99 / 103
第四章 集う娘達
第99話 魔物誕生の理由
しおりを挟む
「原初の……母……エターナル?」
僕はその名を聞いた時、ライアの涙を思い出した。
今朝ライアは僕に泣きながら言ったんだ。
『ままはいたのに、おもいだせないの』と。
始祖の封印によって消された記憶。
スフィアと言う過去の呼び名に『ぽかぽか』すると言っていたけど、それが何を意味するのかライア自身は分かっていないようだった。
母さんは始祖が記憶を消した理由を『始祖との別れの悲しみを消し去り、目覚めた後に幸せが訪れる事を願って全ての記憶を消した』と推測している。
それについては僕も賛成だ。
だけど、始祖が消したかったのはそれだけじゃなかったんだと思う。
だってライアには始祖の封印を以てしても消えない記憶が存在していた。
『ままはいた』と言う記憶はライアの中に深い悲しみと共に残り続けていたんだ。
始祖が『まま』だった? ううん、多分違うと思う。
最初はそうかもしれないと思っていたけど、始祖の手記を読んで違うと思った。
始祖の手記の中にはライアの事を愛でる言葉は並べていたが、それは母性ではなく、ちょっと言葉が悪いけど愛玩動物的な物だったんじゃないかな。
何しろ当時のライアは今と違って身の丈三メートルの毛むくじゃらな齢千歳を超える巨人な訳だし、逆に始祖の方がライアに甘えていたんだと思う。
それに始祖は自分に包容力が足りないからサイスとの契約に失敗したと後悔していたしね。
だったら始祖の封印でさえ消せなかった『まま』の存在とは誰なんだろうか?
そしてその悲しみの意味とはなんだったんだろうか?
それが気になっていたんだ。
その答えを知るのがこれから始まる僕の旅の目的の一つだった訳なんだけど、こんなにも早くその手掛かりが齎されるとは思わなかった。
トレ爺の語る原初の四体のそして全ての魔物の母エターナル。
その存在こそが、ライアの消せない悲しみの記憶にある『まま』その人なんだろう。
それに思い至った僕は慌ててライアの方を見た。
もしかするとその名前を聞いた事によって悲しみの全てを思い出してしまうんじゃないだろうか?
始祖が幼体では耐えられないと判断したからこその記憶消去なんだ。
それをこの場で思い出すなんて事になったら……。
「ライア!」
僕はライアの名を呼ぶ。
お願い! 思い出さないで!!
「うにゅ? なぁにぱぱ?」
「あれ?」
僕の目線の先のライアは、なにやら地面にしゃがみ込んだ状態で僕の方を振り返りキョトンとした顔していた。
手元を見ると、どうやら地面に転がっている何かを拾っていたようだ。
「い、いや。な、なにしてたの?」
「にゃんかぱぱたちがむつかしいこといってるからどんぐりひろってたの!」
僕の問い掛けにそう言って満面の笑顔で両手いっぱいのどんぐりを僕に見せてくるライア。
…………。
良かったーーー!! 今の話を聞いていなかったのか。
精神まで幼児退行していたお陰で助かったよ。
「そうか、偉いねライア。……母さんお願い」
「分かったわ。ほ~らライアちゃん。 美味しい飴玉をあげるわ。あっちでおばあちゃんと遊びましょ」
ライアを褒めつつ母さんに声を掛けると、僕の考えを察してくれた母さんはすぐさまポケットから出した飴玉をライアの口に放り込んだ。
するとライアは嬉しそうに飴玉を頬張り母さんに抱っこされながら離れていく。
「トレ爺なら気付いているかもしれないけど、ライアはあんな姿していても実は原初の四体であるライアスフィアなんだ。そして――」
僕はトレ爺にライアの身に起こっている特殊な事情を話すことにした。
従魔術の始祖によって記憶を封印され三百年の眠りに付いたこと。
僕がその封印を解き絆魔術によってちっちゃ女の子の姿になっちゃったこと。
それでもなお、失われた『まま』の記憶で涙を流すこと。
これ多分ダンテさん達にも聞かれちゃったな。
けど創魔術の事は口にしてないし原初の四体の事やライアスフィアの名前はよほど魔物学に通じてないと知らない筈。
僕の秘密に関してはもう普通じゃないと言う事はバレてるし今更か。
「なるほどのう。その様な事情があったとは。儂とした事が迂闊じゃったわい。魔石の波動にてライアスフィア様に連なる眷族であろうことは察っしておったが、あまりの変り様によもや同存在だとは気付かなかったぞ」
「まぁ、元のライアを知っているなら仕方無いよね。……って、トレ爺は元のライアを見たことあるの?」
「あぁ、あるともさ。第一世代である儂は魔物達解放のあの日あの場に居たのだからの」
「な、何だって!」
トレ爺の言葉に僕は驚きの声を上げる。
サイスが原初の四体を封印から解き放ち『パンゲア』を滅ぼした事は始祖の手記にも書かれていた。
その出来事を知る存在が当事者であるサイス以外にも生き残っているとは思わなかった。
第一世代ってのはそう言う事なのか。
「言っておくが儂は解放に加担した訳ではないぞ。その逆じゃ。如何にパンゲアの楔から解き放たれた我らが強大であろうとも、パンゲアには創魔術が有る。その力を戦に振るえば大地のマナは更に枯渇しこの星が死滅してしまう。儂達自然種はその破滅を避ける為にデスサイス嬢を説得しようと封印の地である旧創星研究所に向かったのじゃよ」
「封印の地……創星研究所?」
「うむ、その地こそ原初の四体様が創生された場所であり、我ら全ての魔物の母であるエターナル様が逝去された場所なのじゃよ。元々魔物とは戦いの為の道具として創られたのではない。創魔術によって急速にマナが枯渇するこの星を蘇らせる為にエターナル様はマナの結晶である魔石を研究し、それを核とする生物を創った。それが原初の四体と呼ばれるお方達なのじゃ」
「そ、そんな……」
始祖の手記でもそこまでの事情は書かれていなかった。
魔物が生まれた理由は戦いの道具じゃなかったなんて……。
僕達の常識が根本から間違っていたって事なのか?
「マーシャよ。辺境界の事は知っておるかの?」
「うん、知っているよ。かつての大戦の影響で生物が棲めなくなった土地の事だよね」
「そうじゃ。そして解放当時はこの辺りも辺境界の如くマナの枯渇する死の大地だったのじゃよ」
僕はトレ爺の言葉に息を呑んだ。
この大森林が死の大地だったって?
じゃあ、なんで今はこんなに自然溢れる緑の土地になってるの?
もしかして……。
「エターナル様が打ち立てた創星還元理論は、核とする魔石をマナ生成器とした生物を創り、その生物から放出されるマナによって滅びゆく星を再生させると言う物じゃった。その研究の結果、原初の四体様が誕生したのじゃ」
「ちょっと待って? じゃあ、魔物が生まれた理由って辺境界をこの森の様にする為だったの? だったらなんで人魔大戦なんかが起こったのさ」
「そうさのう。パンゲアの権力者共の欲が深かったと言う事かの。原初の四体様の強大な力に目を付けたパンゲアの支配者共がその力を戦に使おうとしたのじゃ。勿論エターナル様は反対されたが、不運にもその愚か者共に殺されてしまった。原初の四体様の目の前での。その瞬間から我ら魔物と人間達の戦いが始まったと言っても過言では無かろう」
ライアの目の前で『まま』が殺されただって?
そんな……、そんな事って……。
それが始祖の封印でも消す事が出来ない悲しみの理由なのか。
僕はショックのあまり言葉が出ず、遠くで母さんにじゃれているライアを見詰めた。
すると、僕が見ている事に気付いたのかライアは満面の笑顔で手を振ってくる。
その姿に僕は心の奥から悲しみが溢れ出して涙が出そうになった。
だけど僕はその涙を必死に耐えて笑顔で手を振り返す。
改めて思う。
始祖が悲しみを消した理由は正しかったと。
そして、改めて誓う。
二度とライアにそんな悲しみを負わせない事を。
ふと周りを見るとトレ爺の話を一緒に話を聞いていたダンテさん達もショックを受けたようで項垂れている。
人間と魔物の戦いは、神に定められた宿命じゃなく人間達の欲から生まれた事を知った。
それを知った今、冒険者として数々の魔物を退治して来た自分達の行いは正しい事だったのかと悩んでいるのだと思う。
「ねぇトレ爺教えて。魔物と戦うのは愚かな事なの?」
「また難しく考えておるの。そこの人間達も最後まで話を聞いてから判断するがよい」
「う……うん。分かったよ」
これからトレ爺が語る事は、冒険者として……いや、人間として聞いておかなければならない話だと思う。
僕達は顔を上げてトレ爺の言葉を待った。
僕はその名を聞いた時、ライアの涙を思い出した。
今朝ライアは僕に泣きながら言ったんだ。
『ままはいたのに、おもいだせないの』と。
始祖の封印によって消された記憶。
スフィアと言う過去の呼び名に『ぽかぽか』すると言っていたけど、それが何を意味するのかライア自身は分かっていないようだった。
母さんは始祖が記憶を消した理由を『始祖との別れの悲しみを消し去り、目覚めた後に幸せが訪れる事を願って全ての記憶を消した』と推測している。
それについては僕も賛成だ。
だけど、始祖が消したかったのはそれだけじゃなかったんだと思う。
だってライアには始祖の封印を以てしても消えない記憶が存在していた。
『ままはいた』と言う記憶はライアの中に深い悲しみと共に残り続けていたんだ。
始祖が『まま』だった? ううん、多分違うと思う。
最初はそうかもしれないと思っていたけど、始祖の手記を読んで違うと思った。
始祖の手記の中にはライアの事を愛でる言葉は並べていたが、それは母性ではなく、ちょっと言葉が悪いけど愛玩動物的な物だったんじゃないかな。
何しろ当時のライアは今と違って身の丈三メートルの毛むくじゃらな齢千歳を超える巨人な訳だし、逆に始祖の方がライアに甘えていたんだと思う。
それに始祖は自分に包容力が足りないからサイスとの契約に失敗したと後悔していたしね。
だったら始祖の封印でさえ消せなかった『まま』の存在とは誰なんだろうか?
そしてその悲しみの意味とはなんだったんだろうか?
それが気になっていたんだ。
その答えを知るのがこれから始まる僕の旅の目的の一つだった訳なんだけど、こんなにも早くその手掛かりが齎されるとは思わなかった。
トレ爺の語る原初の四体のそして全ての魔物の母エターナル。
その存在こそが、ライアの消せない悲しみの記憶にある『まま』その人なんだろう。
それに思い至った僕は慌ててライアの方を見た。
もしかするとその名前を聞いた事によって悲しみの全てを思い出してしまうんじゃないだろうか?
始祖が幼体では耐えられないと判断したからこその記憶消去なんだ。
それをこの場で思い出すなんて事になったら……。
「ライア!」
僕はライアの名を呼ぶ。
お願い! 思い出さないで!!
「うにゅ? なぁにぱぱ?」
「あれ?」
僕の目線の先のライアは、なにやら地面にしゃがみ込んだ状態で僕の方を振り返りキョトンとした顔していた。
手元を見ると、どうやら地面に転がっている何かを拾っていたようだ。
「い、いや。な、なにしてたの?」
「にゃんかぱぱたちがむつかしいこといってるからどんぐりひろってたの!」
僕の問い掛けにそう言って満面の笑顔で両手いっぱいのどんぐりを僕に見せてくるライア。
…………。
良かったーーー!! 今の話を聞いていなかったのか。
精神まで幼児退行していたお陰で助かったよ。
「そうか、偉いねライア。……母さんお願い」
「分かったわ。ほ~らライアちゃん。 美味しい飴玉をあげるわ。あっちでおばあちゃんと遊びましょ」
ライアを褒めつつ母さんに声を掛けると、僕の考えを察してくれた母さんはすぐさまポケットから出した飴玉をライアの口に放り込んだ。
するとライアは嬉しそうに飴玉を頬張り母さんに抱っこされながら離れていく。
「トレ爺なら気付いているかもしれないけど、ライアはあんな姿していても実は原初の四体であるライアスフィアなんだ。そして――」
僕はトレ爺にライアの身に起こっている特殊な事情を話すことにした。
従魔術の始祖によって記憶を封印され三百年の眠りに付いたこと。
僕がその封印を解き絆魔術によってちっちゃ女の子の姿になっちゃったこと。
それでもなお、失われた『まま』の記憶で涙を流すこと。
これ多分ダンテさん達にも聞かれちゃったな。
けど創魔術の事は口にしてないし原初の四体の事やライアスフィアの名前はよほど魔物学に通じてないと知らない筈。
僕の秘密に関してはもう普通じゃないと言う事はバレてるし今更か。
「なるほどのう。その様な事情があったとは。儂とした事が迂闊じゃったわい。魔石の波動にてライアスフィア様に連なる眷族であろうことは察っしておったが、あまりの変り様によもや同存在だとは気付かなかったぞ」
「まぁ、元のライアを知っているなら仕方無いよね。……って、トレ爺は元のライアを見たことあるの?」
「あぁ、あるともさ。第一世代である儂は魔物達解放のあの日あの場に居たのだからの」
「な、何だって!」
トレ爺の言葉に僕は驚きの声を上げる。
サイスが原初の四体を封印から解き放ち『パンゲア』を滅ぼした事は始祖の手記にも書かれていた。
その出来事を知る存在が当事者であるサイス以外にも生き残っているとは思わなかった。
第一世代ってのはそう言う事なのか。
「言っておくが儂は解放に加担した訳ではないぞ。その逆じゃ。如何にパンゲアの楔から解き放たれた我らが強大であろうとも、パンゲアには創魔術が有る。その力を戦に振るえば大地のマナは更に枯渇しこの星が死滅してしまう。儂達自然種はその破滅を避ける為にデスサイス嬢を説得しようと封印の地である旧創星研究所に向かったのじゃよ」
「封印の地……創星研究所?」
「うむ、その地こそ原初の四体様が創生された場所であり、我ら全ての魔物の母であるエターナル様が逝去された場所なのじゃよ。元々魔物とは戦いの為の道具として創られたのではない。創魔術によって急速にマナが枯渇するこの星を蘇らせる為にエターナル様はマナの結晶である魔石を研究し、それを核とする生物を創った。それが原初の四体と呼ばれるお方達なのじゃ」
「そ、そんな……」
始祖の手記でもそこまでの事情は書かれていなかった。
魔物が生まれた理由は戦いの道具じゃなかったなんて……。
僕達の常識が根本から間違っていたって事なのか?
「マーシャよ。辺境界の事は知っておるかの?」
「うん、知っているよ。かつての大戦の影響で生物が棲めなくなった土地の事だよね」
「そうじゃ。そして解放当時はこの辺りも辺境界の如くマナの枯渇する死の大地だったのじゃよ」
僕はトレ爺の言葉に息を呑んだ。
この大森林が死の大地だったって?
じゃあ、なんで今はこんなに自然溢れる緑の土地になってるの?
もしかして……。
「エターナル様が打ち立てた創星還元理論は、核とする魔石をマナ生成器とした生物を創り、その生物から放出されるマナによって滅びゆく星を再生させると言う物じゃった。その研究の結果、原初の四体様が誕生したのじゃ」
「ちょっと待って? じゃあ、魔物が生まれた理由って辺境界をこの森の様にする為だったの? だったらなんで人魔大戦なんかが起こったのさ」
「そうさのう。パンゲアの権力者共の欲が深かったと言う事かの。原初の四体様の強大な力に目を付けたパンゲアの支配者共がその力を戦に使おうとしたのじゃ。勿論エターナル様は反対されたが、不運にもその愚か者共に殺されてしまった。原初の四体様の目の前での。その瞬間から我ら魔物と人間達の戦いが始まったと言っても過言では無かろう」
ライアの目の前で『まま』が殺されただって?
そんな……、そんな事って……。
それが始祖の封印でも消す事が出来ない悲しみの理由なのか。
僕はショックのあまり言葉が出ず、遠くで母さんにじゃれているライアを見詰めた。
すると、僕が見ている事に気付いたのかライアは満面の笑顔で手を振ってくる。
その姿に僕は心の奥から悲しみが溢れ出して涙が出そうになった。
だけど僕はその涙を必死に耐えて笑顔で手を振り返す。
改めて思う。
始祖が悲しみを消した理由は正しかったと。
そして、改めて誓う。
二度とライアにそんな悲しみを負わせない事を。
ふと周りを見るとトレ爺の話を一緒に話を聞いていたダンテさん達もショックを受けたようで項垂れている。
人間と魔物の戦いは、神に定められた宿命じゃなく人間達の欲から生まれた事を知った。
それを知った今、冒険者として数々の魔物を退治して来た自分達の行いは正しい事だったのかと悩んでいるのだと思う。
「ねぇトレ爺教えて。魔物と戦うのは愚かな事なの?」
「また難しく考えておるの。そこの人間達も最後まで話を聞いてから判断するがよい」
「う……うん。分かったよ」
これからトレ爺が語る事は、冒険者として……いや、人間として聞いておかなければならない話だと思う。
僕達は顔を上げてトレ爺の言葉を待った。
0
お気に入りに追加
128
あなたにおすすめの小説
おっさん商人、仲間を気ままに最強SSランクパーティーへ育てる
シンギョウ ガク
ファンタジー
※2019年7月下旬に第二巻発売しました。
※12/11書籍化のため『Sランクパーティーから追放されたおっさん商人、真の仲間を気ままに最強SSランクハーレムパーティーへ育てる。』から『おっさん商人、仲間を気ままに最強SSランクパーティーへ育てる』に改題を実施しました。
※第十一回アルファポリスファンタジー大賞において優秀賞を頂きました。
俺の名はグレイズ。
鳶色の眼と茶色い髪、ちょっとした無精ひげがワイルドさを醸し出す、四十路の(自称ワイルド系イケオジ)おっさん。
ジョブは商人だ。
そう、戦闘スキルを全く習得しない商人なんだ。おかげで戦えない俺はパーティーの雑用係。
だが、ステータスはMAX。これは呪いのせいだが、仲間には黙っていた。
そんな俺がメンバーと探索から戻ると、リーダーのムエルから『パーティー追放』を言い渡された。
理由は『巷で流行している』かららしい。
そんなこと言いつつ、次のメンバー候補が可愛い魔術士の子だって知ってるんだぜ。
まぁ、言い争っても仕方ないので、装備品全部返して、パーティーを脱退し、次の仲間を探して暇していた。
まぁ、ステータスMAXの力を以ってすれば、Sランク冒険者は余裕だが、あくまで俺は『商人』なんだ。前衛に立って戦うなんて野蛮なことはしたくない。
表向き戦力にならない『商人』の俺を受け入れてくれるメンバーを探していたが、火力重視の冒険者たちからは相手にされない。
そんな、ある日、冒険者ギルドでは流行している、『パーティー追放』の餌食になった問題児二人とひょんなことからパーティーを組むことになった。
一人は『武闘家』ファーマ。もう一人は『精霊術士』カーラ。ともになぜか上級職から始まっていて、成長できず仲間から追放された女冒険者だ。
俺はそんな追放された二人とともに冒険者パーティー『追放者《アウトキャスト》』を結成する。
その後、前のパーティーとのひと悶着があって、『魔術師』アウリースも参加することとなった。
本当は彼女らが成長し、他のパーティーに入れるまでの暫定パーティーのつもりだったが、俺の指導でメキメキと実力を伸ばしていき、いつの間にか『追放者《アウトキャスト》』が最強のハーレムパーティーと言われるSSランクを得るまでの話。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
転生幼女の攻略法〜最強チートの異世界日記〜
みおな
ファンタジー
私の名前は、瀬尾あかり。
37歳、日本人。性別、女。職業は一般事務員。容姿は10人並み。趣味は、物語を書くこと。
そう!私は、今流行りのラノベをスマホで書くことを趣味にしている、ごくごく普通のOLである。
今日も、いつも通りに仕事を終え、いつも通りに帰りにスーパーで惣菜を買って、いつも通りに1人で食事をする予定だった。
それなのに、どうして私は道路に倒れているんだろう?後ろからぶつかってきた男に刺されたと気付いたのは、もう意識がなくなる寸前だった。
そして、目覚めた時ー
前代未聞のダンジョンメーカー
黛 ちまた
ファンタジー
七歳になったアシュリーが神から授けられたスキルは"テイマー"、"魔法"、"料理"、"ダンジョンメーカー"。
けれどどれも魔力が少ない為、イマイチ。
というか、"ダンジョンメーカー"って何ですか?え?亜空間を作り出せる能力?でも弱くて使えない?
そんなアシュリーがかろうじて使える料理で自立しようとする、のんびりお料理話です。
小説家になろうでも掲載しております。
やっと買ったマイホームの半分だけ異世界に転移してしまった
ぽてゆき
ファンタジー
涼坂直樹は可愛い妻と2人の子供のため、頑張って働いた結果ついにマイホームを手に入れた。
しかし、まさかその半分が異世界に転移してしまうとは……。
リビングの窓を開けて外に飛び出せば、そこはもう魔法やダンジョンが存在するファンタジーな異世界。
現代のごくありふれた4人(+猫1匹)家族と、異世界の住人との交流を描いたハートフルアドベンチャー物語!
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
回復力が低いからと追放された回復術師、規格外の回復能力を持っていた。
名無し
ファンタジー
回復術師ピッケルは、20歳の誕生日、パーティーリーダーの部屋に呼び出されると追放を言い渡された。みぐるみを剥がされ、泣く泣く部屋をあとにするピッケル。しかし、この時点では仲間はもちろん本人さえも知らなかった。ピッケルの回復術師としての能力は、想像を遥かに超えるものだと。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる