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第三章
完璧な上司で先輩との関係⑫
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真剣な顔で私の視線を捕らえる蒼空さんからは、今までの上司で先輩の顔はなくなり、一歩踏み出すことへの確認だとわかる。ここまで来たら私にも迷いはない。初心者で不安ではあるが、蒼空さんの何もかもを知りたい……。
「お手柔らかに、ンンッ」
お願いしますの言葉さえ言わせてもらえないほど早急に唇が塞がれた。強く抱きしめられたまま私の口内を深く深く侵される。
大人のふたりの夜はここから始まる――。
初心者だと言っていた蒼空のキスは、とても初心者だとは思えない。何度も角度をかえて繰り返され、慣れない私は息をするのが精一杯で酔いもあって足元から崩れ落ちそうになった。
「おっと」
蒼空さんが支えてくれたので体勢を整えようと思った瞬間、身体がフワッと浮いたのだ。なんとお姫様抱っこをされてる。マンガのようなシチュエーションに驚き戸惑う。
「あの、私重いので」
「全然重くない。黙って」
迷いなくどこかに向かっている。部屋へ入ってすぐにキスをされて、リビングを素通りだ。
奥の扉を開けると、部屋の真ん中にキングサイズのベッドがあり、ここが寝室だと主張する。
『ゴクッ』と思わず息をのむ。未知の世界に足を踏み入れる瞬間がやってきた。
突然迎えたこの瞬間に、色々な疑問が沸き起こる。
「一日仕事をした後なのでお風呂に……」
「汗をかいているのはお互いさまだし、今から汗をかく。もう、我慢の限界だ」
ベッドに優しく寝かされて、緊張の瞬間「ちょっと待ってて」と足早に寝室からどこかに行ってしまった。そして、手に小さめの箱を持って戻ってきたのだ。
それをヘッドボードに置いてジャケットを脱ぎ、ベッドに上がってきた。四つん這いで私を見下ろす蒼空さんの視線が熱い。
上司で先輩だった蒼空さんではなく、完全に男の顔をしている。
私の唇に蒼空さんの唇が合わさる。角度を変え、深さを変え、私の口内を暴れまわる。
「フンッンッ」
無意識に声が鼻に抜ける。両手で器用にカーディガンを脱がされ、更にはベッドと背中の間に手を差し入れられ、ワンピースのファスナーが下ろされた。
「お手柔らかに、ンンッ」
お願いしますの言葉さえ言わせてもらえないほど早急に唇が塞がれた。強く抱きしめられたまま私の口内を深く深く侵される。
大人のふたりの夜はここから始まる――。
初心者だと言っていた蒼空のキスは、とても初心者だとは思えない。何度も角度をかえて繰り返され、慣れない私は息をするのが精一杯で酔いもあって足元から崩れ落ちそうになった。
「おっと」
蒼空さんが支えてくれたので体勢を整えようと思った瞬間、身体がフワッと浮いたのだ。なんとお姫様抱っこをされてる。マンガのようなシチュエーションに驚き戸惑う。
「あの、私重いので」
「全然重くない。黙って」
迷いなくどこかに向かっている。部屋へ入ってすぐにキスをされて、リビングを素通りだ。
奥の扉を開けると、部屋の真ん中にキングサイズのベッドがあり、ここが寝室だと主張する。
『ゴクッ』と思わず息をのむ。未知の世界に足を踏み入れる瞬間がやってきた。
突然迎えたこの瞬間に、色々な疑問が沸き起こる。
「一日仕事をした後なのでお風呂に……」
「汗をかいているのはお互いさまだし、今から汗をかく。もう、我慢の限界だ」
ベッドに優しく寝かされて、緊張の瞬間「ちょっと待ってて」と足早に寝室からどこかに行ってしまった。そして、手に小さめの箱を持って戻ってきたのだ。
それをヘッドボードに置いてジャケットを脱ぎ、ベッドに上がってきた。四つん這いで私を見下ろす蒼空さんの視線が熱い。
上司で先輩だった蒼空さんではなく、完全に男の顔をしている。
私の唇に蒼空さんの唇が合わさる。角度を変え、深さを変え、私の口内を暴れまわる。
「フンッンッ」
無意識に声が鼻に抜ける。両手で器用にカーディガンを脱がされ、更にはベッドと背中の間に手を差し入れられ、ワンピースのファスナーが下ろされた。
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