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第十章

公認の仲⑪

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「蒼空さん、何かクルッ」

 頭が真っ白になって弾けそうだ。

「凛花、一緒にイクぞ」

 その言葉と同時にさらに奥まで突かれて、胸を抓られた。

「きゃあ」

 あまりの刺激に身体が崩れ落ちそうになったところを、蒼空さんの逞しい腕に後ろから抱きかかえられた。

 私の膣内なかでは蒼空さんのモノがドクドクと脈打っているのがわかる。それさえも私への刺激になって襲いかかるのだ。
 
 グッタリする私から、ゆっくりと蒼空さんのモノが抜かれると、中から私の蜜も溢れ出す。

「座って」

 椅子に座らせられて、綺麗に洗い流される間も力が抜けた私はなすがままだ。

「俺も身体を洗うからバスタブに浸かってて」

 よく考えたら私は洗ってもらったが、蒼空さんはまだお湯を少し浴びただけではないか。すでにグッタリの身体をバスタブに浸かり癒しを求める。乳白色で身体が見えないので、恥ずかしさを気にすることもない。身体を伸ばして目を閉じて蒼空さんが終わるのを待つ。

「凛花、後ろに入っていいか?」
「うん……」

 私の後ろから足を伸ばして浸かった蒼空さんの手が、私の胸をやわやわと触っている。

「蒼空さん‼」
「凛花といると常に触れたくなる」

 甘えるように言われて、強くダメとは言えない。クールで女性を寄せつけない蒼空さんはどこへ行ったのだろうか。会社では見せることのない姿を、私の前だけで披露してくれる。私の母性本能を擽るのだからズルイ……

 小春と食事をしたことも、片桐ホールディングスの男性達に絡まれたことも、忘れてしまうくらい濃厚な夜を明かす。

 バスルームからベッドに移動しても繰り返される情事。
 
 痩身な蒼空さんの、この体力はどこから溢れるのだろうか。

 バスケをしていた頃からの、体力は未だに健在ということなのだろうか。
 
 会社でもすっかり公認の仲の私達は、片桐ホールディングスの男性の一件からオフィスビル内でも公認の仲となるのだった。
 

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