俺様上司と複雑な関係〜初恋相手で憧れの先輩〜

第十五章

一生に一度の瞬間④

「ハアハア」

　荒い息を繰り返す私の身体を一旦ベッドに下して、あっという間に自分の着ている物を脱ぎ捨てた蒼空さんは、ゴムを装着して戻って来る。

「煽られて、もう我慢できない。俺の上に来て」
「へ⁉」

　寝転がった蒼空さんのお腹の上に乗せられた。下から向けられる獲物を狙うような視線に、勝手に私の身体が反応する。

「腰を浮かして、もう少し下に下がって」

　身体は貫かれる快感を欲して言われるがままだ。蒼空さんが自身のモノに手を添えて、私の蜜口に下からあてがう。そして、何度か擦られると蒼空さんのモノまでトロトロになっていた。

「ゆっくりと腰を下ろして」

　言われた通りにゆっくりと蒼空さんのモノを私が咥えこみ挿入っていく。

「ンンッ」

　私が自分のペースで腰を下ろしているところをジッと見られている。半分くらい入ったところで私のお尻に手を添えて、下から突き上げられた。

「ハアアンッ」

　私の意思とは関係なく一気に襲ってきた快感に、蒼空さんの胸に手をつき震える。

「締めつけすぎ。力を抜いてくれ」
「無理、これ以上動けない」
「わかった」

　何がわかったのか理解できないまま息を整えていると、私のお尻を下から支えていた蒼空さんが、身体を支えたまま下から突き上げ始めた。無抵抗の私の身体は、下から刺激されて勝手に跳ねる。何度も何度も下から突き上げられて、子宮口まで届いていた。

　身体が倒れないように必死に支えていると、蒼空さんの片手が私の胸の先端を抓った。

　甘い痛みと下からの刺激に、支えていた手の力が抜けて蒼空さんに覆いかぶさる。そして、最後の一突きとばかりに突かれた瞬間に、頭が真っ白になって意識が飛んだ。

　目を開けると優しい顔をした蒼空さんが、私の頭を優しく撫でてくれている。

「えっと、私寝てたの？」
「フッ、一瞬意識が飛んだんだな」
「うそ！　どれくらい？」
「５分くらいしか経ってない」
「そうなの？」
「にしてもいい眺め」
「へ⁉」

　言われて見ると、全裸のままベッドに並んで横になっている状態だ。