言われた言葉。
「別れよう。」
その言葉はちゃんと受け取ったけど、飲み込むことができない私は友達を呼び出してやけ酒を飲んだ。
飲み過ぎた帰り、イケメン消防士さんに助けられて・・・新しい恋が始まっていく。
「男ならキスの先をは期待させないとな。」
「俺とこの先・・・してみない?」
「もっと・・・甘い声を聞かせて・・?」
私の身は持つの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界と何ら関係はありません。
※コメントや乾燥を受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。

【完結】俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜
雪井しい
恋愛
「こはる、俺の妻になれ」その日、大女優を母に持つ2世女優の花宮こはるは自分の所属していた劇団の解散に絶望していた。そんなこはるに救いの手を差し伸べたのは年上の幼馴染で大企業の御曹司、月ノ島玲二だった。けれど代わりに妻になることを強要してきて──。花嫁となったこはるに対し、俺様な玲二は独占欲を露わにし始める。
【幼馴染の俺様御曹司×大物女優を母に持つ2世女優】
☆☆☆ベリーズカフェで日間4位いただきました☆☆☆
※ベリーズカフェでも掲載中
※推敲、校正前のものです。ご注意下さい
ヤンデレエリートの執愛婚で懐妊させられます
沖田弥子
恋愛
職場の後輩に恋人を略奪された澪。終業後に堪えきれず泣いていたところを、営業部のエリート社員、天王寺明夜に見つかってしまう。彼に優しく慰められながら居酒屋で事の顛末を話していたが、なぜか明夜と一夜を過ごすことに――!? 明夜は傷心した自分を慰めてくれただけだ、と考える澪だったが、翌朝「責任をとってほしい」と明夜に迫られ、婚姻届にサインしてしまった。突如始まった新婚生活。明夜は澪の心と身体を幸せで満たしてくれていたが、徐々に明夜のヤンデレな一面が見えてきて――執着強めな旦那様との極上溺愛ラブストーリー!
【完結】誰にも知られては、いけない私の好きな人。
真守 輪
恋愛
年下の恋人を持つ図書館司書のわたし。
地味でメンヘラなわたしに対して、高校生の恋人は顔も頭もイイが、嫉妬深くて性格と愛情表現が歪みまくっている。
ドSな彼に振り回されるわたしの日常。でも、そんな関係も長くは続かない。わたしたちの関係が、彼の学校に知られた時、わたしは断罪されるから……。
イラスト提供 千里さま
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる