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第五章 また逢う日まで

第91話 最後のお勤め

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「……今……誰か見えた様な……? 金髪の男……?」

 エレナは裏庭の掃き掃除をしようと掃除道具を片手に屋敷の裏に向かっていたのだが、丁度その方向からローズを探しているフレデリカの声が聞こえて来た為、屋敷の影から様子を覗いていたところだ。
 フレデリカの呼び掛けに応じて樹木園から歩いて出て来たローズの後方――。
 恐らくフレデリカからではローズとその背後に生え茂る木々によって死角となり見えないであろう位置を駆け抜ける人影をエレナはその目で捉えた。
 あまりにも急いでいたのだろうか、ターバンの様に頭に巻いていた少しばかり長い布がハラリと落ち、その下から金色に輝く髪が風に靡いている。
 彼は落ちた布に気付かなかったのか、それともそれを取りに戻る時間も惜しいと思ったのだろうか?
 立ち止まる事もなくそのまま樹木園の奥に消えていった。

「今のは一体……? もしかしてお嬢様はあの男と会っていた……?」

 エレナは今自分が見た出来事に戸惑っていた。
 先程の人影は少なくともエレナ自身の知り得ぬ人物であり、この屋敷に奉公に来て以降に集めた情報でさえ該当する人物は居ない。
 身のこなしや雰囲気から賊ではなく高貴な出の物である特徴を有していたと、エレナのその目には映った。
 状況からお嬢様はあの人物と樹木園の中で会っていたと思われる。
 しかも正式な面会ではなく誰にも知られずに。
 ローズの取り巻き貴族以外にも、お嬢様には秘密の逢瀬をする人物がいたと言う事なのだろうか?
 もしかすると、それが自身の知識と違うお嬢様の心変わりに影響を与えた人物なのか?
 その推測にエレナはゴクリと唾を飲む。

「あっ! いけない! お嬢様達がこっちに向かってくる! 隠れなきゃ」

 アレコレと推理と仮定の積み木を組み上げていたエレナは、ローズがフレデリカと共にこちらに歩いて来るのが見えた。
 隠れて覗いていたのを知られると更に立場が悪くなる事が考えられる。
 最近何をしても裏目裏目と自らの状況が悪くなっている事を自覚していたエレナは慌ててその場から逃げ出そうとした。

 先程も本来なら隠れる必要はなく、屋敷の使用人としてフレデリカと一緒にローズを探すべきだったのだが、先日の勘違いによる形見の皿破壊未遂事件を起こした手前、他の使用人と共に会うのなら兎も角、現在最要注意人物となっているフレデリカと二人切りになるのは少々躊躇われたからである。

 ローズお付のメイドであるフレデリカ。
 本来の予定では一番味方となってくれるであろう人物の筈だった。
 性悪な令嬢に過酷なまでに虐められそれでも健気に付き従っている。
 しかし、心から従っている訳ではなく、孤児である彼女は伯爵家を追い出されると路頭に迷う。
 通常クビとなったとは言え、伯爵家に仕えていたメイドならその下の子爵男爵家への再就職口はあるものだが、元性悪令嬢のお付となると話は別だ。
 同情はするが、クビにしたお付を雇っていると言う事がその性悪令嬢の耳にでも入るとどんな難癖を付けられるか分かったものではない。
 だからフレデリカはクビにされたくないから理不尽な仕打ちに耐えている。
 だからこそ、その苦労を共にする態度で接すると味方となってくれる筈だ。
 少なくともエレナの知り得る情報ではそう認識していたのだが、この屋敷に奉公に来たその日から自身の持つ知識が間違っている事を知った。

 それはフレデリカだけではない、他の使用人も同じ事。
 右も左も分からぬ新人とは言え、その屋敷の令嬢に危害を加える可能性が有る事故を起こし掛けた使用人に対して非難されるのは当たり前だろう。
 しかし、知り得ていた情報では非難などされる事はなく、逆に同情される事態となる筈であった。
 だが、目の前で起こった騒動は真逆以上の出来事だったのである。
 幸いな事にお嬢様は迫りくる自分を空中で受け止めると言う離れ業により両者共に怪我は無かったものの、辺りには騒ぎを聞き付けた使用人で溢れかえっていた。

 シュタインベルク家の令嬢は王国きっての悪女であると、この国の民なら誰でも知っている。
 特にシュタインベルク家の使用人達は過酷な悪女の虐めに耐えている被害者であり、態度では示さないが悪女を憎んでいるともっぱらの噂であった。
 なぜ彼らはそんな職場に身を置くのか? それは悪女の父親である英雄と亡くなった聖女を慕っての事であり、悪女に対しての忠誠心は無く父親に不幸が有ればすぐにでも屋敷から去り誰も残らないだろうと言われている。

 エレナは当初フレデリカが放ったローズの危機を告げる声に、性悪女がどの様な不幸な目に遭ったのか興味本位で集まって来たのだと思っていた。
 だから同情を引くようにと、ローズに放り投げられた際大袈裟に尻餅をついて泣き出そうと思ったのだ。
 そうすれば、悪女はなんてドジな奴だと罵って来るだろう。
 周囲の使用人達全員が新たなる悪女の被害者として自分の味方に付いてくれる筈だと……。
 そうすれば今後の計画進行が上手くいく……エレナは心の中でほくそ笑んだ。

 しかし、放り出されたエレナは自分でも驚くべき事に、尻もちをつかずに綺麗に着地してしまった。
 それは何故かと言うと、自らの作戦成功を確信する為に周囲の使用人に目線を向けた時、その目には信じられないものが映っていたからだ。
 どの使用人の顔も自分に対して一切の同情など浮かんでおらず、感じ取れたのは悪女である筈のローズの身を案じる焦りと自身に向けての怒り。
 怒りの中には羨望も含まれていたように思えた。
 もしかするとローズにお姫様抱っこをして貰っている事への嫉妬だろうか?
 確かにその様な事を口走る者が居た気がする。
 なんにせよ、誰も想定通りの顔をしていない。
 だから尻もちの演技をするのも忘れて身体の反射のままに両足で着地してしまった。

 しかし更に想定外な事は続く。
 それは味方候補筆頭であったローズお付きメイドのフレデリカが怒鳴りつけて来た事だ。
 そしてそれに続くかのように周囲の使用人まで自分に対して敵意を露わにして来た。
 何度も言うようだが、使用人が自らの仕える主人の危機に対して非難する事は当たり前である。
 そう当たり前であるのだが、その時の皆の目に宿る光には明らかに憎しみ色が強く出ていた。
 まるで親や恋人の様な大切な者に危害を加えた敵に対して向ける

 その有る筈もない光景に頭が真っ白になって立ち竦んだ。
 自分を排除しようと迫りくる使用人達。
 エレナは潜入早々の計画の失敗を悟り絶望する。

 だが絶望の淵に沈みかけた自分に対する救いの手は、思ってもみなかった相手からもたらされた。
 それは敵である筈の人物。
 シュタインベルク家の令嬢として甘やかされて育った悪女であるローズその人である。
 信じられない事にローズの一声でその場の空気が変った。
 先程まで自身に向けられていた皆の敵意が一切消えただけでなく、その一人一人が頭を下げて謝って来たのだ。
 その光景に思わず敵であるローズの目の前で『こんなの知らない』と呟いてしまった程である。

 エレナは困惑した。
 知らない状況、知らない悪女……いや、とても優しいお……お嬢様。
 そんな知らない事ばかりな現状を把握しようと、暫くは情報収集の為に目立たない様にメイドの職務に励む事にする。
 貴族家のメイド業と言えど、バルモアの弟であるテオドールの屋敷にて母の仕事振りを間近に見て来た経験と、将来の為にとメイドの実務教育も受けていただけでなく、この屋敷に来る前にもテオドールの屋敷で再訓練も受けていたのでそれくらい造作もなかったのだ。
 一歩ずつ周囲からの信頼を勝ち取り、来るべき日の為に自身の味方となってくれるように人間関係を構築していった。
 だが、やがてそれが無理だと悟る事になる。
 使用人達の心には既に自分など付け入る隙が無い程、ローズの存在が大きく占めていたのだ。
 そして、それはなにも使用人達だけではなかった。
 短い期間であったのに、憎しみの対象であった筈の性悪令嬢はエレナの心の中に優しい光につつまれながら大きな存在となっていたのだ。

 『このままこの優しいお嬢様の下で一生仕えるのも良いのかもしれない。宿命とか憎しみとかそんな物どうでも良いのではないか? お母さんも許してくれるのではないだろうか?』

 今まで送って来た貧しく辛い生活。
 母との悲しい別れ。
 今際の際に母から語られた自身に纏わる驚くべき真実。
 しかし、その悲しい過去はお嬢様の優しさに包まれる幸せな今に比べたら些細なものと感じた。

 しかし、この屋敷に半ば強引な手段をもって入り込んだ代償はそんな幸せな日々を許してはくれなかった。
 全ては母の葬儀が終わった後の事だ。
 自分以外誰も居ない家で一人ふさぎ込んでいた時、突然その男は姿を現した。

 白い宗教儀式に使う仮面を被り自らを『ドライ』と名乗るその男。
 教会の審問官だと自らの素性を明かしたその男は、母が最後に言葉僅かに語ったエレナとシュタインベル家に纏わる因縁の詳細を話す為に来たと告げた。
 母の足りない言葉を補完するかの如く次々と自らに係る真実が仮面の裏に隠された口より語られる。

 その言葉に身体中が憎しみによって震えた。
 幼き頃の記憶ではとても美しく輝いていた母の姿。
 病魔によって身体を壊してテオドールの屋敷から去った後、貧しさに輝きを失い痩せこけていく母の姿。
 何度か雇い主であったテオドールに助命を乞おうと母に言った事が有るが、何故か頑なに拒否していた母。
 その真意は分からないが、語られた言葉が正しいのであれば納得も出来よう。
 そして最後は……さぞ無念であったであった筈だ。

 『ドライ』と名乗った男は、英雄と言う名声の影で人知れず権力を傘に卑劣な行為を行って来たバルモアを告発する為に動いていると言う。
 本人どころかその娘もわがまま放題で王国にとって害悪でしかない存在となっており、早急にその数々の犯罪の証拠を掴まなければ王国の未来はないだろう。
 教会は裏から手を回しバルモアを屋敷から遠ざけると言う。
 その隙にシュタインベルク家に入り込み、親子共々悪事の証拠を掴んで報告しろ。

 それが真実を知って復讐心に燃えるエレナに対して、その手段を与える代わりに『ドライ』と名乗る男が出した条件だった。
 自分はその条件を二の句も無く承諾したのだ。
 全ては母を裏切ったバルモアと、その娘であるローズへの復讐の為に……。

 しかし憎い筈のローズの優しさに触れる日々の中、自らの中に有った憎しみが消えていくのを感じていた。
 このままずっとお嬢様の側で……。

 しかし、その日はやって来た。

 あれはビスマルク家に向かうローズの姿を見送った朝の事だ。
 全ての心の闇が消え去ろうとしたその瞬間、またも『ドライ』が現れた。
 微かになった闇の炎に次々と薪をくべていく『ドライ』の言葉。
 そのまるで抗う事が出来ない運命を指し示すような声に、又もや心の中は闇に染まっていった。
 ローズを慕う想いとローズを憎む想い。
 その相容れない二つが心の中でせめぎ合い悲鳴を上げる中、取った行動が元の悪女に戻すと言う幼稚な策だった。
 過去何人もの使用人が些細なミスによりローズの逆鱗に触れて辞めさせられたと言う。
 ならばローズの前でドジな自分を演じる事で悪女だった頃の様に怒りに任せて自らを罵るのではないだろうか?
 『ドライ』が言うにはローズは今は気紛れに聖女を演じているだけで中身は変わらないらしい。
 自分にはそう思えないが、その仮面を外して自らを偽りながら彼女の側で観察している『ドライ』の言葉は確かなのであろう。
 だからあえて幼稚だと思いながらもその策を取り続けた。
 正直な所、エレナにとって逃げだったと言える。
 何度かドジを演じていたが、ローズは怒る事は無くその度に自分を労わってくれた。

 もう限界だった。

 あの日『ドライ』によって呼び起こされた憎しみは以前の様に消えてくれない。
 それどころかどんどんどす黒く禍々しい物に変っていく。
 慕う気持ちが塗り潰されていく。

 『もう終わらせる。お嬢様は食事の際にいつも大切にしている皿を側に置いていると言う。それを壊せばさすがに激怒するだろう。元の悪女に戻る事などはこの際どうでも良い。その責任を取りこのお屋敷から去るのだ』

 恐らく何も成果を挙げずに屋敷を去る自分は『ドライ』の属している教会によって何らかの報復を受けるだろう事が予想された。
 けど、それでいい。
 こんな矛盾する苦しみを抱いたまま復讐を遂げる事は出来ないだろう。
 だから全てを終わらせるのだ。

 エレナはそう覚悟を決めて食堂に臨んだ。
 だが、またしても自分の想定とは違う現実が待っていた。
 自分がお嬢様の大切な皿と思っていたものは見当違いの物だったらしい。
 目的を遂げられなかったと言う失望感と、大事な物を壊さなかくて良かったと言う安堵感、また別の手を考えなければと言う焦燥感に苛まれていた所にお嬢様から衝撃的な言葉がもたらされた。

 「だってそれは私の大切にしていたお母様の形見ではないのですもの」

 大切な皿とは亡くなったお嬢様の『母親の形見』だったのか?
 バルモア共々母の仇とでも言うべき聖女アンネリーゼと言えども、死んでしまった者に罪は問えない。
 いや、言うなれば聖女アンネリーゼも母と一緒にバルモアの被害者と言えなくも無いだろう。
 その人の形見を自分は壊そうとしたのか?
 自分の母の復讐の為に、お嬢様の母の形見を壊そうとしたのか!
 知らぬ事、それに未遂だった事はこの際どうでも良い。

 『知らなかった。大切な皿としか教えてくれなかった』

 理由は別として大事な皿には違いない為、嘘は吐いていないのだがそれでも母の復讐に燃える自分にお嬢様にとっての『母の形見』を壊させる様に仕組んだ事に怒りを覚えた。
 これも逆恨みだし、皿が既に屋敷に無い事や大切な理由を調べなかった自分の事を棚に上げている事も分かっているが、それでもエレナはその事実が許せない。
 その怒りは『ドライ』の言葉によって憎しみの虜となっていた心を正気に戻す事となった。
 エレナにとってバルモアは憎い事には変わりないが、もうローズへの憎しみは消えていた。

 だが、このままお嬢様の側に居る訳にはいかないだろう。
 以降、屋敷に現れなくなった『ドライ』だが、密かに連絡を取り合う場所を言付かっている。
 今日はその定期連絡の日だ。
 『もう復讐は止めたい』そう言うつもりだ。
 もしかしたら秘密を知る自分は、その場で殺されるかもしれない。

 『それでもいい』とエレナは思った。
 これ以上お嬢様を裏切りたくない。
 もしあの世で母に会えたなら『無念を晴らせずごめんなさい』と謝ろう。
 自分が居なくなっても他の人間が同じ様にこの屋敷に送られてくるかもしれないが、お嬢様なら大丈夫だ。
 絶対の自信があった自分がどのように頑張ろうとも、彼女が築き上げた信頼を崩す事が出来なかった。
 『ドライ』は彼女の心を変わっていないと言ったが、それは間違い……いや、心は変わっていない。
 変わったのは今まで悪女の仮面を被っていた彼女がその仮面を捨てただけの事。

 『今の彼女が本当のローゼリンデ・フォン・シュタインベルク。そうあれが私の……』

 エレナは心の中でそう深く頷き顔を上げた。
 そして、こちらに向かってくるローズ達の前に姿を現す。
 これが今生の別れとなるかもしれない。
 最後にちゃんと挨拶をしておきたい。
 そう思い出来るだけ明るい笑顔を作る。


「あら? エレナ。どうしたのこんな所で?」

「おはようございます、お嬢様。これから裏庭の掃除です」

 ローズの問い掛けにそう返したエレナ。
 これが最後かと思うと涙が零れそうになるが何とか耐える。

「それはご苦労様ね。ん~? 大丈夫? 顔色が優れないみたいだけど。まだ体調が戻ってないんじゃないの?」

「だ、大丈夫です。お陰様で元通りです」

 エレナは心配するローズの言葉を振り解くようにガッツポーズを取って無理に元気を装った。
 それもしないと押さえている涙が吹き出しそうになるからだ。
 エレナは「それでは失礼します」と頭を下げて裏庭に走って行った。
 少しだけ漏れ出た涙を見られない様に。

「無理はしないでねーーー!」

 背後からローズの声が聞こえた。
 エレナは立ち止まって振り返り、もう一度頭を下げる。
 そして再びローズに背を向けて手に持った箒で裏庭の落ち葉を集め出した。
 ローズは「また後でね」と言う言葉と共に去って行くのを後ろに感じながらエレナは心の中で溜息を吐いた。

 『さようなら……お嬢様』

 最後のお勤めである裏庭の掃除をしながら、ふと思い出す。

「そう言えば、お嬢様と密会していた金髪の方が落としたターバン……」

 エレナは顔を上げ樹木園の奥に足を向ける。
 暫く進むと見ていた通りの場所に正体不明の人物が頭に巻いていた布が落ちていた。
 エレナはそれを拾い確かめる。
 かなり上質な布の様だ。
 これを持っていたとなると庶民や密偵の類ではなく貴族の子息である事は間違いないと思われる。
 長さは1mを少し超えるくらいか。
 恐らくお嬢様と密会する為、頭髪を隠す為に使用していたのだろう。
 それ程までにしてお嬢様と会う理由があったのだろうか?
 エレナはその人物が誰なのかと想像したがすぐに考えるのを止めた。
 本来なら今の出来事も報告しないとダメなのだろうが、今の彼女にはもうそんな考えは浮かんでこなかった。

「お嬢様の密会の相手……か。見つかったら大変だわ。証拠を隠滅しておかないと。ふふっこれが本当に最後のお勤めね」

 エレナはそう笑いながら布を丁寧にたたむとそれをエプロンの内ポケットに押し込め、裏庭の掃除に戻るべく来た道を戻った。
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