才能無しの俺が指輪の力で最強幼馴染と共に異世界を冒険する話

7話 おいおいSだって？

　楽しみだ、まじで楽しみだ、俺にはどんな才能があるのかな？やっぱりこんな世界に来たなら最強をめざしたいよな、だったらやっぱり大魔術師とかそういうのに憧れるよね。
「それじゃあレッツゴー！」
　ハイテンションだ、当たり前だ




　教会では見たことのない同年代くらいの子が沢山いた、こんなにいたのかここら辺に子供って
「えーつまり、なんちゃらさまがなんちゃらでなんかもうすごいねやばいねって感じのあれで格付けされたんだよって話でー」
　長ぇ……　すごい長いまぁ、つまり、各ステータスの成長速度がSからFのランクに分けられてて、才能のない人……　つまりランク無しでもある程度は強くなれるそうだ、そして固有魔法と言う珍しい魔法を一人一つ貰える、そしてこれも才能が無い人は貰えないと、で、全部無しって言うのはあまりないらしい。
「では一人ずつ前へ」
　やっと終わった……　……よし！気を取り直して、テンション上げてこー！
　さてと、こっからは他の子たちのステータスを見ていけばよいのか。
　お、まずは男の子か

　ドーバ
　身体能力成長量　無し
　魔力成長量　E
　固有魔法　狐火

　ざわ…ざわ…　おいおい　まじかよ　やべぇ　りんご食べたい
「キャーッ！やっぱうちのドーバちゃんは天才だったのよ！」

　ほーん、狐火ってのが気になるな、こういう時に鑑定レベルMaxとかあったらな～なんでないんだよ、くそぅ

　と、次は女の子

　ルミ
　身体能力成長量　E
　魔力成長量　無し
　固有魔法　闘法

　なに！？　うそだろ　今年は優秀な子が多いのう　え？りんごないの？
「おお！これは誠か！？よくやったぞ我が娘よ」

　ほーん、これ絶対に主人公組だな、きっと物語が始まってるな。

　そして次は……　アリスか

　アリス
　身体能力成長量　S
　魔力成長量　S
　固有魔法　ブースト

　英雄の再誕か！？　なんだと！？　そんなまさか……　夢なのか！？現実なのか！？　りんご食べたかったな……
「あぁ？」
　まじかよ！そこまでか、まぁ予測はしてた。　が、ガチで起こるとビビるな、そんで、さっきからりんご食べたがってるやつは誰だよ。
　そう考えていると、教会の人達がガヤガヤしてる、やっぱアリスってすごいのか。

「えー少し休憩を挟みます。え、っと、では、はい」
　ドモってんじゃねぇか。
　と、話が長かったのでイライラしてたので心中ディスると
「ねぇノル？これってどうなってるの？」
　台風の目が現れた。
「えっとね、アリスが英雄様になるかもしれないって言う、ちょっと異常事態で、ちょっと今ごちゃごちゃしちゃってるみたいだね、まぁつまりアリスが凄いからみんなで褒めてるんだって」
　するとアリスは目を輝かせて
「じゃあノルは僕の事はアリス様って呼んで！」
　ほんと、調子に乗るんだから。　本当に……
「ふふ、わかったよ、アリス様」
　あいつに似て
「すごいぞアリス！まさか両方最高ランクだなんて……　俺は嬉しいぞ！」
　ムードぶち壊すなやアリスパパ、今めっちゃ浸ってたんだから。
「えへへすごい？僕すごい？」
「あぁ！天才だ！歴史に名前が載るかもしれないくらい凄いぞ！」
　あれ？アリスママは？
　キョロキョロ
　あ、いた、衝撃が凄すぎて伸びてーら

「え～、では休憩を終了とします、次は……　ノルシュさん」
　ふふふ、それでは今からSSSというものを見せてやる。

　ノルシュ
　身体能力成長量　無し
　魔力成長量　無し
　固有魔法　無し

　ざけんなよ