才能無しの俺が指輪の力で最強幼馴染と共に異世界を冒険する話

8話 俺yoeeeee……

　ノルシュ
　身体能力成長量　無し
　魔力成長量　無し
　固有魔法　無し

　これで良いんだよこれで　予定調和だな　まぁこれが普通だよな　ちょっとりんご買ってくるわ
「気を落とさなくても良いぞ、別に全部無しだからと言って強くなれないわけじゃないし、強くないと生きていけないわけでもない、大丈夫だ。　落ち込まなくても大丈夫だ。」
　父さん……　ってか外野うるせぇ……　あとさっさとりんご買ってこいや

　それから結構な人数がFやらEやら固有魔法を貰ってる子達が次々とニヤニヤしながら戻っていく。　悔しいです！

　はーいどうも天の声です！ここで作者が書き忘れてたステータス的なやつの貰い方について説明するよ！まず教会の人が手のひらサイズの魔道具（不思議現象を起こす便利アイテムと思って頂ければ良いです）を使い、ステータスを見て、それを伝えます。　それじゃ終わり！本編再開！

　はぁ……
　ため息をついて教会を出る。　周りはワイワイしながら帰っていく中、なんだよ浮かれてた俺がバカみたいじゃないか、チート（不正じゃない）を貰って俺tueeeeeしたかったのにな……
　そういえばアリスはどうなるのだろうか……　お国に出兵とかさせられるのだろうか？もしそうなったら悲しいな……　あとで父さんに聞いてみるか……
「ねぇ父さん」
「ん？どうした？」
「アリスは……　これからどうなるの？」
「そうだな……　まぁどうなるとかは無いんじゃないか？昔は高ランクの者は王国に無理矢理兵士にされたりしたと聞くが、今はそういうのはないみたいだしな、でも、やっぱり宮廷魔術師とか、聖騎士とか、そういうのになるんじゃないか？」
「良かった……」
「はは、ノルは本当にアリスが好きだな」
「うん、大好きだよ、なんか俺よりずっと強いのに、それでも守らなきゃって思うんだ」
「そうか」
「うん」

　そして一日後
「ねぇノル！大人になったら一緒に村を出て冒険者になろ！大丈夫！僕が守ってあげるよ！」
　元気いっぱいの笑顔でかなり恐ろしいことを言うアリス
「そうだね、じゃ、守ってもらおうかな」
　せめてきっといつか一緒に冒険者になる事を諦めて王国に行くまでは一緒に居よう。そう思えた