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第二章 幼女モンスターな娘達

第54話 僕のキャッチ

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「じゃ、じゃあやってみるね」

 僕はゴクリと唾を飲みながら前に出て実験場中央に置かれている水槽の中のスライムと対峙した。
 これでなぜ僕がキャッチを失敗するかの原因が分かるかもしれない。
 原因が分かればその解決法だって母さんなら教えてくれるはずだ。

「あっ、母さん。この眼鏡返すよ」

 魔力の流れがどうなってるのかは僕も見たいけど、僕が見ても意味が無いと思う。
 まずは母さんに見て貰わなきゃ。
 そう考えた僕は眼鏡を外して母さんに渡そうとした。

「あぁ、良いのよ。マーシャルはそれを使ってて。え~と、ここに……あったあった。パーパーパッチャ……」

「母さん、その歌はもういよ。って、なんだもう一個持ってたのか」

 母さんがそう言ってまたポケットに手を突っ込んで自前のファンファーレを言い出したので途中で遮る事にした。

「マーシャルったらせっかちねぇ~、気持ちよく最後まで言わせてよ」

 母さんは少し拗ねた顔をしてポケットから新しく取り出した眼鏡を掛けた。
 レンズ部分は相変わらず黒いけど、縁が少しお洒落なデザインなので女性物と言うつもりなのだろうか?
 しかし、母さんのポケットはどうなってるんだろう?
 眼鏡ケースが二つも入っていたようには見えないんだけど?
 何より探す時に肘までポケットに入っていた様な?
 それも発明品なのかな?
 まぁ今はそんな事より僕の失敗する原因を突き止める方が先だな。

「良かった。同時に母さんも見てくれるのなら安心だよ。じゃあ唱えるね」

 僕は今まで失敗続きだったキャッチの悔しさ思い出しながら、同時にそれを克服する事が出来る機会が訪れた事への高揚感が同居するこの気持ちを出来るだけ抑えて精神を集中させた。
 これで原因が分かる!
 今日から僕は生まれ変わるんだ!

「キャッチ! 僕の従魔になって!!」

 ワクワクする思いのあまりに魔力マシマシになりそうになりながらも、何とか通常のキャッチを唱える事が出来た。
 水槽の中のスライムを中心に光輪が現れる。
 眼鏡を通して目に映る僕の光輪は、相変わらず普通のキャッチと同じにしか見えない。
 ここまではいつも通り、これからが本番だ。
 異空から召喚される創魔術の力がキャッチの魔法の源となる事をさっき初めて知った。
 母さんが召喚した創魔術の力は、とても繊細で赤く輝く織物を織り上げるかの如くとても綺麗だった。

 さて、僕の光輪はどんな形の力を召喚しているんだ?
 僕はゴクリと唾を飲む。
 次の瞬間光輪の内側に光る何かが姿を現した。

「え? なんだこれ? これが僕のキャッチなの?」

 呼び出された力の形を視て僕は思わず驚きの声を上げた。
 な、なんだこれ?
 母さんが呼び出した無数の糸とは全く違う物だ。
 例えば母さんのが糸だとすると、僕のは……縄?
 その一本一本がとても太い。
 その代わりと言っていいのか、本数がとても少なかった。
 母さんは無数の細い糸状だったのに、僕のは一つ二つ……十本しかないよ!
 それがなんだかウニョウニョ動いて本数的にもまるで大王イカの足みたいだ。
 正直見ていてなんだかとても気持ち悪い……。
 一応母さんと同じく魔力の糸同士が編み込みを始めたんだけど、本数が少な過ぎるんで情緒もくそも無くなんだかもう大型の魔物を捉える時に使う投網としか表現のしようがないな。
 と言うか、そんなに隙間が大きかったら……。

「あぁ……なるほど……」

 僕の目の前の状況を見て『なぜ僕のキャッチが失敗するのか?』と言う長年の疑問が一発で理解出来た。
 本当にもう一目瞭然ってやつ。
 太くて少な過ぎる僕が召喚した創魔術の力は、スッカスカな状態のままスライムの魔石に迫ったけど、『そりゃまぁそうなるよね』としか言えない状況を僕に対してまざまざと見せつけてくる。
 そう、スカスカの魔力の網はスライムの小さな魔石なんて全く掠りもせずにすり抜け、そして光輪と共に異空へと還って行った。
 この光輪の動作はまさしく失敗と言う奴だ。

 そして辺りには静寂だけが残った――。

「あ、あの、母さん? 今の……」

 今起こった事をどう表現したらいいのか分からなくなった僕は、母さんの意見を聞く為に振り返える。
 けど、そこには微妙な表情の母さんが立っていた。
 黒いレンズの所為で目が見えないから感情はよく分からないけど、口角をひくひくとさせた母さんは同じく肩をプルプルと震わせている。

「ど、どうしたの母さん?」

 何も言わずそんな態度を取っている母さんに理由を尋ねたけど、やはりプルプルと震えるばかりで答えてくれない。
 もしかして、僕が召喚した魔力を直視した所為でおかしくなったんだろうか?
 そうだとしたらヤバいよ!

「か、母さん大丈夫っ?!」

 心配になった僕は叫びながら母さんの側に走って行こうとした……その瞬間。

「ぷっ! ぷぷぷっ! ぷふぅーーー! あーはっはっは」

 母さんが目の前で突然笑い出した。
 それもお腹を抱えながら息切れを起こすかの勢いだ。
 やっぱりおかしくなったのか?
 僕のキャッチは人を狂わす力が有るって事なの……?

 僕は目の前でただただ大笑いする母さんをただ見詰める事しか出来なかった。
 ど、どうしたら良いんだ?
 母さんを元に戻すにはどうしたら……。


「あー苦しかった。スーハ――スーハ――ふぅ~~笑った笑った」

「え?」

 急に母さんは笑うのを止めて深呼吸をしだした。
 母さんの行動を理解出来ない僕は茫然と立ち竦む。
 ちょっと待って? 今の母さんの行動って……?

「も、もしかして、ただ笑ってただけなの? ひ、酷いじゃないか。僕真剣なんだよ?」

「ごめんごめん。笑っちゃ悪いと思ったんだけどね。マーシャルのキャッチがあまりにも笑劇的過ぎてつい。ぷぷっまた思い出しちゃう」

 そう言って母さんはいまだ顔をヒクヒクと引き攣らせながら笑いに耐えている。
 確かに自分が当事者じゃなかったら絶対笑っていたと思うけどさ。

「ふぅ、冗談はここまでにして、これでマーシャルのキャッチが契約出来ない理由は分かったわね。召喚される魔力の糸はその器によって個人差が有るからある程度想像はしていたとは言え、現物は想像以上だったわ」

 母さんは今更だけど真面目な顔に戻してそう言った。
 冗談って言葉で誤魔化したけど本気で笑ってたよね?
 本当に母さんったら調子が良いんだから。

「魔力の糸に個人差が有るのは今ので嫌って程分かったけど、父さん達のも見たって事?」

「そうね。メアリにはこの眼鏡の事はまだ秘密だからこっそりとだけど、クリスとは二人でマーシャルの為ってこの研究をしていたからね。あの人は私程じゃないにしても魔力の糸がレース状に編み込まれていってとても綺麗だったわよ」

 クリスと言うのは僕のお父さんの事だ。
 本名はメリクリウスと言うんだけど、母さんは結婚する前から父さんの事をクリスって呼んでるんだって。
 と言うか、母さんってばちゃんと詩的描写出来てるじゃん。
 いや、これはその相手が父さんだからかな?
 なんだかんだ言って二人はいまだにラブラブだからさ。

 しかし、母さんの言う通り僕のキャッチが失敗した理由は明白だ。
 あんなに隙間だらけなら、そりゃ失敗するよね。
 ならなんでライアと契約を結べたのか?
 ライアと契約が結べたのは、今まで最弱と名高いコボルトの赤ん坊だからこそ才能の無い僕でも契約出来たんだと思っていた。
 だけど、今見た事から推測出来るのそうじゃない。

「だとしたらライアと契約が結べたのはやっぱりカイザーファングだったからと言う事?」

「そうね。触診した限りだとライアちゃんのカイザーファングとしての魔石は普通の魔物と違って全身くまなく存在しているみたいなのよ。それはまるで身体その物が魔石と言っても過言じゃないわ」

「な、なるほど……」

 母さんの言葉に納得した。
 叔母さんは身体の中心に純度が高く膨大な魔力が込められている魔石が有ると言っていたけどそうじゃなかったんだ。
 その身体が魔石みたいな物だったのか。
 いくら僕のキャッチの隙間が大きいと言っても、ライアの身体がすり抜ける程じゃない。
 要するに僕のキャッチはそんなカイザーファングの魔石だからこそ捕らえる事に成功したってワケだ。

「そんな大きな魔石相手じゃ恐らく普通のテイマーのキャッチじゃ捕らえ切れないでしょう。私でも五分五分と言う感じかしら? けれど契約に関してはどうかしらね。いくら始祖が封印して赤ちゃんの姿まで弱体させたとは言え、それでも強大な魔石よ? 契約を刻む強度はギリギリ届かないかもしれないわ」

「僕のは太いからライアの魔石に契約を刻めたって事か……う~ん」

「恐らくね。少なくともライアちゃんとの契約の時には始祖の契約紋は無かったのだし、今見たのがマーシャルが元々持っている魔力の器によるものなのでしょう。今までの契約出来なかった理由もこれで説明出来るわ」

 理由は分かったんだけど、だからどうしろって話だよ。
 僕の頭じゃ考えても答えが出ないや。

「じゃあ、母さん。僕のキャッチはどうしたら契約出来るようになるの?」

「ん~~。その前にマシマシってのを見せてもらえるかしら?」

 母さんは僕の質問には答えずにそう言ってきた。
 魔力マシマシか~。
 普通のテイマーならキャッチに魔力を込める事は出来ないって言っていたけど、どう言う訳か僕の場合は何らかの変化が有る様だ。
 咄嗟に思い付いた事なんで何故そんな事が出来るのか僕自体分からない。
 これも始祖の契約紋とは関係無い話だから、生まれつき持っていたのだろうか?
 なんにせよ、この眼鏡で見てみるほかはないか。

「分かったよ。じゃあ見ててね。むぅぅぅぅぅ」

 僕は水槽に入ったスライムに向かって突き出した左手に魔力を込める。
 僕の目には『魔力視認眼鏡』を通して僕の左手に魔力が纏っていく様が映った。
 これくらいかな?

「魔力マシマシの~キャッチ! 僕の従魔になって!」

 呪文の詠唱と共に水槽の周りに光輪が現れた。
 しかしそれは明らかにただの光輪ではなかった。
 慌てて眼鏡をずらして確認したけど、裸眼ではいつも通りの光輪しか見えない。
 もう一度眼鏡を掛け直したその目には、光輪の内側に更に別の赤い光輪が幾つも縦に連なり、まるで円筒形の筒の様な状態になっていた。
 その光輪の数は十本。
 僕の魔力の糸の数と一緒だ。
 赤い光輪以外には何も召喚されないので、それは魔力の糸が姿を変えた物なのだろう。

「こ、これは驚いたわ。こんな現象は初めてよ……」

 後ろからそんな母さんの呟き声が聞こえて来た。
 僕的にはキャッチの仕組みを知ったのが今日なんだし、母さんと僕のしか見た事が無いのでよく分からないんだけど、とても凄いテイマーの母さんでさえ驚くぐらいなんだからとんでもない事なんだろう。
 筒状に並んだ赤い光輪は更に太さが増していきそれぞれの隙間を埋めていく。
 やがて隙間が埋まりスライムの周りに丸い煙突が出現したようになった。

 視覚の無いスライムは魔力を直接感じる事が出来る様だ。
 周囲の異変に気付いたのか慌てた様子で水槽から這い出ようとしている。
 しかし、それを逃すまいと煙突状の魔力チューブの径は縮まっていく。
 やがて……ボトッと言う音が辺りに響いた。

「あっ……」
「あっ……」

 僕と母さんは目の前で起こった出来事にただその言葉だけが零れた。
 今発せられた音は魔力チューブ上部の隙間からスライムの魔石部が零れ落ちた音だ。
 どうやら僕の魔力マシマシのキャッチの締付けによって上部の穴から押し出された魔石部が千切れてしまったみたい。
 対象の魔石が消えた所為で魔力チューブは光輪と共に消えてしまった。
 うん、この反応は間違いなく失敗だね。
 さっきまで動いていたスライムは水槽の中でピクリとも動かない。
 まぁ魔石を解体したようなもんだし、死んじゃったんだろうか?

「えっ……と。今のって……?」

 母さんに今起こった事の解説をして貰おうと思って振り向くと、母さんは顎に手を当てて難しい表情を浮かべていた。

「もう一度お願い出来る? 今度は逃げられない様に水槽の蓋をしておくわ」

 僕の質問には答えずにそう言うと水槽の側まで歩いた母さんは、ひょいとスライムの魔石部を掴み水槽の中に突っ込んだ。
 すぐに処置したからだろうか? 魔石が離れたにも拘らずスライムはまた動き出した。
 元々不定形な構造のお陰もあるのかな?

「お~い、ぶーち~ん! 蓋と重り取ってきて~」

 その場で母さんは研究室に向かって叫ぶ。
 ぶーちんとは母さんの従魔の一人? であるゴブリンの名前だ。
 ネーミングセンスには敢えて突っ込まない。
 ゴブリンだから『ぶーちん』と母さんは笑顔で語ってたっけ。

 帰ってから姿を見ないと思っていたら研究室に居たのか。
 ゴブリンはゴブリンだけど母さんの従魔であるぶーちんはただのゴブリンじゃない。
 母さんのブーストによって強化されたぶーちんは昔トロールの群れに突っ込んで生還した事が有るんだって。

「分かりました。ご主人様」

 研究室の方から声が聞こえて来た。
 この声はぶーちんだ。
 そう、ぶーちんの凄い所は強さだけじゃない。
 母さんによる血の滲む様な発声練習のお陰で流暢な人語を話す事が出来るんだ。
 それに……。
 ぶーちんが姿を現したんだけど、そこに居るのはゴブリンとは思えないシルエット。
 普通ゴブリンと言ったら猫背で粗末な服装を着た小男ってイメージだけど、ぶーちんは違う。
 肌の色と尖がった鼻、そして口から出ている牙に目を瞑ると、そこに居るのは背筋をピンッと伸ばしてバトラー服を着た使用人と見間違う程だ。
 これも母さんの猛特訓の賜物。
 ぶーちんは史上初の戦う執事なゴブリンなんだ。
 母さんが言うには『ゴブリンの常識を打ち破ってやろうと思ってがんばっちゃった』と言う事らしい。
 頑張ったのはぶーちんなんだけどね。

「お久し振りです、おぼっちゃま。すぐに挨拶に伺えず申し訳ありません」

 そう言ってぶーちんは僕に頭を下げて来た。
 なるほど、姿を見なかったのはここで仕事してたからか。

「気にしないで、僕の方こそ連絡寄越さずに急に帰って来たんだから。改めてただいま!」

 僕がそう返すと、ぶーちんはにっこりとほほ笑んだ。
 それは普通のゴブリンがする様な厭らしい下卑た笑みじゃなく知的な雰囲気を醸し出している。
 う~ん、母さんって本当にぶーちんを特訓しただけだよね?
 実は創魔術を解析を解析済みでゴブリンを改造したりとかしてないよね?

 ぶーちんは母さんの命令通り板で水槽を蓋して重りを載せた。
 これでスライムは物理的に逃げる事が出来ない筈だ。

「え~と、母さん。それに魔力マシマシキャッチを掛けたらいいの?」

「えぇ、そうよ。早速掛けてみて。あぁぶーちんは離れてた方がいいわ。魔物が近くにいるとどんな影響が有るか分からないからね」

「畏まりました」

 ぶーちんがそう言って壁際まで下がっていった。
 一瞬大袈裟だなぁと思ったけど、よく考えたら岩石ウサギの群れに襲われた際、溜めに時間が掛かる魔力マシマシキャッチを一匹ずつ掛けたのにかかわらず、その間他の岩石ウサギが襲って来なかったのは、もしかしたら周囲に対して何らかの影響を与えてたのかもしれないな。
 念の為にぶーちんを離したのはナイス判断かもしれない。

「よし! もう一回! むぅぅぅぅ! 魔力マシマシキャッチ! 僕の従魔になって!」

 さっきと同じ様に魔力のチューブがスライムを包み締め上げていく。
 今度は蓋をしている所為で逃げられずに魔石の塊がふにふにと蠢いている。
 そして魔力のチューブはとうとう不定形の魔石の塊をがっしりと捉える。
 その感触が僕にも伝わって来た。
 これはライアとロックベアの時にも感じた感触だ。

「もしかして、契約成功した……の?」

 契約成功だと喜んだ瞬間、パキンと言う音と共に水槽の中にある魔石の塊が砕けるのが見えた。
 不定形なぶよぶよの筈なのに聞こえた音といい伝わって来た感触といいそれはまるでガラスが割れた様な感じだ。

「え? え? どう言う事? なんで砕けたの?」

 音は恐らくキャッチの魔法を通して僕だけが感じたと思うんだけど、魔石が砕けた事は母さんも見ていたから分かるだろう。
 母さんに目を向けると今起こった事を想定していた様な顔をしている。

「う~ん、なんて言えばいいのかしら。正直信じられないんだけど、今見たのが真実と言うしかないわね。岩石ウサギが魔力マシマシキャッチから逃れたのは蓋を閉める前と同じ事よ。岩石ウサギは飛んで逃げたんじゃなくて魔力の土管から押し出されたのよ。ロックベアの時は蓋閉めたのと同じ状態ね」

 土管ってのが何かは分からないけど多分魔力のチューブの事なんだろう。
 ピョンと飛んで避けたと思っていたけど、チューブに沿って押し出されただけだったの?
 それよりも気になるのがロックベアの話。
 蓋を閉めた時と一緒って事は……?

「ちょっと待って? と言う事はロックベアの魔石が割れたのはダンテさんが切り付けたからじゃなくて、僕のキャッチの所為だったって事?」

 母さんはコクリと頷いた。
 それを見て僕は言葉を失う。

「通常唱える事しか出来ないキャッチの魔法に魔力を込める事が出来る存在。しかも魔石を直接破壊出来るなんて考えられない事よ。凄いじゃないマーシャル……ってマーシャルどうしたの?」

 母さんが僕の顔を見て驚いている。
 それもそうだろう。
 だって僕の目から大粒の涙がとめどなく零れていたのだから。
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