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第三章 絶対に負けないんだから

第60話 白昼夢

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「サーシャンズコーデ・リデザインズ! これこそが私が想い描いていた夢の形ですわ!」

 突如明るくなった会場。
 皆の目が元に戻り出したと共に、サーシャが手を広げながら観客達に向かってそう宣言した。
 それに合わせて楽団が演奏を開始する。

 『あ~やっと目が慣れてきたわ~。え~とスポットライトは何処? あっ! 有った! 何かでっかいけどあれがそうね。人も側に立ってるわ。よく見るとシャンデリアの所にも人が居るわね。天井に穴が開いてるからそこから降りて来たのね。どうやって一瞬で点けたり消したりしているのかは分からないけど少し納得したわ』

 明るくなったお陰で、照明が人の手による事が分かったローズは光源はさておき取りあえず納得し、改めて会場に目を移した。
 少し高く設置されている舞台からは会場全てが一望出来る。
 観客達の目は舞台後方の垂れ幕に向けられている様だ。
 垂れ幕に書かれている言葉の意味を考えているのだろう。
 そんな観客をよそにローズが会場内を見ていると、ある事に気付いた。
 この会場の壁は一面装飾の有る柱に填められたガラス張り造りとなっており、照明が消えるまでは外の景色が見えていたのだが、いつの間にか会場周囲に白い垂れ幕で覆われており外の様子が一切見えない様になっている。
 『照明効果の為に外光を遮断しようとしたのかしら?』と、ローズは用意周到振りを感心した。
 ただそれと共に壁際に並べられていた料理の姿も消えているのにはお怒りだ。
 まだ食べてないのにと心の中で文句を言った。

「皆様! 今日私がこの会場に現れたのは、私の親友だったアンネリーゼの忘れ形見であるローゼリンデが心を入れ替えたと聞いたからです。しかもそのお披露目をすると言う話ではないですか。本来中立の立場で有るべきベルクヴァイン家としてこの様な事をしてはいけないのですが、それはそれ、これはこれ。親友の娘の晴れ舞台。個人的に何かしてあげたいと思うのは当たり前の事でしょう?」

 サーシャは『嵐を呼ぶ者』と言う二つ名通りに無茶苦茶な事を言っている。
 ただ、その内容からはあくまで個人的に動いたと言うアピールをしたい様だ。

「そこでこの舞踏会をジャックしようと思ったのです」

 相変わらず無茶苦茶だ。
 さすがの観客達も同じ事を頭の中でツッコんだ。

「だって……目的は一緒でしょ?」

 サーシャは声のトーンを落としベルナルドに向けて問いかけた。
 テンションとのギャップに驚く皆だが、先程真の目的に気付いていなかった者達も今の言葉で真の目的の事を理解した様だ。
 あくまで声には出さないし、今更それを知ったからと言ってどうなる物でもない。
 自分達の暴走は嫉妬から出た本心であるし、あの場を治めたのはローズの慈悲によるものだ。
 全てが終わった後の事、既に形を成したこの想いが変わるものではない。

「ローゼリンデの心変わりは、正直私の想像以上のものでした。これなら私が手助けしようとしなくても同じ結果になっていたかもしれません。とは言え、私もブランド工房を今日の為に挙げて準備して来た手前、無駄には出来ませんし、何よりアンネリーゼのドレスを直した事によって本当にしたかった事を見付けたのです」

 さらっと、準備を無駄にしたくなかったと言う本音が漏れているが、そこもサーシャ様らしいと皆は思った。
 それより、本当にしたかった事とはなんだろう? と、そちらの方に心が奪われていた。

「ローゼリンデのメイドさん。あなたの案を採用よ。本当はサーシャンズ・ノイシュタートとか考えてたんだけどね」

 サーシャがフレデリカに礼を言った。
 恐らくフレデリカが夫人達を説得する時に言った『リデザインドレス』と言う言葉の事だろう。
 改めて垂れ幕の文字を見るとサーシャンズのロゴの後の文字は装飾無しの平文字で『コーデ・リデザインズ』と書かれているので、急遽書き足した物と思われる。
 皆が『あ~なるほど』と声を上げて納得していた。

「本来なら今日はただの新作ドレスのファッションショーをするつもりでした。けれど、ローゼリンデがアンネリーゼのドレスを着て来たのを見て気が変わったの。まぁ、その後のドレスが破れるトラブルとか色々有りましたが、ずっと温めていたアイデアをこの場にて発表しようと思ったのです」

 『なんかドレスを直したと言う説明がかなり雑になってない? 有耶無耶にしようとしてるのね』と、ローズは心の中で呟く。
 ただ、このドレスを着て来たのを見て気が変わったと言うのは本当の事なのだろうと、ローズは推測した。
 恐らくフレデリカの機転に合わせる形で計画を修正したのだろう。
 本来なら連れていかれた先で新作ドレスを着せようと思っていたのかもしれない。
 そうローズは考えたのだが、それにしても温めていたアイデアとは何だろうと首を捻る。

「皆様。先程も言いました通り、新しく買ったドレスを皆に見せた後、それをどうされていますか? 多くはクローゼットに仕舞われたまま、二度と日の目を見る事は無いのではないでしょうか? これは私の工房のドレスだけの話ではありません」

 サーシャは先程言った事を繰り返す様に言った。
 使い捨ての様に扱われるドレス。
 それを悲しいとサーシャは言っていた。

「こんな話はご存知ですか? 昨今貴族の中で生活に困窮する家が増えて来たと言うのです。中には借金で廃爵すると言う事も一つや二つではありません」

 話が急に飛んだので皆は面食らったのだが、その話自体は身に覚えが有る者も多くいた。
 運良くこの派閥内には廃爵まで陥った者は居ないのだが、借金に関してはかなり厳しい状況の者も少なくない。
 その理由の多くは貴族としての見栄から来るものだった。
 『王国貴族とは斯くあるべし』と、いつの間にか常識となった煌びやかな生活。
 高価な美術品、贅沢な食事、それに豪華な装飾品。
 日々それらを周囲の者達に見せ付けて貴族としての格を競い合う。
 そんな勝者の居ない愚かな争いによって貴族としての魂は疲弊していたのだった。

「勿論、贅沢が悪いなんて言いませんわ。だってオシャレと言う物は女性にはとても重要な事。私も日々の努力に余念が有りませんもの。それに贅沢を止めろとなどと言う事は私の口から申せません。お金が市場を回り経済が成り立つのですから。ただ、オシャレの形を変えてみては? とこの場を借りてご提案させて頂きたいのです」

「ご、ご提案? そ、それは?」

 夫人達がサーシャに問いかける。
 それを受けてサーシャはにっこりと微笑んだ。

「ローゼリンデの母を想う清らかな想い、そしてアンネリーゼの魂と我がサーシャンズ工房の技術。その三位一体が織りなしたこのドレス! そうです、古いドレスに新たな命を与え、再び日の目を見る機会を与えるお手伝いをする。それこそが我が工房の新しいブランド。サーシャンズコーデ・リデザインズなのです!」

 そこで楽団による演奏が大きく盛り上がりを見せる。
 そして、夫人達はサーシャの言葉を理解した。
 ローズが同じドレスを着ていたのはお金に困っていた訳ではない事は既に知った。
 そして、そのドレスの元の持ち主であるアンネリーゼとサーシャの想いも知る事が出来た。

 理解した夫人達はクローゼットの中で眠るドレス達に想いを馳せる。
 手に入れる為に苦労した事、それに大切な人からの贈り物、勿論気紛れで買った物も多く有るが、それにしたって新しいドレスを着る時は胸が弾む、誰かに褒められたらそれはとても嬉しい。
 それぞれのドレス達にそんな忘れられない思い出が少なからず有るものだ。
 捨てられず取ってあるのはそう言った理由だった。
 もう一度着たいと思うドレスも一着や二着ではない。
 偶に屋敷の中だけで、こっそり着てみては鏡の前でポーズを取って楽しんでいたりしていたのだった。
 しかし、それは貴族夫人としてはしたない事である。
 いつの間にかそれが貴族界の常識となっていたのだ。

「皆様、大好きな思い出のドレスって有りますでしょ? それに自分の娘に着て貰いたいと思う記念のドレスも有る筈ですわ」

 サーシャの問い掛けに頷く夫人達。
 まだ貴族界の常識が常識でなかった幼き頃。
 とても大事にしていたドレスを、自分の娘にも着て貰いたいと将来に夢見た夫人達は、その時の純粋な気持ちを思い出していた。

「とは言っても、今の世の中いきなり古着を着ようと言うのは抵抗が有るでしょう。だから少し手を加えて新しい命を吹き込んであげるのです。そうすれば大切な思い出も消える事無く、新しい物を着たいと言う欲求も満たされますわ。なにより新しく買うより断然お安くなりますから懐事情も安心です」

「おお!」

 夫人達だけでなく、その夫である貴族達もその言葉に感嘆の声を上げる。
 特に『懐事情も安心』と言う部分がとても良い。
 爵位が高く裕福な者にとっても、夫人達のオシャレに関する浪費は目の上のタンコブの様なものであった。
 それに、ドレスの保管にクローゼットどころかいくつかの部屋を占領してとても手狭に暮らしている者も少なくない。
 もし、これで新しいドレスを買う回数を減らしてくれるのであれば、財政的にも屋敷のスペース的にもとても助かると、夫達は喜んだ。

「ただ、この場の皆さまにだけこのお話をすると言うのも問題ですわ。今日の事を知らないご婦人方が悪く言う事も考えられますし、それにサーシャンジズの独占発表会と言うのは、いくら舞踏会をジャックした埋め合わせと言っても他のご婦人方の嫉妬を買ってしまう事でしょう。何よりこの問題は全てのご婦人方に共有して貰う必要が有ると思います。だから、!」

「は?」

 この場に居る全ての者が今のサーシャの言葉に綺麗にハモって聞き返した。
 勿論ローズもベルナルドもオーディックも。
 かつて『神童』と呼ばれ、自分の享楽の為に王国貴族達を混乱の渦に陥れようとした事も有るフレデリカでさえもそれは同じ想定外の事。

 『何言ってんの、この人?』

 これが全員の頭の中に浮かんだ言葉だった。
 途中までは納得だ。
 この派閥内だけで古いドレスを着たとしても、他の派閥の夫人達に笑われてしまうだろう。
 それに自分達だけでサーシャンズブランドの新規事業発表会を拝見出来る名誉を独り占めと言うのも後々の禍根を残す結果となるのは明らかだ。
 しかし、サーシャ様は最後になんて言った?
 聞き間違いでなければ『この場に呼んじゃいました』と聞こえたのだが……?
 どう言う事だ? と、皆が一斉に周りを見渡した。
 すると会場のガラス戸が全て垂れ幕で覆われているのに今更ながら気付き、皆が驚きの声を上げる。
 ローズは垂れ幕の事を知っていたのだが、その意味は外光を遮る為としか思っていなかった。
 そんなローズも含め、皆が今のサーシャの言葉にもしかして? と、その垂れ幕の意味を推測する。
 それに楽団の演奏の所為で気付かなかったのだが、耳を澄ますと会場の外が少し騒がしい事に気付いた。
 
「外の皆さま! お待たせしました。今から開場です!」

 サーシャの掛け声と共に会場の三方に掛かっていた垂れ幕が落とされガラス張りの壁が姿を現した。
 そして、そのガラスの向こうにはとても大勢の人の姿が蠢いている。
 それを見た貴族達は悲鳴を上げた。
 しかし、よく見るとそこにいるのは女性達の様だ。
 その中に知り合いの女性の姿を見付けた者もいた。
 どうやらサーシャが言っていた『この場に呼んだ』とは比喩でもなんでもなく物理的にこの場に呼びよせたと言う意味だった様だ。
 しかも、貴族だけじゃなく平民と思しき者達の姿も見える。
 さすが『嵐を呼ぶ者』と、驚きながらもその破天荒振りに感心した。

「さぁ、使用人の皆、すぐに準備して」

 サーシャの指示によって何処からともなく使用人達がサァッと姿を現し、手際良く会場に椅子が設置されていく。
 一応埋め合わせの意味も有るのだろう。
 ベルナルド派閥の夫人達は一等席と言うべき位置に誘導されていた。
 夫達男性陣に関しては邪魔とばかりに壁際に設置してある椅子に座らされている。
 所狭しと並べられて椅子の配置が完了するや否や、壁のガラス戸が開き仕様人達の誘導に沿って女性達が椅子に腰掛けていく。
 一応壁の面によって身分が分かれていた様で貴族の御婦人方は前の方の席に誘導されていた。
 これは仕方の無い事だろう。
 さすがに身分関係無しで参加者を募集したとはいえ、平民と貴族が並んで座る事が認められる世の中ではない。
 全ての女性に対して平等にオシャレを伝授したいと思っているサーシャでさえ、そこまで割り切れるものではなかった。
 貴族でそんな偏見が無い者など、今は亡きアンネリーゼだけ。
 いや、もしかしたら今のローズもなのかしら? と、ローズを見ながらサーシャは思った。


 そんな事を思われているとは知らないローズだが、何とかこの状況に気を取り直し、手際の良い誘導で女性達が席に着いて行く様を眺めていた時、ズキンと頭に痛みが走った。
 『イタッ』と想った瞬間、視界に別の景色が重なりだす。
 それと共に耳に入って来る音も歪みと共に形を変えて……。


 ……。
 …………。
 ………………。
 ……………………。
 …………………………。


 『あぁ、なんと言う事でしょう……』
 『神よ。なぜ彼女にこの様な残酷な運命をお与えになったのですか!』
 『アンネリーゼ様ーー!』

 式場には溢れる人々。
 皆がお母さんの名前を呼びながら嘆き悲しんでいる。
 私もとても悲しいけど、皆のこの世の終わりみたいに泣いている姿を見ていると、私の悲しみなんて小さいのかなと思う。
 そう思うと涙が止まった。

 『まぁ、アンネリーゼ様の娘さんはとても気丈でありますわね』
 『本当。泣かないで耐えておられるわ。まだとても小さいですのに』
 『ローゼリンデ様はとってもお強いんですね』

 私を取り囲むお母様のご友人の方々が口々に私の事を強いと言って褒めてくれている。
 私が強い? そうなのかな? 何か違うと思う。
 皆様はお母様の事をとても愛してくれていたのでしょう。
 だって、私以上に泣いておられるのですもの。
 多分私の知らないお母様の素晴らしさを知っていてくれてるからだと思うの。
 そんな皆様の前で普段のお母様しか知らない私なんかが泣くのは、とても申し訳無く思ってしまって……。

 でも、『強い』……か。
 そう言えば、誰かがお母様の事を優しくてとても強い人と言っているのを聞いた事があるわ。
 お父様が強いって言うのは知っているけど、お母様も強いのね……。
 だとしたら、私も強くなれば、お母様の素晴らしさに近付く事が出来るのかな?



 ……けどダメだわ。
 一人になると涙が出てくる。
 お母様のお葬式が終わって先にお部屋に戻ったのだけど、ここは知らないお屋敷の知らないお部屋。
 急に寂しさが込み上げてきて涙が止まらない。

 『君、大丈夫?』

 一人泣いていると急に誰かが声を掛けて来た。
 扉をノックした音も、誰かが入ってきた音も聞こえなくてビックリしたわ。
 慌てて目を向けると、そこには私と同じ位の男の子が居たの。

 『あなたは誰? どうしてお部屋に居るの? 出てって下さい』

 涙を見せたらダメ。
 私は強くないと。
 そう思って気力を振り絞って涙を止めた。

 『驚かせてゴメン。俺の名前はオーディックさ。この家の者だよ。お母様から言われて飲み物を持って来たんだ。それより大丈夫? 泣いていたみたいだけど?』

 泣いてない。泣かないわ。
 だって私は強くなるの。
 お母様みたいに!

『いつまでもメソメソと泣いてなんかいないもん。お母様の様な貴族令嬢に相応しい強いレディになるんだから』

 目の前の男の子に精一杯強がってみせた。
 これが私が強くなる為の第一歩だと思って。


 …………………………。
 ……………………。
 ………………。
 …………。
 ………。

「……ちゃん」

 ローゼリンデの耳に遠くから声が聞こえて来た。
 その声によって霞んだ意識が戻ってくる。

「ローズちゃん? どうしたの? 大丈夫?」

 戻った視界には心配そうなサーシャの顔が映った。

「え? あれ?」

 周りを見渡すと元の会場だった。
 会場いっぱいの女性達が自分の事を不思議そうな目で見ている。

 『今のは一体何?』

  ローズは激しく波打つ心臓の音を身体の奥に聞きながら、今しがた見た白昼夢の様な幻によって混乱している頭を左右に振り正気に戻ろうとする。
 もう一度サーシャが優しい声で『大丈夫?』と聞いて来た。
 その声は何処か大好きだった先輩の声に似ている。
 そう思ったローズは、意識がはっきりして来た。

「ごめんなさい、サーシャ様。急に明るくなった所為で少しのぼせてしまっていたみたいです。もう大丈夫ですわ」

「そう? もう少しだけ作戦に付き合ってもらえるかしら?」

 サーシャはローズの『大丈夫』と言う言葉に少しだけ笑顔を取り戻し、ローズに作戦を手伝ってもらえるようにお願いする。
 最後に小声で『次はママって読んでね』と付け加えて。


「さぁ、皆様。お待たせいたしました。今からサーシャンズコーデ新規ブランドのリデザインズの発表会を行います。勿論リデザインズによるドレスの仕立て直し品だけでなく、後にキチンと新作ドレスの発表も行いますわ。何事もバランスが大事ですものね」

 会場に向き直ったサーシャが、そこを埋め尽くす観客達に向かって開会の宣言を行った。
 その言葉によって会場は歓喜の熱気に包まれる。
 そして、サーシャの司会によって発表会はスムーズに進んでいった。
 勿論聞くも涙、語るも涙なローズのドレスに纏わる逸話を交えながらリデザインズの売り込みを行っていく。
 その話に涙した女性達は、ローズへの悪女としての偏見と共に古着に対する偏見も薄らいで行っているようだ。
 ローズもサーシャの指示で舞台の上を歩いたり、ターンしたりとモデル紛いな事をさせられたりと頑張っている。

 だけど、ローズの頭の中は先程の幻の事でいっぱいだった。

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