【完結】壺(つぼ)から出てきてさあたいへん | 現代版河童徳利伝説 | 湘南の昔話

駒良瀬洋

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観光トピックス

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【河童伝説の現場】
　河童徳利伝説の舞台となった場所は、公園になっています。その名も「河童徳利ひろば」。現地を訪れると、伝承を紹介したプレートや河童のオブジェ、河童が水浴びしていそうな池などがありますよ。
　現在この川は「小出川こいでがわ」と呼ばれていますが、河童が出没していた時代には「間門川まかどがわ」と呼ばれていました。戦後に作られた水流調整の「堰」の碑も残っています。ちなみに小出川は、一級河川・相模川の支流です。

●河童徳利ひろば
　神奈川県茅ヶ崎市西久保1649-1

【ユニークな河童像】
　河童徳利ひろばから歩いて20分、「輪光寺りんこうじ」というお寺にとてもおもしろい河童の像があります。なんと、2匹の河童が大きな壺（瓶かめ）の中でくつろいでいるのです。その姿はまるで仲良くお風呂に入っているよう。
　この河童像は、頭の小ささや耳の大きさ、突き出した口元など、実にリアルな造形です。ひょっとしたら河童を見たことのある人が作ったのかもしれませんね。

●輪光寺
　神奈川県茅ヶ崎市円蔵2239-1

【おみやげ】
　湘南地区に数店舗を構える和菓子屋「湘南冨士美ふじみ」では、河童徳利にちなんだ懐中かいちゅうしるこを作っています。懐中しることは、最中もなかに乾燥した餡が詰められた元祖インスタント食品で、この名は持ち運びができることに由来します。お湯をかけると熱々のおしるこに変身しますよ。
　河童徳利という名前の通り、最中が徳利の形をしていてユーモラス。最中に型押しされているイラストも、よく観察してみてくださいね。