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第一話
ギルドに行ったら、セクハラ受けました。
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さすがにお腹が減っていたため、いただきますも言わずモクモクと食べていたので会話がはずまない。
「えーと、キミの名前はなんていうの?」
やっぱり聞きますよね~、そこは。
さすがにこのパターンだとは思った。だが、
“日本”にいて、死んだら神様に異世界に転生させてくれるからここに来たんです‼、だなんて言えない。なので異世界系の小説を参考にして、自分のことはなんとなく覚えてます。設定にした。
「えっと、俺は優一です。」
まあ、名前は良いだろう。
「ユーイチか、良い名前だね。」
愛想笑いをしながらこう思う。
ーイケメンな顔で、女子にする爽やか笑顔すんなよっ!(日本にいたころ、モブだったため余りイケメンが好きではない)
※女子には可愛いと影で人気はありましたが。
「僕はナリス・ベインって言うんだ。ナリスって呼んで。」
ーハイハイ、わかりましたよイケメン様のナリス殿!
※嫌みです。
「ユーイチはどこから来たの?」
ーきたな、このパターン!ふん!俺の演技力、なめるなよっ!
「えっと、俺、名前とか何やってたかはなんとなく覚えてるんですけど、ちゃんとしたことは分からなくて。スミマセン…………」
「あ、だ、大丈夫だよ。ごめんね、大変だったよね。」
ーはん!どうだっ!高校~大学まで演劇やってたんだからな!
この言葉、誰に言っているんでしょうね~。
ナリスはそうだ!と思いついたように言った。
「ギルドに行ってみないか?」
それに反応した優一は、なぜ?という顔をした。
「ギルドには依頼することができる“ボード”があるから。そこで依頼をすればもしかしたら分かるかもしれない。」
少し心苦しいが、せっかく誘ってくれたのだ、ギルドに行くことにした。
「それじゃ、服持って来るね。」
「あっ、…………」
………今さらだが、優一はブランケット一枚だけ羽織っただけだった。
ーーーーー
「よし、これでいいかな?」
日だまりに当たっていたのか優一の服はポカポカして暖かかった。
「あ、ありがとうございます。」
「良いんだよ、それより本当に珍しい服だね。
どこのなんだろう?」
日本のです。とは言えず、さぁ?としか言えなかった。
ーーーーー
自分の服は珍しいらしくもしかしたらだが、危ない人に目をつけられる可能性があるため、上に足下ぐらいある“ロングカーディガン”のような服を着させられた。
そのままギルドに行くため荷物は持っていかなかった。
ーまあ、俺の荷物は服と神が寄越したメモだけだけどな。
ーーーーー
ギルドに着くと最初はお酒の匂いが漂った。
次にあったのは人間が皆、“男・男・男”だったことだ。
ー想像はしてたけど、華がない感じだな。
かわいらしい服を着ている人もいたが全員男だった。
「なんだい、そこの可愛い子はよ!お前の恋人かぁ?」
ひげが特徴的なおじさんが言った。
ーあのー、男にいわれても、嬉しくないんですけど…
「ち、違うよ!その子は道に倒れてて、助けただけだよ!」
「ふぅ~ん、なら手付けてねぇのか。どれどれ~」
そういうとおじさんは俺の尻を揉んだ。
「ひゃあっ!」
突然されたセクハラに声を上げてしまった。
その声を聞いた者は皆優一に目を向けて、イヤらしい目で、ニコッと笑った。
ー絶対、めぇー付けられた!
初めてのギルドで初めてのセクハラを受けた。
もうこの時点で、心が折れそうになる優一だった。
「えーと、キミの名前はなんていうの?」
やっぱり聞きますよね~、そこは。
さすがにこのパターンだとは思った。だが、
“日本”にいて、死んだら神様に異世界に転生させてくれるからここに来たんです‼、だなんて言えない。なので異世界系の小説を参考にして、自分のことはなんとなく覚えてます。設定にした。
「えっと、俺は優一です。」
まあ、名前は良いだろう。
「ユーイチか、良い名前だね。」
愛想笑いをしながらこう思う。
ーイケメンな顔で、女子にする爽やか笑顔すんなよっ!(日本にいたころ、モブだったため余りイケメンが好きではない)
※女子には可愛いと影で人気はありましたが。
「僕はナリス・ベインって言うんだ。ナリスって呼んで。」
ーハイハイ、わかりましたよイケメン様のナリス殿!
※嫌みです。
「ユーイチはどこから来たの?」
ーきたな、このパターン!ふん!俺の演技力、なめるなよっ!
「えっと、俺、名前とか何やってたかはなんとなく覚えてるんですけど、ちゃんとしたことは分からなくて。スミマセン…………」
「あ、だ、大丈夫だよ。ごめんね、大変だったよね。」
ーはん!どうだっ!高校~大学まで演劇やってたんだからな!
この言葉、誰に言っているんでしょうね~。
ナリスはそうだ!と思いついたように言った。
「ギルドに行ってみないか?」
それに反応した優一は、なぜ?という顔をした。
「ギルドには依頼することができる“ボード”があるから。そこで依頼をすればもしかしたら分かるかもしれない。」
少し心苦しいが、せっかく誘ってくれたのだ、ギルドに行くことにした。
「それじゃ、服持って来るね。」
「あっ、…………」
………今さらだが、優一はブランケット一枚だけ羽織っただけだった。
ーーーーー
「よし、これでいいかな?」
日だまりに当たっていたのか優一の服はポカポカして暖かかった。
「あ、ありがとうございます。」
「良いんだよ、それより本当に珍しい服だね。
どこのなんだろう?」
日本のです。とは言えず、さぁ?としか言えなかった。
ーーーーー
自分の服は珍しいらしくもしかしたらだが、危ない人に目をつけられる可能性があるため、上に足下ぐらいある“ロングカーディガン”のような服を着させられた。
そのままギルドに行くため荷物は持っていかなかった。
ーまあ、俺の荷物は服と神が寄越したメモだけだけどな。
ーーーーー
ギルドに着くと最初はお酒の匂いが漂った。
次にあったのは人間が皆、“男・男・男”だったことだ。
ー想像はしてたけど、華がない感じだな。
かわいらしい服を着ている人もいたが全員男だった。
「なんだい、そこの可愛い子はよ!お前の恋人かぁ?」
ひげが特徴的なおじさんが言った。
ーあのー、男にいわれても、嬉しくないんですけど…
「ち、違うよ!その子は道に倒れてて、助けただけだよ!」
「ふぅ~ん、なら手付けてねぇのか。どれどれ~」
そういうとおじさんは俺の尻を揉んだ。
「ひゃあっ!」
突然されたセクハラに声を上げてしまった。
その声を聞いた者は皆優一に目を向けて、イヤらしい目で、ニコッと笑った。
ー絶対、めぇー付けられた!
初めてのギルドで初めてのセクハラを受けた。
もうこの時点で、心が折れそうになる優一だった。
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