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終章
明治十年、銀座(三)
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珠希は思う。
――変わって行く時代の中に、僕は…希望を探したい。
だってね。文明開化は、僕たちの物理的な距離を縮めてくれた。東京と横濱はもう、遠くじゃない。
江戸の頃は、休みながら歩いたら一日がかりだった。でも明治に入ってすぐに、まずは鉄道馬車が敷かれて、五年前にはいよいよ蒸気機関鉄道が開通して。新橋停車場から横濱停車場まで、たったの五十三分だよ?
これぞ素晴らしい開化じゃないかって、本当に、本当に…嬉しかった。
海を見ながら走るあの鉄道が、僕はとても好きだ。真っ直ぐに伸びた線路が、僕と諒さんの心を、ずっとこの先も…繋いでくれるから。
今では外国人の経営する園芸会社で、外国人を相手に商売をしている諒さん。洋装を身にまとい、英語まであやつるんだから…あの頃とは一番変わったかもしれないね。ふふ。中身が変わらないのが、また素敵なんだけど。
諒さんは、いつか横濱で日本人による園芸会社を立ち上げるって夢を…口髭の似合う、ますます恰幅の良くなった鉄二郎さんと一緒に、きっと叶えるだろうな。
僕は東京で、平民でも分かりやすく読める、素敵な錦絵入りの仮名新聞を作り続ける。錦絵新聞は、東京土産としても大人気だしね。
何よりも大切なのは、地方の平民にまで等しく情報を広げること。それが『東京仮名絵新聞社』の信念だ。新聞は広く万人に向けて開かれるべき、社会への扉なんだよ。
***
新橋停車場を目指し、明治の街並みを歩く。
同じ時代を走り抜けた仲間たち。今夜会う彼らのことを、珠希は考えていた。
――冬儀さん。
冬儀さんが遠邊家を離れ、髷を落としたのは…うん、明治に入って間もなくだった。遠邊家のお殿様は早々に士族の身分を捨てて平民になられ、田舎に引っ込んでしまわれたから。
薩摩藩邸の戦いのあと、冬儀さんは遠邊家の方々に全てをお話ししたそうだ。
お殿様はただ唖然とされ、奥方様はこう言ってお泣きになったという。
『女の身で、利根屋を継ぐことは叶いませぬ。ならば父の望みを叶えることで、私も父に認められたかった…』
程なくお殿様は奥方様を離縁された。
奥方様はお子様を連れ、お義兄様が跡を継がれていた利根屋に戻ると、力を合わせて御商売に精を出す。
あのあとすぐに時代が変わったことで、利根屋惣右衛門は死後逆賊どころか新政府の功労者に位置付けられたんだ。今じゃ利根屋は江戸の頃より一層繁盛しているよ。勝てば官軍とは、まさにこのことだね。
遠邊家を去ることになった冬儀さんはしばらく私塾で教鞭をとったあと、明治五年になってやっと、凛さんの住む庄内を訪れる。
幕末の戊辰戦争の折、政府軍と敵対した庄内藩は、逆賊として石高激減の憂き目にあっていた。困窮状態の解消を目指し、開墾事業に従事していた旧新徴組の皆さん。その皆さんと合流することで、冬儀さんは全く新しい世界を知った。何も無かった土地を切り開き、建物を作り、養蚕事業を始めて…。
机の上だけじゃなく、実際に体を動かして学ぶことの大切さに触れたんだ。いわゆる実学主義ってやつだね。
ふふ、あの勝負の行方はどうなったのか、照れて教えてくれないけれど…冬儀さんと凛さんは今ではご夫婦だ。お人形さんみたいに可愛くて、なかなかやんちゃな…素敵なお嬢さんもいる。
養蚕事業が軌道に乗るのを見届けて、今年武崎家はご家族で東京に移り住んだ。今じゃ冬儀さんは、以前お勤めしていた私塾で教鞭をとりながら、女子学校設立のために凛さんと一緒に奔走する日々だ。国民皆学の方針とは言っても、女子の高等教育はまだまだ発展途上だからね。
…冬儀さんの、口癖のようなあの言葉。
『誰もが自分らしく、生き方を希求できるような…そんな世の中であるべきなんだ』
冬儀さん、ありがとう。いつもあの言葉で僕の生き方を…肯定してくれて。
――秋司さん。
新政府の元で働くことや、警察のお仕事をすることには、葛藤もあるんだろうな。
ふふ、身近に僕みたいなのがいるとなおさらね。
それでも秋司さんは…翠さんと誠一君を守るために、その道を選んだ。
利発で心優しい誠一君は、秋司さんを本当のお父様だと思ってる。
明治五年に壬申戸籍が整備された時、秋司さんと冬儀さんで散々話し合って、翠さんと誠一君を秋司さんの籍に入れようと決めた。二人は誠一君を、どうしても『士族の息子』にしたかったんだそうだ。それは本来、誠一君が持つ権利だからだと。
冬儀さんはそれを見届けてから、庄内へと旅立った。
祝言は挙げなかったけれど、秋司さんと翠さん、誠一君の三人は確かに家族だ。そういう形で翠さんと誠一君を守ろうって、夫婦でなくても、本当の親子でなくても、家族を作ろうって…そう決めたんだって秋司さんは言っていた。
僕はそういう秋司さんの生き方を素敵だと思う。そういう家族のあり方も、なんて言うか…江戸的でも明治的でもなく…うん、それ以前に…そう、人間的だよ。あれは決して犠牲なんかじゃない。秋司さんの、一途な心なんだ。
何だか不思議だな。人の数だけ、それぞれの心があることが。
この世界には、きっと幾つもの時代を経て、数えきれないほどの心が本の頁のように折り重なっていて…また明日も、どこまでもずっと続いていくんだろうな。新しい頁を、日々そこに重ねながらね。
***
「諒さん!」
「珠希!」
駅舎の入り口の階段を、ゆっくり降りてくる諒。
珠希は諒を目指して一直線に走る。
あの浅草の夜のように、息を切らしながら。
――僕らは共にいくつもの夜を越え、朝の光の中を駆け出して行く。
「さあ、行こうよ諒さん!」
笑顔も泣き顔も苦しみも幸せも、この世の全てを受け止めるように珠希は手を広げて、諒に向かい真っ直ぐに差し伸べた。
(完)
――変わって行く時代の中に、僕は…希望を探したい。
だってね。文明開化は、僕たちの物理的な距離を縮めてくれた。東京と横濱はもう、遠くじゃない。
江戸の頃は、休みながら歩いたら一日がかりだった。でも明治に入ってすぐに、まずは鉄道馬車が敷かれて、五年前にはいよいよ蒸気機関鉄道が開通して。新橋停車場から横濱停車場まで、たったの五十三分だよ?
これぞ素晴らしい開化じゃないかって、本当に、本当に…嬉しかった。
海を見ながら走るあの鉄道が、僕はとても好きだ。真っ直ぐに伸びた線路が、僕と諒さんの心を、ずっとこの先も…繋いでくれるから。
今では外国人の経営する園芸会社で、外国人を相手に商売をしている諒さん。洋装を身にまとい、英語まであやつるんだから…あの頃とは一番変わったかもしれないね。ふふ。中身が変わらないのが、また素敵なんだけど。
諒さんは、いつか横濱で日本人による園芸会社を立ち上げるって夢を…口髭の似合う、ますます恰幅の良くなった鉄二郎さんと一緒に、きっと叶えるだろうな。
僕は東京で、平民でも分かりやすく読める、素敵な錦絵入りの仮名新聞を作り続ける。錦絵新聞は、東京土産としても大人気だしね。
何よりも大切なのは、地方の平民にまで等しく情報を広げること。それが『東京仮名絵新聞社』の信念だ。新聞は広く万人に向けて開かれるべき、社会への扉なんだよ。
***
新橋停車場を目指し、明治の街並みを歩く。
同じ時代を走り抜けた仲間たち。今夜会う彼らのことを、珠希は考えていた。
――冬儀さん。
冬儀さんが遠邊家を離れ、髷を落としたのは…うん、明治に入って間もなくだった。遠邊家のお殿様は早々に士族の身分を捨てて平民になられ、田舎に引っ込んでしまわれたから。
薩摩藩邸の戦いのあと、冬儀さんは遠邊家の方々に全てをお話ししたそうだ。
お殿様はただ唖然とされ、奥方様はこう言ってお泣きになったという。
『女の身で、利根屋を継ぐことは叶いませぬ。ならば父の望みを叶えることで、私も父に認められたかった…』
程なくお殿様は奥方様を離縁された。
奥方様はお子様を連れ、お義兄様が跡を継がれていた利根屋に戻ると、力を合わせて御商売に精を出す。
あのあとすぐに時代が変わったことで、利根屋惣右衛門は死後逆賊どころか新政府の功労者に位置付けられたんだ。今じゃ利根屋は江戸の頃より一層繁盛しているよ。勝てば官軍とは、まさにこのことだね。
遠邊家を去ることになった冬儀さんはしばらく私塾で教鞭をとったあと、明治五年になってやっと、凛さんの住む庄内を訪れる。
幕末の戊辰戦争の折、政府軍と敵対した庄内藩は、逆賊として石高激減の憂き目にあっていた。困窮状態の解消を目指し、開墾事業に従事していた旧新徴組の皆さん。その皆さんと合流することで、冬儀さんは全く新しい世界を知った。何も無かった土地を切り開き、建物を作り、養蚕事業を始めて…。
机の上だけじゃなく、実際に体を動かして学ぶことの大切さに触れたんだ。いわゆる実学主義ってやつだね。
ふふ、あの勝負の行方はどうなったのか、照れて教えてくれないけれど…冬儀さんと凛さんは今ではご夫婦だ。お人形さんみたいに可愛くて、なかなかやんちゃな…素敵なお嬢さんもいる。
養蚕事業が軌道に乗るのを見届けて、今年武崎家はご家族で東京に移り住んだ。今じゃ冬儀さんは、以前お勤めしていた私塾で教鞭をとりながら、女子学校設立のために凛さんと一緒に奔走する日々だ。国民皆学の方針とは言っても、女子の高等教育はまだまだ発展途上だからね。
…冬儀さんの、口癖のようなあの言葉。
『誰もが自分らしく、生き方を希求できるような…そんな世の中であるべきなんだ』
冬儀さん、ありがとう。いつもあの言葉で僕の生き方を…肯定してくれて。
――秋司さん。
新政府の元で働くことや、警察のお仕事をすることには、葛藤もあるんだろうな。
ふふ、身近に僕みたいなのがいるとなおさらね。
それでも秋司さんは…翠さんと誠一君を守るために、その道を選んだ。
利発で心優しい誠一君は、秋司さんを本当のお父様だと思ってる。
明治五年に壬申戸籍が整備された時、秋司さんと冬儀さんで散々話し合って、翠さんと誠一君を秋司さんの籍に入れようと決めた。二人は誠一君を、どうしても『士族の息子』にしたかったんだそうだ。それは本来、誠一君が持つ権利だからだと。
冬儀さんはそれを見届けてから、庄内へと旅立った。
祝言は挙げなかったけれど、秋司さんと翠さん、誠一君の三人は確かに家族だ。そういう形で翠さんと誠一君を守ろうって、夫婦でなくても、本当の親子でなくても、家族を作ろうって…そう決めたんだって秋司さんは言っていた。
僕はそういう秋司さんの生き方を素敵だと思う。そういう家族のあり方も、なんて言うか…江戸的でも明治的でもなく…うん、それ以前に…そう、人間的だよ。あれは決して犠牲なんかじゃない。秋司さんの、一途な心なんだ。
何だか不思議だな。人の数だけ、それぞれの心があることが。
この世界には、きっと幾つもの時代を経て、数えきれないほどの心が本の頁のように折り重なっていて…また明日も、どこまでもずっと続いていくんだろうな。新しい頁を、日々そこに重ねながらね。
***
「諒さん!」
「珠希!」
駅舎の入り口の階段を、ゆっくり降りてくる諒。
珠希は諒を目指して一直線に走る。
あの浅草の夜のように、息を切らしながら。
――僕らは共にいくつもの夜を越え、朝の光の中を駆け出して行く。
「さあ、行こうよ諒さん!」
笑顔も泣き顔も苦しみも幸せも、この世の全てを受け止めるように珠希は手を広げて、諒に向かい真っ直ぐに差し伸べた。
(完)
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