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第四章 特攻野郎エディアカラ、マフィア救出大作戦
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アヴァロンといえども、夜は冷える。ルンバは冷たい海水に包まれながら、悪夢にうなされていた。やせ細った仲間たち、日に日に減っていく数――その光景が何度も頭の中で繰り返される。暗闇の中で、仲間たちの悲鳴が聞こえるような気がして、ルンバはそのたびに目を覚ました。
「悪い夢でもみたのか?」
タムタムの声がすぐそばの闇の中から聞こえてきた。
「うん……みんなのことが心配で」
ルンバは小さな声で答えた。
「種の運命だ、気にすんなよ」
タムタムはぶっきらぼうなようでいて、どこか優しさを感じさせる声で言った。
「オレたちにはどうしようもないこともある」
ルンバはタムタムの言葉にずしんとくる重みを感じた。アヴァロンにひとりでやってきた、めずらしいオバトスクータム。酸いも甘いも噛み分けたという彼には、悲しい過去があるのかもしれない。
アヴァロンに戻ってからも、ルンバは仲間たちを救う方法を考え続けていた。けれども、いつまでたっても頭の中がぐるぐるとして答えが出ない。
意を決してトリブラキディウムに相談してみることにした。
「動けない僕の仲間たちを助ける方法を、知らないかい?」
ルンバは、いつもじっとして動かないトリブラキディウムに向かって、切実な思いで尋ねた。
(私たち、自分では動けないわ)
(私たちだけでは力が足りないもの)
「じゃあ、どうすればいいの?」
焦りの色を隠せないルンバに対して、トリブラキディウムたちが涼しい顔で答えた。
(誰かに頼んだらいいわ)
(アヴァロンには多くの生物がいるもの)
(彼らの力を借りれば、ね)
ルンバはその言葉に希望を見出し、さっそくタムタムに向き直った。すぱん、と、彼の触手がルンバの額を叩く。
「ばかやろう。オレっちが運べるのは生まれたての赤ん坊一匹がいいところだ」
アヴァロンの仲間は、動かないトリブラキディウムに、口しか動かせないエルニエッタのグループ。それから、ふわふわと浮いているだけで意思の疎通ができないエオポルピタ。頼みの綱だったオバトスクータムのタムタムは、残念ながら赤ちゃん一匹運ぶのがやっとだという。
仲間を助けたいというルンバの決意は揺るぎないものではあったが、先立つものがなにもない。ルンバは仰向けにひっくり返って、キラキラと光る海面を見上げ、深くため息をついた。
なにやら今日は、騒がしい。アヴァロンに事件が起こったようだ。
なんでもディッキンソニアの一匹、ボスの弟であるスコッティが海溝に落ちたというのだ。その海溝には火山があると噂されており、非常に危険な場所だと伝わっていた。ルンバは冒険好きであったが、小さなヨルギアにとって海溝は鬼門だ。近寄っただけでも潮の流れで奈落の底へと落ちてしまう。
「海溝に落ちたなんて……スコッティ、大丈夫かな?」
ルンバはスコッティが心配になった。彼といえば2メートル級の巨漢だ。食いしん坊でどこともかまわずバクテリア・カーペットを食べてしまうが、気は優しい。マフィア特有の威圧感に満ちたディッキンソニアの中では、異色の存在だ。先日もぶつかったときに謝ってくれた。
「海溝ったってよ、落ちるなら浅い棚だろ? オレたちみたいなライトウェイトなら戻ってこれるところさ」
タムタムは余裕綽々といった表情で語る。
「さあて、見物に行くか。ルンバ」
海溝の周りにディッキンソニアがたむろしている。あのムキムキしたボスがなにやら檄を飛ばしている様子がうかがえた。
そこから少し離れた崖の際で、ルンバは海溝からの流れをうかがう。タムタムは飄々としているが、ルンバにとっては初めての挑戦となる深海ダイビングだ。決死の覚悟で暗闇の中へと降りなければならない。
ゆらゆらと揺れるタムタムの後頭部を追うように、先の見えない海溝へとジャンプする。フウッと落ちる感覚はすぐに終わり、ルンバはボインと弾んだ。周囲にはまだまだ太陽の光が届いていて、岩陰と大差ない。タムタムの言う通り海溝の手前にはきちんと棚があって、弾力のある何かがルンバを受け止めてくれたのだ。
そこには、初めて見る光景が広がっていた。目の前のピンク色と緑色が混じり合った生物の群生に、ルンバは心を奪われた。揺らめく姿が美しい。
「カルニオディスクスの群生林だ」
「これがカルニオディスクス、 偉大なるランゲオモルフの末裔カルニオディスクス……!」
ルンバは驚きの声を上げた。ヨルギアで一番賢いトーゴですら見たことはないというカルニオディスクス。海の全ての生物はカルニオディスクスの祖先であるランゲオモルフから始まったのだという。全ての生物の中でもカルニオディスクスは、類稀なる叡智を持つと言い伝えられているのだ。
「なんだよお前、叡智ならオレっちだってたっぷり持ってるぜ?」
カルニオディスクスが気になって仕方のないルンバを、タムタムがつつく。
「感心している暇はないぞ。スコッティを見つけるんだ」
タムタムに急かされ、二匹はカルニオディスクスの群生林を進んでいった。
ほどなくして、スコッティが棚のど真ん中に落ちているのを見つけた。巨体のスコッティはひっくり返ったまま動けずに苦しんでいる様子だった。そしてカルニオディスクスが幾重にも下敷きとなっている。
「スコッティ、大丈夫?」
ルンバは声をかけたが、スコッティは弱々しくうなずくだけだった。
ルンバはふと、トーゴの言葉を思い出した。
「カルニオディスクスを敬い祈りを捧げると、助けが得られるんだ」
ルンバは口に出して祈りを捧げる。
「偉大なるランゲオモルフの末裔、カルニオディスクス。どうかスコッティを助けてください」
するとカルニオディスクスたちに反応があった。祈りに呼応するかのように、たたまれていたカルニオディスクスの触手が広がっていく。その動きは優しく緩やかな潮流にそよぐように、スコッティの巨躯をゆっくりと押し戻しはじめた。
「すげえな。カルニオディスクスが腕を広げるなんて、初めて見たぞ……!」
タムタムがその神秘的な光景に息を呑む。ルンバの胸はカルニオディスクスと親友トーゴへの感謝の気持ちでいっぱいになった。
「ありがとう、カルニオディスクス!」
ルンバは叫んだ。
カルニオディスクスたちのゆらぎが生み出した上昇水流に乗って、スコッティが浮き上がっていく。体の軽いタムタムとルンバは、みるみるうちにアヴァロンへ戻されていった。
棚の上のディッキンソニアたちが、飛び出してきたヨルギアとオバトスクータムを何事かと警戒する。
ルンバは水中をジャンプしながらスコッティの姿を探し、位置を捕捉する。しかしスコッティの巨体はアヴァロンの縁まで帰ってこない。再び沈みそうになり、動きが鈍くなっていた。
「スコッティ、頑張れ! 泳ぐんだ!」
ルンバは懸命に励ました。
スコッティはその言葉に応えるように、力を振り絞って泳ぎ始めた。ルンバがスコッティの巨体を押し上げるように体当りして、ようやく二匹はほうほうの体で浅瀬に帰還することができた。
「生きとったんかワレぇぇぇ!」
ディッキンソニアのボスであるディックが、のしのしと駆けつけた。
「兄ちゃん、おで、帰ってこれたよ。ヨルギアのルンバのおかげで助かったよ」
スコッティは息を切らしながらもルンバへ感謝の言葉を口にした。
アヴァロンの生物たちはスコッティの帰還を喜び、ルンバを称賛した。誰からともなく無事を祝う宴がはじまる。タムタムはバクテリアのごちそうを受け取りながら此度の武勇伝を語り始め、エルニエッタのグループがハミングするように口元を動かした。
三つ巴のトリブラキディウムたちがささやく。
(よかったね)
(危なかったね)
(祈りが通じたね)
ルンバはその光景を見ながら、自分の中に新たな勇気が芽生えるのを感じた。
「僕は今日、海溝に飛び込んでカルニオディスクスに会った」
仲間たちを助けるために、自分ができることがもっとあるかもしれない。
夜が再び訪れ、ルンバは静かな海底で目を閉じていた。体は冷たい海水に包まれているけれど、心の中には少しずつ光が差し込んできた。
「僕はきっとみんなを救えるはずだ」
ルンバは自分に言い聞かせるように呟いた。
暗闇でじっとしていたタムタムはその言葉に耳を傾け、にやりと笑った。
「カルニオディスクスなんてたいしたことないぜ。あいつらはジャンプできないからな」
ルンバはタムタムの尊大な物言いを耳にしながら、ゆっくりと眠りに落ちていった。
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お読みいただきありがとうございます。
本作品は6月の連続更新~完結を目指しています。
いいね💖、歴史・時代小説大賞での投票等いただけると励みになりますので、気が向いたら宜しくお願いいたします。
「悪い夢でもみたのか?」
タムタムの声がすぐそばの闇の中から聞こえてきた。
「うん……みんなのことが心配で」
ルンバは小さな声で答えた。
「種の運命だ、気にすんなよ」
タムタムはぶっきらぼうなようでいて、どこか優しさを感じさせる声で言った。
「オレたちにはどうしようもないこともある」
ルンバはタムタムの言葉にずしんとくる重みを感じた。アヴァロンにひとりでやってきた、めずらしいオバトスクータム。酸いも甘いも噛み分けたという彼には、悲しい過去があるのかもしれない。
アヴァロンに戻ってからも、ルンバは仲間たちを救う方法を考え続けていた。けれども、いつまでたっても頭の中がぐるぐるとして答えが出ない。
意を決してトリブラキディウムに相談してみることにした。
「動けない僕の仲間たちを助ける方法を、知らないかい?」
ルンバは、いつもじっとして動かないトリブラキディウムに向かって、切実な思いで尋ねた。
(私たち、自分では動けないわ)
(私たちだけでは力が足りないもの)
「じゃあ、どうすればいいの?」
焦りの色を隠せないルンバに対して、トリブラキディウムたちが涼しい顔で答えた。
(誰かに頼んだらいいわ)
(アヴァロンには多くの生物がいるもの)
(彼らの力を借りれば、ね)
ルンバはその言葉に希望を見出し、さっそくタムタムに向き直った。すぱん、と、彼の触手がルンバの額を叩く。
「ばかやろう。オレっちが運べるのは生まれたての赤ん坊一匹がいいところだ」
アヴァロンの仲間は、動かないトリブラキディウムに、口しか動かせないエルニエッタのグループ。それから、ふわふわと浮いているだけで意思の疎通ができないエオポルピタ。頼みの綱だったオバトスクータムのタムタムは、残念ながら赤ちゃん一匹運ぶのがやっとだという。
仲間を助けたいというルンバの決意は揺るぎないものではあったが、先立つものがなにもない。ルンバは仰向けにひっくり返って、キラキラと光る海面を見上げ、深くため息をついた。
なにやら今日は、騒がしい。アヴァロンに事件が起こったようだ。
なんでもディッキンソニアの一匹、ボスの弟であるスコッティが海溝に落ちたというのだ。その海溝には火山があると噂されており、非常に危険な場所だと伝わっていた。ルンバは冒険好きであったが、小さなヨルギアにとって海溝は鬼門だ。近寄っただけでも潮の流れで奈落の底へと落ちてしまう。
「海溝に落ちたなんて……スコッティ、大丈夫かな?」
ルンバはスコッティが心配になった。彼といえば2メートル級の巨漢だ。食いしん坊でどこともかまわずバクテリア・カーペットを食べてしまうが、気は優しい。マフィア特有の威圧感に満ちたディッキンソニアの中では、異色の存在だ。先日もぶつかったときに謝ってくれた。
「海溝ったってよ、落ちるなら浅い棚だろ? オレたちみたいなライトウェイトなら戻ってこれるところさ」
タムタムは余裕綽々といった表情で語る。
「さあて、見物に行くか。ルンバ」
海溝の周りにディッキンソニアがたむろしている。あのムキムキしたボスがなにやら檄を飛ばしている様子がうかがえた。
そこから少し離れた崖の際で、ルンバは海溝からの流れをうかがう。タムタムは飄々としているが、ルンバにとっては初めての挑戦となる深海ダイビングだ。決死の覚悟で暗闇の中へと降りなければならない。
ゆらゆらと揺れるタムタムの後頭部を追うように、先の見えない海溝へとジャンプする。フウッと落ちる感覚はすぐに終わり、ルンバはボインと弾んだ。周囲にはまだまだ太陽の光が届いていて、岩陰と大差ない。タムタムの言う通り海溝の手前にはきちんと棚があって、弾力のある何かがルンバを受け止めてくれたのだ。
そこには、初めて見る光景が広がっていた。目の前のピンク色と緑色が混じり合った生物の群生に、ルンバは心を奪われた。揺らめく姿が美しい。
「カルニオディスクスの群生林だ」
「これがカルニオディスクス、 偉大なるランゲオモルフの末裔カルニオディスクス……!」
ルンバは驚きの声を上げた。ヨルギアで一番賢いトーゴですら見たことはないというカルニオディスクス。海の全ての生物はカルニオディスクスの祖先であるランゲオモルフから始まったのだという。全ての生物の中でもカルニオディスクスは、類稀なる叡智を持つと言い伝えられているのだ。
「なんだよお前、叡智ならオレっちだってたっぷり持ってるぜ?」
カルニオディスクスが気になって仕方のないルンバを、タムタムがつつく。
「感心している暇はないぞ。スコッティを見つけるんだ」
タムタムに急かされ、二匹はカルニオディスクスの群生林を進んでいった。
ほどなくして、スコッティが棚のど真ん中に落ちているのを見つけた。巨体のスコッティはひっくり返ったまま動けずに苦しんでいる様子だった。そしてカルニオディスクスが幾重にも下敷きとなっている。
「スコッティ、大丈夫?」
ルンバは声をかけたが、スコッティは弱々しくうなずくだけだった。
ルンバはふと、トーゴの言葉を思い出した。
「カルニオディスクスを敬い祈りを捧げると、助けが得られるんだ」
ルンバは口に出して祈りを捧げる。
「偉大なるランゲオモルフの末裔、カルニオディスクス。どうかスコッティを助けてください」
するとカルニオディスクスたちに反応があった。祈りに呼応するかのように、たたまれていたカルニオディスクスの触手が広がっていく。その動きは優しく緩やかな潮流にそよぐように、スコッティの巨躯をゆっくりと押し戻しはじめた。
「すげえな。カルニオディスクスが腕を広げるなんて、初めて見たぞ……!」
タムタムがその神秘的な光景に息を呑む。ルンバの胸はカルニオディスクスと親友トーゴへの感謝の気持ちでいっぱいになった。
「ありがとう、カルニオディスクス!」
ルンバは叫んだ。
カルニオディスクスたちのゆらぎが生み出した上昇水流に乗って、スコッティが浮き上がっていく。体の軽いタムタムとルンバは、みるみるうちにアヴァロンへ戻されていった。
棚の上のディッキンソニアたちが、飛び出してきたヨルギアとオバトスクータムを何事かと警戒する。
ルンバは水中をジャンプしながらスコッティの姿を探し、位置を捕捉する。しかしスコッティの巨体はアヴァロンの縁まで帰ってこない。再び沈みそうになり、動きが鈍くなっていた。
「スコッティ、頑張れ! 泳ぐんだ!」
ルンバは懸命に励ました。
スコッティはその言葉に応えるように、力を振り絞って泳ぎ始めた。ルンバがスコッティの巨体を押し上げるように体当りして、ようやく二匹はほうほうの体で浅瀬に帰還することができた。
「生きとったんかワレぇぇぇ!」
ディッキンソニアのボスであるディックが、のしのしと駆けつけた。
「兄ちゃん、おで、帰ってこれたよ。ヨルギアのルンバのおかげで助かったよ」
スコッティは息を切らしながらもルンバへ感謝の言葉を口にした。
アヴァロンの生物たちはスコッティの帰還を喜び、ルンバを称賛した。誰からともなく無事を祝う宴がはじまる。タムタムはバクテリアのごちそうを受け取りながら此度の武勇伝を語り始め、エルニエッタのグループがハミングするように口元を動かした。
三つ巴のトリブラキディウムたちがささやく。
(よかったね)
(危なかったね)
(祈りが通じたね)
ルンバはその光景を見ながら、自分の中に新たな勇気が芽生えるのを感じた。
「僕は今日、海溝に飛び込んでカルニオディスクスに会った」
仲間たちを助けるために、自分ができることがもっとあるかもしれない。
夜が再び訪れ、ルンバは静かな海底で目を閉じていた。体は冷たい海水に包まれているけれど、心の中には少しずつ光が差し込んできた。
「僕はきっとみんなを救えるはずだ」
ルンバは自分に言い聞かせるように呟いた。
暗闇でじっとしていたタムタムはその言葉に耳を傾け、にやりと笑った。
「カルニオディスクスなんてたいしたことないぜ。あいつらはジャンプできないからな」
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