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第十話

番外編、天国にいるミシェルの話。Ⅱ

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 顔を赤くさせながらミシェルはリクの胸元を掴みながら、本当、なの?と混乱していた。元々リクの事が好きだったミシェルだが、急に展開が早すぎると混乱してしまうようだ。
 リクは抱きしめながら、本当だよミシェル、と甘く耳元で囁く。
 リクの体温に当てられてか、それとも自分の体温が緊張により熱くなっているのか分からない。けれどそんな中、ミシェルは自身の身体の事も考えていた。この世界には適さない身体、元よりこの世界の住人で無い自分が彼の何になれるのかと思ってしまう。
 熱く焦がれる胸の高鳴り、それさえも偽物に思えてしまう。けれど心も身体も彼の事を望んでいた。それがミシェルにとってどんな物になるかは、神であっても分からない。
 けれど、それでも……………

『ブツン--------』
『ああアアアアアアアアアアアアーーーッ!!』

 その先を見ようとしていたマフィエルだが、鏡の寿命か、はたまた鏡が気を利かせたのか、その先は映し出されることは無かった。

『な、なぜ、ここで止まる!寿命が来たのか!?』
『あーーー…………』

 そこへ、通りすがった双子と思しき天使がマフィエルを指差す。

『ミシェイル様の鏡壊した~』
『うわ~サイテ~』

 マフィエルは慌てて双子のショタ天使達に、違うと物申す。

『この鏡は、元々ガタがきていたのだ。決して壊したのは私ではない、分かったか?』

 マフィエルはそう言うと、ショタ天使達に圧力をかける。

『こんなにもカワイイボクたちに怖い顔してる~』
『コワ~イ、チクろ~』
『うん、チクろ~チクろ~。』
『あ、おい!お前達、待てっ!』

 ショタ天使達は、早々とその場を退散していた。

ーあのクソ天使が、チクったら倍の仕事をさせてやる!!

 こういう人もいると、大変ですね。それはさておき、マフィエルのその後ですが、ミシェルにこっぴどく叱られていました。最終的にチクられてしまったのです。
 ショタ天使達にはご褒美として名を授けられる事となりました。マフィエルは反対していたのですが、怒られた側の者に決定権などなく、早々と決まりましたたとさ、めでたしめでたし。

 …………エロい所聞かせろって?そのあとどうなったか教えろって?………教えて差し上げましょう、ミシェルはその後の事、そしてリクの将来の事を考えて、ヤりませんでした。は?ヤらせとけと?………申し訳ありません、それだとつじつまと言うつじつまが会わなくなってしまうのです。ごめんなさい、そして更新遅れてすみません。


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