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第十三章
変化の時 SIDE蒼空③
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凛花に声を掛けた男達の方に向かうもあちらは俺の顔がわかるのか、急に表情が変わった。
「俺の彼女に何か用があったみたいだが、何の用だ?」
「す、すみません。か、片桐社長のご子息ですよね?」
「ああ」
「や、やっぱり……」
「で? 先日も今日も何の用だ?」
「いえ……。すみません」
「謝るようなことをしたのか?」
「い、いえ」
怯えた表情でひたすら首を横に振っている。
「何もないなら、もう声を掛けないでくれ。あと俺の正体は漏らすなよ」
「も、も、もちろんです。私達は失礼します」
呆気なく退散していく。俺の彼女でさぞ驚いただろうが、早めに退治できてよかった。
凛花は、俺と男達の関係を不思議に思っているだろうが、いずれ実家の話をしないといけない時が来るだろうから、その時に全てを説明するつもりだ。
モテる凛花に責任はないが、あいつらのせいで俺の嫉妬心は煽られた。マンションに帰るまで我慢できそうもないので、『SAKURA』へ泊まることにする。いつも以上に凛花を堪能したのは言うまでもない。
俺と凛花の交際は順調で、オフィス内はもちろんオフィスビル内にも知れ渡り、凛花に気軽に声を掛ける奴はいなくなったと安心する。
仕事も少し落ち着いたこのタイミングを逃すまいと、俺は親友の大介に連絡をした。
『もしもし?』
「俺」
『フッ、俺って。相変わらずだなぁ。久しぶりな気がするが元気か?』
「ああ。忙しくしていたんだ」
『で? メシの誘いか?』
「前にお前がバスケ部のメンバーで集まりたいって言ってただろう?」
『蒼空が忙しくてなかなか実現しないじゃないか』
「すまない。でも、俺が凛花とつき合い始めたから、絶好のタイミングだと思って」
『……』
「おーい。大介、聞こえてるか?」
『き、聞こえてるけど、お前、今サラッと爆弾発言しなかったか?』
「はあ? 何か可笑しなこと言ったか?」
『り、り、凛花とつき合ってるって』
「ああ。何か問題でも?」
『問題もなにも今まで何も進展しなったのが、急につき合ってるって言われても……。驚くのは当たり前だろう』
「俺の気持ちは変わらない」
「俺の彼女に何か用があったみたいだが、何の用だ?」
「す、すみません。か、片桐社長のご子息ですよね?」
「ああ」
「や、やっぱり……」
「で? 先日も今日も何の用だ?」
「いえ……。すみません」
「謝るようなことをしたのか?」
「い、いえ」
怯えた表情でひたすら首を横に振っている。
「何もないなら、もう声を掛けないでくれ。あと俺の正体は漏らすなよ」
「も、も、もちろんです。私達は失礼します」
呆気なく退散していく。俺の彼女でさぞ驚いただろうが、早めに退治できてよかった。
凛花は、俺と男達の関係を不思議に思っているだろうが、いずれ実家の話をしないといけない時が来るだろうから、その時に全てを説明するつもりだ。
モテる凛花に責任はないが、あいつらのせいで俺の嫉妬心は煽られた。マンションに帰るまで我慢できそうもないので、『SAKURA』へ泊まることにする。いつも以上に凛花を堪能したのは言うまでもない。
俺と凛花の交際は順調で、オフィス内はもちろんオフィスビル内にも知れ渡り、凛花に気軽に声を掛ける奴はいなくなったと安心する。
仕事も少し落ち着いたこのタイミングを逃すまいと、俺は親友の大介に連絡をした。
『もしもし?』
「俺」
『フッ、俺って。相変わらずだなぁ。久しぶりな気がするが元気か?』
「ああ。忙しくしていたんだ」
『で? メシの誘いか?』
「前にお前がバスケ部のメンバーで集まりたいって言ってただろう?」
『蒼空が忙しくてなかなか実現しないじゃないか』
「すまない。でも、俺が凛花とつき合い始めたから、絶好のタイミングだと思って」
『……』
「おーい。大介、聞こえてるか?」
『き、聞こえてるけど、お前、今サラッと爆弾発言しなかったか?』
「はあ? 何か可笑しなこと言ったか?」
『り、り、凛花とつき合ってるって』
「ああ。何か問題でも?」
『問題もなにも今まで何も進展しなったのが、急につき合ってるって言われても……。驚くのは当たり前だろう』
「俺の気持ちは変わらない」
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