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第一章 遠邊家顛末記
3.傾城の恋(四)
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金が、必要だ。
誠之助は焦っていた。自分が行けないこの瞬間にもまたあの客が来て翠を傷つけているかもしれないのに。
出会ったあの夜。部屋に入るなり翠は誠之助に縋りつき、まるで子どものように泣いた。
「剣士様、うれ、しい…ずっと、まってた、の…」
誠之助は震える肩を懸命に支え、あやすように慰める。誰かにそうして欲しかった、幼き日の孤独な自分を思い出しながら。
翠の手を取り、誠之助は優しく語り掛けた。
「私はね、誠之助だ。お前の名は? なぜこのような場所に…」
他に話題が見つからず、尋ねた身の上。だが翠の答えに誠之助は言葉を失った。
「あたしは、翠…。おまえより、お金のほうがやくにたつって…おまえは見た目しか、とりえが無いって、おとっつぁんが…」
――親に、売られ…た?
「あたし、とろいから…おとっつぁんも、おきゃくさんも…あたしが嫌い…だからしかったり、いたくしたり、こわがらせるの…」
誠之助はそっと翠の袖口をたくし上げる。細い腕には手荒く掴まれた痕が痛々しく残っていた。
「…痛むか?」
翠は首を横に振ると、まだ涙の残る目でふわりと笑った。
「剣士さまが、きてくれたから、へいき、です」
いつか優しい剣士様が、あんたに惚れて…あんたをここから出してくれるよ。
手相見に凝った姉貴分の遊女がずっと昔、翠にそう語ったのだと言う。
軽口か慰めに過ぎぬだろうその言葉を、翠はただ一心に信じ続けていた。
「剣士さま…あの、誠之助、さま、は…あたしをすいて、くれますか?」
朝露に濡れた、野の小さな花のように。まだ涙の残る目で翠は懸命に笑った。
「あ…」
何故だろう。翠の抱えてきた孤独と哀しみが、誠之助の心に真っ直ぐ突き刺さる。
「翠…」
初めて知る愛しさという感情に、誠之助は文字通り心の底から震えた。
優しい言葉をかけたくて口を開いても、喉は詰まり何も出てこない。
言葉に頼れぬのなら、せめて傷だらけの細い体を、傷ついたこの心で包み込んでやりたいと願う。
誠之助はまるで壊れ物を扱うように、翠をそっと抱きしめた。
――あの日からだ、私が講武所に通うのをやめたのは。
翠のことばかりが頭によぎり常に胸が苦しい。無理に行ったところで剣術の稽古など手につくはずもなかった。
できることなら四六時中翠を独占し、守ってやりたい。だが誠之助の小遣いで、とても叶うものではなかった。
「誠之助さま、ひとりにしないで…こわいひとがこないように、いつもあたしのそばにいて…」
誠之助が帰る段になると、翠はいつもそう言って泣いた。その声が頭の中をぐるぐる回り、いてもたってもいられない。
秋司や冬儀に相談をと考えなかったわけではなかった。けれど妓楼に通いたいから小遣いを上げろだなどと、一体誰が言えるだろう。
――駄目だ。きっと二人を失望させてしまう。
そこで誠之助は朝陽に思いを打ち明けてみる。朝陽は手を打たんばかりの勢いで身を乗り出した。
「ほうらね、俺の見立ては正しかったでしょう? 誠之助様ったら、もうただの暇つぶしじゃなくなってる。だけど…やっぱり心配ですよね。あいつらがまた来ないとも限らないし。ほんと、四六時中守ってやれたらいいんですけどね…」
――ああ…! やっぱり朝陽は分かってくれた!
誠之助は飛び上がりたいほどに嬉しかった。
「けどねぇ…ああいう女には金がかかる。ちょっと小銭を増やしたぐらいじゃ、とてもじゃないけど続かないし…でもなあ…うん…これはさすがに誠之助様には、ねぇ…」
奥歯に物がはさまったような物言いに、誠之助は苛々する。
「もったいぶらずに教えてくれ、朝陽」
「えぇ? ううん、仕方ねぇなあ、あのね…」
朝陽は誠之助の耳元に口を寄せ、囁いた。
「…賭場。賭けごとですよ。御禁制のさいころ賭博。これに勝ちゃあ、稼げる金額は桁違いだ」
賭博は御公儀から厳しく禁止された行為だ。誠之助はさすがに怖気づく。
「はは。俺は天邪鬼だから、誠之助様の腰が引けてると、どうしたって引っ張って行きたくなる」
先刻までの逡巡はどこ吹く風。朝陽は一転して誠之助を説得にかかる。
「びびるこたぁありません。俺がいいところを知ってます。いっぺんだけ行けばいいじゃないですか。気に入ればそれでいいし、気に入らなきゃもう行かなきゃいい」
臆病者と言われているようで、誠之助は悔しくなった。
「…連れてってくれ。どうせまた『今から』だろう? ならばすぐに出かけよう」
朝陽は慌てて誠之助を押しとどめる。
「おっと、せっかく誠之助様がその気になったのに残念ですが…今夜は賭場が開かれてないんです。次がいつか調べておきますよ。ね、誠之助様、賭けごとには元手ってもんが必要なんですよ。まだお手元に金はありますか?」
「ああ、まだ少し。でも…負けたらもう今月は翠に会えなくなるのか…」
朝陽は誠之助の肩をつついた。
「大丈夫。勝ちゃあいいんですよ。そしたら毎日だって行けるかもしれないんだから」
「…なるべく早いところで、その賭場が開かれる日を調べて、私に知らせてほしい」
「はいはい。なら今すぐひとっ走り行ってきます。はは、誠之助様、どうです。女はいいものでしたか? 講武所に行くより遊郭のほうが、ずっと楽しいでしょう?」
「いや…むしろ苦しい。恋とは…とても幸せなのに、それを上回るほどに…苦しいものなのだな」
「恋…?」
朝陽の顔から一瞬笑顔が消える。
気を取り直すかのように、朝陽は明るい声を出した。
「…じゃあ、早く楽しくしなきゃあね。しばしお待ちを。いい知らせを持って来ます」
片目をつぶり、門の外へと走り去る朝陽。その背中を誠之助は待ち遠しく見送った。
そんな二人の一部始終を、離れたところから見ていた者があった。
秋司である。
誠之助は焦っていた。自分が行けないこの瞬間にもまたあの客が来て翠を傷つけているかもしれないのに。
出会ったあの夜。部屋に入るなり翠は誠之助に縋りつき、まるで子どものように泣いた。
「剣士様、うれ、しい…ずっと、まってた、の…」
誠之助は震える肩を懸命に支え、あやすように慰める。誰かにそうして欲しかった、幼き日の孤独な自分を思い出しながら。
翠の手を取り、誠之助は優しく語り掛けた。
「私はね、誠之助だ。お前の名は? なぜこのような場所に…」
他に話題が見つからず、尋ねた身の上。だが翠の答えに誠之助は言葉を失った。
「あたしは、翠…。おまえより、お金のほうがやくにたつって…おまえは見た目しか、とりえが無いって、おとっつぁんが…」
――親に、売られ…た?
「あたし、とろいから…おとっつぁんも、おきゃくさんも…あたしが嫌い…だからしかったり、いたくしたり、こわがらせるの…」
誠之助はそっと翠の袖口をたくし上げる。細い腕には手荒く掴まれた痕が痛々しく残っていた。
「…痛むか?」
翠は首を横に振ると、まだ涙の残る目でふわりと笑った。
「剣士さまが、きてくれたから、へいき、です」
いつか優しい剣士様が、あんたに惚れて…あんたをここから出してくれるよ。
手相見に凝った姉貴分の遊女がずっと昔、翠にそう語ったのだと言う。
軽口か慰めに過ぎぬだろうその言葉を、翠はただ一心に信じ続けていた。
「剣士さま…あの、誠之助、さま、は…あたしをすいて、くれますか?」
朝露に濡れた、野の小さな花のように。まだ涙の残る目で翠は懸命に笑った。
「あ…」
何故だろう。翠の抱えてきた孤独と哀しみが、誠之助の心に真っ直ぐ突き刺さる。
「翠…」
初めて知る愛しさという感情に、誠之助は文字通り心の底から震えた。
優しい言葉をかけたくて口を開いても、喉は詰まり何も出てこない。
言葉に頼れぬのなら、せめて傷だらけの細い体を、傷ついたこの心で包み込んでやりたいと願う。
誠之助はまるで壊れ物を扱うように、翠をそっと抱きしめた。
――あの日からだ、私が講武所に通うのをやめたのは。
翠のことばかりが頭によぎり常に胸が苦しい。無理に行ったところで剣術の稽古など手につくはずもなかった。
できることなら四六時中翠を独占し、守ってやりたい。だが誠之助の小遣いで、とても叶うものではなかった。
「誠之助さま、ひとりにしないで…こわいひとがこないように、いつもあたしのそばにいて…」
誠之助が帰る段になると、翠はいつもそう言って泣いた。その声が頭の中をぐるぐる回り、いてもたってもいられない。
秋司や冬儀に相談をと考えなかったわけではなかった。けれど妓楼に通いたいから小遣いを上げろだなどと、一体誰が言えるだろう。
――駄目だ。きっと二人を失望させてしまう。
そこで誠之助は朝陽に思いを打ち明けてみる。朝陽は手を打たんばかりの勢いで身を乗り出した。
「ほうらね、俺の見立ては正しかったでしょう? 誠之助様ったら、もうただの暇つぶしじゃなくなってる。だけど…やっぱり心配ですよね。あいつらがまた来ないとも限らないし。ほんと、四六時中守ってやれたらいいんですけどね…」
――ああ…! やっぱり朝陽は分かってくれた!
誠之助は飛び上がりたいほどに嬉しかった。
「けどねぇ…ああいう女には金がかかる。ちょっと小銭を増やしたぐらいじゃ、とてもじゃないけど続かないし…でもなあ…うん…これはさすがに誠之助様には、ねぇ…」
奥歯に物がはさまったような物言いに、誠之助は苛々する。
「もったいぶらずに教えてくれ、朝陽」
「えぇ? ううん、仕方ねぇなあ、あのね…」
朝陽は誠之助の耳元に口を寄せ、囁いた。
「…賭場。賭けごとですよ。御禁制のさいころ賭博。これに勝ちゃあ、稼げる金額は桁違いだ」
賭博は御公儀から厳しく禁止された行為だ。誠之助はさすがに怖気づく。
「はは。俺は天邪鬼だから、誠之助様の腰が引けてると、どうしたって引っ張って行きたくなる」
先刻までの逡巡はどこ吹く風。朝陽は一転して誠之助を説得にかかる。
「びびるこたぁありません。俺がいいところを知ってます。いっぺんだけ行けばいいじゃないですか。気に入ればそれでいいし、気に入らなきゃもう行かなきゃいい」
臆病者と言われているようで、誠之助は悔しくなった。
「…連れてってくれ。どうせまた『今から』だろう? ならばすぐに出かけよう」
朝陽は慌てて誠之助を押しとどめる。
「おっと、せっかく誠之助様がその気になったのに残念ですが…今夜は賭場が開かれてないんです。次がいつか調べておきますよ。ね、誠之助様、賭けごとには元手ってもんが必要なんですよ。まだお手元に金はありますか?」
「ああ、まだ少し。でも…負けたらもう今月は翠に会えなくなるのか…」
朝陽は誠之助の肩をつついた。
「大丈夫。勝ちゃあいいんですよ。そしたら毎日だって行けるかもしれないんだから」
「…なるべく早いところで、その賭場が開かれる日を調べて、私に知らせてほしい」
「はいはい。なら今すぐひとっ走り行ってきます。はは、誠之助様、どうです。女はいいものでしたか? 講武所に行くより遊郭のほうが、ずっと楽しいでしょう?」
「いや…むしろ苦しい。恋とは…とても幸せなのに、それを上回るほどに…苦しいものなのだな」
「恋…?」
朝陽の顔から一瞬笑顔が消える。
気を取り直すかのように、朝陽は明るい声を出した。
「…じゃあ、早く楽しくしなきゃあね。しばしお待ちを。いい知らせを持って来ます」
片目をつぶり、門の外へと走り去る朝陽。その背中を誠之助は待ち遠しく見送った。
そんな二人の一部始終を、離れたところから見ていた者があった。
秋司である。
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