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学園編第1章
予想外の事 別視点
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まじでごめんなさい今日もう一個更新は無理です
私の私情でこれより大事な事があるので
たぶん2月越えたら、いつも通りの更新速度になると思います
ーーーーーー
時は真夜中
最古の大国ロイエ王国に相応しいその城の中で、城の者も知らない小さな部屋に、2人の男がいた
2人は、貴族のような豪奢な服ーー実際貴族なのだがーーに対し、あまりにもお粗末な椅子に座っていた
しかし、それに文句もないようだ
それはそう、何しろこの話は、これからの国の命運を決めるものであり、厳重に注意するべき事であるから
隠し部屋なのでそれさえ出来ていれば、内装などチラリとも気にしないのである
といっても、安全面には自信がある
何しろ、男はこの城の主である。ロイエ王国の国王なのだから。
その隣は宰相であり、2人は万が一だろうが暗殺されてはいけない、国の根本の存在である
である…はずなのだが
ひゅぅぅぅぅ…
「誰だっ」
そう、風と共に、この難攻不落の城の隠し部屋に、堂々と人がやってきたのだ
だが、そこは大国の王。気配を素早く察知し、警戒態勢にはいる
(馬鹿な!この城の警備が破られるだと!しかも、騒がしくない。侵入した事すら気づかれていない!なんなんだこやつは!!)
国王は馬鹿ではなかった
賢王と呼ばれるだけあり、相手の力量を冷静に見極める
そして、その圧倒的な戦力差を理解したのだ
(こやつには…我が国の兵士100名でかかっても勝てまい。儂らの命もこやつの手の平の上。ただ…)
「こんにちは、国王様」
真っ黒のフードを被った侵入者が、予想よりも若く、高めの声で朗らかに挨拶する
(ただ…ここまで騒ぎが無いということは、被害が出ていないという事じゃ。儂らに敵対意識はないかもしれん)
国王の意見は的を射ていた
「そんなに警戒しないで下さいよ。依頼人様。依頼の第1王子殿下の護衛の仕事を受けに来ました」
そこまで言われて、まだ警戒態勢は解かないものの、国王と空気と化していた宰相はほっと息を吐く
「ここの城は素晴らしいですね。強いて言うなら、西門近くの窓と、南の塔の警備が薄いので、気を付けてくださいね。侵入者が入ってきますよ」
自分が正に侵入者なのに、ぬけぬけとそのような事をいう自称アイトの仕事人
「では、そなたの名を聞かせてくれぬか?我が城の警備を掻い潜り、儂が国王だと分かっておるからに、幹部殿だと思うのじゃが…」
「ああ、言ってませんでしたっけ?」
そういってその人はフードをとる
「今回の依頼の執行人となります。アイトの最高司令官、イルと申します。以後お見知りおきを」
ーーーーーー
今回はちょっと違う感じにしてみました!
私の私情でこれより大事な事があるので
たぶん2月越えたら、いつも通りの更新速度になると思います
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時は真夜中
最古の大国ロイエ王国に相応しいその城の中で、城の者も知らない小さな部屋に、2人の男がいた
2人は、貴族のような豪奢な服ーー実際貴族なのだがーーに対し、あまりにもお粗末な椅子に座っていた
しかし、それに文句もないようだ
それはそう、何しろこの話は、これからの国の命運を決めるものであり、厳重に注意するべき事であるから
隠し部屋なのでそれさえ出来ていれば、内装などチラリとも気にしないのである
といっても、安全面には自信がある
何しろ、男はこの城の主である。ロイエ王国の国王なのだから。
その隣は宰相であり、2人は万が一だろうが暗殺されてはいけない、国の根本の存在である
である…はずなのだが
ひゅぅぅぅぅ…
「誰だっ」
そう、風と共に、この難攻不落の城の隠し部屋に、堂々と人がやってきたのだ
だが、そこは大国の王。気配を素早く察知し、警戒態勢にはいる
(馬鹿な!この城の警備が破られるだと!しかも、騒がしくない。侵入した事すら気づかれていない!なんなんだこやつは!!)
国王は馬鹿ではなかった
賢王と呼ばれるだけあり、相手の力量を冷静に見極める
そして、その圧倒的な戦力差を理解したのだ
(こやつには…我が国の兵士100名でかかっても勝てまい。儂らの命もこやつの手の平の上。ただ…)
「こんにちは、国王様」
真っ黒のフードを被った侵入者が、予想よりも若く、高めの声で朗らかに挨拶する
(ただ…ここまで騒ぎが無いということは、被害が出ていないという事じゃ。儂らに敵対意識はないかもしれん)
国王の意見は的を射ていた
「そんなに警戒しないで下さいよ。依頼人様。依頼の第1王子殿下の護衛の仕事を受けに来ました」
そこまで言われて、まだ警戒態勢は解かないものの、国王と空気と化していた宰相はほっと息を吐く
「ここの城は素晴らしいですね。強いて言うなら、西門近くの窓と、南の塔の警備が薄いので、気を付けてくださいね。侵入者が入ってきますよ」
自分が正に侵入者なのに、ぬけぬけとそのような事をいう自称アイトの仕事人
「では、そなたの名を聞かせてくれぬか?我が城の警備を掻い潜り、儂が国王だと分かっておるからに、幹部殿だと思うのじゃが…」
「ああ、言ってませんでしたっけ?」
そういってその人はフードをとる
「今回の依頼の執行人となります。アイトの最高司令官、イルと申します。以後お見知りおきを」
ーーーーーー
今回はちょっと違う感じにしてみました!
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